エンジン特性から燃費を知る


エンジン特性から燃費を知るには・・・

燃費を良くしようとする場合に、エンジンの特性を知る事が効率の良い運転テクニックを身につける近道です。
エンジンの特性さえわかっていれば、どのようなテクニックや燃費アイテムが有効なのか理屈でわかってくると思います。

エンジン特性が良いとは・・・(燃費編)

ある出力を出すのに必要な燃料が少ない!
一般に下の図のようになります。

低回転で吸入空気圧が大気圧近辺で運転が良い

エンジン特性が良いのは、できるだけ低回転で大気圧近辺を使うのがもっとも燃費が良くなる感じです。
逆に悪いのは高回転で真空近辺が最悪です。(燃料カットは考慮せず、あくまで点火している領域)
実際にはバルブタイミングが変わったりさまざまな理由で燃料増量したりしているので単純ではないですが、おおざっぱには
こんな感じです。
吸入空気圧が大気圧以上で悪化するのは、ポンピングロスの低減より排気抵抗増加の方が大きくなるからと考えられます。
燃費を良くするには、低回転&大気圧近辺吸気圧で運転させるようにするのが重要です!



エンジン特性が良いとは・・・(出力編)

出力が大きいほど良い!
一般に下の図のようになります。

回転数が高くなるほど出力が高い(が限界もある)


できるだけ高吸気圧で高回転を使うと出力がでます。
実際にはエンジンごとに最高回転数が決まっており、このちょっと下の回転でアクセル全開の時が最高出力になるようです。
一般にターボやスーパーチャージャーなど過給装置が付いていれば大気圧以上まで吸入空気圧を上げる事ができるので
排気量が同じなら過給装置付きの方が出力がでます。
とりあえず、ここまで理解していただければ次の項目に進んでいってもらってもいいですし、さらに詳しく知りたい方は、
さらに以下を読んでいただけると理解できると思います。


エンジン特性が良いとは・・・(出力編 その2)

一般にはカタログなどで以下のような図でエンジン性能を記載しています。


さらに燃料消費率をKW/g・hをが書いてあるものもあるかと思います。


一見して低回転は良くないとの記述がみられますが、アクセル全開時での各回転での燃料消費なので、
とうぜんトルクが多くでる付近が一番良くなるのは当たり前です。
ここらへんから、各種の車で一番いい速度があると言われているのですが、事はそんなに単純ではないのです。
普通にカタログに書かれているグラフはアクセル全開での結果なので、実用的な運転領域を書いていないのです。
それを簡単に表したのが最初の2項目の(エンジン特性 燃費編)と(エンジン特性 出力編)なのです。
これは、全運転領域での燃費と出力について単純明快にわかりやすく書いた物となるわけです。

ですので最初の2項目の一部分が上記2つのグラフであらわされているにすぎないのです。
燃費を極めるには全運転領域で燃費を追求する必要がありますので、最初の2つのグラフを頭に叩き込んでください。

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