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独 り 言 (2023年1月分)
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2023年1月31日(火)
今日も仕事。
そして今日も外は寒い。

図書館前で開館を待っていたら「メールでシフト表が届いた」という人がいたので iPod touch をwifiに接続して確認する。
(この便利な iPod touch というものの製造が終了になってしまったのが非常に悲しい)

本日はシフトの関係で出勤していたのが男性3人、女性2人のみ。
お陰で非常に静か。

昼休みに『危険な蒸気船オリエント号』(C・A・ラーマー:著 高橋恭美子:訳 創元推理文庫 Kindle版)の続きを読む。
豪華客船の中で起きる殺人事件。
事件の謎に挑むのは、マーダー・ミステリ・ブッククラブの面々。

「マーダー・ミステリ(殺人の謎)」という名称から何か勘違いされたのか、事件の解決を依頼されてしまったりするのだが
この団体は、あくまで「ブッククラブ」、つまり読書会なのである。
ミステリ小説専門の読書会のメンバーが、なぜか本物の殺人事件の謎を解くことになるという話。

午後。
普通に仕事をして定時で帰宅。

明日から2月なのだな。
寝る。

2023年1月30日(月)
出勤。
勤務先の図書館の開館時刻が9時なので早めに着いて開館と同時に中に入っている。
9時から勤務なのでそうしないと遅刻になってしまうわけだが、屋外でシャッターが開くのを待っている時間が寒い。
幸い今日は10分前に開けて貰えた。
(始業時間と勤務先の開館時間が同じというのは、よく考えるとあまり合理的でないな)

午前中。
少しPCの調子がおかしかったが、何度か再起動を繰り返したらどうにかなった。
今日も定時で退社。

帰宅。
夕刊のコラム〈プロムナード〉に、高瀬隼子さんが〈もしかして、あなたは〉というタイトルの文章を書いていた。
高瀬さんが、40歳ぐらいの見知らぬ男性に「もしかして、あなたは」と声をかけられ、読者の方かと相手をしたらナンパ男
だったという話。

たぶん相手は高瀬さんを芥川賞作家であるとは気づかずに声をかけたのだろう。
まさか自分のしでかしたことが日経新聞のコラムに書かれるとは夢にも思っていなかったのだろうな。

この男性、書店で高瀬さんを見かけたあと、声をかける機会を窺っていたのかずっと後をつけて来ていたらしい。
男性の主観的には「一目惚れ」だったのかも知れないが、高瀬さん的には「ストーカー一歩手前」だよなあ。
これ以上のトラブルに発展しなければ良いが。

寝る。

2023年1月29日(日)
今日の午後は今年最初のメンサ・テスト合格者の会の例会で、年次会が行われる予定。
その関係の書類を作らなくてはならないので朝から忙しい。
なぜ当日になるまでに作っておかないのかは、毎年自分でも疑問に思うことなので突っ込まないで欲しい。

午後。
例会の会場へ。

昨年、リアルの会場内のホワイトボードをカメラで映してリモート参加者に見せたところ、光が反射して見えづらいと大変に
不評だった。
よって今回はZoomのホワイトボード機能を使用したところ、なぜか一部の参加者に書いた文字が読めないという不具合が生
じてしまった。
原因は不明。

例会終了後。
西口公園を通りかかったら大道芸人がスプーンを口に入れてフォークに変えるという手品をやっていた。
上手いものだなと感心した。

「はなの舞」で軽く飲む。
ここのところずっと右手と背中が痛かったので、参加者のひとりである鍼灸師の内山さんに診て貰ったら、無理な力を加えた
せいで骨が軽くズレていたらしい。
重い本を片手で持ったのが原因か。
手の負担を軽くする運動を教えてもらう。

帰宅して部屋で休んでいたら、揺れを感じた。
 時刻:21時20分頃
 震源:神奈川県西部(北緯35.3度 東経139.3度)
 深さ:約150km
 規模:マグニチュード4.8
 最大震度:3
  栃木県:宇都宮市
  群馬県:大泉町
  埼玉県:熊谷市
  東京都:千代田区 練馬区 町田市
  神奈川県:厚木市
豊島区は震度1だった。

明日は仕事。
寝る。

2023年1月28日(土)
土曜日なので仕事は休み。
午前中はメンサ関係の事務仕事。

寒いので風呂で一旦体を温めてから、昼食。
カップ焼きそば。

1週間遅れで「どうする家康」を視聴。
徳川家康(ドラマ中ではまだ「松平元康」を名乗っている)の一代記っぽい。

桶狭間の合戦の後、今川の配下である城代が逃げ出したことで、自分の本来の領地である三河の岡崎城に入城した元康。
今川義元の息子である氏真(うじざね)の配下として織田勢と戦うが、惨敗。
これは織田の方に付いた方が得策だと思うのだが、人質としてとは言え8歳の時から世話になった今川(しかも元康妻は今川
義元の姪である)を裏切るのはちょっとアレなんじゃないかと葛藤する。

まあ、歴史はご存知の通りなので、ここで今川を裏切ってしまった主人公の行動をどう視聴者に納得させるかが、今回の話の
ポイントとなる。

さっくり言うと「元康本人は今川に可愛がられて良かったかもしれないけど、領民は今川に搾取されて酷い目に遭って来たの
だから、ここは領主としては今川から離れて三河を守るべきだ」という家臣たちと、母親である於大の方の忠告を受けて織田
へ寝返ったという流れ。
芝居としては、元康の内面の葛藤を描くわけだが……頑張れ、松潤!

ところで、このドラマには「徳川四天王」のひとりである酒井忠次という武将が出て来るのだが、この人「海老すくい」とい
う踊りが得意だと伝えられている実在の人物。

当然、ドラマの中でその「海老すくい」を踊るわけだが、どうもこの踊りに違和感があった。
振り付けが現代的過ぎるのだ。
もっと言うなら西洋っぽい。

舞踊は信仰と結びつきのあるのものが多く、信仰の対象である神が天にいるとされる西洋では踊り手の重心は上半身に置かれ
「跳ぶ」ことが重視された動きとなるが、そもそもが地母神を信仰し信仰の対象が大地である日本の舞踊では踊り手の重心は
下半身に置かれて「着地」の時の音が重視される。
能楽堂の舞台の床下には音響効果を狙った甕(かめ)を仕込んであるぐらいである。

で、ドラマの中の「海老すくい」の振り付けは、両手を前に突き出して後ろにジャンプする動作。
自然と重心は上半身に来る。

こんな踊りを戦国時代の武将が踊っていたとは思えないので調べたら、この踊りの振り付けも楽曲もドラマのオリジナルなの
だそうだ。
それと言うのも「海老すくい」がどのような踊りであったのかが現代に伝わっていないからだそうだ。

念の為、ネットで「海老すくい」を検索してみたら、綾子舞の狂言「海老すくい」の動画がヒットした。
新潟県柏崎市大字女谷(おなだに)という地域に500年前から伝わる伝統芸能だそうで、「海老すくい」は、ケチな殿様に
代金を渡されずに鎌倉海老を買って来いと言われた冠者が「海老すくい」という踊りを踊れば海老が手に入ると殿様を騙して
からかう話……。

つまり劇中に「海老すくい」という踊りを踊るシーンが出て来るのだ。
この狂言は、江戸時代中期に京都の寺侍「茂田茂太夫」という狂言師の夫妻によって伝えられたものとされているそうだが、
劇中のセリフに「鎌倉海老」という言葉が出て来る。
これは伊勢海老のことで、江戸には主に鎌倉で獲れた海老が届けられていたため、この名称で呼ばれていたらしい。
ということは「海老すくい」という狂言は、京都ではなく関東周辺が発祥である可能性があるわけだ。
じゃあ、三河の武将である酒井忠次が踊っていたのは、この「海老すくい」じゃないのか?

「綾子舞」は1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されており、私でも簡単にネットで見つけられるようなもの。
もちろん「海老すくい」という狂言も、劇中で踊られる踊りも囃子や振り付けも含めて全部残っている。
なんでコレをそのまま採用しなかったのだろう?

夕方。
空想小説ワークショップ。
講師の浅暮先生が、雨穴氏がYouTubeで発表した作品が書籍化されてヒットしたという話を聞いて、自作の宣伝にYouTubeを
利用しようかと言っていた。
なんでもやってみることは良いことだと思う。

夜。
1号くん、2号くんと一緒に晩飯。

1号くん、
「この間、黒澤明の『羅生門』を初めて観たが、あれは『藪の中』じゃないか」
と言うので、
「それを知らずにあの作品を観る人の方が珍しいと思うよ」
と言ったら、
「事前情報をいっさいシャットアウトして観た」
のだそうだ。
それはそれで、逆にすごいな。

2人が帰ったので、寝る。

2023年1月27日(金)
朝。
相変わらず寒いが、風がないのでなんとかなる。

昼休み。
『危険な蒸気船オリエント号』(C・A・ラーマー:著 高橋恭美子:訳 創元推理文庫 Kindle版)を読む。
いよいよ事件発生。

そう言えば日本のミステリー小説に、こういう豪華客船を舞台にした作品はあんまりないな。
取材費がかかり過ぎるからだろうか?
(殺人事件の舞台に使われるのでは、船主も嫌がりそうだし)

午後も仕事をして定時で帰宅。
バイト仲間の20代の女性が「私、この仕事が天職な気がして来ました」と言っていた。
確かに、やっていて楽しい仕事ではあると思う。

ただ「本」を手に持つ仕事なので、肉体的には少し疲れるかな?
採用の時に聞かれた「本を本棚から取って来てページを開くだけの体力はありますか?」という質問を噛み締める。

夜。
寒いと思ったら雪!

もう寝る。
すぐに寝る。
寒い!

湯たんぽと毛布4枚で完全武装の状態で、寝る。

2023年1月26日(木)
今日も天気は快晴。
風がないので大丈夫かと思ったが、やっぱり寒い。

本日の通勤のお供は『危険な蒸気船オリエント号』(C・A・ラーマー:著 高橋恭美子:訳 創元推理文庫 Kindle版)
〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉シリーズの第2弾。

ミステリー・ファンが集まったブッククラブ(読書会)のメンバー、今回はアガサ・クリスティの名作「オリエント急行殺人
事件」に似た名前に惹かれて、みんなで蒸気船オリエント号に乗っての船旅に出かけるのだが……。
乗客が見事にやばそうな連中ばかりで、なかなか楽しい旅の予感がする。

……といったところで駅に着いた。
仕事はいつも通り。

定時で帰宅。
ニュースをチェック。
江ノ電のがダイヤ改正するそうだ。
71年ぶりとのこと。

コロナで観光客が減った関係で本数を減らすらしいが、地元の人は大騒ぎだろう。
なにしろ地元の人間はみんな江ノ電の時刻表をほぼ暗記しているからな。
それが使えないとなると非常に不便になるはず。

たぶんダイヤ改正を言い出した上の方の人間は、そういうところまで考えていなかったのか?
競合他社がいない路線だから、地元利用客の利便性なんてどうでもいいのか?
(あーあ!)と思う。

海外ニュース。
ウクライナ情勢。
外国からの戦車の供与に反発して、ロシアがまたミサイルを撃ったらしい。
戦争は終わりそうもないな。

寝る。

2023年1月25日(水)
晴天だが気温は低い。
ちょっと早めに職場に着き過ぎて中庭で本を読みつつ時間を潰していたら「寒いだろうから」と裏から中に入れてくれた。
図書館員さん、良い人だ。

仕事はいつも通り。
午後。
次長が来て備品を渡して風のように帰って行った。
相当にお忙しいらしい。

帰り道は今日も強風。
バイト仲間の男性がウルトラセブンのファンだと言うので、森次晃嗣さんに道を教えてお礼に握手して貰った話をして羨まし
がられる。

地下鉄の中で『名探偵・森江春策』(芦辺拓 創元推理文庫 Kindle版)読了。
森江春策シリーズの短編集。

芦辺先生のミステリーは、現実に真似をする人間が出で来そうもない平和なミステリー。
うっかり真面目に推理して「名探偵」の謎解きを読んでから、
「しまった! 作者はあの芦辺拓だった」
となるような話ばかりなのだ。
楽しいので、これはこれで良いが。

帰宅。
ニュース。
ウクライナ情勢。
〈ドイツ政府は25日、ウクライナに独製主力戦車「レオパルト2」を供与することを決めた。ショルツ首相はこれまで供与に
慎重だったが、欧州安全保障の強化に向けて方針を転換した〉

〈レオパルト2は欧州内に計2000両ほどあるとされる〉

〈米ABCニュースはウクライナ高官の話として、ドイツが承認すれば12カ国がおよそ100両を供与することになっていると報
じた〉
[2023年1月25日 19:35 日経電子版]

戦況が変わるかな?
小麦製品が値上がりして困っているので、戦争は早く終わってほしいのだよなあ。


……などと言いつつ、晩飯はほうとう。
たぶん国産小麦。

昨夜はなんやかんやで夜更かししてしまったので、今夜は早めに、寝る。

2023年1月24日(火)
朝。
仕事に行こうと外に出たら小雨がパラついていた。
傘を差して出勤。

職場に着く頃には雨は上がっていた。
しかし寒い。
仕事は屋内だから問題ないのだが、問題は昼食の時間。
雨上がりの青空で日差しは暖かいが風が冷たい。
夕方の帰り道ではもろに寒風に吹き付けられた。

副都心線に乗車したら東武東上線で人身事故があったとアナウンスが流れる。
そのためにダイヤが乱れているのだとか。
帰宅してからネットで確認したら、今日は東武東上線は8時59分頃に鶴瀬駅で、そして14時16分頃には上板橋駅でと、
1日に2回も人身事故があったのだね。

郵便受けを開けたら、保険会社に送った書類が料金不足で戻って来た。
(切手は先方が返信用封筒に貼ったものなのだが???)
明日不足分の切手を貼ってもう1度ポストに入れよう。

夜。
Twitterに日本海側(福井県)の吹雪の映像が流れて来た。
冬場に晴天の多い太平洋側に住んでいて本当に良かったと思う。

明日はもっと寒いらしい。
最高気温が4度とか言っていた。

湯たんぽを抱いて寝よう。

2023年1月23日(月) )
朝。
小雨が降って、寒い。

念の為、風邪薬を飲んで出勤。
いつものように定時まで仕事をして退社。
夕食は面倒なので、松屋の牛めし。

気象情報。
10年に1度の強烈な寒波だそうで、国土交通省と気象庁が24日以降大雪が予想される地域では、不要不急の外出を控える
ように呼びかけたそうだ。

関東甲信地方では24日朝から25日にかけて警報級の大雪が降る可能性が高くなっているのだとか。
東京は夜半に降雨の予報。
地面が凍結しないと良いな。

海外のニュース。
ドイツのベアボック外相が22日、フランスのテレビ局のインタビューに答えて、ポーランドが自国にあるドイツ製戦車「レ
オパルト2」をウクライナに供与することについて「阻止はしないだろう」と述べたそうだ。
つまりポーランドによるウクライナへの「レオパルト2」の供与を認めるということ。
(ポーランドがウクライナに「レオパルト2」を供与するには製造国であるドイツの許可が必要なのだそうだ)

フランスのマクロン大統領もフランスの主力戦車「ルクレール」のウクライナへの供与の可能性を「排除しない」と述べたそ
うで、こっちも供与する意向らしい。

高性能の戦車がウクライナに供与されたら、地上戦が有利になる。
(一気に戦争を終わらせてくれないかなあ?)

寝る。

2023年1月22日(日)
寒い。
気象情報によると今週の火曜日から十年に一度レベルの強烈な寒気が流れ込む予想なのだそうだ。
今でも十分に寒いのになあ。

腰痛、治らず。
そして右手の痛みもそのまま。
ビニール袋を開封したり瓶の蓋を開けるのに不自由する。

昼食。
ほうとうを味噌で煮て食う。
(カボチャは省略)
少し体が温まったので、1週間遅れで「どうする家康」視聴。

桶狭間の合戦直後の徳川家康(当時は松平元康)のドタバタ。
逃げ込んだ寺を敵に囲まれ、家臣たちを救うために自らの首を差し出そうとした家康が思いとどまるというエピソードだった
のだが……。
(これはコメディなのか?)

ところで、現代人の感覚だと桶狭間で今川義元が敗れて今川は終わった、みたいな気がしていたのだが、考えてみれば義元が
死んでも息子の氏真がいたわけで、まだまだ今川氏の勢力は残っていたのだよな。

午後。
少し横になったら、そのまま夕方まで寝てしまった。
体調がおかしいのは軽く風邪でもひいたからかな?

ニュース。
東海道新幹線が停電で止まったのだそうだ。
午後1時ごろに小田原〜新横浜間の登りで停電が発生し、直後から約2時間にわたり運転を見合わせ午後2時55分に運転を再開したらしい。
東海道新幹線も老朽化しているということかな?

さて、夕食後を食べたら風呂に入って、本格的に寝よう。

2023年1月21日(土)
相変わらず腰が痛い。
困ったな。
こういう時には安静にしているのと、逆に少し動かすのとどっちが良いのだろう?
とりあえず、外出は控えよう。

昼食。
そんなわけで、部屋にあったカップ麺をすする。
力うどん、炭水化物+炭水化物だ。

痛み止めを飲むと、頭がボーッとするので嫌だね。
気がつけば夕方。

1号くんがイワシを持ってやって来たので、2号くんも一緒に夕食を食べる。
(イワシ、美味いな)

ニュース。
ウクライナ情勢。
〈米軍制服組トップ「ことし中にロシア軍を追い出すことは困難」〉
[2023年1月21日 23時57分 NHK NEWS WEB]

あと1年以上は戦争が続くのか。
食品が確実に値上がりしているのだよね。

池袋は飲食店が多いので、コロナで勤務先がなくなって貯金を切り崩しているみたいな人も多いはず。
そこで食い物の値段を上げられたら厳しいよね。
戦争は、腹が減る。

寝る。

2023年1月20日(金)
朝起きたら腰が痛い。
そう言えば昨日ちょっと無理な姿勢で仕事をしたな。

外に出ると、雨上がりの青空。
通勤のお供は、今日も『名探偵・森江春策』(芦辺拓 創元推理文庫 Kindle版)。
ミステリー短編集。

鞄からKindleを取り出したら充電が危なくなっていたので慌てて携帯バッテリーに繋ぐ、この作業の最中に気づいたのだが、
どうやら痛めていたのは腰だけではなかった。
筋肉痛(?)のせいで、ある程度以上の重量があるものを片手で持てなくなっていた。
ちょっと不便。

さて、『名探偵・森江春策』。
「少年は探偵を夢見る」は、昨日読み終わったので、今日は「幽鬼魔(ゆきま)荘殺人事件と13号室の謎」。
芦辺先生のシリーズものの主人公である森江春策が遭遇する事件を描いた連作短編で、「少年は探偵を夢見る」は森江春策が
小学生の頃の話だったが、「幽鬼魔荘殺人事件と13号室の謎」は中学生の頃の話。

高校受験の時期に、考えなしの両親が自宅の改装を始めてしまったために近所にアパートを借りてひとり暮らしを始めること
になった春策少年。
この手のシリーズものの探偵にありがちなことだが、引越し早々にさっそくアパートで殺人事件が起きるわけである。
その事件の謎は……

……というところで、電車が「明治神宮前〈原宿〉駅」に着いたので、今日は乗り過ごさずに無事に職場に向かう。
仕事の方は、ちょっと手と腰が痛いものの、まあまあ滞りなく。
定時まで仕事をして帰宅する。

今朝、読み損なっていた朝刊を広げたら、
〈教育岩盤〉という特集記事で不登校の増加についてが取り上げられていた。

〈不登校の加速度的な増加は、教室に集まって教員が一斉に教える学校文化に対する子どもたちの異議申し立ての広がりを映
し出す〉

そうした一斉教育が一般的になったのは、
〈工業化が社会の課題だった時代はマニュアルに従って正確に作業する均質な人材が必要とされ、学校での画一的な教育が効
率的だった〉
からだという。

しかし、現在求められているのは〈イノベーションを起こせる人材〉。
つまり現場の学校では「社会に求められるような人材」を育てられない状態になっているわけだ。
そして問題は、そんな「学校」以外に、子どもたちに継続して教育が提供できる場がないということ。

記事では、仮想空間上の「教室」における教育の取り組みなどが紹介されていたが、現代の社会が求める人材を教育・育成す
るシステムを作る取り組みに、国はもっと積極的であるべきだと思うな。

寝る。

2023年1月19日(木)
朝。
行きの副都心線で『名探偵・森江春策』(芦辺拓 創元推理文庫 Kindle版)を読む。
北参道を過ぎた辺りで謎解きの佳境に入り、気がついたら渋谷に着いていた。
(つまり乗り過ごした)

戻るのも面倒なので、渋谷駅から職場まで歩くことにしたのだが、駅構内で道に迷う。
だから渋谷は嫌なんだ。

どうにか辿り着いて、仕事。
いま担当しているのが書庫内の本棚だからなのか、本を取り出すことを考えずに収納されているとしか思えない入れ方になっ
ている。
本が書棚の手前と真ん中と奥に入っているのだ。
つまり、一番奥の本を取り出すには、手前2列の本をどかさなくてはならない状態。
踏み台に乗っても手が届かないので、書棚によじ登っての不安定な作業となり、腰は痛めるわ手は痛めるわ。
どうにか定時まで仕事をして帰宅。

ニュース。
小川哲先生の『地図と拳』(集英社)が第168回直木賞を受賞。
おめでとうございます。
(受賞作は集英社の本だが、早川書房がハヤカワSFコンテスト出身作家が直木賞を受賞したとTwitterで盛り上がっていた)

さて、明日も仕事だ。
寝る。

2023年1月18日(水)
今日も普通に仕事。
11時半。
昼休みになった途端に携帯が鳴り、郵便局から荷物の再配達の件。
どうやら私が不在通知に気づかなかったらしい。

「と○のあな様からの書籍のお荷物を保管しておりますが……」
と言われて慌てる。
幸い、周囲に人がいない状態だったので誰にも聞かれなかった。

定時まで仕事をして退社。
帰りの地下鉄で『三体0 球状閃電』 Kindle版(劉慈欣:著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ:訳 早川書房 Kindle
版)読了。
「三体」三部作の前日譚という話だったが、あとがきの解説を読んだら、『三体』の方が『球状閃電』の続編として書かれた
作品だったのだね。

よってこの作品、原題は『球状閃電』であり、『三体』シリーズとは直接の関係ないのだ。
当然「三体」は出て来ない。

そもそも『三体』は、丁儀(ディン・イー)という登場人物の出て来るシリーズの1編だったようだ。
『球状閃電』は、その丁儀が登場して来る話。
当然、彼が活躍しまくる。

「球電」という自然現象によって両親の生命を奪われた少年(陳:チェン)が成長して球電の研究を行う。
研究の過程で知り合った軍人、林雲(リン・ユン)は球電を使用した新兵器の開発を進めようとする。
彼らのに協力するために招かれた理論物理学者の丁儀(ディン・イー)は、球電の正体を突き止めるが……。
中国の知識階級のものの考え方が学べるという意味で、興味深い作品。

帰宅。
◯らのあなから届いた「コスプレ記史」を読みつつ、寝る。

2023年1月17日(火) )
目が覚めると6時過ぎ。
軽く寝坊したようだ。
朝食を食べて出勤。
もうすぐ職場である図書館の建物、というところで地面に落ちていたペンダントを発見。
警備員室に届ける。

年末に受け取るはずだった源泉徴収票をやっと渡される。
去年は経理がコロナに罹っていろいろあったらしい。
「ついでなので今月の給与明細も」って、そっちは逆に早すぎる。(笑)
(いろいろとアバウトな会社だなあ)

仕事は普通通り……のはずだったのだが、なぜか表紙が溶けている謎の状態の書籍が大量にあり、溶けた表紙が書棚や隣の本
に張り付いてベタベタになっていた。
仕方なく剥がしつつ処理したのだが、手の指が青く染まって(青い表紙の本だった)閉口する。
書庫の本の表紙がなぜそんな風に溶けてしまったのかは不明。

定時で退社。
家に帰ってからネットで本の表紙が溶けた件を調べたところ、出版年が2000年近辺の書籍の一部にこうした現象が起きて
いるらしい。
この時代に使われていたなんらかの薬品が原因か?

夜。
ネットのニュース。
〈中国の人口が、約60年ぶりに減少に転じた。同国の2022年の人口は14億1180万人と、2021年から85万人減った〉
[BBC NEWS JAPAN]

〈中国国家統計局が17日に発表した最新データによると、2022年の出生率は、2021年の7.52から下降した。
また、昨年は死亡率(人口1000人当たりの死亡者数)が7.37で、初めて出生率を上回った〉

英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」の蘇月首席エコノミストによると、
「若者の高い失業率や収入に対する期待薄によって晩婚化が起き、子供を作る計画もさらに先延ばしになる。その結果、新生
児の数が下がっている」
ということであるそうだ。

若者の収入の減少は晩婚化の原因となり、出生率の低下に繋がるということだ。
これは日本も同じことで、出生率を上げたかったら若者の収入をもっと増やさないといけないのだよなあ。

寝る。

2023年1月16日(月)
朝。
なんだか早くに目が覚めた。
小雨。

昼には止むかと思っていたら、逆に大雨。
仕事には別に支障はないのだが、食堂が別棟なので昼飯を食べるのに傘を差して移動する羽目になる。

定時で退社して家に着いたら宅配の不在通知が届いていたので急いで電話。
昨日発注した「ウボンゴ」というゲームが届いたのだ。
これはギフテッド小委員会の経費で落ちるのか?
私の私物扱いになるのか?
(まあ、どっちでもいいけど)

夕食はカレー。
今朝、無駄に早起きしたせいか、妙に眠くなって来た。
寒いので湯たんぽを2つ抱えて、寝る。

2023年1月15日(日)
今日はメンサのギフテッド関係の交流イベント。
ギフテッドの子供達を集めて自由に遊んでもらおうという趣旨なのだが、子供を遊ばせるには何を準備したら良いものか?
主催がボードゲームを持って来ると言うので、私はとりあえず紙と鉛筆と消しゴム、そして鉛筆削りを準備。
あとは 『5秒で見破れ! 全員ウソつき』 (田中智章:文 ビブオ:絵 植松峰幸:監修 朝日新聞出版)という本。

会場に着いてからセロテープを忘れたことに気がついてコンビニに買いに行ったら、携帯型のなんかお洒落で高い奴しか置い
ていなかった。
さすがはナチュラルローソン、そこらのコンビニとは品揃えが違う。

さて、会場には予定通りNHKのカメラが入る。
参加者の1人の子供に密着取材の最中なんだとか。

しかし大人がやって欲しいことはやってくれないのがお子様というもの。
他の子の相手をしながら遠目で眺めていたが、取材クルーが気の毒になるような有様。
ついに会場から出て行ってしまい、さすがに私も追いかける。

参加者には他にもいろいろな子供がいる。
お母様によれば「喋るのが苦手」だとかで、ずっとメモパッドを手に言葉を発しない子供とか。
ちなみにこの子、途中でメモパッドの調子が悪くなったので代わりにスケッチブックと鉛筆を渡したら、絵だの文章だの数字
だのを書きまくって、そのうちすごい勢いで喋り出した。

でも同年代の子供との接触は嫌がる。
(同年代の子供との間で、なんか嫌なことでもあったのかね?)

ギフテッドは少数派なので、イジメに遭うケースも多い。
私も子供の頃は、同年代の子供たちによく石をぶつけられた。

教員にも嫌われがちなので(自分より知能指数の高い子供を不快に思う大人は多いのだ)教員が率先してイジメを行っている
ケースもあるようで、そういう愚痴を聞かせてくれる子供もいた。

喋りたがらない子供は結構多くて、紙と鉛筆と消しゴム大活躍。
ついでに鉛筆削りも大活躍。

こちらも予想外だったのは「子供に『5秒で見破れ! 全員ウソつき』 を自分用に買ってくれとねだられた」というお母様
がいたこと。
(ビブオ先生、1冊売れそうですw)

会場内でずっとひとりで本を読んでいて、自宅でも読み返したいと思ったらしい。
「せっかく集まったのに、どうして他の子と遊ばないのか?」と、仰せのお母様もいたが、大勢の中でひとりで本を読んだり
絵を描いていてもそれはそれで良いと思うのだよなあ。
私も子供の頃はそうだったし。

さて……
結局、NHKはいい絵を撮れなかったようで、
「今日の取材がオンエアされるかどうかは分からないです」
と言っていた。
(まず使われないだろうなあ)
難しいのだよな、子供相手の撮影は。
クルーの皆さん、本当にお疲れ様でした。

イベントは4時過ぎに終了。
スタッフで「はなの舞」で軽く飲んで帰宅。

寝る。

2023年1月14日(土)
朝。
昨日かなり飲んだせいか(ワイン飲み放題だった)やや眠りが浅く、普段より早く目覚めてしまった。
そのせいか、軽く睡眠不足。
眠気がとれていない。

午後。
カルチャースクールから電話。
今期の授業料の納入がまだだと言われた。
ネットで手続きをした時に、最後の確定ボタンを押し忘れていたらしい。
慌てて手続きを済ませたら、テキストのPDFが送られて来た。

テキストをプリントアウトして、午後4時半からZoomで授業。
思うのだが、普通に「学校」ってみんなこの形で良くないか?
伝染病の危険を犯して人が集まる必要がなくなるし、不登校の子なんかもリモート授業OKにしたら劇的に減る気がする。

ところで、講師の浅暮三文先生の『我が尻よ、高らかに謳え、愛の唄を』(河出文庫)は、あまり売れていないらしい。
(私はKindle版を買った)

宣伝して欲しいとのことなので、宣伝する。
「文庫版は990円、Kindle版は941円でAmazonで買えるのでぜひどうぞ」

夕方。
眠気がとれないので、いったん寝てみようかとしたのだが、そうすると逆に眠れない。
うとうとしては起きてしまうのを繰り返す。

明日はメンサのギフテッド関係のイベントがある。
対象者が子供で、かつ明日はテレビカメラも入るとのこと。
こういうイベントは私も初めて。
うまく行くと良いのだが。

寝る。

2023年1月13日(金)
普通に出勤。
定時まで仕事をして退社。

今日はこれから新宿までシャンソンを聴きに行く予定。
(昨日急にキャンセルが出たとかで、要は席埋め要因)

新宿御苑前駅でメンサのY田さんと待ち合わせ。
少し早く着いたので駅のホームで『三体0 球状閃電』 Kindle版(劉慈欣:著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ:訳 
早川書房 Kindle版)の続きを読む。
通勤電車の中だけで読んでいるとなかなか進まないのだ。

Y田さんと店へ。
私と、もうひとり初対面のメンサ会員と3人で1つのテーブルに通され、とりあえずビールを頼むことにしたのだが、隣の
席に座っていたご婦人が、
「○○さん(店員の名前らしい)アタクシ、いつもの」
とのたもうたのに軽く驚く。

(「いつもの」をリアルで言う人がいるんだ!)
思わず横目で顔を見てしまったぞ。(笑)

ドリンクが飲み放題とのことなので白ワインを頼んだら、大きな陶器のピッチャーを手にした店員が空のグラスにおかわり
を注ぎに来るシステムだった。
(あとでわかったのだが、この店員も出演者の1人だった)

Y田さんお目当てのシャンソン歌手は、それこそ本当にいつものようにいつもの歌を歌い、その他の出演者(先ほどの店員を
除くと、たぶん全員が私より年上のご婦人方)も、それぞれに歌声を披露。
ここはこういう雰囲気を楽しむ空間なのだ。

終演後、近所の「ダンダダン」で餃子を食べながら軽く飲む。
ここの餃子は最近流行りのパリパリ系ではなくて、皮の厚いしっとり系で私好み。

副都心線で帰宅。
寝る。

2023年1月12日(木)
今日も寒い朝。
職場に着くとほっとする。
そしていつも通りの仕事。
時間が経つのが速い。
9時に仕事を始めて、あっという間に5時になる。

定時で退社。
牛丼屋に寄ってから帰宅。

夕食後に新聞のまとめ読み。
今朝の日経朝刊の1面。
〈生涯子供なし 日本突出〉
〈50歳女性の27%〉

OPEC(経済協力開発機構)のデータベースによる数字なのだとか。
ちなみに日本の次に50歳時点での無子率が高いのはフィンランドの20.7%だそうだ。
それほど「突出」しているかな?

「無子率」という言葉は初めて見るな。
〈人口学では、女性で50歳時点で子どもがいない場合を「生涯無子」(チャイルドレス)と見る〉
そんな言葉もあったのか。

で、出生動向基本調査を基に、無子女性を
・結婚困難型
・無子志向型
・出産延期型
・不妊・健康理由型
に分類すると、一番多いタイプが「結婚困難型」なのだそうだ。

要は、結婚しても大丈夫そうな男性が見つからないということらしい。
困ったものだ。

夜。
急遽、明日の仕事帰りに新宿へシャンソンを聴きに行くことになる。
寝る。

2023年1月11日(水)
朝。
出勤するために駅のエレベーターに乗ろうとしたら、先に待っていた若い男性に睨まれた気がした。
(気のせいかな?)
と、そのまま乗り込んで、よく見ると相手の鞄に赤いタグが取り付けられていた。
十字とハートの「ヘルプマーク」のタグ。

タグを付けた男性、ずっとブツブツ独り言を言っている。
さらにホームに着いたので降りようとしたら、後ろから「邪魔なんだよ」と言われる。
どうやらパーソナルスペースに他人が入り込むと大きなストレスを感じるタイプの人であったらしい。
(悪いことをしてしまったかな?)

職場へ。
仕事はいつも通り。
本日は点字本コーナーを担当。
本のタイトルが読めないので、ちょっと戸惑う。
点字は読めるようにしておいた方が良いかな?

定時で帰宅。
北海道が大雪だそうで、札幌に住む知人がFaceBookに大雪のせいで除雪車が壊れたと書き込んでいた。
都内は雪は降らないが、寒い。

風呂で温まって、寝よう。

2023年1月10日(火)
連休明け。
職場に行くために玄関を出ると風が強くて冷たい。
通勤が地下鉄で職場も地下室というのは、こういう日には助かるな。

今日も楽しく地下書庫で作業。
行き帰りの電車のお供は『三体0 球状閃電』 Kindle版(劉慈欣:著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ:訳 早川書房 
Kindle版)。

定時で職場を出て渋谷駅に向かったのだが、朝からの強風はまだおさまっていなかった。
ひどい時には目が開けていられないぐらいに強い風。

帰宅すると郵便受けにAmazonに発注した爪の補修剤(?)が届いていた。
消毒用のアルコールと乾燥のせいか爪が割れまくって痛いのでとりあえずヒビが広がらないように塗ってみる。
接着剤っぽいものかと思っていたのだが、どちらかというとコーティングする感じになった。

夕刊の1面トップは、先週末(1月8日)にブラジルでボルソナロ前大統領の支持者たちが議会などを襲撃した事件の続報。
事件に関与した疑いによる拘束者が約1500人に達したそうだ。
一方、肝心のボルソナロ前大統領はというと、2018年の大統領選中に暴漢に刺された腹部の古傷が痛み出したとかでアメ
リカの病院に入院して手術を受けているそうだ。

この「選挙結果に納得がいかない落選候補の支持者が暴動を起こす」というパターン。
この間のアメリカ大統領選を思い出す。

……寝るか。

2023年1月9日(月)
今日は成人の日。
成人年齢が18歳に引き下げられて初めての成人の日なのだそうだがNHKによると、大分県の国東市と三重県の伊賀市、そして宮崎県
の美郷町の3つの市と町以外は従来どおり20歳を対象として「二十歳のつどい」や「二十歳を祝う会」などの式典を行うらしい。
18歳だとちょうど受験や就職活動のシーズンと重なってしまうというのがその理由。

そんなわけで18歳を対象とする式典を行う自治体の方は、式典の時期をずらすことにしたのだそうだ。
よって「成人の日」である本日に18歳の「新成人」を対象とした式典を行う自治体は、全国にひとつもないらしい。
(なんだかなあ)

午後。
「メンサ・テスト合格者の会」関連の書類の作成。
収支報告を表にまとめ、資料のコピーと一緒に監査の担当者に郵送するというそれだけのことなのだが、用紙のサイズがまちまちの資料
をコピーする作業というのは思ったより手間がかかる。

どうにか終了したので、休憩してNHK大河ドラマ「どうする家康」を視聴。
徳川家康は臆病で気弱な人物だったという設定になっていた。
今日は桶狭間の合戦(1560年)の話まで。
家康が生まれたのは1542年だそうだから、このとき家康はまだティーンエイジャーだったのだね。
今年で40歳になる松本潤に10代の少年を演じさせるのは、ちょっと難しかったかな?

野村萬斎演じる今川義元が舞を舞うシーンは、たぶん視聴者へのサービス。
本編では1分にも満たないシーンだったが、NHKプラスでノーカット版が見られるようになっていた。
萬斎はさすがプロの狂言師で腰が決まっている。
これは素人には真似できない。

ところで、このドラマの出演者は、みんな馬に乗れないのだろうか?
「鎌倉殿の13人」は、主役の小栗旬が乗馬が上手かったので馬に乗って駆けるシーンにリアリティがあった。
巴御前を演じた女優さんも、キャスティングの前に馬に乗れるかどうかを確認されたそうだし。

それに対して「どうする家康」の乗馬シーンは明らかな特撮だった。
こだわりポイントの違いかな?

夜。
風呂に入って早めに就寝する予定だったのだが、気がつけば午前0時を回っていた。
明日は仕事なので、そろそろ寝よう。

2023年1月8日(日)
朝。
所用で東京芸術劇場に行ったら、楽屋口に立っていたおじさん2人組がカメラマンだという青年にモデルを頼まれて断る場面
に遭遇。
それはおじさんたちの勝手なのだが、
「我々を撮るならそちらの人を撮ってくださいよ」
と、こっちに振るな!
もちろん断ったが、劇場の楽屋口で立ち話をしている老人って被写体としたそんなにいいのか?

目的の仕事を済ませ、地下道のスープ屋で七草粥を食す。
……やっぱりスープ屋はお粥よりスープの方が美味しいね。
ついでにオマール海老のビスクを注文。
これはかなりお気に入り。

帰宅。
新聞を開いたら、日経朝刊1面トップの記事は、
〈エーザイ、日欧中で申請へ 米承認のアルツハイマー新薬〉
だった。

この新薬は「レカネマブ」と言い、早期アルツハイマー病患者を対象とした薬。
アルツハイマー病の原因物質の一つとされるたんぱく質「アミロイドベータ」を脳内から除去する効果があるらしい。
高齢化の進む日本では期待される医薬品。

〈東京大学の岩坪威教授は、新薬はまれに重篤な脳出血などのリスクがあり、「普及にはしっかり診断できる専門医や施設が
必要だ」と指摘する〉
とのことなので、この薬を安全に使用できる体制も確保しなくてはならないのだろうな。

〈アルツハイマー病を巡る新薬の開発競争は激化している。足元では140以上の治験が進行中だ。特に米イーライ・リリー
は、レカネマブと同じアミロイドベータを除去する仕組みの新薬を開発する。途中段階の治験ではレカネマブを上回る有効性
を示し、実用化されればレカネマブの強力なライバルとなる可能性がある〉
経済新聞的には「エーザイの新薬にライバルがいる」というのは重要なのだろうが、個人的には良い薬はどんどん作って欲し
いと思う。

海外からのニュースは、今日もウクライナ情勢。
〈ウクライナ政府顧問は、ロシア内陸の空軍基地への無人機(ドローン)攻撃に絡み「ロシアに安全地帯はなくなるだろう」
と警告し、ロシアからインフラ施設への攻撃を繰り返し受ける中、遠隔攻撃での報復を強化する可能性を示唆した〉
[2022/12/8 12:00 産経電子版]
始まってしまった戦争は、そう簡単には終わらないのだな。

一説によると、プーチンはウクライナのインフラを破壊したり欧米への燃料輸出がストップすることで、ウクライナやそれを
支援する欧米諸国が寒さで音を上げることを期待していたのだが、今年はウクライナも欧米も記録的な暖冬でアテが外れたの
だとか。
(あまりに出来すぎた笑い話なので、ちょっと「本当かなあ?」という気もするが)

夜。
〈日本時間の8日午後9時33分ごろ、南太平洋のバヌアツ諸島を震源とするマグニチュード7.2の大きな地震〉
(2023年1月8日 22時12分 NHK NEWS WEB)

日本への津波の心配はないそうだが正月早々の天変地異、いったい今年はどんな年になるのか?
とは言え、去年の今頃は去年がどんな年になるか予測もつかなかったしな。
私の知る限り「2月にロシアが戦争を始めて、7月に元首相が暗殺される」なんて予測した予言者(?)はいなかった。

明日は成人の日。
若者たちに、良い未来が訪れることを祈りたい。

寝る。

2023年1月7日(土)
昨日が今年の初出勤で今日はまた休み。
行き場を失ったやる気が体の内側で停滞している。
私の場合やばいのが、なぜかそれが食欲に転化されてしまうという点。

朝からチョコレートだの桃山だのを袋食いした挙句に、Amazonで食品をポチってしまう。
健康に良くないなあ。

ニュース。
ウクライナ情勢。
ウクライナ側の攻撃でロシア兵89人が死亡したあと、プーチンが「ロシア正教のクリスマスだから停戦にしよう」と言って
「ロシアなんか信用できない」と一蹴されたらしい。

謎なのはプーチンの発言が、毎回「勝っている側」のセリフだということ。
西側に入って来る情報だと、明らかにロシアは負けている側なのだが。
プーチンが受けている報告が事実と違うのか、我々が受け取っている情報の方が嘘なのか?
あるいはプーチンが負けていることを知りつつ、自国民の手前「勝っている」ポーズを続けているのか?

夕方。
1号くんがホッケの開きを持ってやって来る。
2号くんも参加して、当然、酒盛りとなる。
(今日は本当は七草粥の日のはずなのだが、酒と粥とどっちかを選べと言われたら、酒になるよな)

そんなわけで、気分はまだ正月のまま。
寝る。

2023年1月6日(金)
年明け初出勤。
電車の中で『三体0 球状閃電』 Kindle版(劉慈欣:著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ:訳 早川書房 Kindle版)を
読んでいて、危うく乗り換え駅で降り損なうところだった。

『三体0 球状閃電』10代の頃に奇妙な落雷(?)によって両親を失った主人公がその正体を探るべく大学院で研究を行う
というところまで読んだのだが、日本だと中学生ぐらいで両親を失った子供は経済的に大学院どころか大学にも行けない例が
多い。
中国にはそういう子供の救済制度みたいなものがあるのかな?

さて、年初めの仕事。
……と言ってもやることは去年の続きである。
久々に体を動かすと気持ちがいい。
ずっとやっていたい気分になる。

午後。
雇用手続きの関係でサインして判を押したのだが「ハンコを忘れた!」と慌てている人がいた。
直筆でサインした上に判を押すって、考えてみると二度手間な気がするんだよな。

定時で帰宅。

ニュース。
甘利さんが昨日テレビで「岸田首相は少子化対策についても異次元的に新たな対応をすると言っている。消費税も含めて論議
しなければならない」と発言したそうだ。

少子化対策を理由に消費税を上げる?
普通に考えたら消費税を上げたら若者がさらに貧しくなって結婚・出産どころじゃなくなると思うのだが。
もう理由はなんでもいいから増税したいのかね?

……寝ようか。

2023年1月5日(木)
休みは今日まで。
朝食は、おせちの残りを胃袋に片付けて終了。
通勤の行き帰りに読むための小説をKindleに落とす。

午後。
『カルト・オカルト 忍びよるトンデモの正体』(左巻健男、鈴木エイト、藤倉善郎:編 あけび書房)の続きを読む。
カルトや偽科学、偽史等の「トンデモ」について、それぞれを研究している執筆者が解説した本。
最近世の中を騒がせているいろいろなトンデモについての概要が分かるので便利である。

こうしたインチキ宗教やニセ科学についてひとつ言えることは、相手は人を騙すプロなんだから、騙される方が当たり前だと
いうこと。
普通の人は騙されるものなのだ。
だから「自分は騙されるような人間ではないから大丈夫」という油断が実は一番危ない。

夕方。
メンサ関係の事務作業とかノパソのアップデートとか。

夜。
うどんを食べて、寝る。

2023年1月4日(水)
今日から仕事始めの人もいるらしいが、私はまだ休み。

午前中。
寒いので風呂で体を温める。
ヒーターの温風だとなんだか全身が暖まらない気がするのだよな。

午後。
所用で外出したついでに池袋の東口まで足を伸ばしてぶらぶら。
区民センターや豊島区公会堂がオシャレになり過ぎて、1階のエントランスまで入ってUターン。
昔のような、住民が時間潰しをするための安い喫茶店のある建物じゃなくなっていた。
WACCA池袋のシアターカフェに入ったら、料理が「仕込み中」。

結局、駅前のマクドナルドに入る。
注文してdポイントカードを出したら「ポイントをお使いになりますか?」と聞かれる。
「はい」と反射的に答えたら、ハンバーガーとポテトと爽健美茶が全てタダになった。

よく考えたらdポイントカードで買い物をしたのは今日が初めて。
(いままで使い方をよく考えないまま習慣的にレジで出していた)

帰宅。
12月に届いていて、正月にゆっくり読むつもりが暮れの大掃除で行方不明になっていた『カルト・オカルト 忍びよるトン
デモの正体』(左巻健男、鈴木エイト、藤倉善郎:編 あけび書房)が出て来たので、とりあえず原田実氏が書いたという章
だけ先に読む。
「江戸しぐさ」と「親学」という2つのトンデモについて、基本的な説明がなされていた。

「江戸しぐさ」とは、昭和も戦後になってから考えられたマナーを「江戸時代にできたもの」と嘘をつき、江戸の人は現代に
通じる知恵を持っていたのだかと言っているアレのこと。

「親学」は、もっと悪質で「発達障害は伝統的子育てで治る」とかいうトンデモ話を広めている連中。
どういうからくりなのかと言うと……。

そもそも発達障害というのは見た目でわかりにくい障害で、場合によっては成人するまで自分が障害者だと気づかずにいたと
いう人がいるぐらいのものなのである。

それを、自分達は「独自の診断法」で早期発見ができると触れ込んで、2歳ぐらいの子供を「この子は発達障害」とか勝手に
決めてしまうというトリック。
で、その子が普通に成長すれば「我々の手柄」、本当に発達障害の症状が出たら「お母さんの努力と愛情が足りない」とやる
わけである。

気の毒なのは発達障害の子供のお母さんで、ただでさえ障害児を抱えて大変なのに「子供が障害児になったのは、あんたの育
て方が悪かったからだ」と糾弾されるわけである。
悪質だよな。

この「江戸しぐさ」と「親学」は、まずいことに自民党に深く食い込んでいるので、文科省を通じて学校で「江戸しぐさ」が
教えられていたりと、実際に教育現場を汚染しているのだ。

夜。
ニュース。
岸田首相の年頭記者会見。
今年の優先課題として「異次元の少子化対策」と「インフレ率を超える賃上げ」の実現に取り組む考えを表明したそうだ。

「異次元の」とか言うから、よほどのことをするつもりなのかと思ったら、内容は、
 1.児童手当などの経済的支援の強化
 2.学童保育や病児保育、産後ケアなどの支援拡充
 3.働き方改革の推進

「異次元」とかいう言葉を使った割には変わり映えしない。
このために小倉少子化相をトップとする会議体の設置を検討しているのだそうだが、財源確保策が焦点なのだとか。

「財源確保策が焦点」ってことは、十分な予算を回してもらえるかどうかよく分からないということか?
首相が「異次元」と言っているほどの課題なのに、予算がとれるかどうかが焦点?

何を置いても優先的に予算を回せよ「異次元」ならば。
本当にやる気のなさが伝わって来るなあ。

寝る。

2023年1月3日(火)
3が日も今日で終わり。
今年初めての外出は、初詣で神社へ。
人混みはコロナが怖いので、できるだけ他の人が来なさそうな神社ということで、私がチョイスしたのは高松柳稲荷神社。

もともと個人の屋敷の敷地内にあったお稲荷さんを、辺りに地域全体の共同で祀る神社がないからという理由で場所を移転し
て鎮守にしたという、悪いけど来歴がかなりテキトーな感じの神社で、場所も大通りから横道に逸れて続く商店街の行き止ま
りをさらに横に入って普通の住宅街みたいになっている中にポツンとある感じの、その辺りに住んでいる人でももしかしたら
「あったっけ?」
になりそうな小さな神社である。

社の入り口のガラスがわざとっぽく1部割れていて、そこから覗くと鏡が見えた。
(あれが御神体なのか?)
手を合わせて、神社を後にし、帰宅。

その後は、正月最後の酒盛り。
幸せな酔っ払いとなって、寝る。

2023年1月2日(月)
正月2日目。

朝というか昼頃に、お屠蘇、雑煮、おせちの朝食を済ませ、特に出歩く用もないので部屋で本を読む。
『殲滅特区の静寂』(大倉崇裕 二見書房)。
怪獣が普通に襲って来る日本を舞台にしたミステリー。
著者の大倉崇裕先生は、特撮怪獣ファンであり、刑事コロンボファンとしても有名なミステリー作家。

まずは第1話「風車は止まらなかった」。
怪獣に襲われてひとつの村が壊滅する。
そして怪獣の去った村には死体がひとつ。
当初は怪獣の被害者と思われたこの死体だが、よれよれの服を着た刑事がやって来て殺人事件の可能性を示唆したところから
話はミステリーの謎解きへ……。
(これは、大倉先生にしか書けない作品だ!)

夕方。
1号くん、2号くんがやって来て、当然のごとく酒盛り。
酒は名古屋の「東龍」。
そのまま夕食(?)に突入し、なんかわちゃわちゃやっているうちに酔っ払ったので、寝る。

2023年1月1日(日)
謹賀新年。
令和5年、2023年が始まったわけだ。
去年は国内外共にいろいろあった年だったが、今年はどうなるのだろう?

正月の朝は毎年お屠蘇と雑煮と重箱に詰めたおせち。
前に東急ハンズで買ったプラスチックの屠蘇器に昨夜から屠蘇散とみりんを入れておいたもの。
銀杏切りにした大根と人参を鶏肉と一緒に薄口醤油で味をつけた汁で煮て焼いた角餅をいれたもの。
100円スーパーで買ったかまぼことか伊達巻とかいろいろを重箱に詰めたもの。
最小限の金と手間でそれなりの形にする工夫の結晶である。

午後。
評判は聞いていたものの見たことのなかった「タローマン」を一気見。
謎の怪物に襲われる昭和30年代っぽい日本に現れたシュールな巨人、タローマン。
タローマンの行動はデタラメに見えるが、結果的に怪物は倒され、人類は救われる。
(実はタローマンは岡本太郎の芸術思想に基づいた行動をとっているに過ぎないらしい)
やがて人類はタローマンが人類を倒すために怪物と戦ってくれていると思い込むようになり……。

自分はただ自分のやりたいことをやっているだけなのに周囲が勝手に自分の「目的」を決めてしまい、その「目的」に適って
いないという理由で自分がやっていることにケチをつけて来る。
岡本太郎のような芸術家にとっては、ウザかっただろうね。

最後に出て来たのが「太陽の塔」だったのは、分かっているなあ。
あれは「人類の進歩と調和」とか小賢しいテーマを掲げた万博のシンボルタワーの製作を頼まれた岡本太郎が、「進歩」とは
真逆の原始のイメージのタワーを作り、さらに悪ノリした小松左京の発言をタイトルにつけてしまったものなのである。

「太陽の塔」は、当時問題作として話題になっていた小説「太陽の季節」の問題のシーン「勃起した男根で女性のいる部屋の
障子を突き破る」描写を踏まえたネーミング。
「人類の進歩と調和」をイメージしたパビリオンの屋根を突き破るようにそそり立つ「原始」のイメージの塔を見た小松左京
が、あまりの光景に笑い出して口にした言葉であるらしい。
(他の関係者は「何もかもぶち壊しじゃないか」と怒っていたそうだ)

夜。
風呂に入って、大晦日に放送された「孤独のグルメ カニの使いはあらたいへん」をTverで視聴。

大晦日だと言うのに、客に頼まれて大きなカニの形をした立体看板を北海道の小樽まで車で運ぶことになった主人公。
北海道の料理は美味しいが、車の屋根に積んだ人目を引く巨大なカニに、行く先々で野次馬に写真に撮られすっかり閉口して
しまう。

さらには道中、エンストで困っているカップルに「急ぎの荷物を運んで欲しい」と頼み込まれて、つい引き受けてしまう。
大幅に回り道した上、道に迷ってしまった主人公は、複数のバイクに取り囲まれて停車させられ……。

出て来る人が、主人公をはじめとして全員が「良い人」というドラマ。
トラブルが起きたときも困る人はいても怒る人はおらず、困っている人は他人に助けられ、助けられた人は素直に感謝する。
感謝の心は他人を幸せにしたいという思いとなって社会に還元され、困っている人が助けられる世界が出来上がる。
「困っている人は助けるのが当たり前」が常識の優しい世界で、主人公は他人を助け主人公も他人に助けられる。
そして飯は美味い。
見ていて心地の良いドラマ。

すごくどうでもいいことなのだが、引きの画面を注意して見ていると、主人公の車のすぐ後ろを走っている車がずっと同じ。
これ、たぶん撮影スタッフの車だよね?
なんか微笑ましかった。(^^)

正月はやっぱり、こういうのが見たいよな。
今年がよい年でありますように。
寝る。

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