Lesson6
Smegging English
(Lesson 7)
I hope 〜
(〜だと良いと思う)
I hope when you come the weather will be clement.
おいでになるとき、天気が良いといいですね。
部屋で、エスペラント語の勉強をしているリマー。
ビデオの画面で講師がしゃべっています。
‘Mi esporas ke kiam vi venos la vetero estos milda.’
さて、これを英語で言うと……?
《こんな時に役に立つ》
‘Mi esporas ke kiam vi venos la vetero estos milda.’を英語で言いたい時。
Wait a minute
(ちょっと待って下さい)
Wait a minute, I know this one, don't tell me, don't tell me, don't tell me!
ちょっと待て、これは知ってるぞ、言うなよ、言うなよ、言うなよ!
ああ、この構文なら前にやった覚えがあります。
そばにいるリスターが先に答えてしまわないように、リマーは止めるのですが、もちろん無視されます。
《こんな時に役に立つ》
エスペラント語の勉強をルームメイトに邪魔されたくない時。
direct me to 〜
(〜への道を教えて下さい)
Please could you direct me to a five-star hotel?
五つ星ホテルまでの道を教えて下さいませんか?
さて、次は、
‘Bonvolu direkti min al kvinsela hotela?’
ええと、これは……。
‘direct to 〜’で「〜への道を教える」
‘director(ディレクター)’のあの‘direct’ですね。
《こんな時に役に立つ》
エスペラント語はともかく、英語は話せそうなイギリス人に、五つ星ホテルまでの道を尋ねたい時。
shut up
(黙れ)
Lister, will you please shut up?
リスター、頼むから黙っててくれないか?
またしても、リスターに先に答えられてしまいました。
これではリマーは勉強になりません。
‘shut up’は「黙れ」というかなり乱暴な表現です。
リマーは、この語の頭に‘will you please(してくれませんか)’をつけることで、語調を和らげて
使っています。
《こんな時に役に立つ》
頼むから黙っていて欲しい時。
How come 〜 ?
(どうして〜なのですか?)
How come you're so utterly useless?
なんだって、そうまるっきりダメなわけ?
でも、リスターの方にも言い分はあります。
だってリマーの答えときたら、まるっきりトンチンカン、聞いちゃいられないのです。
たまりかねてこう言います。
‘Rimmer, you've been doing Esperanto for eight years.’
これは、もう何度も出て来た「現在完了」ですね。現在までの継続を表しています。
‘for’は「期間」を表す前置詞。「eight years の間」(Lesson3 参照)
つまり「リマー、お前は8年間エスペラント語をやってきてるんだろうが」という意味。
それなのに……
‘How come’は‘why’と意味はほぼ同じですが、より口語的な言い回しで「どうして〜なんだ?」
という驚きや感嘆の気持ちが含まれます。
utterly:まったく、すっかり、完全に
useless:何も出来ない、劣っている、ダメな
《こんな時に役に立つ》
まるっきりダメな奴に、なんでそこまでダメなのかを聞きたい時。
bog 【英俗】
(便所)
Aliens used our bog roll?
エイリアンが俺らの便所紙を使っちゃったわけ?
2人がそんなことをやっているところに、ホリーが信号をキャッチしたという知らせを持って現れまし
た。「エイリアンだ!」と、リマーは喜びますが、リスターはうんざり。
「お前は、なんでもかんでもエイリアンにしちゃうんだから。鍵をなくせばエイリアンの仕業。写真が
落っこちてもエイリアンの仕業。便所の紙が1日でなくなった時も、エイリアンの仕業だとか言ってた
よなあ」
‘bog’ は「沼地」という意味ですが、この場合は「便所、トイレ」を指します。
これはイギリスの俗語です。普通の表現では、トイレは‘lavatory’と言いますね。
‘bog roll’で「便所の紙、トイレットペーパー」という意味になります。
《こんな時に役に立つ》
便所の紙をエイリアンに使われた時。
Hang about
(待つ、中断する)
Hang about, we've got contact.
待って、コンタクトが取れました。
信号は、もちろんエイリアンからのものではなく、地球の宇宙船「ノヴァ5」から発せられた遭難信号
でした。
「その船に食糧のストックがあると良いですね」
とホリーは言いました。
「レッド・ドワーフ号の食糧は底を尽きかけていて、リスター、いまあなたが飲んでいるのも牛乳じゃ
なくて犬のミルクです」
「なんでいままで、それを言わない?!」
リスターが、抗議しようとした時「ノヴァ5」とのコンタクトが取れました。
‘Hang about’はイギリス式の言い方です。アメリカでは‘Hang around’の方が一般的。
《こんな時に役に立つ》
遭難宇宙船とのコンタクトが取れた時。
My name is 〜
(私の名前は〜です)
My name is Kryten. I'm the service mechanoid aboard the Nova-5.
私の名前は、クライテン。ノヴァ5に搭乗しているサービス・メカノイドです。
モニターに、1体のメカノイドの姿が映し出されました。
彼は、こう名乗りました。
‘My name is 〜. I'm ……’
最もありふれた自己紹介の仕方。
〜には自分の名前、……には、自分の職業、立場が入ります。
《こんな時に役に立つ》
自分がクライテンという名前のサービス・メカノイドであると、自己紹介したい時。
Why not?
(どうしていけないのですか?)
Why not ?
なんでいけないの?
クライテンは続けて「我々の宇宙船は事故に遭いました。男性乗組員は全員死亡して、残っているのは
女性だけです。どうか助けて下さい」と言います。
「女?!」
それも美人の若い女性が3人もです。レッド・ドワーフ号のクルーたちは、大はしゃぎ。
リスターは、靴下に脱臭スプレーをかけます。ズボンに開いた穴は黒く塗って誤魔化して、と。
そこへキャプテンの礼装用の制服を着たリマーが、入って来ました。
リスターに「女性たちの前では、私に敬意を払った態度をとれよ」とクギを刺すためです。
‘For a start, don't call me"Rimmer".(まず第一に、私を「リマー」と呼ぶな)’
「え、なんで?」
‘for a start’で「まず第一に」。
《こんな時に役に立つ》
リマーに「私をリマーと呼ぶな」と言われた時。
Get out of town !
(そんな馬鹿な! 嘘をつけ!)
Get out of town !
嘘だろ!
「お前の発音だとトイレの洗剤みたいに聞こえるんだよ。『リッマー』って風に」
「じゃ、なんて呼べばいいんだよ?」
「高校時代は『エース』と呼ばれていたんだ」
「え?」
「……本当だよ。好きなだけぶん殴らせる代わりに、そう呼んでもらってたんだ」
やっぱり、大方そんなところでしょう。
他に‘Get out of here !’とか‘Get out of it !’といった言い方もします。
いずれも「大げさなことを言うな! 嘘をつけ!」といった意味。
《こんな時に役に立つ》
アホ・ゾンビに「自分の高校時代の綽名は『エース』だった」と聞かされた時。
Is anything the matter ?
(どうかしたのですか?)
Well, is anything the matter ?
ええと、どうかされましたか?
喜んで「ノヴァ5」に出向いた一行でしたが、そこに居たのは、若い女性の……白骨死体でした。
彼女たちは、もう何世紀も前に死亡していました。
メカノイドは、主人の死に気づかぬまま、彼女たちの世話を続けていたのでした。
沈黙するドワーフ号のクルーたちに、メカノイドのクライテンは尋ねます。
《こんな時に役に立つ》
白骨を見て、まるで死人を見たような顔をしている人間に、どうかしたのかを尋ねたい時。
those 〜 who …
(…であるところの〜)
Hands up, those of you who are alive.
生きてる人は、手を挙げて。
主人がみんな「死んでいる」ことを信じようとしないクライテンに、リマーは「簡単なテストをして、
確かめてみようじゃないか」と言います。
「それでは、みなさん……」
……もちろん、誰も手は挙げません。
この‘who’は関係代名詞。先行詞には「人」が入ります。
‘who’以下の条件に当てはまる「人」。
《こんな時に役に立つ》
生きている人間と死人を簡単に見分けたい時。
In those 〜 circumstances
〜な状況において
In those exceptional circumstances, you can call him "Arse-hole".
場合によっちゃあ「ケツの穴」と呼んでやったって構わないんだ。
ようやく主人の死をクライテンに納得させたリスターたちは、彼をドワーフ号に連れ帰りますが「主人
に仕える」べくプログラムされているサービス・メカノイドは、仕えるべき主人を失ってすっかり当惑
してしまいます。
ふさぎこんでいるクライテンに、リマーは声をかけました。
「やることがないのかい? じゃあ、私についておいで」
間もなく、むさ苦しかったドワーフ号の中は見違えるほどきれいになります。
「アーノルド様のお言い付けで致しました」
「リマーをアーノルド様なんて呼ぶなよ。あいつのことなんか……」
‘exceptional’は「例外的な、特別な」
《こんな時に役に立つ》
場合によっちゃあ「ケツの穴」と呼んでやったって構わない奴の話をする時。
It
それ
Leave it alone, Lister. It enjoys doing the task I give. It makes it happy.
そいつを放っておけよ、リスター。そいつは私に与えられた仕事をやることが楽しいんだ。そいつは
それで幸せなんだよ。
リスターは、クライテンと会話しているうちに、彼に「夢見る」能力があり、ちゃんとした自我がある
ことに気づきます。
リスターは、クライテンに人間に仕えるだけではない「生き方」を教えようとしますが、もちろん、リ
マーは反対します。
‘Leave it alone’は、Lesson 3 にもう出て来ました。「放っておく」です。
‘it’は通常「人間以外」のものに使われる代名詞です。
人間の場合は、‘he(彼)’‘she(彼女)’といった言い方をするのが普通です。
例外は、
ドアなどの向こうに居て性別が分からない場合
‘Who is it ?’(あそこにいるのは誰ですか?)
赤ん坊など
‘It is Rose Mary's baby.’(その子はローズマリーの赤ちゃんだよ)
ここでは‘it’を繰り返し使用することで、リマーがクライテンを「物」に過ぎないと考えていること
が強調されています。この言い方にカチンときたリスターは、
‘Drop dead, Rimmer.(くだばれ、リマー)’と言いますが、
‘Already have done.(もう死んでるよ)’と言い返されてしまいます。
そこでリスターは、一言、
‘Encore !(アンコール!)’
《こんな時に役に立つ》
所詮「物」に過ぎない奴についての話をする時。
rather 〜
(非常に〜です)
I think it's rather good.
最高の出来だと思いますがね。
2人の口論の間、リマーの命令通りにおとなしく彼の肖像画を描いていたクライテンは、慇懃な態度で
「完成いたしました」と告げます。
ほくほく顔のリマーが覗き込むと、それは「トイレに入っているアーノルド・リマー」の絵でした。
リスターの教育により、ついにクライテンは「人間に反抗する心」を身に付けたのです。
通常「よくない」ものを修飾する場合に使われる‘rather(いくぶん、多少)’は、‘good’のように
「よい」ものを修飾する場合には「非常に、とても」という意味になります。
この場合、強勢は‘rather’に置いて発音されます。
《こんな時に役に立つ》
パンツを降ろして便座に腰かけている人間の絵を、モデルとなった人物に見せる時。
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