目次へ
独 り 言 (2018年9月分)
2018年10月分へ

2018年9月30日(日)
台風が接近しているそうだが、まだ雨は降っていない。

昼過ぎ。
折りたたみの傘を持って、メンサ・テスト合格者の会の例会のために家を出る。

午後。
例会。
「台風が来るので行けません」という欠席の電話が入る。
(まあ、しょうがないか……)

例会終了後。
いつものように懇親会で、北口の「テング酒場」へ。
少し雨が降っている。

店に入ったのは5時10分ぐらいだが、
「今日は台風の影響で6時で閉店するので、5時半がラストオーダーです」
と言われ、急いで酒と料理を注文する。
気がつけば、店内には我々ともう1組しか客はいなかった。

5時40分頃。
「5時半、ラストオーダー」の約束を忘れたのか、もう1組の方の団体が酒の追加をオーダー。
仕方なさそうに注文を受けた店長、あまりにも我々の目の前でだったからか、こっちにも注文を聞きに来る。
なんとなく付き合いで(?)追加注文。

6時前には支払いを済ませて店を出る。
(模範的な客である)

帰り道。
雨は降っていないし、風もない。

帰宅。
「ニュースとお天気」のページ(このページの右上からリンクを張っている)から気象庁のページに飛ぼうとしたら、リンク
切れになっていたので、修正してから雲の動きのライブ実況を見ると、今日の夜中ぐらいに大雨になりそうな感じ。

ニュース。
沖縄の知事選で、野党側の候補者が勝ったそうだ。

ネットで話題になっていたのが、野党候補を支持した人の中に創価学会の旗を振りながら応援していた人がいたこと。
創価学会を支持母体とする公明党は与党の側なので、支持母体の中で何かあったのではないかという噂が流れていた。
(そう言えば、この間会った創価学会の人も、公明党を批判していたな……)
政党と支持母体が喧嘩してしまうみたいなことがあるのか。

夜11時。
風の音が強くなって来た。
そして緊急車両のサイレンの音も聞こえて来る。
金属だと思われるものが道路を転がっていく派手な音が響く。
気圧のせいか、なんだか耳が変。

豊島区防災危機管理課のツィッターをチェックしたら、9月28日(金曜日)のつぶやきで止まっていた。
(区の防災危機管理課の人は週末は何があっても休むのか、それとも単に豊島区に危機が迫っていないのか、どっちだ?)

……ネットの台風情報を見ていたら、午前1時になっていた。
さすがに寝よう。

2018年9月29日(土)
今日も雨。
ここのところ、天気が悪すぎ。

午後。
1号くんと2号くんが来る。

1号くん、最近、正岡子規にはまって子規ゆかりの地を巡って愛媛まで行ったのだそうだ。
2号くんは、
「俺は三島由紀夫と江戸川乱歩のファンで良かった。三島の死んだ場所は池袋から有楽町線で行けるし、旧乱歩邸には歩いて
行ける」
と、言っていたが、それって「良かった」なのか?

ニュースを見たら、台風24号に続いて25号が発生したそうだ。
また被害が出るようなことがなければ良いのだが。

夜。
民放のBS放送で「帰って来たヒトラー」を観る。
コメディかと思ったら、どちらかと言うとホラーだった。

こんなストーリー。
地下壕でガソリンをかぶって自殺したはずのアドルフ・ヒトラーは、なぜか2014年のベルリンで目を覚ます。
売店の新聞で日付を知って混乱したヒトラーはその場に倒れ、売店の店主に助けられて店を手伝うことに。
そこで本や雑誌を読むことで、終戦後の歴史を学ぶ。

一方、とあるテレビ局では人事を巡って上層部の揉め事が起き、狙っていた局長の座を他の者に奪われた副局長は、新局長に
恨みを抱く。
この揉め事の煽りでディレクターのひとりがクビになり、失意の彼は自分の撮った映像を見直している時に、そこに映り込ん
でいた「ヒトラーにそっくりな男」を発見する。
ディレクターは撮影場所近くの売店で働いていたその男を探し出して出演を依頼した。

ヒトラーは出演にはOKしたものの、ディレクターの考えた番組案に難色を示す。
そしてヒトラーが自分で考えた「ヒトラーがドイツ各地で社会への不満をインタビューする」という企画が実行され、ネット
動画で大当たりしてしまう。

ディレクターは、この動画を自分がクビになったテレビ局へと持ち込む。
新局長に恨みを抱いていた副局長は、これを新局長の足を引っ張るチャンスと考えて、わざとえげつない差別番組を企画。

ところが、生放送の本番でヒトラーは台本を無視し、自分が各地でのインタビューで知った人々の社会への不満を踏まえて、
有能な指導者の必要性を説くユーモアたっぷりの演説を即興で行い、ドイツ国民を魅了してしまうのだった……。

……と、そんな話なのだが、どうやらヒトラーが各地を回るシーンの一部に出ていたのは、本当に通りすがりの一般人だった
ようで、顔にモザイクがかかっている人がいた。
このシーンで、観客は現代のドイツ人はヒトラーにさほど拒絶反応は示さない(ヒトラーに文句を言って来た人は1人だけ)
という発見をするわけである。

演出で上手いと思ったのは、ヒトラーがガソリンまみれの自分の服をクリーニングに出すシーンで、応対した店員が外国人で
あるという点。
片言を話す外国人と意思の疎通が上手く行かずに苛立つヒトラーの姿は、その時点では単なるコントに見えるが、その後に出
て来るドイツ人の移民への不満を理解するための巧妙な伏線となっている。

要は、現代のドイツ人は、戦前のドイツ人がユダヤ人に対して抱いていたのと同様の苛立ちを中東からの移民に対して抱いて
いるというわけだ。

映画のテーマを1行にまとめると、
「もしもヒトラーが現代のドイツに蘇ったら、案外とドイツ人は過去と同じことをしてしまうんじゃないか?」
だろうな。
怖い映画だった。

ツィッターを見たら、外国人店員に嫌がらせをする日本人の話が流れて来た。
ドイツ人だけの問題ではないな。

寝る。

2018年9月28日(金)
好い天気。

朝。
東京ローカルの情報番組「モーニング・クロス」を見る。
アフターピル(性交後に服用する避妊薬)が、日本では医師の処方なしに手に入らず、価格も高価で、かつ、置いていない
産婦人科医も少なくないという非常に手に入りにくい状態になっているという話題が取り上げられていた。
外国では、街の薬屋や大学生協で簡単に手に入り、場合によっては無料で入手できるというのに。

(そんなわけで、レイプされた女性は不妊症になるリスクがあり、かつ費用も高い中絶手術を受けたり、それすらできずに
出産後にどうしようもなくなって子供を遺棄、殺害してしまったりする)

アフターピルを薬屋で買えるようにしてはならないという意見の人の主張は「そんなことをしたら女性が気軽に性交を行う
ようになってしまうから」なのだそうだが、ここでじっくり考えてみよう。
「女性が気軽に性交を行うようになると、何か困るのか?」
真剣に考えてみたのだが、女性が気軽に性交を行いアフターピルで避妊した場合、一体どういう立場の人が困るのだろう?

もうひとつ取り上げられていた話題。
兵庫県明石市が11月から、不払いとなった養育費を補填する全国初の制度を導入。
養育費というのは、離婚後に子供を養育している側の親に養育していない側が子育てにかかる費用の一部を負担するものの
こと。

そして、明石市の新制度の背景にあるのが、養育費の不払い問題。
外国では、養育費の支払いを行わなかった親が刑事罰の対象となることもあるのだが、日本の場合は子供を養育している側
の親が自分で取り立てなくてはならない。
当然、支払わずに逃げてしまう親もいるわけである。
(そしてその負担は、養育している側の親に)

ちなみに、日本では離婚の場合、母親の方が子供を養育するケースが多い。
さらに、文化的に離婚に対する抵抗が大きいので「子供がいるのに離婚までする」というのは余程の場合だったりもする。

例えば、暴力を振るわれ、殺されそうになって子供を連れて離婚した女性に「顔を見たらあなたを殺すかもしれない相手の
ところに自分で養育費を取り立てに行ってください」だと、取り立てをためらう人も出て来ることになるだろう。

国の制度が「結婚するまでは性交をせず、結婚して子供を産んだら絶対に離婚しない女性」のみを基準に出来ているのが問
題なのだよな。
現実に合わせた制度ということを考えないと「うっかり結婚して子供を産んでから離婚になったら悲惨なことになるから、
最初から結婚は止めよう」という女性が続出して、ますます少子化が進むと思うな。

今日は空想小説ワークショップの今期最終日。
郵便受けに古本屋に発注していた大学の参考書が届いたので、それを持って早めにカルチャーセンターへ。
ロビーで参考書を開く。
そして驚いた。

古本だから、ある程度の覚悟はしていたが、ここまでベッタリ蛍光マーカーで線が引かれ、ボールペンでの書き込みがされ
ているとは思わなかった。
でもこの本、結構誤植があって、書き込みでそこを訂正しておいてくれているし、マーカーは重要箇所に引かれているので
テスト勉強のためには、むしろ好都合?
前向きに捉えることにする。

ワークショップと、そのあとの飲み会に参加して、午前0時に帰宅。
寝る。

2018年9月27日(木)
雨。

昼に「スコーピオン」のシーズン1最終話を観る。
前回の終わりでヒステリーを起こし、乱暴運転の末に交通事故を起こして崖に引っかかった主人公を救出するという話。
この主人公は「感情がない」という設定なのだが、ドラマを見ていると彼が感情的に行動するシーンばかりで、そういうキャ
ラクターが始終「僕には感情がない」というセリフを口にする謎ドラマだった。
なんでこんなことになってしまったのだろう?
スタッフ内の打ち合わせが、よほど悪かったのか?

午後。
部屋でテキストを広げるものの、さっぱり捗らず。
そしてノパソの調子も非常に悪い。
どうやら私には「手を触れるだけで機械を不調にできる能力」というものが備わっているようで、自分が電気的な何かを発生
させる特異体質なのではないかと疑っている。

ニュース。
日米首脳会談。
安倍首相は、アメリカのトランプ大統領と「日米物品貿易協定(TAG)の協議」に入ることを合意したそうだ。

安倍さんによれば「日米自由貿易協定(FTA)の協議」にならなかったことが成果なのだそうだが、この2つを字面で見る
と「日米物品貿易協定」って「日米貿易協定」の中の「物品について」のように見えるのだけれど。

そもそも、安倍さんはトランプさんの望む「日米二国間貿易協定」ではなく「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」を
結びたいと言っていたはず。
なぜなら強い相手(アメリカ)と一対一で協議したら不利な協定を結ばされるに決まっているから(なにしろトランプさんは
「アメリカ・ファースト」の方針を公言している人)、そういう相手との交渉はみんなでやりたいからだ。

それが日米の二国間での協定を協議するということは、アメリカに押し負けたということなんじゃないか?
つまりこれは安倍さんの「成果」ではなく「失敗」だと思うのだが、違うのか?

夜。
1号くんから電話。

「芸能人が保釈されたというニュースを見たか?」
と聞かれたので、
「見ていない」
と、答える。

1号くんは、仕事の関係で1日中テレビのついている職場で働いているのだが、その1号くんによると、
「芸能人が保釈されるというので、マスコミのカメラが集まったところに警察官が出て来て、カメラが一斉にそちらを向いた
ところで『振り込め詐欺撲滅』のポスターを広げて壁に貼って立ち去った」
のだそうだ。
その後、芸能人が出てきたのだが、その芸能人を映そうとするとどうしてもポスターが画面に入るという仕組み。

「警察、賢いな」
と、感心すると、
「そうだろ? この感動を誰かと分かち合いたくて」
とのこと。

ついでなので、無駄話。
「川端康成を訪ねた高浜虚子が襟の後ろから俳句を書いた短冊を取り出したのを見て、川端が『俳人だからだ』と思うという
場面があるのだが、これの元ネタを知っているか? ネットで調べたら元ネタでは襟に差すのは扇らしいのだが」
と聞かれたので、
「内藤鳴雪に『よき人の襟にさしたる扇かな』という俳句があるね」
と答えたら、
「内藤鳴雪は高浜虚子とも面識あるからそれかもね」
と言うが、正解かどうかは分からない。

ちなみに僧侶は中啓(ちゅうけい=両面に紙を貼った扇。構造上、畳んだ状態でも半開きになる)を襟の後ろに差して装飾に
用いたらしい。

ネットで検索したらシーボルトの『日本』に掲載された資料写真として、中啓と思われる扇を手にした公家の画像が見つかっ
たが、公家も中啓を襟に差すことがあったのかどうかまでは分からなかった。
(なんだか中途半端でもやもやするなあ)

寝る。

2018年9月26日(水)
天気予報によれば、今日も雨。
また台風が近づいているのだそうだ。

朝。
着ていた白いシャツにお茶をこぼしてしまったところ、お茶のかかった部分が青紫色に変色してしまった。
このシャツは、実は先日、井戸水で洗濯したもの。

コインランドリーの井戸水の水質の関係で赤茶色に染まってしまい仕方なく部屋着にしていたのだが、恐らくはその井戸水の
成分が緑茶の成分と化学変化を起こしたのだろう。
変なところで科学実験をやってしまったことになるが、差し当たってこの青紫色のシミはどうすれば良いのだ?
(教えて、偉い人!)


ニュース。
「新潮45」が休刊になるそうだ。
(当然、連載中だったヤマザキマリさんの「プリニウス」も中断することに)

休刊になった直接の理由は、LGBTに対する差別的な内容の文章を掲載したことで、文筆家の人たちに総スカンを食って、
中には「もうここでは書かない」と言い出す人まで出て来るという騒ぎになったことらしい。
(新潮社は文筆家とは揉めたくないだろうな)

ネットにはこの件に関する真偽不明のいろいろな話が流れて来る。
「こんなに早くに休刊が決まるのはおかしい。実はすでに休刊の方針が決まっていたのだろう」
「発行部数が減少したことで過激なネトウヨ向けの誌面に路線変更した結果、収集がつかなくなっての休刊だろう」
「編集長に問題があった」
「編集長ではなく、もっと上の人間に問題があった」
etc……

問題となった文章とは「LGBTには生産性がない」と書いて批判を浴びた女性議員を擁護する内容で「LGBTを保護す
るのならば痴漢をする権利も保護されるべきだ」と書いた文章。

ここで興味深かったのは、
「『痴漢をする権利』とはなんだ!」
という批判(A)に対して、
「よく読め。『もしもLGBTを認めるのならば』という仮定の話だ」
という反論(B)があったこと。

つまり、
「もしもLGBTの権利を容認するような〈とんでもないこと〉が認められるのなら、痴漢の権利を容認するような〈とんで
もないこと〉もまた認められるべきだということで『痴漢をする権利を認めよう』と言っているわけではない」
というのが(B)の側の主張なのである。

どうやら(B)の側の人間はLGBTと痴漢を同列の「不道徳な行為(もしくは「性的犯罪」)」のカテゴリーに分類してい
るようで「LGBTを認めて痴漢を認めないのは変だ」と本気で考えているようなのだ。

確かに私が子供の頃、テレビドラマに出て来る「ホモ」や「オカマ」は、不道徳な存在として描写されていた。
しかし、その後に何度も「情報の更新」が成され、今ではLGBTは社会の中で認められる存在とされているというのが、
私の認識で、今はそれが主流派だと思うのだが、どうやら頭の中でその「情報の更新」が行われておらず、未だに「LGBT
は不道徳な存在」と信じ込んで「LGBTを認めて痴漢を認めないのは変だ」と言えば「なるほど、双方ともに不道徳な存在
だものね」と世間が納得してくれると思い込んでいる人たちというのがいるようなのだ。
(「LGBTには生産性がない」と書いた女性議員、私より年下なんだけどなあ……)

午後。
雨。
部屋でテキストを開くが、どうも集中ができなくて困る。
自分の部屋って、誘惑が多い。(^^;

夜。
「NHKスペシャル “樹木希林”を生きる」を観る。
樹木希林の密着取材を行っているディレクターのイマイチ煮え切らないというか、取材意図の分かりにくい態度に、樹木希林
が次第に苛立っていく。

そして、ややキレ気味の希林がディレクターの前に差し出したのが、全身にガンが転移した自分の画像診断の写真。
これを雑誌の取材でやって来た記者の前で見せるのだ。
(なぜか希林は、ディレクターをこの記者の取材の際に呼び出した)

樹木希林は、NHKが取材意図をぼかしてただ自分の姿を撮影し続ける理由を「死の直前の樹木希林の映像」を記録するため
だと思ったのではないだろうか?
(そして、それはたぶん当たっていた)

わざわざ雑誌記者の前で、「この人(NHKのディレクター)のために」と画像診断結果を見せたのは、ある意味「告発」の
意図があったのではないかなあ。
「NHKのやりたいことはわかっている。別に止めないけど、でも、ひどいよね?」みたいな心境だったのではなかろうか。

密着取材は「女優、樹木希林の姿を後世に残す」ものであると同時に、死期の迫る病人に対し「あんた、もうすぐ死ぬから」
という現実を突きつけるものでもあった。

実にえげつない、良いドキュメンタリーだったと思う。

寝る。

2018年9月25日(火)
朝。
東京ローカルの情報番組で、新潮社の看板に書かれた「Yonda?」というキャッチフレーズの上に「あのヘイト本、」
という言葉を落書きした者がいるという話が取り上げられ、ゲストコメンテーターである瀬尾傑氏(スマートニュースメデ
ィア研究所所長)は、この落書きを「テロである」と批判していた。

そろそろ日本人にも抗議行動としてイリーガルな「テロ」をやる人間が出て来たということかな。
私は1960年代の学生運動を眼の前で見て育った人間なので、合法的抗議行動を目的に集まった人間たちが、何かのきっ
かけで違法で危険な行動になだれ込むのだということを肌の感覚として覚えている。

合法的デモに集まっていた群衆が暴徒になるときのユラリという空気。
誰が始めるというわけでもなく。
少しずつ。
当たり前に隣の人に合わせた行動をとっているうちに無意識に周囲の空気に飲まれていくあの感じ。
あれのネット版みたいなことが起こりつつあるのではないか?
少し怖いなと思う。

それにしても、この落書き、明朝体のまるで印刷のような書体。
(どうやって書いたのだろう?)

午後。
12時40分から13時35分の時間帯に放映されている海外ドラマ「スコーピオン」を観終わったら図書館に行く予定で
いたのだが、13時半頃に凄まじい雷鳴。
間もなく強い雨音が聞こえて来た。
予定変更。
部屋で参考書を読んで過ごす。

夜。
2号くんが来る。
「この間、スイカ(JR東日本が発行しているICカード)の開発の話をテレビで見た」
という話をしてくれる。

開発したカードを実際の現場でテストしたところ、正しく認識される例が約半数に留まった。
カードに問題があるのかと思ったが、カードを改良しても認識率は上がらない。
そこで現場を観察したところ、利用者が改札のタッチパネルの位置を正しく認識していないことが判明。
タッチパネルの表示を分かりやすくしたところ、格段に認識率が上がった。
……という話。
人間が使う道具には「コミュニケーション能力」が必要だという話。

民放のニュース。
「ネットを使った “世論調査” の実態」という特集を見る。

その手口……
例えば、まずフェイスブック等のSNSから違法に個人の情報を取得し「陰謀論に弱い性格の人」を抽出。
次にその「陰謀論に弱い性格の人」のSNS画面に選挙前に特定の候補者に有利になるような記事(例えば移民の危険性を
訴える候補者を有利にしたい場合は、移民をテロリストのような外見に描き換えたフェイク画像に「移民はテロリストだ」
という主旨の文章を添えた記事)を表示させる。

または、ライバル候補の支持者がどんな人たちかというデータを取得。
仮に、支持者にシングルマザーが多いと分かったら「投票所は混んでいるので投票に行くと保育園の迎えに間に合わなくな
る」という偽情報を流して投票をためらわせる。
……というようなもの。

これを実際に行ったと証言している人がいるのだから恐ろしい。
民主主義を維持するための公正な選挙方法(選挙以外の方法の検討も含めて)について真剣に討議すべき時では?

寝る。

2018年9月24日(月)
午前中。
ウイダーインゼリーを持って2号くんのお見舞い。
私も胃腸がおかしいので、たぶん同じ風邪だと思うのだが2号くんの方が重症のようだ。

アパートの部屋で一緒に「はたらく細胞」を観る。
「出血性ショック(前編)」

赤血球のセリフに、自分たちが栄養を運んでいるのはあくまで「ついで」であって、自分たちの主な仕事は酸素と二酸化炭
素を運ぶことだというのが出て来た。
アニメの赤血球が栄養を運んでいるのを「科学的におかしい」とする指摘があったからかな?

物語は、ドジッ子の主人公が新人の教育係を任されるが(何しろドジッ子なので)むしろ新人の方がしっかりしている。
新人は頼りない先輩である主人公を内心で馬鹿にし出すが、そこに頭部付近での生命に関わる出血という大事件が勃発。
しっかりしていた新人も、この緊急事態には対処できず……というお決まりのパターン。
このパターンだと、来週放送される後半では主人公が形勢逆転、新人に尊敬されるようになってメデタシ、メデタシかな?
(どうでもいいけれどこの体の持ち主、先週は熱中症で気を失って点滴を受けたばかりだぞ)

家に帰って昼食。
スーパーで買った「冷やしラーメン」なるものを初めて食べる。

……大抵のものは美味しく食べられる私だが、これはギブアップ。
袋についていたスープにご退場頂いて、ポン酢醤油で食す。
(麺は問題ないのだ)

ラーメンでも冷やし中華でもない独特の味のスープ。
強いて言うと、カツオだしを入れすぎた煮物の汁みたいな味?
そこにラーメンの麺が入っている感じになるのだが、劇的に合わない。
(なぜこの組み合わせを考えた?)

夕方。
今夜は中秋の名月なのだそうだ。
ネットに美しい月の写真がいくつもUPされていて、それを見ていたらわざわざ本物の月を見に外に出る気がしなくなる。
(いかんなあ、こういう風にだんだんとものぐさになっていくの)

夜。
テレビ東京の夜のニュースで、身障者用の音声ガイドが取り上げられていた。
改良されて完全に画面にシンクロさせられるようになったそうで、中途失明者の映画ファンが喜んでいた。
そしてこの機能を利用した変わった「副音声上映」が紹介されていたのだが、これをやっている映画が「銀魂2」。
この作品はリピーターが多いのが特徴で、2度目以降のお客向けに、いわゆる「オーディオコメンタリー付上映」を行ってい
る。
副音声の新しい利用方法として興味深い。

そして、もう一つ紹介されていた技術が、点字と印刷された文字を組み合わせる形の点字表記。
アルファベットやカタカナの文字の上に点字が乗る形のデザインで、晴眼者と点字利用者が同じものを一緒に読むことができ
るというもの。
あまりに単純な発想過ぎて、むしろ「えっ、いままでなかったの?」と驚くようなものだが、誰でも思いつきそうでいながら
誰も思いつかなかったことを思いついたというところが凄いのだろうな。
技術的にそう難しいものではなさそうなので、これはぜひ普及して欲しい。

……気がついたら、午前0時を過ぎていた。
寝る。

2018年9月23日(日)
朝。
「寝坊した!」と思ったら日曜日。

午前中。
相変わらず調子の悪いノパソにイライラしながら雑用を済ませて、気がつけば昼過ぎ。
佐藤編集長から「『銀魂』のビデオを観よう」と誘われて部屋に行く。
実写版の映画第1弾(現在公開中の作品は第2弾)。

万事屋(よろずや=なんでも屋)を営む主人公の元に舞い込んだ2つの事件、主人公の親友が行方不明になった事件と盗まれ
た妖刀「紅桜」の捜索。
やがて2つの事件は1つの大きな事件に辿り着き……という話。

約2時間の映画を観終わって、部屋に帰ろうとすると、
「これも観よう」
と言って出して来たのが「銀魂 新訳紅桜編」。
「銀魂」の劇場版アニメの第1弾で、知っている人は知っている通り、実写版「銀魂」第1弾と同じストーリー。
(作られたのはアニメ版の方が先)
ほぼ同じ内容の映画のアニメ版を、また2時間観る。

ところでこの劇場版アニメは、最後にアニメ第2弾の「嘘予告」というのが出て来る。
これは単なるジョークで、劇場版アニメ「銀魂」の第2弾というのは実際に作られたものの、この時の予告映像とはまったく
違う内容で、私の個人的な感想でいうと失敗作だったように思う。

そして、この「嘘予告」にかなり近い内容の作品が、実写版第1弾に合わせてネットで公開されたオリジナルドラマと、実写
版第2弾だったのだ。
(これはヒットしている)
実写版の福田雄一監督、さすがだと思う。

夜。
ニュースで「はやぶさ2」から打ち出されたロボットカメラの映像というのが紹介されていた。
あくまで「はやぶさ2」の着陸地点を探るための資料写真ということだが、それにしても「手ブレ」が激しい。(笑)
暗い中を、地面を弾みながら撮った写真だから、これは仕方がないのだろうなあ。

……寝よう。

2018年9月22日(土)
午前中。
2号くんから「体調が悪い」と電話がある。
食事を買いに行けないようなので、部屋までコンビニ弁当を届ける。
季節の変わり目は、若い人でも体調を崩すらしい。

午後。
佐藤編集長が「一緒にビデオを観ないか」と言うので部屋へ行く。
「ガイアの夜明け」という番組の録画で、古い建物の耐震補強についてのドキュメンタリーだった。

古いマンションで、耐震対策のために補強か建て替えをしようという話が出るが、全体で億単位になる費用に住人の意見が
なかなかまとまらない。

古いマンションだけあって、住人の年齢が高く、
「建て替えが済むまで生きていないかもしれない」
と言うのだ。

「自分の寿命とともに、自分の住んでいた家もなくなる」という感覚の人が増えて来たのかな?
人の寿命が短く子孫の数が多かった時代には「不動産を子孫に残す」という考え方をする人が多かったのかもしれないが、
少子化高齢化が進んだせいで老人が「自分の一生の終わり」の先のことを考えなくなって来たということなのかもな。

ネットで「カツカレー食い逃げ事件」なるものが話題になっていた。
20日に行われた自民党の総裁選で首相陣営が開いた「必勝出陣の会」で首相を支持する衆参議員用に験担ぎのカツカレー
が333食分振る舞われたが、実際に首相が得た議員票は329票だった。
つまり4名の自民党議員が、表向きは首相を支持を表明しつつ投票では首相に入れなかったことになる。

「権力者をヨイショしている人間が、必ずしも権力者を支持しているわけではない」というごく普通の話だと思うのだが、
これってニュースになるようなことなのか?
それとも単に「カツカレー食い逃げ」という言葉が面白くて話題になっただけなのか。

夜。
2号くんが来る。
体調はやはりイマイチらしい。

こちらも体調はイマイチ。
夕食は食べずに、寝る。

2018年9月21日(金)
土砂降り。

ニュース。
仙台で警官をナイフで刺した男が警官に射殺されたが、神奈川では「警官に射殺されて死にたかった」と言う理由で
包丁を持って交番に立ち入った男がいたらしい。(模倣犯?)
交番のお巡りさんも、たまったもんじゃないね。

昼。
本日の「スコーピオン」出動した先でけが人が出たために主人公と例の数学者が別行動を取ることになる話。
数学者がけが人に付き添って、主人公は医者たちと一緒に目的地へと向かう。
普通なら、けが人に付き添うのは医者の方だと思うのだが、もしかして主人公と数学者を同じ画面に入れると、脇役
であるはずの数学者役が主役を食っちゃうからかと、勝手な妄想。
主人公役の俳優、顔立ちは整っているのだが、何か「華」がないのだよね。

午後になっても雨は止まず。
テキストやノパソを持って自転車で出かけるにはふさわしくない天気。

そしてノパソの調子が悪い。
やたらに熱くなって、動作がおかしいのだ。

再起動したりセーフブートを試したりといろいろやるが、読み込みが遅かったりという問題が解消しない。
夕方までノパソの不調と戦っていたら、そのうち調子の良い時と調子の悪い時が出てきたので、とりあえず、作業は
調子の良い時を見て進めることにした。

夜。
BSで、東京女子大で行われた西原理恵子氏による講演のドキュメンタリーを観る。
NHKのこの手の番組で講演者の発言に「ピー」が入るのを初めて聞いたぞ。(笑)

講演の中で特に大事な話だと思ったのは、家族が依存症になったら手を離さなくてはいけないという話。
依存症というのは、患者が自分が病気であることをなかなか認識しない病気。
だから、家族が下手に面倒を見てしまうと、悪化するのである。
これは大事な話だと思った。

これは番組には出てこなかった例だが、例えば酔って暴れてちゃぶ台をひっくり返した依存症患者がいたとする。
誤った家族の対応は、患者が酔いつぶれている間に、ひっくり返ったちゃぶ台を元に戻して部屋を綺麗に掃除して
しまうというもの。

これでは正気に戻った患者が見るのは、綺麗に片付いた部屋になるわけで、これでは自分が大変な状態だったこと
を認識しづらくなってしまう。
逆に家族が部屋を片付けずに、患者を置いてよそに避難してしまっていれば、正気に戻った時にその惨状を目撃す
ることができて「大変なことをしてしまった」ということを認識しやすい。

西原氏の体験によれば「うんこを漏らして道端に倒れている家族を見ても放っておく」ことが大事なのだという。
うっかり面倒を見てしまったために夫のアルコール依存症を悪化させてしまった西原氏だが、その後、離婚して夫
を家から追い出したことによって、彼は依存症を克服するのに成功したそうだ。
(この辺の話は夫である鴨志田穣氏の『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』に詳しい)

まあ、成功例ばかりではないだろうけれどね。
寝る。

2018年9月20日(木)
天気が微妙な感じ。
午後から図書館に行こうかと思っていたのだが、帰り道で雨に遭うのは嫌なので中止。
最近の天気はなんだか変だと思う。

午後。
予定が狂ったので、いろいろと中途半端なことに。

夜。
2号くんが来る。
なぜか浦島太郎の名字の話をされる。
「水江(※)だろう?」
と言ってから、何の話かと思って聞いたら、携帯電話会社のCMの話だった。(^^;

※浦島太郎の名字
 『丹後風土記』の記述によれば〈此里有筒川村。此人夫、日下部首等先祖、名云筒川嶼子。爲人、姿容秀美、風流無類。 
 斯、所謂水江浦嶼子者也〉で、浦島太郎(=浦嶼子)の名字は正確には「筒川」なのかもしれないが、「所謂水江浦嶼子」 
 とあるように当時から「水江浦嶼子(みずのえのうらしまこ)」の名前の方が通りが良かったようである。
 ちなみに「日下部首(くさかべのおびと)等先祖」ということなので、浦島太郎は日下部氏の先祖に当たるらしい。

「CMには金太郎の父親が出ていた」
と言うので、
「金太郎は生前の父親には会っていないはずだが」
と、思わず突っ込む。

桃太郎と浦島太郎と金太郎の3人のうち、いまのところ両親の名前までが記録に残っているのは金太郎だけ。
父親は坂田蔵人(さかたのくらんど)母親は八重桐(やえぎり)だそうだ。
ちなみに金太郎が生まれたのは、天暦10年の5月であるらしい。

……というわけで、2号くんに金太郎の話をしてやる。
相模の国の彫物師十兵衛の娘であった八重桐は、京に上った際に都の侍であった坂田蔵人の子を身ごもる。
(結婚したわけではないらしいので、いわゆる「野合」ではないかと思われる)
ところが、赤ん坊の父親である蔵人が急死、八重桐は生まれた赤ん坊をひとり故郷で育てる羽目になる。
金太郎の母親は山姥であったとされるが、昔は何らかの事情で集落を離れて山で暮らすことになった女性を山姥と呼ぶことも
あったようなので、もしかすると八重桐は私生児を生んだことで集落を追放されたのかも知れない。
ともかく八重桐は山の中で金太郎を育て、成長した金太郎は源頼光と出会って召し抱えられて、のちに頼光四天王のひとりと
なった。(メデタシ、メデタシ)

「……結構、えぐい話だな」
と、2号くん。

えぐい話ついでに、エドワード・ゴーリーの『敬虔な幼子』や『不幸な子供』、そしてあまりの内容のおぞましさに書店から
返本をくらったという連続児童殺人犯の物語『おぞましい二人』の話をしてやったら、帰ってしまった。(笑)

さて、心安らかに、寝ようか。

2018年9月19日(水)
朝。
「独り言」を更新しようとしたら、先週の金曜日の分がまるまるなくなっていることに気づく。
1日分ズレてそのまま更新を続けていたために、土曜日以降の日付が全て1日づつズレていた。
(なんでだろう?)
と、首を傾げつつ、直す。

日経朝刊の「企業面」の記事。
〈米宇宙開発ベンチャーのスペースXは17日、同社のロケットを使う民間の月周回旅行を2023年に実施すると発表し
た〉
という内容なのだが、その見出しが、
〈宇宙旅行ハードル高く〉

いや、もう5年後に実施するという予定が決まって、旅行客との契約も開始しているのだろう?
そういう内容の記事で「ハードルが高い」というのを前面に出す見出しって?

記事は、
〈資金面や安全性などクリアすべき課題は山積みだ〉
と、結んでいたが、イーロン・マスクさんがそうした問題をクリアせずに計画を進めているとは思わないのだが。

そして、この「課題山積み」の根拠のひとつとして記事が挙げているのが、JAXAの大西宇宙飛行士の、
「宇宙空間はもともと危険が伴う。一般の方が気軽に旅行できるようになるには安心安全を担保するのが重要」
という発言なのだが、これって単なる一般論で、別に大西さんは「イーロン・マスクには宇宙旅行に必要な安心安全の担保
はできない」と言っているわけではない。

大西さんの発言以外に挙げられた「課題山積み」の根拠は、
〈ロケットの打ち上げ時には地球の重力の何倍もの加速度(G)がかかる。不足の事態に対応するため宇宙服をあらかじめ
着るなどの備えも必要になる〉

スペースXの技術者が、加速度の存在も知らず宇宙服の準備もしていないとでも?
こんな理由にもならないことを根拠に「ハードルが高い」なんて言っていたら、企業は一切の新規事業が始められないぞ。

昼。
「スコーピオン」を観る。
IQ197の超天才である主人公が、天才心理学者、天才エンジニア、天才数学者で構成されたチームを率いて事件を解決
するという物語。

今回のエピソードは、宣伝のためにと主人公が出演したテレビ番組が、チームの手柄を全て主人公の手柄のように紹介した
ことで、他のメンバーから不評を買ってしまうところから始まる。

ここで事件発生。
数学者の提案を黙って実行に移す主人公に、他のメンバーが「それはシルベスター(数学者)の手柄だろう!」と怒る。
主人公が数学者のアイデアを実行する流れはこれまでもあったはずだが、今回はそれが改めて指摘されるわけだ。

そしてサブストーリーは、数学者の恋愛話。
数学者が非常に魅力的な男性として描かれる。

シリーズの出だしでは「カッコイイ主人公」とその引き立て役としての「臆病でデブの数学者」という関係だったキャラの
構図が崩れ始めているという印象。
ある意味、興味深いドラマになって来たが、出演している俳優同士の人間関係に不安を感じるのは下司な発想か。

午後。
図書館へ。
夕方に帰宅する。

ニュース。
仙台で警官を刺し殺した男を別の警官が射殺。
(刺し殺された警官は、耐刃防護服を着用していなかったらしい)
物騒な事件だ。

和歌山でも拳銃がらみの事件。
首相を警護中の巡査が、実弾入りの拳銃を走行中の車内から落としてしまった。
(巡査は落下防止のためにベルトと拳銃をつなぐひもをつけていなかったらしい)

道路に落ちていた拳銃を散歩中に拾った住民は、オモチャかと思ってポケットに入れてそのまま散歩を続け、しばらくして
帰宅。
拳銃を家に置いたまま街路樹の水やりをしていたところ、私服警察官と思われる男性2人組が何かを捜すように近所を歩い
ているのに気付き、近所の交番近くに集まっていた警察官に「捜し物はこれですか」と渡すと、警察官は、「あ、これや」
と言って受け取ったのだとか。

拳銃を拾った住人は「まさか本物の拳銃がむき出しで路上に落ちているとは思わなかった」と話しているそうだ。
(そりゃ、そうだよな)

大変なことだとはわかるが、こっちはなんだかほのぼのしてしまった。
悪い人に拾われなくてよかったね。

ところで、要人を警護中に警官が道路に拳銃を落とした場合、やっぱり警護を優先して拳銃を拾うのは後回しにする決まり
なのかな?
今回は良い人が拾ったから良かったけれど、テロリストみたいなのが周囲にいたら、チャンスとばかりに拳銃を拾って要人
を撃っちゃうみたいな事件も起き得るわけで、やっぱりお巡りさんは拳銃を落とさないように気をつけて欲しいな。

……寝ようか。

2018年9月18日(火)
朝から頭痛とめまいがする。
気圧の変化のせいだろう。
自分の頭痛で天気予報ができそうだ。
(今日はきっと天気が荒れるぞ!)

朝刊の1面のコラム〈政と官 細る人材〉。
〈2017年夏に公表された経済財政白書は第1章で、雇用を守るために低賃金・長時間労働がはびこっていると問題提起し
た〉
この白書の執筆に携わったまだ30代の官僚は、白書の公開直後に民間企業に転職。

白書に、
〈年次と学歴ばかりを重視し、変化するリスクを拒む霞が関への批判を込めた〉
のだそうだ。

ただでさえ、
〈霞が関は外との交流が勉強の時間が持てず、民間に比べ給料も安い〉
という状態なのに、
〈現政権は過度に応答性を重視するが、専門性が身につかなかれば若手は霞が関から離れる〉
民間に行けばもっと高い給料がもらえたはずの人材が「専門性の高い誇りを持って働ける職場を」と官僚の道を選んだのに、
政権の方針で肝心の専門性を身につける機会が失われてしまったわけだ。

コラムは、
〈官僚も人の子。機械の歯車ではない。官であれ民であれ、やりがいを見失えば、未来を信じて働くことは難しくなる〉
と、結ばれていた。

日本の行政システムは、政治家がちょっとアレだった場合にも官僚がしっかりしていたからなんとかなった部分があるのだが
その官僚から有能な人材がいなくなったら、かなり恐ろしいことになると思うのだが。

昼。
本日の「スコーピオン」は、主人公よりむしろ「臆病者」ポジションだった数学者が活躍する回だった。
天才頭脳集団という設定のチーム内で、一番「頭脳派」に見えるのが、この数学者。

私のあくまで「邪推」。
このドラマ、天才頭脳集団の活躍を描くドラマのはずなのだが、脚本に問題があるのか、登場人物が「頭脳」を披露するシー
ンが見せ場になっていない。
アクションばかりが見せ場になっているドラマの中で「臆病者で現場に出たがらない」という設定の数学者が、皮肉なことに
最も当初の設定に忠実な動きをする結果に。
「頭脳派が活躍するドラマ」と聞いて見始めた視聴者の人気は、自分が期待した通りの行動をとる、この数学者に集まる。
で、アホな(失礼!)番組制作者が「じゃあ人気のある数学者を見せ場のアクションシーンに登場させよう」と考えた?

今回は、数学者がアクションシーンで活躍する話だった。
なんだろう、この強烈な「コレジャナイ」感は?

夕方。
「ビィー」という嫌な振動。

 時刻:17時11分頃
 震源:茨城県南部(北緯36.1度 東経139.8度)
 深さ:約80km
 規模:マグニチュード4.3
 最大震度:4(埼玉県加須市)

豊島区は、震度2だったらしい。

午後から夕方にかけて頭痛とめまいがだんだんひどくなって来たと思ったら、夜の7時過ぎに土砂降りの雨。
(コレか!)

テレビをつけたら、都内の道路が川みたいになっていた。
今後もゲリラ豪雨はあるものだと思うので、舗装道路の排水をもう少し考えないとまずいかも知れない。

夜。
BSの「アナザーストーリーズ」は「フセイン拘束」。
拘束されたサダム・フセインを取り調べたCIAのジョン・ニクソンは、フセインが政府内部や国際社会で何が起こっている
のかをほとんど知らないことに気づく。

フセインは実際はすでに隠居に近い状態で、小説の執筆に夢中になっていたらしい。
(アメリカ軍によるイラク侵攻の2日前、フセインは側近に新作の小説を送って感想を聞いている)

要するにアメリカがイラク国内の情勢について正確な情報を得ていなかったために、判断を誤ったのではないかという話で、
その理由は、ブッシュ政権が「独裁者フセインとその暴政」というイメージに合致する情報しか受け入れなかったからだとい
うのがジョン・ニクソンの意見。
情報を扱う者には先入観は禁物だという顕著な例か。

寝る。

2018年9月17日(月)
朝。
目が覚めたら8時をとうに回っているという大寝坊。

起き上がると、軽いめまいと吐き気がした。
ここのところの気圧の変化で自律神経系が変に反応してしまっているらしい。
まあ、よくあることなのだが。

昼。
1号くんが来て、一緒に昼食。
「野良猫を1時間ほど撫でたあとで自宅に戻り、その手の匂いを飼い猫に嗅がせたら激怒した」
という動画を見せられる。
「よその女の口紅のついたワイシャツをわざと女房に見せた亭主」みたいなことになったのか?(笑)

午後3時。
2号くんのアパートへ行き、一緒におやつ。
「一昨日(8月15日)に樹木希林が死んだが『日日是好日』は観に行くか?」
と聞いたら、
「わかんない」
とのこと。
考えてみると、樹木希林という女優は、最期の最期まで仕事をしていた人だな。

録画してあった「はたらく細胞」を最新話まで観る。
最新第11話は「熱中症」。
熱中症を発症した人が倒れた後に病院で意識を回復し、輸液の治療を受けるまでを血球視点で描いた話。

熱中症で弱った人間の体内でセレウス菌が暴れまわり、菌を倒そうとした白血球が熱中症で倒れてしまうという展開。
「せいぜいどっか涼しいところで衣服をゆるめて安静にしてな!」
というセレウス菌のセリフに笑ってしまった。
熱中症に対する的確なアドバイスである。
(セレウス菌、意外といい奴?)

帰宅。
夕食後に部屋で休んでいると、2号くんから「テレビで面白い番組をやっている」と電話がある。
テレビをつけたら旧ソ連で起きた、謎の連続殺人事件の実話を扱ったバラエティ番組だった。

事件は、旅行が急に中止になった女性が、自室で頭から血を流して倒れている花嫁姿の女性を発見したところから始まる。
被害者である花嫁は「頭を打ったショックで記憶喪失になって何も覚えていない」と言う。
続いて、この花嫁を発見した女性が窓から謎の転落死をしてしまう。
さらに、アパートの地下室で寝泊まりしていたホームレスが死体で発見され、地下室からは花嫁の所持品が発見される。

真相は???(以下、ネタバレ注意)
足の不自由だった母親から、そのいまわの際に「私の足が不自由なのは婚約者だったお前の父親に浮気された上、窓から突
き落とされたからだ」と聞かされた女性が、母親を裏切った父親に復讐しようと会いに来る。
しかし、そこで女性は父親の結婚相手の女性の連れ子である青年と出会って恋に落ちてしまう。

復讐を忘れて青年と結婚しようとした女性だが、花嫁衣装に着替えた女性持っていた「母の形見の時計」を見た青年の養父
(女性の父親)が、それが自分がかつての婚約者に贈ったものであることに気づく。
女性が復讐目的で花嫁になる気だと勘違いした養父が花嫁がもみ合ううちに、花嫁が頭部を青年の持ち物であるダンベルに
打ち付けてしまう。
花嫁が死んだものと勘違いした養父と青年は、とりあえず死体を旅行に出た女性の家に隠す。
養父は女性と親しかったので、彼女の部屋の鍵を預かっていたのだ。

ところが、アクシデントで女性の旅行が急に中止になり、帰宅した部屋で倒れている花嫁を発見してしまう。
養父は、自分が鍵を預かっていたことを女性が喋るのではないかと恐れて、女性を殺害。
ホームレスの方は、花嫁の所持品を地下室に隠しているのを目撃されたので、これも口封じのために殺害したのだ。

花嫁の方は、婚約者である青年をかばって「記憶喪失になった」と嘘をつく。
最終的に、病院から自宅に帰った花嫁の元に養父がやって来て「本当はお前の母親は浮気して子供を作り、そのことを俺に
責められたことで錯乱して自分で飛び降りたのだ」と告白して自殺。

番組はここをオチとして扱っていたが、気になったのは「真犯人の告白が果たして真実か?」というところだな。
花嫁の母親がいまわの際に言った「私は浮気した婚約者に窓から突き落とされて足が不自由になった」という話と、真犯人
である青年の養父の言った「お前の母親は自分で窓から飛び降りた」という話は、両方とも「最期の告白」になるわけだが
母親の方が嘘だった場合、死ぬ間際にわざわざそんな嘘をついても得はないのだよね。

逆に養父の方が嘘だとすると「自分に復讐しにに来た憎い女を自分の死後も苦しませてやろう」なら、動機としてありえな
くもない気がする。
彼女さえ来なければ、彼は幸せに暮らしていられたわけなのだから。

そしてもう1つのポイントは、旅行が中止になった女性の部屋の鍵を養父が持っていたということ。
一人暮らしの女性が、普通の関係の男性に部屋の鍵を預けるものか?
そうと、考えると「浮気をした」のは、やっぱりこの養父の方だったのではないかなあ?

寝る。

2018年9月16日(日)
明け方に、棚の上のクリアボックスが体の上に落ちて来るという不運に見舞われる。
この間の地震で、ボックスの位置が少しズレていたのに気付かずにいたとか?

ところで、昨日のNHKの人工知能の番組について、ひとつ言い忘れたことがあったのを思い出した。
多発する犯罪を防ぐために人工知能を活用することにしたアメリカの警察の話。

人工知能が、普段はあまり事件が起きていない地区を犯罪が起こりそうな地区として指定する。
警官が指定された地区をパトロールしていると、乗用車に乗った若者を発見。
若者の車の中からケースに入ったマリファナが2本出てきた。
人工知能が予見した「犯罪」とはこのことだったのか!
人工知能の犯罪予測は正しい。
……という内容。

私がアメリカの犯罪ドラマを見すぎなのかもしれないが、アメリカの犯罪多発地帯なら「少量のマリファナ持った人」って、
比較的高確率で見つかるんじゃないだろうか?
同じ地域で人工知能が指定していない場所に「少量のマリファナ持った人」がひとりもいなかったというのなら、人工知能が
正しかったと思うのだが。

さて、本日は大学の試験。
比較的素直な問題だった。
(だから出来たとは言っていない)
開始20分ほどで、書くことがなくなったので提出。

パソコンの蓋を閉じたたところで、まだ試験時間内だと言うのに2号くんから電話。
「え? 今日が試験だった?」
とか言われたが、サイトから退出した瞬間に、もう自宅での日常に戻っているというのがネット受験の面白いところか。
答案提出後でよかった。

2号くんの要件は、近所のコインランドリーの話。
使用していた井戸水の水質に問題があったために、そこで洗濯したシャツが茶色く染まってしまったのだ。

その弁償とかの事後処理に付き合ったのだが、呼び出された時間に行ったら
「このあと本部の人が来るから、その時にまた来て欲しい」
とのこと。
(じゃあ「本部の人」が来てから呼んでくれ)
午後に「本部の人が来た」というので再び出向いたら、そこにいたのはどう見てもランドリーのおっちゃんのお母さん。

「弁償するので領収書を書いてくれ」
と、差し出されたのは普通の便箋だった。
「本部に提出するための領収書」
だと言っていたのだが、だから「本部」ってなんだよ?
(池袋のような田舎町のあるある話?)

夜。
厄落としに、近所の居酒屋で飲む。
(明日からまたレポートをやらないと……)

寝る。

2018年9月15日(土)
明け方に嫌な夢を見る。
小説を書いていて、登場人物が危険な目に遭うシーンを書いたら自分が過去に同じ体験をした記憶が蘇ったという夢。
(私は「拘束されて監禁される」などという体験はしていないはずなのだが?)

2号くんがやって来て、
「『ヤマト』を観終わったので、オリジナル版を観ようと探したのだが、ネットの配信サービスにもレンタル屋にもない」
と言う。
(言われてみれば、そうかな?)

2人で「ヤマト」の話をすると、観ていた版が違うので、いろいろと話が食い違う。
「小説版では、キャプテンハーロックが……」
などと、どうでもいい知識を披露する。

明日は大学の試験なのだが、実のところあまり試験勉強をやっていない。
(披見可なのを良いことに持ち込み資料を完成させて以降、テキストも開かないというヲイヲイな状態)

夜。
NHKスペシャルの「人工知能 天使か悪魔か 2018 未来がわかる その時あなたは…」を観る。

人工知能による未来予測は、天気予報や漁業には役に立つ、しかし……という話。
人工知能に「手術をしても生存確率はあまり上がらない」と判定されたばかりに移植手術を受けられなくなった心臓病患者や
「犯罪に関わる可能性が高い」と判定されたばかりに近所の人から「犯罪者予備軍」のような目で見られて引越しをする羽目
になった人の例が紹介されていた。

特に「犯罪に関わる可能性が高い」の方「加害者としてなのか被害者としてなのかが分からない」というのは致命的な問題点
なのではないだろうか?
(この差って、大きいよな)

さて、試験は明日の午前中なので、今夜は夜更かしせずに寝よう。

2018年9月14日(金)
午前中。
(なんだろうか、この無駄なだるさは?)
何もしていないのに、半日プールで泳いだような原因不明の疲労感。

昼。
「スコーピオン」を観ようとテレビをつけたら、別の番組をやっていた。
テレ東は、ときどき意味不明な番組編成をする。

2号くんが来る。
有給をとったので、うちの無線LANで「ヤマト」を観たいのだとか。

夕方。
空想小説ワークショップがあるので、出かける。
そろそろ更新手続きが必要だが、窓口が混んでいる。
(そう言えば、ネットで手続きができたな)
と、思い出し、待合室でノパソを広げて手続き終了。
(楽だが、客観的に見ると何か変な光景?)

本日のワークショップは、タイトルのつけ方等。
放課後は、いつもの通りの飲み会だったのだが、精算の時に電卓で割り勘分を計算した人が、
「アレ? 計算が合わない」
と、言う。

何かと思って電卓を覗き込んだら、
「途中参加の人の金額を1人2000円にして、残りを最初から参加していた人の人数で割ったら、2000円より安くなっ
てしまったんです」
とのこと。
池袋の安い居酒屋、舐めんな(笑)。

「この店で、途中参加の人が2000円も出す必要はないのです」
と、アドバイスして計算をやり直して貰ったが、それでもお釣りが多く出過ぎたのでワークショップの共同貯金にプールして
もらうことになった。

そう言えばむかし、霞が関に勤めている人と池袋で飲んだら、
「金額の桁がおかしいんじゃないか?」
と、騒いでいたな。

練馬に引越した2号くんも「家の近所の物価が高すぎる」とぼやいていた。
池袋、安い店はとことん安い街。

家に帰って、寝る。

2018年9月13日(木)
朝。
郵便受けに不在通知が入っていたのだが、昨日は1日中外出していない。
そして昨日の夜、寝る前の時点では、通知は郵便受けになかった。
(さすがに真夜中の0時過ぎとかに配達は来ないだろう)

通知に書いていあったドライバーの番号に電話して、伝票番号で確認してもらったあとで、念のためこちらの住所と部屋番号
を言ったら、
「え? もう1度お願いします」
と聞き返される。
(手元の伝票を見ながら聞いていたはずだよね?)

これは私の推測だが、もしかしてアパートの別の部屋に通知を入れてしまい、深夜に帰宅したアパートの住人が間違いに気が
ついて家の郵便受けに入れ直したとか?
荷物は昼頃に届いたのだが、顔見知りの配達員じゃなかったので、新人かも。
(ちなみに、届いた荷物に書かれた住所は合ってはいたのだが、住所の一部に線が引いて合って、なんか微妙な感じの表記に
なっていた)

昼。
2号くんが「有給の消化で半休を取った」と言って、うちに来たので一緒に食事。

2号くん、Wifiのデータ量を節約したとかで、うちの無線LANに接続して「宇宙戦艦ヤマト」を視聴。
最近のリメイクバージョンらしく、旧バージョンと比べて登場人物が多いのだそうだ。

そして2号くんの驚きの発言。
「『こんなこともあろうかと……』の名言で有名な真田さんって、『ヤマト』に出てくる真田さんのことだったんだね」
(知らんかったのか?!)

夜。
2号くんのアパートへ行き、昨日深夜に放送された「100分de石ノ森章太郎」の録画を観る。
「さるとびエッちゃん」の親が火星で仕事をしている研究者という設定は、初めて知った。

10時からのバラエティ番組に「銀魂」の福田雄一監督が出るというので観る。
「鬼嫁」だという監督の「規格外」みたいな奥さんが、なかなか。

監督を「クソ作家」と呼ぶというこの奥さんは、有望な無名俳優をいち早く見つけて会いに行くようにアドバイスした。
この無名俳優がムロツヨシだったのだから、見る目は確か。
ちなみに佐藤二朗も、この奥さんが先に気に入ったらしい。
ムロツヨシと佐藤二朗がいなかったら、福田監督はここまでの名監督と呼ばれなかったのではないかと思う。

好き勝手なことをやっているようで、実は一番大事な部分で夫を支えている妻というのは良いな。
一見良妻賢母風だが、なんとなく一緒にいると疲れるような妻(大事な部分で支えない言い訳に、どうでも良い部分で良妻
賢母っぽく振舞って見せる妻)よりも、ずっと良い妻だという気がした。

帰り道で雨。
傘を持って出なかったので、濡れて帰宅。
風呂に入って、寝る。

2018年9月12日(水)
朝刊の1面トップに、
〈郵便配達 平日のみに〉
〈総務省 郵便法の改正検討〉
という記事が載っていた。
週休2日で土日休みの会社とかならそれでも問題ないと思うが、土曜に仕事をしている会社は痛手が大きいと思う。
だったら手紙も宅配で送れるようにして欲しいな。

昼。
今日も懲りずに「スコーピオン」を観る。
このドラマは、4人の天才がチームを組んで事件を解決する話のはずなのだが……。

本日のセリフに「いつからアクション・スターになったんだ?」というものがあって、気がついた。
主人公、IQ197の天才という設定なのだが、やっているのは毎回アクションばかり。
特徴であるはずのIQを生かす場面がまるでないのだ。
むしろ「潔癖性で臆病」という設定の数学者の方が、下手に危険な現場に出て行かない分、後方支援で頭脳をフルに生かして
活躍している。

設定の問題点。
チームの全員を「天才」にしてしまったために、キャラクターの個性が描写しずらい。
肝心の主人公が、IQ197以外に取り柄がない(専門分野がない)ために全員が天才という集団の中では単なる無能に見え
てしまい、それがチームのリーダーを務めているために違和感がある。
「天才」は数学者1人にして主人公はアクション系が得意分野ということにすれば、もっと物語が組み立てやすかったのでは
なかろうか?

午後。
熱はないのに頭痛だけが残る嫌な感じ。

ニュース。
ロシアのプーチン大統領が、「東方経済フォーラム」全体会合で司会者の質問に応じる形で「(日本とロシアの平和条約は)
年末までにいかなる前提条件もなしで締結しよう」と提案した。
北方領土問題を事実上棚上げするという趣旨の発言になる。

「東方経済フォーラム」には安倍晋三首相も参加していたが、日本政府高官はプーチン大統領のこの発言に対し、ロシア側に
抗議や真意の確認はしないと明言。
(これ、北方領土返還は、実質的に諦めるという意味か?)
どうも日本の対ロ外交、プーチンに押されっぱなしだな。

夜。
2号くんに「今夜24時からの『100分de石森章太郎』を録画しておいてくれないか?」と頼んだら、(我が家のテレビ
はブラウン菅なので、2号くんのアパートの画質の良いテレビで観たい)「何それ、俺も観たい!」と言われた。

確実に録画してくれそうだ。
体調もアレなので、放送は今夜は早めに寝よう。

2018年9月11日(火)
朝から頭痛がする。
熱が下がってからの方が、自覚症状は思い気がするのだが。

寝た方が良いのか、起きて動いた方が良いのかで迷うような体調。
結局、中途半端に作業したりぐったり座り込んだりの繰り返し。
下手に熱がないのが病人の自覚が持てない原因か。
当然のごとく、効率は悪い。

午後。
ついに諦めて1時間ほど眠る。

夜。
1号くんが来て、ツィッターでのトラブルを愚痴られる。
「絵師」(絵を描くのを趣味にしている人のことらしい)である知人がSNSに自作の絵をUPするのは良いが、周囲の者
に、その絵をこぞって褒めそやすことを強要するのだそうだ。
SNSのおかげで突然「発信する側」になった素人が、フォロワーを自分のファンか何かと錯覚してしまったらしい。

「あまりうざいので、ブロックした」
とのこと。

ネットとSNSの話のついでに、昔のラジオのディスクジョッキーと現代のユーチューバーとの類似について話をする。
視聴者リクエストで成り立っていたラジオの生番組が人気の時代。
視聴者参加型のテレビ番組が人気の時代。
視聴者がコメントを書き込める動画配信が人気の時代。
要は、いつの時代も若者には「双方向性」のあるメディアが人気なのだろう。

そう言えば、最近のテレビ番組には視聴者参加型のものが少ないな。
テレビが凋落した理由のひとつはそれか?

1号くんが帰ったので、寝る。

2018年9月10日(月)
昨日は、菊の節句だったのだな。
すっかり忘れていた。
というより日本では、元日、桃の節句、端午の節句、七夕の行事は割と盛んにやるのに、菊の節句だけはなぜかやらないの
だよな。
『雨月物語』の「菊花の約(ちぎり)」では、重要な日付として出て来るので、昔はちゃんと祝うべき日とされていたのだ
と思うが。
(ちなみに「菊花の約」は、今で言う所のBL)

朝。
くしゃみも咳も出ず熱は引いたようだが、長年の経験で分かる「ここで無理をすると確実に振り返す」状態。
ときどきふっと意識が途切れる感じがやばいので、外出はしないことに。

ところで、昨日、映画館で予告を見た「翔んで埼玉」、改めてネットで予告動画を見たら、原作では「埼玉県民」となって
いたセリフが「埼玉県人」に変更されていた。
「県民」って、差別語か何かなのか?

ちなみに東京では「東京都民」と言うことはあっても「東京都人」は言わないし、「豊島区民」を「豊島区人」と言うこと
はない。
「東京人」という言葉はあることはあるが、逆にちょっと否定的なニュアンスがある。
(まあ、最近では逆に「東京人で何が悪い。東京人はカッコ良いのだ」みたいな開き直った使い方をすることもあることは
あるが)

午後はずっと眠っていた。
日が暮れてから目を覚まして大学のテキストを読んで、ある意味、充実した1日。

深夜。
床が揺れて目を覚ました。

 時刻:23時58分頃
 震源:千葉県南東沖(北緯35.1度 東経140.3度)
 深さ:約30km
 規模:マグニチュード4.8
 最大震度:4(千葉県鴨川市)

テレビの速報を確認したら、そう大きな被害はなかったようなので、改めて、寝る。

2018年9月9日(日)
夜半に目を覚まし、風邪をひいているのに気付いて風邪薬を飲んでまた寝る。

朝。
風邪気味だからとエアコンを切っていたら、ノパソが操作不能になる。
慌ててエアコンのスイッチを入れ、吹き出し口の近くで冷やしてみたり。(意味ない?)
どうしようもないので、電源ボタンで強制終了。
入力中のデータは、どうにか救出に成功した。

昼。
ノパソの不調は直ったが、私の体の不調は相変わらず。
今日は2号くんと映画を観に行く約束をしていたので、風邪薬とキューピーコーワゴールドのセットの力で復活し、シャワー
を浴びて池袋へ。

「銀魂2」。
観るのは2回目なので物語を追うというより、画面の中に撮影中のハプニングを探して楽しむ。
(あの「明らかにNGにすべき場面だったのに、佐藤二朗が同じセリフを2度言えないせいでそのままになったというシーン
はアレか」とか、「菅田将暉が驚く演技をすべき場面で特殊メイクの仕掛けに本当に驚いて素の反応をしたのが良くて採用に
なったシーンというのはコレか」)みたいな。
(この映画、個人的には、沖田総悟を演じる吉沢亮の演技力と、徳川茂茂を演じる勝治涼の風格が見所だと思う)

帰宅する途中で、体がふらつき出す。
元気だったのは、やはり薬が効いていたからのようだ。
(風邪薬、すげえ!)

風邪薬を飲んで、寝る。

2018年9月8日(土)
朝。
メンサ・テスト合格者の会の会場予約。
出がけにバタバタして出遅れたので、着いたら他の申し込み者がもう建物に入っていくところ。
カウンター前に並んで、希望日時を言ったら、
「ちょうど1部屋だけ空いていました!」
と言われる。
ギリギリ、セーフ!
(最近、この会場、人気なのか?)

帰り道のナチュラルローソンの前に「大人のための海苔弁当」と書いた看板が出ていて「枕崎産枯節香る海苔弁当」 なるも
のが売っていた。
鹿児島県枕崎産の枯節を贅沢に使った海苔弁当だそうで、税込630円。

630円の海苔弁とはどんなものなのかと買って帰る。
食べた感想は「シャケの載った海苔弁」。

(これなら素直に「シャケ弁」にした方が良くないか?)
と思ったのだが、ネットで調べたら、このお弁当の一番のポイントは、海苔の下に敷いてあるカツオブシに「枕崎産枯節」
を使っていることなのだそうだ。
つまりメインはシャケの方ではないのだ。

カツオブシの味の違いみたいなものが分かる人なら、この海苔弁当の素晴らしさを感じることができるのだろうが、残念な
がら私の舌では無理。
(これなら、普通の400円ぐらいの海苔弁か、シャケ弁の方が良いな)

夜。
新宿のLive Wire に「池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#58」を聴きに行く。
本日のゲストは「ランドスケープ夏の定理」の作者、高島雄哉さん。
東京大学を出てからわざわざ東京藝大に入り直してカメラについて学び、それから作家になったという変わった経歴の人。

堺さんが、教育入院中の病院を1日抜ける感じで参加。
寝坊したとかで4分ほど遅れて入場して来た。
体調は大丈夫なのだろうか?

「ランドスケープ夏の定理」シリーズに使われた物理法則や、哲学について解説していただけて興味深かった。
次回作の話になって高島さん、
「SF設定考証家についての話を書きたいと思います」

池澤春菜さんが、
「SF設定考証家の誰かが殺される話ですか?」
と、目を輝かせていた。

念のため、SF設定考証家というのは、いま日本中に20人ぐらいしかいないらしく、高島さん自身もSF設定考証家で、
もちろん堺三保さんもSF設定考証家(というか「SF設定考証家としてかなり有名な人」)。

「SF設定考証家についてのお話を伺いたいのです」
と、高島さん、
「だから、誰が話したか分かるだろう!」
と、堺さん。
(新作が楽しみだ)

ところで、このようにその人数が少ないSF設定考証家だが、その「初代」は柴野拓美さんなのだそうだ。
「SF設定考証家って、どうやったらなれるのですか?」
と、池澤春菜さんが質問していたが、どうやら紹介でなるもので、養成校的なものは存在しないらしい。

もう少し詳しく言うと「彼ならできるだろう」という感じで先輩のSF設定考証家に紹介してもらって仕事をし、テロップに
名前が出ると、それを見た人から新たな仕事の注文が入る形でキャアを積んでいくものらっぽい。

終了後の懇親会に出席。
堺さんが企画している映画についてお話を伺う。
目標は「アカデミー賞短編部門の候補作に入ること」なのだそうだ。
頑張って欲しい。

地下鉄で帰宅して、寝る。

2018年9月7日(金)
朝。
東京ローカルの番組で、アメリカの大学に通っていた日本人の学生が「日本での就職活動のために1ヶ月休ませて欲しい」と
大学に願い出たら「就職活動は大学を卒業してからやれ」的なことを言われて認められなかったという話が紹介されていた。
在学中に就職活動を行って、卒業と同時に一斉に入社するのが一般的な日本や韓国の企業と、それぞれの企業が自社の都合に
合わせた時期に求人を行うアメリカや中国の方式の違い。

経団連がこれまでの日本での就職活動のルールを撤廃しようと言い出したというニュースに関連した話だが、一斉入社のシス
テムを残したままのルールの撤廃は、学生の側を混乱させるのではないかという気がする。

北海道の震災のニュース。
停電で冷蔵庫が使えなくなった焼肉店が、被災者にタダで焼肉を振る舞ったという話。
(炭火焼の焼肉店だったので、ガスが止まっていても肉は焼けるのだそうだ)
被災者は無料で焼肉が食べられ、店は冷蔵できない肉の処理ができ、ついでに言うなら宣伝にもなる。
みんなが得をする良い判断。

昼。
ドラマ「スコーピオン」。
男性3人、女性2人の計5人のチームが活躍する話。
前回までに、3人の男性メンバーのうち2人が、女性メンバー2人とそれぞれ恋愛フラグを立てている。
そして今回は、主人公の姉である3人目の女性が登場。
残りの1人の男性メンバーとこの女性との間に恋愛フラグが立つ。
(脚本家は「恋愛」以外の人間関係を思いつかないのか?)

午後。
図書館で試験勉強。
(来年の3月に無事卒業できるのか?)

夜。
例の事故物件に引っ越した1号くんが遊びに来たので様子を聞いたら、
「家鳴りがする」
のだそうだ。
まあ、ここのところ気温の変化が激しいから家鳴りぐらいはするだろうなあ。
ちょっとガッカリ。(←何を期待していた?)

1号くん、10時過ぎまでいて、帰る。
こちらもそろそろ、寝る。

2018年9月6日(木)
朝。
(大阪の台風被害はどうなっただろう?)
と、ツィッターを覗いたら、北海道の笹本祐一先生が地震があったとつぶやいていた。
確か、笹本先生は札幌にお住いのはず。
(震度4? そこそこ大きな地震だったんだな……)
と、寝ぼけた頭で考えつつテレビをつけたら、北海道で最大震度6強の大地震というニュースをやっていた。

関西空港がまだ復旧していないのに、新千歳空港も使えなくなった。
(もしかして日本は、いまものすごいピンチなんじゃ?)

昼。
懲りもせずに文句を垂れながら「スコーピオン」を観る。

「知能指数が高く、感情が理解できない」という設定の主人公。
でも、実際の行動は衝動的で暴力的。
今回も「携帯電話は敵に位置情報を知らせることになるので危険だ」と口で言う代わりに、いきなり他人の携帯電話を叩きつ
けて破壊する。
でも入手したUSBのデータにプライベートな情報が含まれていることに気づいたら、内容を見ずに関係者に渡すデリカシー
はある。
主人公の性格が「感情的なことはわかるが、理性的ではない」という設定ならこれで問題ないのだが。

シーズン4まで続いたということは、アメリカではそれなりに視聴率を取れたドラマなのだろう。
(きっとこれから面白くなるのさ)

午後。
図書館で試験勉強。
ノパソが妙に重くなり、再稼働したりいろいろ試す。

夕方に帰宅。
ニュースをつけたら、北海道の地震が「最大震度7」に変わっていた。

 時刻:3時8分頃
 震源:胆振地方中東部(北緯42.7度 東経142.0度)
 深さ:約40km
 規模:マグニチュード6.7
 最大震度:7(北海道厚真町)

北海道全域で停電になっているそうで、ネットを覗いたら「原発を停止していたから停電になったのだ。原発さえ稼働中だっ
たらこんなことにはならなかったはずだ」派と、「もしも原発が稼働中だったら緊急停止する羽目になっただろうし、危険な
事故も起きたかもしれない。停止していて本当に良かった」派が揉めていた。

夜。
「コズミックフロント NEXT」は、ジュール・ヴェルヌについて。
「SF作家のヴェルヌは、自作の中で月ロケットについてなぜあそこまで正しく予言することができたのか?」という話。

(普通に計算したからだろう)
と、思ったら「実は、ヴェルヌは原稿の脇に計算式を書いていたのです」と仰々しい解説をされる。
(そりゃ、そうだろうと思うけど???)
19世紀のインテリ階級の科学知識を馬鹿にし過ぎ。

「科学の専門教育を受けたわけでもないのに」って、本を買って読むぐらいは専門教育を受けていなくてもできる。
今だって文系の人もブルーバックスぐらいは読むだろう。

重くなったノパソは、しつこくセーフブートとNVRAMリセットを繰り返していたら復活した。
(何だったのだろうな?)

寝る。

2018年9月5日(水)
「ビィー」という細かい振動で目を覚ます。
ぼんやりとした頭で「地震だな……」と思っていたら、大きく揺れ出した。

 時刻:5時11分頃	2018年9月5日 5時11分頃
 震源:茨城県沖(北緯36.5度 東経141.1度)
 深さ:約60km
 規模:マグニチュード5.6
 最大震度:4(茨城県日立市、高萩市)

豊島区は震度1だったが、うちのアパートは安普請なので、結構揺れた。
眠かったのでそのまままた眠ってしまい、目が醒めると7時。

ニュースは台風の被害についてで、画面に流れるのがネットで見かけた動画ばかり。
最近のテレビ局は、自分で取材に行くのを止めたのか?

昼。
今回の「スコーピオン」は、まだチームとしての結束が描かれていないのに、男女5人のチームの中に2組もカップル候補が
出来るという流れ。
そしてなぜその男女が交際を意識することになったのかのきっかけも描かれていない。

そして主人公、やたら「僕には感情が理解できない」というセリフを口にするのに、やることなすこと感情的。
(むしろオマエは理性で動いたことがないだろう?)
さすがに、この脚本はヒドすぎ。

午後。
ずっと後回しになっていた部屋の整理。
気温があまり高くないからとエアコンを切っていたら、汗だくになった。

夕方。
作業がひと段落ついたので、シャワーを浴びて夕食。

明日は天気次第で今日の作業の続きをやるか、外出するかを決めよう。
寝る。

2018年9月4日(火)
台風が来ているそうで、天気が不安定。
気圧の変化のせいか、体がだるくて軽い頭痛がする。

昼。
ドラマ「スコーピオン」の脚本のヒドさに、
(これは逆に勉強になるかも)
と、観る。

今回は、いい年をした数学者と心理学者が、人命の懸かった任務の最中にどちらがリモコンを操作するかで喧嘩して大事な
機械を壊してしまうというあまりにも不自然な展開。
(そして主人公たちが大騒ぎしている割には、大事な情報は別働隊が入手して電話で教えてくれたりする)

最後は、連絡がとれなくなったはずの別働隊が、なぜかピンチに駆けつけて事件解決。
彼らがなぜ主人公たちの位置を把握したかの説明は一切ない。
(これ、実際に活躍しているのは主人公じゃなくて、別働隊の方じゃないか?)

午後。
微熱とくしゃみに悩みつつ、いろいろと雑用。

関西の方が台風で大変な様子なのでツィッターで台風関係の情報を検索していたら、風雨の中を全裸で飛び跳ねている男性
の動画が出て来た。
私はせいぜい気分が落ち込む程度だが、台風のせいでここまで精神に影響を受けてしまう人もいるのだな。
早めに保護されて適切な手当てを受けられると良いのだが。

夜。
海上にある関西空港が水没し、空港までの唯一の橋にタンカーが衝突して大きく破損させてしまったというニュース。

心配になって関西に住む知人に電話したら、家電が通じない。
どうやら電話回線がどうかしてしまっているようだ。
ますます不安になって携帯の方に連絡したら、
「大丈夫、大丈夫、ここら辺一帯停電やけどな」
と、笑っていた。
関西人、メンタル強い!

東京の方でも風で窓ガラスが鳴っている状態。
起きていても仕方がないので、早めに寝ることにする。

2018年9月3日(月)
台風接近中。

昼。
海外ドラマ「スコーピオン」を見ていたら、いきなり「天才ってEQが低いでしょ」というセリフが出て来てひっくり返り
そうになる。
以前、メンサ会員と一般人のEQを比較する実験に参加したことがあるが、結果は「高IQ者はEQも高い」だった。

その実験を行った研究者は、ドラマと同じように「高IQ者はEQが低い」という結果を期待したらしく「だからこの結果
は発表できません」と言われてしまった。

普通に考えればIQもEQも同じ脳の働きなので、片方が発達していればもう片方も発達していると考えるのが論理的。
でもこの論理的結論は世間受けが悪いらしい。
理屈が変でも世間受けする話の方が流布されやすいのか?

午後。
体調がイマイチ。
本を読んでいても頭痛がするので、困った。

夜。
2号くんが、
「この間、豊島区要町でロケをしていた番組が放映されるよ」
と教えてくれたので観る。
(先月の25日に、たまたまロケ現場の前を通りかかったのだ)

いわゆる「子供食堂」の改築を芸能人がやるという話ドキュメンタリーだったのだが、そこはテレビなので、テレビ映えを
重視するわけで、普通に改築をすれば良いものを、スツールの下にLED電球を入れてライトアップするとか、壁をお洒落
な木製タイルで飾るとかの、いらない「ひと工夫」が入る。
ちなみに、注文は「子供が落ち着ける昭和な雰囲気」で、実際に芸能人が仕上げたのは「昭和レトロのお洒落な雰囲気」。
(「昭和」しか合ってないぞ!)

有志の支援によって運営されている「子供食堂」としては、運動の知名度が上がって支援してくれる人が増えた方が良いので
この企画に乗ったのだろうね。
私としては、豊島区の貧困家庭の問題に注目が集まるのは良いことだと思うが。

個人的にちょっと気になったのは、子供たちが合作した食堂の看板。
それぞれ1枚ずつタイルに絵を描いて貼ってあったのだが、そのうち1枚に、ほぼ真っ黒に塗りつぶしたものがあったように
見えたのだ。
タイルが画面に映ったのは数秒間のことだったので見間違いかも知れないが、なんか気になったな。

寝る。

2018年9月2日(日)
目がさめると……11時!
びっくりした。
疲れていたのか、私は?

昼。
食事をしていたら1号くんが来たので、少し駄弁る。

午後。
シャワーを浴びて、気がついたら乱学講座に出かける時間。

本日の乱学講座は、映像と科学教育の研究会の長谷川智子さんを講師に〈半世紀前の岩波科学教育映画「たのしい科学」復刻
と上映〉というタイトルそのまんまの内容。

「たのしい科学」1962年まで日本テレビが放送していた教育番組。
当時のテレビは、番組の何割かは教育番組でなくてはならないという決まりがあったのだと初めて知った。

紹介された番組は、
「ケーブルカーの話」
「地図」
「二本足のコマは立たない」
の3本。

「ケーブルカーの話」は、ケーブルカーが斜面を登る仕組みについて。
「地図」は、三角測量の話。
「二本足のコマは立たない」は、前にも見たことがあるのだが、コマの味噌すり運動についてで、この「二本足のコマは立た
ない」だけは、他の回と違って、なぜかドキュメンタリードラマ仕立てになっている。

ストーリーは、モノレールについての番組(どうやらこの回の前の回の放送分らしい)のための模型を作ろうとしたスタッフ
が、模型作りに失敗し、試行錯誤を繰り返して、なんとか放送に間に合わせるという話で、作ろうとしていた模型というのが
コマの回転を利用して1本のレールの上を走る車両を安定させるという仕組みのもの。

車両の模型を作り、その上でコマが動かないように前後を固定すると、列車がひっくり返ってしまう。
撮影時刻が迫る中で試行錯誤を繰り返すスタッフたち。
終電は出てしまい、徹夜の作業に。

やがて彼らは、コマが安定するためにはコマが傾きかけた際に、傾きの方向から見て90度の方向に傾く必要があることに気
づく。
そこでコマを固定する方向を左右にし、前後方向には自由に傾くように固定し直す。
(1本レールなので左右方向には車両全体が自由に傾く)
すると車両は安定し、撮影にも間に合ってメデタシ、メデタシ。
作業部屋で机に突っ伏して眠るスタッフたちの満足げな寝顔で番組は終わる。
(これは、もしかしたらある程度は実際にあったエピソードを元にしているのかな?)

放課後の食事会。
映画「カメラを止めるな!」について語り合いたかったのに、私を含めて2人だけという残念な状態。
おまけにみんな「まだ観ていないけれど、これから観たい」という人ばかりで、ネタバレになるので何も話せない。

ちょっとフラストレーションな気分を抱えて帰宅。
寝る。
/PRE>

2018年9月1日(土)
すっきりしない天気。
佐藤編集長と2人で映画「銀魂2」を観ようと、ネットで予約しようとしたら、夕方からの回の席しかとれなかった。
すごい人気なんだな。

手元のiPodに、なぜか上手くQRコードが表示されないので、早めに映画館に行って発券機でチケットを受け取ることに。
池袋のこの映画館は、発券機が2台しかないのでやたらに混むのだ。

途中のセブンイレブンで遅めの昼食。
売り場に何かの読み取り機みたいなのが置き忘れられていたが、人手不足か何かでバタバタして忘れてしまったのだろうか?

映画館へ。
無事、チケットを入手してから、ハンズとサンシャイン60で時間つぶし。
サンシャイン60では、新人アイドルみたいなのが集団で踊っていたが、この間テレビで見た高校生のダンス大会の方がずっ
と上手いと感じた。
もっと揃って踊れるようになってから人前で披露するようにすれば良いのに。

夕方。
映画館へ。
思った通り、発券機の前はすごい人混み。
先にチケットを受け取っていて良かった。

上映時間まで待合室で待っていたのだが、テーブルの上にハサミが置き忘れられていた。
ポップか何かを作る作業をした係員が忘れたのだろうか?

チラシを眺めていたら「翔んで埼玉」が映画化することを知る。
(マジで?)

「銀魂2」は、真撰組動乱篇。
パラレルワールドの幕末を舞台に、何でも請け負う便利屋「万事屋銀ちゃん」の面々(かつては「白夜叉」と恐れられた剣豪
である坂田銀時、大飯食らいだが怪力&人間離れした戦闘能力を持つ美少女の神楽、唯一の常識人である志村新八の3人)が
難事件を解決するシリーズの第2弾。

今回の物語は、ある日、真撰組の鬼の副長であるはずの行方十四郎が脳を何者かに乗っ取られ、自分の意思に反して「ヘタレ
オタクな行動」を取ってしまうようになったところから始まる。
真撰組をクビになった土方は、最後に残った意思の力を振り絞って「万事屋銀ちゃん」に「真撰組を守ってくれ」という依頼
をするのだが、土方が予想した通り、その頃、真撰組を乗っ取ろうとする一派が動き出していた……。

活劇ものの娯楽作品として非常に面白かった。
特に沖田が、敵に回ったかつての部下たちを「最後の指導」を行いながら斬り倒すシーンとか、沖田と神楽が列車の中で見せ
るバディものっぽい乱闘シーンとか。

吉沢亮演じる沖田総悟はひたすらカッコよく、土方十四郎を演じた柳楽優弥は脳を操られて正反対の2つの人格を行き来する
難しい役どころを上手くこなしていた。

ところで、河上万斉という登場人物のモデルは、幕末の四大人斬りのひとり河上彦斎(かわかみ・げんさい)だと思うのだが
この人は、どうやら「るろうに剣心」の主人公である緋村剣心(=人斬り抜刀斎)のモデルでもあるらしい。

どうでもいいこと。
アニメ版の映画(特に2の方)を観た人にとっては、冒頭のシーンがサービス映像になっているので嬉しいかも。

帰りにサンシャイン60の居酒屋で食事。
店のお勧めメニューを注文したら、里芋が生煮えだった。
店員が疲れていたのか?

何だか最近、あっちこっちで店員がみんな疲れている感じがするのだが、気のせいだろうか?
家に帰って、寝る。

2018年8月分へ  目次へ