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独 り 言 (2017年6月分)
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2017年6月30日(金)
午前中。
銀行へ行こうとして、出がけに携帯電話をどこに置いたのか忘れる。
目覚まし代わりに使っている携帯を、アラームを止めて起き上がったあと布団と一緒に畳んだことが判明するまでに無駄な
時間をかけてしまった。

月末、銀行、午前11時半。
当然のように混んでいる。
「35分待ち」とやたら刻んだ待ち時間を教えられてから50分ほど待つ羽目に。
(あの「35分」は何だったのだろう?)

暇なので待合室の中を眺めていたら、中国人(たぶん)の学生らしい人が係員と揉めていた。
係員、私と会話した時とはまるで違うぞんざいな口調。
かなり高圧的に、
「だから、ダメなの!」
とか言っている。

対する中国人(たぶん)は、つたない日本語ながら穏やかな口調。
その主張をまとめてみると、
「前回この銀行で同じ手続きをした際に、コピーの書類でも電話確認で本物と分かれば使用できた。今回も同じように手続
きをして欲しい」

最終的に、係員が折れたようだ。
中国人は「交渉」が上手い。
逆に考えると日本人って「交渉」が下手なんだな。

日本人の「交渉」って、
1)上下関係を明確にする。
2)相手に自分が「上」であると認識させる。
3)命令して従わせる。
なんだよな。
言うなれば「水戸黄門」や「遠山の金さん」タイプ。
だから外国人のように「こっちが上なんだから従え」が通用しない相手だと、いきなり負ける。

「規則だからダメ!」
「その規則に合理的根拠はありますか?」
「え?」
「その規則は絶対のものではないという前例があり、その方法で効率的に処理がなされたという記録があります」
「……」
みたいな感じ。

日本人って、「規則に従って負けたのだから、私は悪くない」とか言っているうちに、国際競争でどんどん負けていくんじゃ
なかろうか?

さて、ようやく私の番が来て、ちゃっちゃと手続き。
急いで帰宅したらアパートの前で中国人(たぶん)の女性たちが大荷物を持ってタクシーに乗り込むところだった。
旅行に出かけるところというより、引っ越しか?

うちのアパートは無駄に世帯数が多い上に入れ替わりが激しいので、もしかしたら住人だったのかも知れないが顔を知らない
人たちだった。

帰宅して急いでテレビをつけたが「ハワイ5ー0」の冒頭5分を見損ねた。
主人公が麻薬組織の捜査のために運び屋に化けて小型機を操縦するという話。
運び屋が交代する理由を作るために、本物の運び屋の腕を躊躇なくへし折った主人公、
「これで操縦できなくなった」
(「リーサル・ウェポン」の主人公が、ごく普通の人に見えてしまったのは、毎日こんなドラマを観ているせいか)

ラストでマシ・オカさん演じる検死官のマックスが「国境なき医師団」に加わるので送別会をやるという話をしていたが、
マシ・オカさん、他の仕事が入ったのかな?

午後。
メールを開いたら、佐藤編集長より。
「エソラにブックカフェが出来たらしい」
(ふむ?)

ビックカメラで買い物をしたあと、エソラ(有楽町線池袋駅の西口側改札前にある複合商業施設)へ。
ブックカフェは、本日が開店日。
「コーヒーとケーキのセットの割引券」を渡されたので、深く考えずにそれを頼んでから本棚へ。

文芸書(プルーストの『失われた時をもとめて』全4巻があった!)とか、物理学の本とかが並んでいて、自由に席に持って
行って良いのだそうだが、こんなのを読み耽られたら客の回転が悪くてしょうがないんじゃないだろうか?

私は『世界を変えた10冊の本 』(池上彰 文春文庫)を借りて読んだ。
運ばれて来たケーキは生クリームたっぷりで、紙の本とは相性が悪そう。
とりあえず本を半分ほど読んでから、汚さないようにケーキを食べ、なんとなく勢いでスパゲティを頼んでから、とりあえず
1冊、読み終わる。
『アンネの日記』からフリードマンの『資本主義と自由』まで、政治や社会に影響を与えたと思われる名著の内容紹介を誰に
でも分かりやすく書いた本で、現代史を学ぶための読書案内として良いかも知れない。

店を出て東池袋へ移動。
バイト帰りの2号くんを拾って池袋へ戻り、ちょっとした手続きにつき合う。
佐藤編集長と一緒にラーメンを食べに行くという2号くんと別れて帰宅。

夜。
10時過ぎになっても、アパートの中でトンカンやっている音がする。
引っ越して来た人がいるのか?
出て行った人が後始末でもしているのか?
(夜中の騒音は勘弁してもらいたいな)

寝る

2017年6月29日(木)
朝刊に、
〈自民・下村氏に加計から献金 週刊誌報道〉
という記事が小さく載った。
ここのところ週刊誌に、自民党議員を叩く傾向の記事が増えたね。

午前中。
3度目の正直で、なんとかレポートを書き上げ、シャワーを浴びる。

午後。
2号くんの部屋へ。
一緒に通っている映画シナリオ講座の課題「リーサル・ウェポン」を観る。
名作だと言われている作品だったので楽しみにして観たのだが、感想はイマイチ。
……というか、退屈して2人とも途中で寝てしまった。

主人公は、妻を亡くしたショックで「頭がおかしくなった」という噂の刑事と、彼と組むことになった定年間近の刑事。
1987年公開のアメリカ映画なのだが、50歳の誕生日を迎えた刑事が「まもなく定年」みたいな話をしている。
(30年前は、そうだったのか……)

一番の「つまらなかったポイント」は、頭がおかしいと言われる刑事が、どこも変に見えないこと。
ときどき思い出したように拳銃を自分の頭に向けたりするのだが、そのぐらい。
あとは犯人逮捕の際に相手に銃口を突きつけられ、周囲を取り囲んだ警官隊に向かって「俺に当たってもいいから撃て」
自殺志願者を止めるのに、相手と一緒に用意したマットに飛び降りる……。
(普通じゃん)

仮に被弾してもすぐに救急車を呼んで手当てをしてもらえるような状況だよな?
下にマットがあるのは分かっているんだよな?

こっちがもっとずっとクレイジーなヒーローを見過ぎているせいか、この男がぜんぜんおかしく見えない。
そしてこの男がおかしく見えないと「頭がおかしいように見える男」を信頼するパートナーが「普通」に見えてしまう。

ラストで主人公のひとりが犯人を殴るシーンも「スマートじゃねえなあ」としか思えない。
(1987年に見ていたら面白かったのかなあ?)

池袋に行ってメガネドラッグでメガネの調整。
些細なことだが、今日はお茶が出なかった。
以前は無料の調整の客でもお茶を出してくれたから、経費の削減なのかな?
(経営が厳しいのだろうか?)
と、心配になる。

安さが売りの店だったのに、周辺にメガネの安売り店が増えて、5000円でメガネを売る店なんてのがすぐ近所にできてし
まったからなあ……。

「肉が食いたい」
という2号くんに付き合って、近くで焼肉定食を食べてから帰宅。

夜。
夕食後、部屋でまったりしていたら、2号くんから、
「テレビで『國松長官狙撃事件』をやってるぜ」
と、電話。
チャンネルを合わせると「昭和の事件簿」的な番組をやっていた。
1995年3月30日に、当時の警察庁長官である國松孝次氏が出勤のため自宅マンションを出たところ、付近で待ち伏せて
いた男に拳銃で撃たれ、全治1年6ヵ月の重傷を負った。
男は自転車で逃走して捕まらず、現場から朝鮮人民軍のバッジと韓国の硬貨が見つかった……という事件。

この事件で公安課と刑事課が、それぞれ容疑者を挙げた。
公安の法の容疑者は、警察官のKという人物。
彼はオウムの信者であり、犯行も自供した。

刑事課の容疑者は、中村という別の事件で逮捕された男。
彼はいわゆる活動家であり「オウムの危険性を警察に分からせるためにオウムの犯行に見せかけて長官を狙撃した」と主張。
事件は結局、犯人が特定できないまま時効を迎えた。

番組は、中村の方が真犯人だったのではないかという方向で話を進めていたが、
 3月20日 地下鉄サリン事件
 3月22日 上九一色村強制捜査
 3月30日 國松長官狙撃事件
と、この時系列で見ると「警察にオウムの危険性を分からせるため」という動機はおかしくないか?
中村は「捜査撹乱のために朝鮮人民軍のバッジと韓国の硬貨を置いた」と話したそうだが、これも動機から考えて変。

まあ、時効になってしまった事件のことなので、真犯人は謎のままということだよね。
ところで、2人の容疑者のうち公安課の方は「K」と呼び刑事課の方は「中村」と名前で呼んでいたのには、何か意味があっ
たのかな、アンビリーバボー?

……寝ようか。

2017年6月28日(水)
今朝の「ひよっこ」は、ビートルズ・ファンであるヒロインの叔父が、ビートルズ来日に大騒ぎする話。
たぶん、脚本家の岡田惠和さんは、ビートルズが好きなのだろうな。(笑)

日経朝刊の社会面に、連載コラム〈危うき皇位継承〉の第2回が載っていた。
〈「男系男子」は男子から〉
という見出しで、記事を読むと、
〈近世まで皇位継承には成分化されたルールはなかった〉
〈明治期、近代国家の成立と共に歴史上初めて皇位継承の「枠組み」づくりが行われた〉
というようなことが書かれている。

1876年に元老院が作成した第1次の「国憲」草案は女性にも皇位継承を認めていた。
1985〜86年頃に宮内省が立案した「皇室制規」でも女性の継承を認めている。
〈これに猛然と異を唱えたのが法務官僚の井上毅だった〉

井上が当時の総理大臣兼宮内卿だった伊藤博文に提出した「謹具意見」によると、その反論の理由は、
「女性に参政権がないのに最高権力を持つ天皇が女性であることは矛盾」
「女性天皇の子は夫の姓を継ぐため、皇統が他に移る」

いや「女性天皇の子は夫の姓を継ぐ」ってなんで?
普通に夫が婿に入れば済む話じゃん。
(これは、宮内庁関係者も似たようなにツッコミを入れているらしい)

そして「女性に参政権がないのに最高権力を持つ天皇が女性であることは矛盾」の方は、戦後に女性に参政権ができた時点
で自然に解決しているよな。

昼。
「ハワイ5ー0」は、久々に普通のエピソードだったのだが、殺人事件の被害者である女性の夫が犯罪組織のボスで、5−0
メンバーのひとりの亡くなった妻の兄だったという、なんか「関係者がみんな親戚」みたいな話。
人間関係をややこしくすればいいってもんじゃないと思うのだが。

午後。
SF大会関係の事務作業。

夜。
「プリンプリン物語」を途中まで再放送するというので、その特番。
局にあった当時のビデオテープは消去してしまったので、個人所有のビデオを集めて、あと11話で全話揃うのだそうだ。
番組中で流れた番組の挿入歌の多くが、私にとって「なんとなく聞き覚えがあるのに何の曲だかわからなかった曲」だった
ことに驚いた。
(この番組の曲だったのか!)

さて、寝る前に大学に課題を送ろうと、2060文字ほど打ち込んだところで、なんらかの不具合で全文が吹っ飛ぶ。
……気を取り直して再び入力、セーブしようとしたらサーバメンテナンスとか言われて、また全文が吹っ飛ぶ。
メンテナンス作業は、明日の朝まで続くらしい。

もう寝る!

2017年6月27日(火)
午前中に風呂に入って食事をし、昼に「ハワイ5−0」観るのがここ最近のルーティン。
本日の「5−0」は、ベビーシッターが頭のおかしい犯罪者に誘拐されるパターン。
そしてその間、検死官はなぜか乗っていた船が難破して……。
最近、ネタ切れ感を楽しむドラマになってしまっているな。

午後。
中央図書館へ。
いつも不思議に思っているのだが、なぜ豊島区中央図書館の地下出入り口は、あんな秘密の通路みたいになっているのだろ
う?
ちなみに、同じ建物には劇場もあって、豊島区的には文化スポットとして宣伝したいはずの場所なのだが。
地下鉄の改札を抜けてエルカレーターで上に上がり、中華料理屋の脇の、マンションの入り口にしか見えない狭い入り口を
入って薄暗い地下通路を通り、目立たないエレベーターに乗ると4階が中央図書館。
パソコンコーナーでレポートを書く。

帰り道。
自転車でやって来た某党の候補者とすれ違うが、どう見てもヘロヘロといった感じで有権者(私のことだ)と目があっても
笑顔も出ない有様。
(都議会第1党の候補者のはずなのに、苦戦中なのかな?)
ちなみにこの候補者、同じ大学の卒業生でもあるんだよなあ。(向こうはこっちを覚えていないと思うが)

電話で仕事帰りの2号くんを誘って2人で夕食。
当然のように酒を飲む。
こいつはかなりの日本酒好きで、目の前で瞬く間に店の日本酒リストの8割ほどを制覇。

付き合ったこちらもほろ酔いに。
帰宅して仮眠をとってから、ネットのニュースを開いたら「防衛大臣失言」って、またかよ!

都議選の自民党候補を応援する集会で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」とやっちゃったらしい。
何が失言なのかと言うと、特定の候補者への投票を「自衛隊としてお願い」と、ここ。
「自衛隊としてのお願い」だと「自衛官の政治活動」という意味になってしまうからだ。

自衛隊法の第六十一条に、隊員は「選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない」とあるのを弁護
士の資格を持つ稲田さんが知らないはずはないのになあ。
(そもそも大事な選挙の時に失言の多い稲田さんなんか呼ぶなよ)

寝る。

2017年6月26日(月)
NHKの「ひよっこ」は、ヒロインの父親が行方不明になった理由が、どうやら「頭に重傷を負ったこと」であるらしいこと
が分かる。
ドラマでお馴染みの「都合の良い記憶喪失」かな?
本当の「外傷性記憶障害」って、あんなのじゃないと思うけどな。

昼。
今回の「ハワイ5ー0」は、刑務所から脱獄した囚人たちの物語。
護送中の事故をチャンスと逃走を図る囚人たち。
しかし仲間の中に殺人鬼がいて、かつ警官以外にも彼らの命を狙う謎の連中が……。
なんか最近「それ、このシリーズでやるべきエピソードか?」という短編映画の脚本みたいな話が増えたな。

午後。
レポートをやるべきなのに、やる気が出ない。
ネットで「孤独のグルメ」など観てしまう。

サンドイッチを食べる話で、ロケ地が小竹向原の駅から徒歩圏の店。
地下鉄1本で行ける場所だ。
いつか松重豊さんが、うちの近所でロケを……とか妄想したが、うちの近所じゃテレビに出すほどの店はないか。(笑)

夜。
NHKの「クローズアップ現代プラス」が、西原理恵子氏の「卒母(そつはは)」を扱っていた。
西原さん、娘が16歳になったので、母を卒業したのだと言うが……。

親離れは間違いではないが、このお宅の場合はどうなんだろう?
母親が70代の爺さんの愛人になったら、思春期の娘が背を向けることが多くなった。
これって「お前も大人になったんだねえ」で、片付けていい問題か?

たぶん、西原さん「毎日かあさん」の連載を続けられなくなったのだろうと推測。
内情はむしろ「漫画にしているどころじゃない母と娘の人間関係」が生じているのだと思う。

ネットのニュースで、中学生の将棋の棋士が29連勝したと言っていたのだが、SNSに流れて来た対局の模様を写した写真
に驚いた。
数十人の報道陣が将棋盤を囲むようにして、カメラを構えている。
あれはさすがに再現場面の撮影だったのだと思うが(そう信じたい)、それにしてもスゴイ。

寝る。

2017年6月25日(日)
朝。
地震のせいで変な時刻に起こされる。
……と言うか、寝坊した。
テレビをつけたら、結構大きな地震だったらしい。

 時刻:7時2分
 震源:長野県南部(北緯35.9度 東経137.6度)
 深さ:約10km
 規模:マグニチュード5.6
 最大震度:震度5弱(長野県王滝村・木曽町)

今日は大学のテスト。
なので、メンサ・テスト合格者の会の例会は、少し遅刻していくと連絡する。

午後。
インターネットを使って自宅で受験する。
試験時間終了6分前に、どうにか答案提出。
出来は「なんかなあ……」
(やはり試験直前に深酒して記憶を飛ばしていたのがいけなかったか)

例会に合流。
終了後の飲み会で、酒豪につきあって焼酎をロックで飲みまくっていたら少しふわふわして来た。
年のせいか、酒に弱くなった。

カラオケでアニソンを歌って酔いを覚ましてから帰宅。
「フランケンシュタインの恋」の最終話を観る。

これまでの話……〈ネタバレ注意〉
明治時代。
コレラで家族を全て失った青年・山部は、独学で医師の資格を取得し、病気の根源を断ちたいと、細菌学を学ぶために「富嶽
伝染病研究所」の深志博士に弟子入りする。
山部は知らなかったが、深志博士は密かに、あるキノコ類の菌を使った不老不死の研究を行っていたのだ。
やがて山部は、伝染病患者を診るうちに自らも病気に感染し、志半ばにして死亡する。

深志博士は、山部を生き返らせようと、その遺体に研究中のキノコの菌を植え付け、強力な電流を流す。
その結果、山部は息を吹き返したものの記憶を失ってしまった。
山部は曖昧な記憶を頼りに恋人に会いに行くが、その体から発生した菌の胞子を浴びた恋人は死亡。
キノコの菌のせいで細胞が変化した山部は「怪物」となってしまったのだ。
危険を感じた深志博士は、山部を山中に隠すが、普通の人間である深志博士自身は、やがて寿命が尽きてしまう。

120年後。
事情を知らない女子大生の津軽が、山の中で出会った「怪物」を街に連れ出してしまう。
自分の名前もわからない「怪物」に、津軽は山中の小屋に残されていたノートの名前から「深志」という名前をつける。
実は津軽は不治の病を患っていた。

津軽の通う大学の教授・鶴丸は、助手である若手研究員の稲庭とともに「怪物」の菌を研究。
この菌のせいで病気になる人間もいるが、鶴丸らは血清の作成に成功する。
一方、山部も自分の記憶を取り戻して行く。
だが「怪物」についての情報がラジオで流れたことで、世間が騒ぎ出し……

で、最終回。
保健所員と警察官に囲まれた山部を、稲庭が体を張って逃がす。
そして、津軽の病気が全快したことから、山部の体から発生する胞子が医薬品として有効であることが判明。
鶴丸は、山部に「自分自身の体を研究する」ことを提案する。
山部はかつて自分が目指していた病気の根源との戦いに再び挑めることになったことを喜ぶ。

……数十年の時が流れた。
津軽はすでに死亡していたが、稲庭の孫が今日も自家用ジェット(?)に乗って山部を研究室を訪れるのだった……。

感想。
もう少し科学考証をちゃんとしてくれれば、面白いSFドラマになったと思うのになあ、残念。

寝る。

2017年6月24日(土)
明け方に火事の夢を見た。
夢の中で燃えていたのはスーパーのビニール袋。
「袋が1つ使えなくなった……」
と、思っているところで目が覚めた。
しょぼい夢。

昨日行った「ぼうず’n COFFEE」、ネットで調べたら、あの若い坊さんはどうやら副住職だそうで、出家前にはバリスタと
して働いた経験のある方だったらしい。
なるほど、プロだったのだね。

朝刊。
日経の1面トップは、
〈日銀、株 買い一辺倒〉
という記事。

〈日銀の日本株買いが止まらない〉
〈上場企業の4社に1社で日銀が「安定大株主」になった計算だが、投資活性化で物価上昇につなげる目標の達成は道半ば
だ。海図なき株買いの出口は見通せない〉
〈世界的な金融危機などで日本株が大きく下落すれば特別損失が発生する〉
〈これだけの巨額ETF購入でも物価上昇率は前年比で0%台に低迷し、デフレ懸念は払拭できない〉

(ETFってなんだろう?)
ここが日経新聞の便利なところで、こういう専門用語にはちゃんと解説がをつけてくれる。
日経新聞の解説によると、ETFとは “Exchange Traded Funds” の略で、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)と
いった株価指数に連動するように運用される金融商品のうち上場しているものを指すのだそうだ。

なるほど……
要するに、日本経済をインフレ方向に向かわせようと、日銀が上場企業の4社に1社で大株主になるほど株を買いまくって
いるのに、物価上昇率が前年比0%台に低迷していてデフレ懸念が払拭できない状態というわけか。
(私個人の経済活動をゲーム理論的視点で決めるならば、少し節約を考えないとダメだということになりそう)

午後。
明日がテストなのに、何もやっていない。
本気でヤバイ。

夕刊。
〈塾に先生がいない〉
〈人手不足、影響じわり〉
〈タブレット使い映像講義〉

講師の人手不足のためにタブレット端末を使った映像授業を行う塾が出てきて、それなりの成功を収めているという内容の
記事。

実のところ「集団授業は果たして理想的な教育方法か?」というのは、前々から議論されて来たこと。
そのうち塾だけじゃなく、学校の授業も映像授業に変わるんじゃないかなあ?
優秀な先生の授業を録画して、全国一律、同じレベルの授業が受けられるようにする。
あるいはAIを使って個々の生徒に適した授業の映像を作成する。
そういう学校の方が、案外いまの集団授業より良いかも知れない。

夜。
NHKでシャーロック・ホームズの特集番組に『名探偵コナン』の作者、青山剛昌氏が出演して、
「米花町のという主人公が住んでいる町の名前に『米』の字を使ったのはユニオンジャックが『米』の字に似ているから」
とか、
「灰原哀の『哀』という名前は『アイリーン・アドラー』の『アイ』をとってつけた」
とか、トリビアを披露してくれた。
その他、NHKでホームズ人形劇の脚本を書いた三谷幸喜氏はともかく、脳学者の茂木健一郎氏とか、なぜ呼ばれたのかが
わかりにくい人が出てきて、自分の好きなホームズ作品について語っていた。
……どうやら来月から始まるカンバーバッジ主演のホームズ・シリーズの番宣が目的であるらしい。

寝る。

2017年6月23日(金)
午前中。
図書館に行こうと自転車で家を出て、途中でドトールに寄る。
ジャーマンドッグにコーヒーを注文し、ドトール・カードで支払いを済ませ、普通に商品を受け取ろうとしたら、50円返す
と言われる。
「モーニングサービスの時間帯なのに通常料金分をカードから引いてしまったから」
との説明を受けて、改めて時計を見ると、10時25分。
モーニング・サービスは10時半までなのだそうで、説明を聞いて納得して50円玉を受け取る。

席についてコーヒーを飲んでいたら、店員さんがレシートを持ってウロウロ。
店内を2周した挙句にやっと私を見つけてニッコリ。
(え? 私に用だったの?)
と、思ったら、
「先ほど誤ってお引きした金額をカードに戻したい」
と言うので、カードとレシートを渡す。

処理が終わってからさっきの50円玉を返そうとしたら「それはいい」とのこと。
「計算が合わないだろう」
と言ったのだが、どうしても「それはいい」と言うので、そのまま受け取ったが「逆壺算」のようで、解せぬ。

店を出て、図書館へ。
……休館日だった。(泣)
(どうでもいいが、いま「きゅうかんび」と打ったら「休肝日」と出た。何が言いたい、私のノパソ?)

さて、いつも利用している図書館(閲覧室が広い方)ではなく、別の図書館(蔵書数が多い方)に行こうと自転車を走らせて
いたら寺の山門の前を通りかかった時に「ぼうず'n coffee」の看板が出ているのに気づいて予定変更。
(あとでわかったのだが、本日は豊島区中の図書館が全て休館だったので、結果的にこの予定変更は正しかった)

「ぼうず'n coffee」と言うのは、寺の広間を使って不定期に営業しているカフェ。
大正時代からこの場所(池袋3丁目)建っている寺で、後から周りに池袋の街が出来たという順序なので、池袋の駅から徒歩
10分(要町駅からは徒歩1分)という立地で大通りに面した寺でありながら、境内は結構広い。

境内にある建物に入ると、若い坊さんが注文を取っていた。
(住職の弟子かな?)
と、思いつつ、ゆずゼリー(300円)とウーロン茶(200円)を注文。
そこから奥の大広間へ。
懐かしいような線香と畳の匂い。

戸は開けっぱなしでエアコンもつけっぱなし。
自然の風も入ってくるし、空調で涼しいというなかなか気持ちの良い環境。
そして、廊下には太陽光発電の発電量が表示された電光掲示板。
抜かりはないな。(笑)

静かな室内には私も含め、客は3〜4組ほど。
緑の豊かな庭を眺めつつ、しばし自然の風を楽しんでからノパソを広げる。

しばらくして、マスコミっぽい人がさっきの若い坊さんと一緒に部屋に入って来てインタビューを始めた。
聞くともなしに聞いていると、どうやらこの坊さん、この寺の息子であるらしい。
寺を継ぐことは決まっていたが、でも、当人はカフェをやりたかったのだそうで、その結果が……こうなった???
ゆずゼリーも美味しかったので、客の立場からは文句はないけど。(^^)

帰宅。
「ハワイ5ー0」を観る。
久々に、ダニー役のスコット・カーンが普通に登場。
兵器の開発会社からロボット・アーマーが盗まれるという話と、サーカスから象が盗まれる話。
象の話は、割と社会派。
ロボット・アーマーは……アメリカは本当にあんなアイアンマン・スーツみたいなのを開発しているのだろうか?

夕方。
空想小説ワークショップは「句読点について」。

西口の「四十八漁場」で飲んで帰宅。
池袋の地下道を歩いていたら、アクロバットみたいなのをやっている若者の一団がいた。
ひとりが結構難易度の高い技に成功したので拍手したら他の青年に呼び止められ、目の前で宙返りを見せてくれたので、こっ
ちも褒める。
地下道でのダンスや寸劇は禁止なのだが、宙返りは……たぶんダメなんだろうな、本当は。(^^;

帰宅。
大学からこの間のテストの結果が届いていた「75点」。
かろうじて単位はもらえる?

寝る。

2017年6月22日(木)
今朝の「ひよっこ」は、ヒロインがとても感じの悪い女性に出会う話。
ヒロインは彼女に否定的な感情を抱くが、それはセリフではなくあくまで独白の形で表現される。
しかもその独白が、行方不明の父に向けての(架空の)書簡という体裁なので、使われる言葉は丁寧な書き言葉。

マイナスの感情をぶつけてきた相手に対して、心中密かに「すごく感じ悪いです」と思ってもそれを直接相手に表現し
ないので、悪意の応酬が生じない。
こういうところが、私が岡田惠和の脚本を好きな理由なのかも知れない。

さて、穏やかな気持ちで民放にチャンネルを変えたら、いきなり、
「このハゲーッ!」
と、怒鳴られてびっくりした。

ヘマをやって政治家に罵倒された秘書が、その声を録音して週刊誌に売り、政治家が党を離党する騒ぎになったという
ニュースをやっていたらしい。
罵倒の声もさることながら、人を怒らせる人間の物言いが記録されている点で興味深い録音だった。

当人、意識しているのかどうか分からないが、自分のミスを叱責されている立場なのに、他人事というか、まるで怒っ
ている相手をなだめる立場みたいな感じで喋っている。
簡単に言うと「会話が成立していない」のだ。
人って、会話が成立しない時に感情的になるのだな……と思う。

昼。
「ハワイ5ー0」
スコット・カーン、今回は完全にお休み。
冒頭の会話で「ダニー(スコット・カーンの役名)はラスベガスにいる」と説明されただけだった。
他の仕事が忙しいのか、スコット・カーン?

そして物語は、シーズン5からレギュラーになっているメンバーのひとりの意外な過去の話。
あまりにも唐突にすごい設定が出て来て、主人公の「そんなこと、俺たちも知らなかった」のセリフに思わず吹いた。

午後。
図書館でレポート。
半分ぐらい書いたところで腹が減ったので帰宅。
郵便受けに、アマゾンで「1円+送料」で買った中古のDVD「リーサル・ウエポン」が届いていた。
注文したのは火曜日。
届くの早いよな。

テレビをつけたらまた「このハゲーッ!」と怒鳴られる。
(1日中、このニュースをやっていたのか?)

夕食はオムライス。
食べていたらパソコン画面に「緊急」という文字が表示された。
SNSを開くと、知人が入院したという知らせ。
つい先日電話で「体調が悪いけれど医者に行っていない」と聞いて、「ともかく医者へ行け!」と怒鳴ったのだ。
彼は飼っているネコは頻繁に獣医に診せるのに、自分の病気は放っておくタイプなのだ。

夜。
あまりの部屋の暑さにノパソ画面に「パフォーマンスが低下しています」と警告表示が出る。
明日も暑いのだろうか。

寝る。

2017年6月21日(水)
朝から雨。

テレビをつける。
小池都知事による豊洲移転の判断、マスコミ的にはあまり「おいしくない」結論だったらしく、民放の情報番組では不評。
中央卸売市場を豊洲に移転し、築地を再開発して5年後に観光をメインに考えた市場等を作り、戻りたい人は戻る。
移転反対派、賛成派、どちらからもあまり不満は出ない結論。
私がこの案を評価しているのは「戻りたい人は戻る」というところ。
当事者が自分の判断で行動できるというのがいいと。

午前中。
パッチを貼ったはずの口内炎が、まだ痛い。
鏡を使って口の中をよく見ると、患部の近くにもう1つ口内炎ができていた。
パッチを2枚貼ろうとしたのだが、狭い箇所に2枚というのがうまくいかない。
空腹なのにものを食べたくないという最悪の気分。

「ハワイ5−0」は、主人公の相棒が休暇中に事件に巻き込まれ、メインの事件捜査には出てこない。
つまり他のレギュラー俳優との絡みがないから別撮りでOKな撮影。
(スコット・カーン、どうしたんだ?)

午後。
雨は止まず。
いろいろと予定変更。

夜。
『白ゆき姫殺人事件』(湊かなえ 集英社)読了。
ミステリー。
映画を先に観ていたので、ストーリーも犯人も知っていて、謎解きはあまり楽しめなかった。
巻末にまとめて掲載されていた「関連資料」、謎解きのヒントならば章の間とかに入れた方が良かったんじゃないかな?

〈ネタバレ注意!〉
ストーリーは、美人OLが殺害され、被害者の同僚の同級生だったフリーライターが事件を調査するというもの。
映画を観た時にも思ったのだが「2つの事件があった」というオチは、ややご都合主義的な気がしたな。

寝る。

2017年6月20日(火)
朝。
イージス鑑の衝突事故についての続報。
犠牲になったイージス鑑乗組員の顔写真が公開されていた。
セーラー服姿のまだ10代の水兵さん、本当にかわいそう。
(お母さん、泣いただろうなあ……)

午前中。
口内炎は未だに治らない。

本日の「ハワイ5ー0」は、憂国志を抱いた愛国青年がロシアのスパイに利用される話だった。
(スノーデン事件を参考にした話かな?)

午後。
ドラッグストアで口内炎パッチを買う。
そのまま自転車で図書館へ。

(課題をやるのもテストを受けるのも講義に出るのも嫌いじゃない私が、なぜ学校が嫌いだったのだろうなあ?)
と、ふと不思議に思ったのだが、学校って学習以外のいらない要素が多すぎなんだよな、運動会とか遠足とか。

帰宅。
ニュースを観たら、築地市場移転問題に一応の決着がついたようだ。
中央卸売市場は豊洲に移転して環状2号線の工事を急ぎ、5年後に築地を「食のテーマパーク」として再開発。
「食のテーマパーク」って何かと思ったら、どうやら「観光用の市場」みたいなものであるらしい。
で、5年後に築地に戻りたい人だけが、その「テーマパーク」に戻る。
戻りたくない人は戻らなくて良いというのなら、それで別に問題ないと思う。

夜。
大学のレポートをやらないといけないのだが、確かシナリオ講座の方も課題で観ておかなくてはならない映画があるのだ。
とりあえず映画はアマゾンでポチッて(中古で1円だった)、レポートに取り掛かり……

寝る。

2017年6月19日(月)
ちょうかんの1面トップの見出しが、
〈内閣支持率急落49%〉
だった。

そしてその隣の記事の内容は、
〈安倍晋三首相は8〜9月内に内閣改造・自民党役員人事に踏み切る意向を固めた〉
だった。
日経、やっぱりこの「内閣改造」の情報をすでに持っていたのだな。

……体調、悪し。
口内炎が出来てしまったのだ。
おまけに、身体中がよく分からない筋肉痛。
(表参道の街を、変に緊張して歩いたせいかなあ?)

昼。
「ハワイ5ー0」は、前回(私が見なかった回)で何かあったということになっているのか、主人公の相棒が留守。
(たぶんリアルでは俳優のスケジュールが合わないとか、何かあったのだろう)
そして今回はなんと「法廷モノ」。
主人公の友人で、弁護士である父親との確執を抱え、資格は持っているものの弁護士をやめて床屋になっている男の話。
その彼が引き受け手のない容疑者の弁護のために法廷に立つのだが……。
「5−0」シリーズでやる必要のない話だと思ったな。

午後。
イージス鑑の衝突事故の続報。
行方不明だった7名は死亡が確認された。

ぶつかったコンテナ船が、船首の水面下にでっぱりがあるタイプの船で、ここが乗員の居住区を直撃してしまったらしい。
「ゴンッ」ではなく「グシャッ」というぶつかり方だったのだね。

亡くなった水兵の中には、まだ10代の少年がいたらしい。
かわいそうに。

夕方。
イギリスでまたテロ。
今度はイスラム教徒を標的にしたものだったとか。
イギリス、内戦っぽくなって来た?

内戦と言えばフィリピンのミンダナオ島でドンパチやっているらしい。
「いつものやつ」なのか「ちょっと派手ないつものやつ」なのか「ここまでいくと内戦状態」なのか、日本にいるとよく分
からない。

寝る。

2017年6月18日(日)
ニュースによると、昨日コンテナ船とぶつかったアメリカ海軍のイージス鑑は船体をかなり損傷しているらしい。
「軍艦=丈夫」というイメージを持っていたので意外だった。
行方不明になった人というのは、船の内部にいて被害を受けたということなのか?

昼。
佐藤編集長に誘われて、表参道に「書アート」なるものを見に行く。
墨に木工用ボンドを混ぜ込んで書いたという虎縞模様の文字が面白かったな。

池袋から地下鉄で「表参道」に行くには「明治神宮前〈原宿〉」で乗り換える。
この駅名、かなり変わっていると思う。

昔は単に「明治神宮前」だったのが、いつの間にかこう変わった。
駅同士が繋がっていて乗り換えができるという意味なのだろうが、丸ノ内線の「淡路町」は、別に「淡路町〈小川町・新御
茶ノ水〉」とかなっていないしな。
原宿を目指して来る人には、東京の鉄道に不慣れな人が多いからかな?
まあ、面白い駅名。

さて、画廊を出て、昼食でも食べようかと表参道をぶらついていたのだが……
(この街、ドレスコードがある!)
普段着でうろうろしていると申し訳ない気分になるほど、みなさんファッションに頑張っていらっしゃる。(笑)

池袋や新宿なんかと雰囲気がぜんぜん違う街。
すっかり「お上りさん」気分になって居心地が悪くなって来る。
食べ物屋を探しても「気軽に入れそうなラーメン屋」的なものがないのだ。
たまに回転寿司なんかを見つけても、外人さんが長蛇の列。

ウロウロした挙句、外人さんに人気がないのか比較的空いていたアメリカ料理店でスパゲッティを頼む。
「お飲み物は?」
と聞かれたので、
「水でいいです」
と答えたら、ぬるい水道水を出された。(^^;

スパゲッティは、シーフードなんちゃらという奴で、微妙にイカ臭かった。
(こういう味を目指した料理なのか、下ごしらえに失敗したのかは不明)
スパゲッティ2人前で、3000円を越したのにもびっくり。
表参道は怖い街だ。

「腹ごなしに散歩しよう」
と、原宿方面に歩き出したが、水無橋付近で雨が降ってきたので断念する。
この橋は川ではなく鉄道(山手線)の線路の上に架けられた橋。
(調べたわけではないが、たぶん水の無いところに架けた橋だからこういう名前が付いたんじゃないかと思う)

傘を差して帰宅。
大した距離を歩いたわけじゃないのに、精神的に疲れた。
表参道、ちょっと苦手かも。

夜。
「フランケンシュタインの恋」を観る。
怪物がラジオで語った120年前の事件について。
120年前、若き見習い医師・山部は富嶽伝染病研究所で細菌の研究を行っている医学博士・深志研太郎の弟子となった。
山部は知らなかったが、深志は密かに不死の菌の研究を行っていた。
やがて山部は地主の令嬢であるサキと恋仲になるが、病死してしまう。
嘆きのあまり自殺を図ったサキを見て、深志は自分の研究を山部の遺体を使って実行に移すことを思いつく。
その結果、山部は肉体は甦ったものの記憶の大半を失っていた。
山部はかすかに記憶にあったサキの姿を見て不用意に近づき、サキは彼の体から放出された有毒な胞子を浴びてしまう。
自分のやったことの思わぬ結果に慄いた深志は、怪物と化した山部を山中に隠すことにしたのだった……。

「深志のサキに対する密かな恋心」とか「学閥主義の事務長の心の変化」とか「伝染病研究所の建設に反対していた地主」
とか「サキの結婚話」とか、1話に入れるには話を盛り込みすぎた。
どうでもいい現代の人間模様の話を端折って、こっちの話に3話分ぐらいかけた方が良かったんじゃ?

……寝よう。

2017年6月17日(土)
朝。
アメリカのイージス艦がコンテナ船に衝突したという速報が流れた。
しばらくして、イージス艦の名前がフィッツジェラルドで、コンテナ船がフィリピン船籍、事故があったのが静岡県下田市沖
であることが分かる。
私は素人なので、こういう事故がある度に、レーダーのある時代に広い海で船同士が衝突するのを不思議に思ってしまう。
今度船舶免許を持っている知人に、その辺の理由を聞いてみよう。

続報が入って、イージス艦の方で3名の負傷者と7名の行方不明者が出たと言っていた。
行方不明というのは、ぶつかったはずみに海に落ちてしまったということだろうか?
海軍の人なら泳ぎは得意だろうし、仲間の船がそこにいるのだから落ちてもすぐに助け上げられるものかと思っていたのだ
が、そう簡単な話ではないようだ。
早く見つかるといいな。

夕方。
第一回「堺三保 ハリウッド流映画脚本講座2017」のために練馬へ。
練馬駅を出てすぐ左の建物。
早めに行ってモスバーガーで食事をしたのだが、そこで働いているご婦人のひとりが、どう見ても私より年上。
60代〜70代ぐらいの方だろうか?
店を出ようとしたら、澄んだよく通る声で「ありがとうございましたー」と言われ、微妙に得した気分。

さて、6時に教室へ入る。
入室時にチケットのチェックがあるものと思っていたのだが、
「入っていいですか?」
と、聞いたら、
「どうぞ」
と言われてノーチェック。
手分けして机を並べて6時半に講義開始。

本日の講義は「3幕8場構成」についてだったのだが、わかりやすい講義で1コマ50分×2の講義があっと言う間。
すごく充実した時間を過ごしてしまった。

どうでもいいこと。
会場内で岡田斗司夫そっくりの人を見かける。
岡田斗司夫がいまさら映画の脚本講座を受講してもしょうがないだろうから別人だとは思うが、あまりに似ていたのでつい
顔を見つめてしまった。
(岡田斗司夫に似た方、大変失礼しました)

帰りに養老乃滝で軽く飲んで帰宅。
寝る。

2017年6月16日(金)
日経朝刊。
1面に、
〈「安倍1強」浮かぶリスク〉
〈「共謀罪」与党に内閣改造論〉
という記事が載っていた。

「テロ等準備罪(いわゆる「共謀罪」)」を委員会採決を省いて成立させた背景に加計学園をこれ以上、野党に追及されるの
を恐れたからだという分析に基づいた記事のようで、記事には、
〈背景には、自分たちが正しいとの無謬(むびゅう)性を強調したため、かえって国民に疑念を抱かせてしまった戦術の誤算
があった〉
〈再調査で文書の存在が判明した。当初の強気の姿勢が「何か隠そうとしているのか」との疑念を深めるワナに陥った〉
と書かれている。

さらに、
〈安倍内閣の論理のキーワードは無謬性。当初は国民に力強さを印象づけたが、今は「信念の強さより、手法の強引さが目立
つ(官房長官経験者)〉
という、自民党内からの声っぽいものを紹介。

で、加計学園の負のイメージを払拭するために、
〈与党内では首相が内閣改造に踏み切るとの見方が多い〉
と続けている。
日経は比較的保守的な論調の新聞で、自民党内にそれなりの情報源を持っているはず。
だからこの辺は、本当に自民党内からの情報なのだと思うのだが、内閣改造、あるのかな?

日経、関連記事を総合面にも載せていて「テロ等準備罪」に関して、
〈「一般人」曖昧さ残る〉
という見出しで、
〈金田勝年法相は「隠みの」という言葉を使い「実態が重大犯罪を実行する団体と認められる場合にはテロ等準備罪で処罰さ
れ得る」との見解を示した〉
と書いている。

この見解の一番重要な問題点は「認められる」とは、「誰が」「どのようにして」認めるのかということだよね。
このことについては編集委員の坂口祐一氏が、
〈チェック機能を鍛えよ〉
と題したコラムで、
〈新たな法律への不信は、結局、司法や政治によるコントロールを信頼していないためともいえる。チェック機能を鍛え、警
察を社会のために正しく使うことは私たちの責務である〉
と書いている。

要は、この法律は「ある団体を『実態が重大犯罪を実行する団体』と判断する立場の者」に大きな権力を与えるということ。
その立場にある者が「あの団体は気に入らないから『実態が重大犯罪を実行する団体』ということにして、テロ等準備罪の対
象にしてしまおう」とか、勝手にやらないようにチェックすべきという意見。
本当に、これをちゃんとやらないと、とんでもない事態になると、私も思うよ。

で、本日の日経はさらに社会面で、加計学園についての文書が出てきた問題を大きな記事にしていて、文科省が公表した再調
査の報告書の、問題の文書を作成した担当者の聞き取り調査の概要が記載されていることを報じていた。

この担当者は、前回の「文書はない」という結果だった調査の対象者でもあったのだが、同じ文書について、前回には「見た
記憶はない」と答えた文書が出てきた件について、
〈「(当時は)類似のものを作成していた記憶はあったものの、自信がなかったため見た記憶はないと答えた」と釈明したと
いう〉
とのこと。
(これ、子供の言い訳にしても「お母さんが納得しないレベル」だよなあ……)

午後。
図書館の職場体験会に参加。
簡単に言うと「司書のお仕事体験ツアー」のことだ。
ブッカーかけや本の補修、在庫確保や配架、選書体験などができる無料の半日ツアー。
「ブッカーかけ」というのは、図書館の本をビニールみたいなので覆う作業。

興味深かったのは「本の補修」の作業で、参加者の食いつきの良さに、図書館員が驚いていた。
「破れた本のページを綺麗に補修できるそのテープは、どこで売っているんですか?」
という質問をする人があまりに多かったので、わざわざ調べてくれた。
埼玉福祉会というところのカタログショッピングだそうだ。

参加者が補修した図書は使えないので、くれるという。
『白雪姫殺人事件』(湊かなえ 集英社)
『かごめ歌の暗号』(関裕二 東京書籍)
を、ありがたくいただくことに。

あとは選書体験。
新刊の中から図書館に入れるべき図書を選定する作業。
「私が読みたいので、イーガンの『白熱光』を入れてください」
と、推しておく。

図書館トリビア、その1。
図書館の図書を借りた人のデータは、返却作業と同時に自動的に消去されるシステムになっているのだそうだ。
(ドラマで司書が貸出履歴を検索して刑事に教えるシーンに日本図書館協会が抗議したことがあると、配られたプリントに書
いてあった)

図書館トリビア、その2。
図書館に置いてあるコピー機は枚数指定ができない仕様になっている。
無料で借りた本の内容を何枚もコピーしまくられたら困るからだそうだ。

ややどうでもいいこと。
参加者のひとりがSFファンであることが判明。
帰り道で話しかけたら、
「 ドンブラコンLには参加しました」
と言うので、
「ドンブラコンLLにも参加してください」
と言っておく。

アシモフの文体について話が弾んで、2人で「ひじり湖」でお茶。
彼女はコーヒーを、私はアイスティーを頼んだのだが、そこは「ひじり湖」なので、注文の品以外にリンゴジュースとケーキ
と、なぜか、カール(チーズ味)が出て来る。
「ひじり湖」は(たぶんマスターの気まぐれで)注文以外の品がサービスで出て来る謎の喫茶店。

夜。
「インサイド・ヘッド」
2015年製作のアメリカ映画。
11歳の少女の感情を擬人化したアニメーションで、原題は “Inside Out”。

ミネソタの田舎町で育った少女ライリー。
彼女の頭の中には、「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ビビリ」「ムカツキ」の5つの感情が住んでいるという設定で、
物語はその感情たちの視点で描かれる。

物語は……
「ヨロコビ」が感情たちのリーダーとして活躍する心を持ったライリーは、いつも笑顔でいる明るい少女だった。
その少女が父親の引っ越しという子供なりの試練を通して、複雑で豊かな感情を持つ人間に成長する話……で、いいのかな?

ライリーのイマジナリー・フレンドである「ビンボン」の声を吹き替えていたのが佐藤二朗さんだったので観たのだが、そこ
そこ面白かった。
二朗さん、上手かったし。

観ていて意味不明だった部分をネットで検索。
ライリーの頭の中の警察官が言うセリフに「忘れろ、ジェイク。ここは雲の町だ」というのがあって、ギャグのようなのだが
元ネタが何だかわからない。

で、調べてみたらこれは「チャイナタウン」という映画の "Forget it, Jake. It's Chinatown.”というセリフのパロディなのだ
そうだ。(言語では"Forget it, Jake. It's Cloudtown.”と言っているらしい)
(ネット、便利!)

……さてと、寝ようか。

2017年6月15日(木)
午前中。
昨日借りた本を図書館に本を返しに行き、ついでに閲覧室のパソコンコーナーへ。
昼までパソコンをポチポチして、いったん家に帰り昼食をとる。

本日の「ハワイ5ー0」は、バレンタイン・ネタ。
バレンタインデーの翌朝に出勤した男性メンバーが、事件を解決しつつ、それぞれ自分の悲惨なバレンタインデーについて語
るというもの。
(ネタ切れかな?)

午後。
図書館へ戻る。
ここのところエアコンの効いた閲覧室が私の憩いの場になっている。

夜。
池上解説番組を観る。
(池上さん、声がおかしかったが、風邪かな?)

番組に風船を使ってビラを飛ばし、韓国から北朝鮮に外の現実を知らせる活動をしている脱北者が出てきた。
そして、そのビラを見て脱北して来たという元北朝鮮の軍人だという女性も。

彼女は任務中にこのビラを見つけ、内容に興味を抱いてこっそり土に埋め、後日その場所を再び訪れたのだそうだ。
すると雨で土が流され、ビラはむき出しになって濡れていたが、破けていなかった上、印刷された文字もはっきり読めた。
これを見て彼女は韓国の技術力の高さを知り、北朝鮮政府の話を嘘だと思ったのだそうだ。
(「情報」って意外な形で伝わるものなのだな)

番組中、野際陽子さんが死亡したというニュースが速報で流れた。
死亡が速報で伝えられる人間って、どれだけいるのだろう?
偉大な女優さんだったのだな、と改めて思った。
合掌。

寝る。

2017年6月14日(水)
午前中、雨。
部屋で野暮用を片付ける。

昼。
「ハワイ5ー0」は、密室での地味な心理ドラマ。
短編小説の味わいはあるが、なぜこれをアクションが売りのミステリー・ドラマの枠でやったのかが謎。
「すごくいい短編のシナリオがあるんだけど、放映する枠が見つからない。そうだ、人気シリーズに混ぜちゃおう」とか?

ハワイ5ー0(ファイブ・オー)のメンバーは、白人男性2人、東洋人2人、黒人1人の全部で5人。
このうち、黒人の刑事が過去の犯罪を暴くために容疑者と執念の対決をする……というのが今回の話。
じゃあ残りの4人は何をしていたのかと言うと、みんなでサーフィンに行った帰りに事件に巻き込まれて立ち往生していたと
いうことに。(^^;

黒人刑事がやっていたことも、正規のお仕事とは思えないから5−0メンバーは全員が休暇中?
ハワイの平和は、誰が守っているんだ?(笑)

午後。
図書館へ行って本を借りる。
本を借りて帰ると、背中のリュックが重いな……。
これからは本は館内で読もう。

ニュースをつけたら、与党が委員会での採決を省略して本会議の採決に持ち込む「中間報告」という手法で「テロ等準備罪」
を成立させると言っていた。
これ以上「加計学園」の追求をされたら困るかららしい。

「李下に冠を整さず」という言葉があるが、安倍さんのやってることって李の木にハシゴをかけて登っているようなもの。
ハシゴの上で両手を後ろに隠した状態で「盗ってません」とか言われても信用できない。

夜。
NHKの「ガッテン」を見たら、
「ヨーロッパ人は生乾き臭を知らない」
と言っていた。

どういうことかと言うと、かつてペストが猛威を振るったヨーロッパでは、洗濯のときには熱湯を使って消毒するのが当た
り前。
当然、洗濯機も熱湯仕様になっている。
しかし、日本の洗濯機はそうなっていない。
その結果、日本の洗濯機で洗濯した布では細菌が生き残り、これが生乾き臭を発生させていた。
(メーカーさん、日本の洗濯機を改良してくれ)

どうでもいいこと。
むかし読んだ倉多江美の「すこしちがったシンデレラ」という漫画で、シンデレラが「ガス洗濯機」を使うシーンがあって
ずっとギャグだと思っていたのだが、ガスを使ったかはともかく、本当にむかしのヨーロッパでは洗濯槽の下で火を焚いて
洗濯物を洗っていたんだね。
初めて知った。

寝る。

2017年6月13日(火)
妙な夢を見て目覚める。
なぜだか私が午前中だけ喫茶店でバイトをすることになっていて、出勤したのにシフトが決まっていないという夢。
これ、フロイトに分析させたら、どういう潜在意識のトラウマを見つけ出してくれるのだろう?

午前中。
風邪っぽいのが治らない。

昼。
「ハワイ5ー0」を観る。
第2次大戦下の日本軍による風船爆弾作戦の話。
日本ではもはや笑い話だが、パールハーバーのあるハワイでは「旧日本軍」はシリアスな話題のようだ。

物語はハワイの洞窟で、旧日本軍が風船爆弾を作ろうとしたらしき痕跡が発見されたところから始まる。
主人公は日本領事館に協力を求めるが、アメリカを攻撃しようとした作戦に関する情報なので、当然、日本側は協力を拒む。

(そんなこたあないだろ? だって戦争は70年前に終わってるんだから)
というのが日本人である私の感覚なのだが、ドラマは「それが当然」という流れで話が進んでいくのだ。
そして「一族の恥」を恐れた日本人は……。
海外ドラマに出てくる、日本人が知らない日本。

午後。
やや体力が回復したので、大学の教科書をパラ見。

夕方。
飽きたので、本を読む。
テッド・チャンの短編集『あなたの人生の物語』(ハヤカワ文庫)の中の「ゼロで割る」(浅倉久志・訳)。
〈ある数をゼロで割っても、その答えは無限大という数にはならない。その理由は、割り算が掛け算の逆と定義されているか
らである〉
という書き出しで始まるこの物語のヒロインは、予想どおり数学者である。
さっくり言うと「数学の根本をゆるがす発見をしてしまった数学者の悲劇の話」。

で、この作品を理解するために、とりあえずネットで「オイラーの等式」を検索してみると……
「ネイピア数」という言葉が出てきたぞ。

で、「ネイピア数」を調べたら、
ネイピア数とは「自然対数の底」であり、eで表されるものらしい。
(「自然対数」って何だよ?)

ウィキペディアによると、
〈自然対数(しぜんたいすう、英: natural logarithm)は、超越的無理数であるネイピアの定数〉

「超越的無理数」なんて言葉が出てきた辺りで、数学が苦手な私はお手上げになってしまったので「オイラーの等式」に話を
戻そう。

オイラーの等式というのは、この「ネイピア数」(つまり「超越的無理数」)を「π×i」乗して1を足したらゼロになると
いうことを表す数式。
〈超越的無理数〉×〈超越的無理数〉×〈超越的無理数〉……というのを「π×i」回やって、1を足したらゼロ。

 πというのは、円周率のこと。
 iというのは、虚数単位のことで、「i×i=−1」となるもの。

〈超越的無理数〉×〈超越的無理数〉×〈超越的無理数〉……を「〈円周率〉×〈虚数単位〉」回やって、1を足したらゼロ。
これが「オイラーの等式」。

誰だよ「数学はカッチリしすぎてつまらない」とか言った奴は?(笑)
つまり、数学者というのは、こういう「ぼや〜っとしたもの」相手にいろいろと考える学問であるらしい。

テッド・チャンの「ゼロで割る」のヒロインは、こういう数学の罠みたいな世界に足を踏み入れてしまったために精神を病ん
でしまうのだ。
結構、怖い話。

夜。
「孤独のグルメ」の第3シーズンの動画が公開されていたので、その第1話だけ見る。
赤羽の、鰻とほろほろ鳥料理の店の話。
冒頭に出てきた、主人公に「悪魔の彫像」を注文した黒づくめの女性の正体が気になったが、これはドラマの本筋とは関係が
ないらしく、何の回収もされずに終わる。
(赤羽には、あの手の女性が多いってことか?)

相変わらず井之頭五郎の食欲はすさまじく、ほろほろ鳥の料理を3皿とうなぎのオムレツを食べ終わったところで「じゃあ、
そろそろ……」と、メインのうな丼を注文。
食欲不振に悩んでる人にはお勧めの動画だった。

さて、テッド・チャンの短編集。
続きを読んでいたらそろそろ眠くなって来たので、寝る。

2017年6月12日(月)
昨日が日曜日で夕刊がなく、今朝は休刊日の関係で朝刊がなかったせいで気付かなかったのだが、日曜日の未明に池袋で刺傷
事件があったらしい。
被害者は風俗店の店長で、犯人は飛び降り自殺(?)で死亡。

(池袋のどこだ?)
と、ネットの動画を見てみたら、北口の平和通りの辺りらしい。
(平和通りは、別名「平和だったらいいのになあ通り」と言われるような場所だからな……)
まあ、良い子が夜中に近づくような場所じゃない。

午前中。
体調が悪い。
どこかで風邪でももらって来たか?

昼。
本日の「ハワイ5ー0」は、主人公とその相棒が休暇で出かけているという設定で、脇役の情報屋が主役の回。
普段はクールな主人公たちに比べて愚鈍なイメージの彼が、今回はやたら頭の切れるキャラとして活躍。
彼の暗い生い立ちが語られる。
そしてその頃主人公2人は、飛行機の距離の場所でドタバタコメディをやっているのだった……という構成。
日本のドラマでは、あまり見かけない構成だな。

午後。
昨日、見損なった「フランケンシュタインの恋」を、日テレのサイトで観る。
ラジオの公開生放送中に怪物の体から殺人胞子が撒き散らされて……までが前回の話。

騒ぎの様子がラジオの電波に乗ってしまい、会場にいた客が撮影した事件の映像がネットに流れ、多くの客が病院に行ってい
る状況で「警察に通報するか否か」を議論するラジオ番組のスタッフたち。
どんだけ「アンダー・コントロール」なんだ?(笑)

そして、120年前にマッドサイエンティストにキノコを移植される以前の記憶を取り戻した怪物……って、これだけの話に
1時間もかかったのは、男女の三角関係がどーしたのこーしたのと延々とやっていたから。

解せないのは、いろいろな人がいろいろな議論をしているのに、誰一人として「感染源の安全な隔離」について言及していな
い点。
普通、それが一番大事だろう?

でも、ドラマではそれはどうでもいいみたいで「胞子を浴びた人たちは全員が軽傷で済んだ」とかセリフで説明して終わり。
ちょっとご都合主義過ぎないか?
あれだけ胞子が撒き散らされて、そんなに何ともないのなら120年前にすでに解決できていた問題だっただろう。

大学の若手研究員の意外な過去も明らかになる。
「小学生時代に、母親が心臓病で入院したので、退院を早めようと万引きをしたら、それを知った母親が精神的なショックで
死んだ」のだそうだ。
何をどこからどう突っ込んで良いのか分からない思考回路。
(なぜ、息子が万引きをすると、病気で入院中の母親の退院が早まる?)

そして現在の彼(研究員)が怪物をラジオ番組に紹介した理由も「ラジオ番組に出ることで、怪物の危険性が後輩の女子大生
(彼の意中の女性)に伝われば彼女が自分の元に来ると思った」なのだ。

念のため、彼は大学の研究員であり、相手の女性も同じ研究室に所属する学生である。
言ってみれば、双方ともに「菌」の専門家。
その2者の間で「怪物の体に潜む菌の危険性」という情報を共有するのに、なぜラジオ番組が必要だ?

彼を始めとして、登場人物が悉く「北に行かなくてはならないから西へ向かおう」的な思考回路を持っているために、状況が
どんどん悪化していく。

「番組存続のために(危険な胞子を撒き散らすことが分かっている)、怪物を収録スタジオに入れよう」というラジオの番組
スタッフの言うことが、比較の問題で一番筋が通っているように思えてしまう有様。

(せっかく設定が面白いのになあ……)
ドラマは、怪物がラジオのマイクの前で、取り戻した自分の記憶について語り始めたところで、来週に続く。

夜。
体調、回復せず。
コンビニで買ったアメリカンドッグを齧ってから、寝る。

2017年6月11日(日)
今日はSF大会の企画会議の仕切り直し。
前回、企画局長が体調不良で欠席したためで、今日も万全ではなさそう。
スタッフの高齢化問題をなんとかしないと、こういうことが今後頻繁に起こると思う。

2号くんと駅で待ち合わせて会場へ向かったのだが、こいつも、
「風邪をひいた」
とか言っていた。
病人に多く出会う日。

ちなみに、今回の企画会議は「部屋割り」。
つまりプログラムに載せる企画スケジュールを決める会議。
私がなぜSF大会のスタッフをやっているのかという最も大きな理由が、この「部屋割り」に参加する資格を得るためなの
だよ、実は。
1度、スタッフをやらずに企画だけ出したら、海外からゲストを呼んで行った大きな企画だったのに、パーティー裏の人の
来ない時間帯に目立たない隅っこの部屋を割り当てられて懲りた。
なので、本日は気合を入れて自分が担当する企画をいい時間帯のいい部屋に入れるために暗躍(笑)する。

体調が悪くて遅刻した人が着いて、幹部会議。
私は幹部ではないので関係ないのだが「見学してみれば?」と言われたので、いるだけいることに。
運営に関係する話で、結果的に言うと私にはあまり関係のない話だった。

部屋を借りていたのは5時までだが、話が終わらないので近所のファミマの2階に移動。
1階でお茶を買って、2階のイートインで会議の続き。
こういう感じでコンビニを利用する人って、今後も増えるかも知れないなあ。
ここでやったのは「タレントを呼べないかなあ?」とか言う系の、割とゆるい話だった。

会議終了。
有楽町線で帰宅しようと思ったら、
「新木場駅で乗務員が具合が悪くなった」という理由で交代要員が来るまで列車が止まる。
私が乗車したのは有楽町駅だったのだが時間調整のためだとかで、ここでも列車が止まって全体が遅れていた。
(今日は、日本中の人がみんな病気になる日なのか?)

夜。
NHKをつけたら、
「男性は過去の嫌な出来事を右脳にばくぜんと保存するが、女性は左脳に論理的に保存する。だから女性の方が過去の嫌な
出来事をこと細かに覚えていて、すぐに思い出せる」
とか、
「男性のように仕事をしている女性はテストステロンが分泌されやすくなって男性的になる」
とかいう話をしていた。
(本当かなあ?)

寝る。

2017年6月10日(土)
日経朝刊の2面に大見出しで、
〈加計問題 官邸に誤算〉
という記事が載っていた。

〈世論も批判、逃げ切れず〉
〈文科省、文書追加調査へ〉
と、大きな扱い。

記事では、
〈政府が今回追加調査に踏み切る方針に転換した背景には7月2日に投開票の都議選への影響の懸念もあった〉
と、分析している。
(この記事の真下にあった新刊の広告が、有本香氏の『「小池劇場」が日本を滅ぼす』のものだったのは偶然か?)

〈「霞が関の反乱」の声〉
〈省庁人事巡り駆け引きか〉
という小見出しで、
〈「安倍1強」による長期政権が続く中、これまで霞が関から政権に批判的な動きが出ることはほとんどなかった。経済政策
から外交・安全保障まであらゆる重要政策の決定が首相官邸に集中し、人事権も握られている霞が関にとっては「官邸の意向
には逆らえない」との空気が広がっていた〉
〈国会が閉会すれば霞が関は幹部人事の季節に入る。幹部人事に影響力を持つ官邸と、人事の主導権を取り戻したい各省庁の
静かな駆け引きという側面も透ける〉
ともあるので、「官邸 vs 官僚」の戦いの図式になって来たのかな?
(安倍さん、霞が関と官僚の仲が悪かった小泉政権の幹事長でもあったんだよね)

午後。
SF大会のスタッフ会議。
ニコ生中継に参加してから懇親会。

地下鉄で帰宅。
ネットのニュースを見たら、高速道路で事故があったそうだ。
事故に遭ったバスのドライブレコーダーの映像が公開されていて、中央分離帯を文字通り「飛び越えて来た」乗用車の映像が
ネットで話題になっていた。
これはバスの運転手、びっくりしただろう。

寝る。

2017年6月9日(金)
朝の「ひよっこ」は、白石加代子さんがヒロインがこれから住むことになるアパートの大家役で登場。
光石研さんが、近所の中華料理屋の店主役で出ていて、脚本が岡田惠和さんなので、どこか「はらちゃん」っぽい雰囲気。

午前中。
先月で懲りていたならそろそろ試験勉強を始めるはずなのだが、学習能力のない私。(^^;

昼。
「ハワイ5−0」を観る。
やくざの息子に産まれながら堅気になりたいと望むアダムは、女性刑事と恋仲になり結婚したものの、裏社会の妨害に遭って
いきがかりで人を殺してしまう。

明らかな正当防衛だが、やくざの息子である彼に検察は厳しく、実刑判決を言い渡されてしまう。
収監の前日に妻と共にオアフ島の平等院を訪れたアダムは、そこで数珠にキスして祈りを捧げるのだった……。

(いや、数珠にキスはしないだろう、仏教徒)
とか、いろいろとツッコミたい部分はあったが、一応、これはハワイを舞台にしたアメリカ制作のドラマ。
やくざがやたらに出て来たが、ハワイでそんなに暗躍しているのか、日本のやくざ?

午後。
ニュース。
天皇陛下の退位を実現する特別法が参議院で可決、成立した。
「一代限り」の特別法で「将来の先例となる」法律なのだそうだ。
(どっちなんだ?)

海外のニュース。
イギリスから。
EUからの独立に向けて議席数をさらに安定させようと行ったはずの下院議員選挙で、与党保守党がまさかの過半数割れ。

アメリカでは、ロシアゲートでトランプさんがFBI長官に圧力をかけたのかけないので揉めているし、いわゆる「自由主義
陣営」(この言葉は、最近の若い人に通じるのかな?)のトップにピンチが迫っている。

夕方。
空想小説ワークショップは「下書きが終わったら確認すること」。

帰宅。
テレビで「ウルヴァリン SAMURAI」を観る。
病気で死にかけている友人(旧日本兵)に最期の別れを言うために日本にやって来た主人公。
その目の前で友人の娘(ヒロイン)がやくざに誘拐され、さらに忍者が弓矢で……
念のため、21世紀の話。
もはやツッコミを入れる気力も失せるが「南に向かう」と言って上野から新幹線に乗るヒロインって、どういう方向音痴なん
だろう?

夕刊1面の小さな記事。
〈学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区で大学の獣医学部を新設する計画をめぐり、松野博一文部科学相は9日
の閣議後記者会見で「官邸の最高レベルが言っていること」などと記された文書の存在について追加調査すると発表した〉

1面のトップは〈退位特別法が成立〉で、2番手は〈英与党 過半数割れも〉。
(このタイミングでの発表は、記事の扱いが小さくなることを期待してなんだろうなあ……)

寝る。

2017年6月8日(木)
朝。
東京芸術劇場に行って、手続きをして、帰って来る。

そして……レポート!
今日中に出さないと何かとやばいので、午前中いっぱいポチポチして送信。
「宿題は、余裕を持ってやりましょう」という小学校時代の目標を、未だに達成できていない54歳。

「ハワイ5ー0」は、学生みんなから嫌われていた大学教授が殺害されて、刑事が経済学の教授に化けて潜入捜査。
大学で経済学の講義を行った刑事、学生から「素晴らしい講義でした」と絶賛される。
たぶんこの刑事は大学で経済学の学位をとっていたという設定なのだろうが、いきなり「大学で講義をやれ」と言われてちゃ
んとした講義ができるのだね。

アメリカのドラマを観ているとよく「大学で○○の学位を取りました」というセリフが出て来て、それは「○○の専門知識が
ある」という意味になるのだが、日本の「○○学部出身」とはえらいイメージが違う気がする。
日本で「君は経済学部を出ているのだから、明日から大学で経済学の講義をやってくれ」と言ったら、冗談にされるよな。

午後。
銀行へ行ったついでに床屋で髪を切る。
「どうしますか?」
と言われたので、
「バリカンで刈っちゃって」
と、雑な指示。

夕方。
飲みに行って、帰りに佐藤編集長と会った。
「かわいそうな頭にされてしまったな」
と、新しい髪型についての感想を述べられた。
まあ、若干サマーカットされた猫っぽい髪型ではあるが。
(いいんだよ、夏なんだからサマーカットで!)

帰宅。
ネットに流れていたニュース。
高速道路で豚を満載したトラックが事故を起こし、積荷の豚が道路を歩き出してしまった上、捕獲に向かった担当者の目の前
で交尾を始めた。
この豚、屠殺場に送られる途中だったのだそうだ。
(もしも新しい命が宿っていたとしても……)

ところで、こういう運搬事故があっても、この豚は普通のルートに乗せて食肉にするのか?
あるいは高速道路の排気ガスで汚染されたとかいう理由で、用途や価格が変わったりするものなのだろうか?

夜。
「モーガン・フリーマン 時空への旅」は、人間の心に芽生える善悪の感情について。
とある精神科医が自分の家系の認知症傾向を確認しようと家族や親類の脳のデータを集めたところ、データのひとつに、凶悪
犯罪者の傾向を顕著に示すものがあるのに気付いた。

彼は凶悪犯罪者のデータも集めていたので、誤ってそっちのデータが紛れ込んでしまったのかと確認してみると、なんとその
脳のデータは、精神科医自身のものだった。
驚いて友人たちにその話をすると「君に邪悪な傾向があることは気づいていたが、良いところもある奴だから」と答えられた
のだそうだ。

要するにその精神科医は、凶悪犯罪者の素質を十分に持っていたのだが、生育環境や人間関係に恵まれていたためにその素質
が顕在化していなかったのだ。
よくある「理想的な環境で育ったアドルフ・ヒトラー」の例えみたいな話だな。
……と、面白く観ているうちに、ウトウトしてしまった。

明かりを消して、本格的に寝ることにする。

2017年6月7日(水)
「ひよっこ」は、ヒロインの転職というストーリー展開に伴い主要登場人物の大幅入れ替えがあり、今回はその新メンバーの
紹介編。
ヒロインが洋食屋「すずふり亭」の裏で休憩中の従業員と雑談していると、近所の商店で働く人々が入れ替わり立ち替わりに
やって来ては、その性格や人間関係を披露する。
そしてヒロインが「すずふり亭」で働くことになったところで、次回へ。

ヒロインのみね子が、実に今風の若者(礼儀正しく無個性で目上に従順、無茶をしない)なので、一発合格で採用になっても
違和感がない。
昭和のヒロイン(やたらに個性的で突拍子もないことをやりまくる女性)が、なぜか気に入られて面接を通る展開だったのに
比べると、遥かに自然な展開。

昼。
「ハワイ5−0」を観る。
すごくどうでもいいことなのだが、アダム・ノシムリの声を吹き替えている羽田真という人、なんか合わない。
もうずっと長いこと(現在シーズン6を放送中)このシリーズを観ているのに、未だに馴染めないのだよなあ。

そしてもっとどうでもいいこと。
「ノシムリ」という不思議な「日本人の名字」。
「吉村」とかを聞き違えて台本に書いちゃったのだろうか?
ちょっと日本人に確認してみれば、そんな名字の日本人はいないということがわかると思うのだが。

午後。
さすがに締め切りギリギリになったので、図書館でレポート書き。
なぜ毎回ギリギリになるまでレポートが書けないのか?
課題が非常に難しい?
資料を探すと言って本屋に出かけてマンガを買って帰って来る私が悪い?
どっちだろう?

夕方。
帰宅して、昨日バイトの申し込み書が届いていたのを思い出す。
開けてみたら「バイトの募集はこれが最後」みたいなことが書いてあった。
(何かあったのだろうか?)

夜。
ネットに流れていた東京ローカル(なのか?)のニュース。
〈東京都議会は7日、築地市場の豊洲市場への移転決定の経緯を調査する百条委員会で、浜渦武生元副知事(69)と元政
策報道室理事の赤星経昭氏(71)が偽証したとして、刑事告発することを賛成多数で決めた。都議会による偽証の告発は
64年ぶり〉(読売 2017年06月07日 22時20分)

(都議会選は、来月だっけか?)
……眠くなったのでレポートは明日仕上げよう。
寝る。

2017年6月6日(火)
朝。
ローカルなニュースで、東京都の豊洲問題。
テレビで「豊洲に仮移転してから築地を再整備してまた元に戻す案」が出て来たと言っていた。

豊洲に移転すると年間100億近い赤字が続くことが分かって、だったら築地を再整備して「赤字にならない市場」を作った
方がいいんじゃないかという話になって来たらしい。
で、豊洲は再整備中の仮移転先に使ったらいいんじゃないかという案。
(もう、それでいいから、さっさと決めたら?)

午後。
図書館に行ったら休館日だった。
中央図書館に移動。
資料をコピー。
さらにジュンク堂へ移動して本を探す。

ここの4階にある喫茶店は、私語禁止の閲覧室みたいなところ。
パソコンを持ち込んでポチポチ打っていても、基本的に文句は言われないので、そこで作業。

夕方。
「フラワーズ」を買って帰宅。
田村由美さんの「7SEEDS」の最終回が載っている。

「7SEEDS」は人類滅亡後の地球でタイムカプセルから出された少年、少女たちのサバイバルものだった。
日本各地でカプセルから出て来たグループ同士が、互いの存在に気付きつつもすれ違い等でなかなか出会えないという話。
最終回は、だいたい予想通りだった。

夜。
レポート書かないと……などと言いつつ、寝る。

2017年6月5日(月)
天気予報で、午後は雨だと言っている。

ネットで拾った海外の笑える事件。
アメリカのユタ州で「ノートPCとの結婚を認めないのは不当だ」と主張する男性が訴訟を起こした。
これに対し州司法次官補が棄却申立を行ったのだが、その理由のひとつが「そのノートPCは、州法で結婚が認められている15歳に達していない」だった。

これだけだと何のことだかわからないが、実は訴訟を起こした男性は同性愛カップルの結婚に反対する立場の人間なのだそうだ。
要は「ノートPCとの結婚は認められない」という判決をわざと引き出して「差別だ!」と騒いで見せ、
「普通じゃない相手との結婚が認められないのなら、同性パートナーとの結婚も認められないはず」
という結論に持って行きたかったらしい。
で、司法次官補が議論がそっちの方に向かわないように頓知を働かせたと。

私がいちばん問題だと思ったのは、このニュースを聞いた日本のオタクどもが、
「15歳を超えたPCとならば結婚できるのか?」
と、色めき立ったこと。
(お前ら……)

昼。
「ハワイ5ー0」はハロウィンの日に起きた3つの事件の物語。
ハロウィンツアー中に発見されたバラバラ死体に、血液銀行の強盗騒ぎ、そして刑事のひとりの娘が無断でパーティーに出か
けてしまい……。
ちょっと詰め込み過ぎかな?

午後。
大学のレポートをやらないと……。

夕方。
いきなり雷鳴が轟いて、土砂降りの雨。
その中を外出する用事ができて、セブンイレブンで雨宿り。
おにぎりとお茶を買ってイートインの窓から外を眺め、雨足が弱まるのを待って帰宅。

夜。
昨日、見損なった「フランケンシュタインの恋」を観る。
不死のキノコの細胞を移植されたために遺伝子が変化してしまった怪物が主人公のドラマ。

ラジオに出演することになった怪物だが、番組のメインパーソナリティーから自分の出演コーナーを批判されたことで感情的
になってしまう。
そのため、例の殺人胞子が放出され、不用意に近づいたメインパーソナリティーが胞子を浴びてしまう。
その場に居あわせた大学の若手研究員の機転で、救急車が呼ばれると同時にメインパーソナリティーの皮膚に生じたキノコが
採取され、それを元に血清(?)が作られる。

若手研究員は、メインパーソナリティーに事件について口止めするが、番組のアシスタントである女性タレントが暴走。
公開収録中に怪物を精神的に追い詰め、胞子を放出させてしまう。
このときの映像がネットに拡散されてしまい、どうなる怪物?……というところで、来週に続く。

ゴールデンタイムのドラマの宿命で、間にいらない恋愛シーンが挟まるので話のスピード感が大幅に削がれるのが残念。
恋愛シーンを簡単に説明すると、どう見ても欠点だらけの怪物に、若くて可愛くて気立てのいい女の子が惚れて「ありのまま
のあなたが好き」と積極的に恋愛を仕掛けて来るというもの。
今回は、怪物がぼーっと座っていると、可愛い女の子が勝手に抱きついて来るというシーンだった。

「ただ座っていると可愛い女の子が勝手に抱きついて来て愛を告白される」ってなんだよ?
もうちょっとリアリティのあることが考えられないのか?
「不死の菌を移植されてDNAが変化した人間」が出てくるのだから、このぐらいの「あり得ない」は許されるとでも?

……寝よう。

2017年6月4日(日)
日経朝刊の1面トップが「アルファ碁」を開発した英ディープマインド社のCEOデミス・ハサビス氏へのインタビュー記事
だった。

〈脳の働きは非常に複雑だがコンピューターで再現できないものはないというのが我々の現時点での見方だ〉
と、語るハサビス氏。

〈記憶、想像力、概念、言語−−。AIはこれらの能力全てを獲得できると考える。目指すのは「アルファ碁」のような用途
を限定したAIではなく、様々な課題をこなせる汎用AI〉
〈囲碁では人間との「対決」に関心が集まったが、AIはあくまで人間の役に立つ「道具」だと説く〉
この考え方が今後のAI開発の指針となるのだろうか?

興味深かったのは、
〈与えられた目的と枠組みの範疇内とはいえ自ら学習し、行動するAIには「暴走」の懸念がつきまとう。人間の脳の動きは
「機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)」を使って視覚化できるが、「バーチャルな脳」にもこうした装置が必要だと指摘〉
という部分。
「人間の脳の動きは視覚化できる」というのが、前提なのか。
「心」の動きは目に見えないものという感覚は、いつのまにか古くなってしまっていたようだ。

午後。
映画館へ「メッセージ」を観に行く。
初めてチケットのネット予約というのをやってみたのだが、操作方法に慣れていなかったので、発券機で私の後ろに長い行列
を作ってしまった。
映画の前のCMで「並ばずにチケットが買えるネット予約」と言っていたのに、なんかスマン。

さて、ネットで予約した座席は、劇場の真ん中ぐらいでまずまずだったはずなのだが、不運なことに前の席の人の座高がやた
らに高くて横から覗き込まないと字幕が読めない。
首が痛くなってしまった。

それはともかく……。
映画「メッセージ」。
原題の “Arrival” には「到着」とか「誕生」の意味がある。
原作は、テッド・チャンの短編SF「あなたの人生の物語」。

〈以下、ネタバレ注意〉
物語の主要登場人物のひとりである物理学者「ゲーリー・ドネリー」の名前が、映画では「イアン・ドネリー」になっていた
のには何か訳があったのだろうか?

叙述トリックを利用した作品で、ストーリーの途中でヒロインの回想的な映像で、彼女と娘の話が入る。
ところがセリフではヒロインは自分は独身だと言っているのだ。
この娘はいったい誰なのか?
……という謎が、次第に明らかになって行くという構成。

ストーリー自体は、地球にやって来たエイリアンとの意思の疎通を図るために、言語学者であるヒロインが彼らの言葉を分析
するという話。
空中に墨で描かれるエイリアンの文字は、おそらく「漢字」のイメージ。

パーツそれぞれが意味を持っているという文字が、表音文字を使用する欧米人には不思議に思えたのだろう。
原作者のテッド・チャンは中国系アメリカ人だから、たぶんよく周囲から「漢字って不思議な文字だね」とか言われていたの
だと思う。

そして、漢字には「時制」による変化がない。
「我去(私は行く)」も「明天我去(私は明日行く)」も、同じ「去」という漢字で表される。
英語だと “I go” と “I will go” だが、中国語は単に「明天(=明日)」という時間を表す単語が加わるだけだ。

これも欧米系言語に慣れている人には奇妙なものと受け取られたのだろう。
で、テッド・チャンは、これを逆手に取って(?)「時制による変化がまったくない言語を使用するエイリアン」というのを
考え出したのではないだろうか?

なぜ彼らの言語には時制による変化がないのか?
彼らには「流れる時間」という概念が存在しないのだ。
なぜなら彼らの認識において、現在も過去も未来も同じだから。
つまり彼らはあらゆる時間の出来事を同時に見ているのだ。
……という屁理屈(笑)なんじゃないかな?

まあ、そんなわけで、そのエイリアンの言語を習得したヒロインは、自分の未来が知覚できるようになったのである……。
というオチ。

ツッコミ。
世界各地に出現したというエイリアンの宇宙船。
セリフでは「北海道」に出現したということになっているのだが、最後に日本に来た宇宙船が映る場面で、背景に見えるのは
どう見ても見慣れた新宿の街だったのだが、あれはなぜだ?

損保ジャパン(旧安田火災海上)のあの特徴ある形のビルや都庁のツインビルは、見れば一発でそれと分かるので、ロケ地に
嘘をつくのなら別の場所で撮ればよかったのに。

せっかく物理学者が出てきたのに、変分原理の話が出て来なかったのが、ちょっと残念。
話が難しくなっちゃうと思ったのかな?

映画を観終わってから「炉端かば」で、李白を2合飲んでから帰宅。
 我醉欲眠卿且去 酔っ払って眠くなったから、あんたはちょっとどこかへ行っててくれよ
 明朝有意抱琴來 明日、気が向いたら琴を持って来てくれ
(「去」にも「來」にも時制による変化はない)

今日から「歯と口の健康週間」なので、よく歯を磨いてから、寝る。

2017年6月3日(土)
午前中。
携帯にメールが届いて、知人のY氏からランチに誘われる。
無料券の期限切れが迫っていて、ひとりでランチを食べるのは寂しいからという理由。
場所は新橋だと言う。

今日はどうせ夕方から新橋でSF大会の企画会議なので「行く」答えようとして、ふと「場所はどこ?」と確認してみたら、
「コンラッド東京の28階」
とのこと。

〈コンラッド東京は、東京都港区にある高級ホテルで、ヒルトングループの最高級ブランドであるコンラッド・ホテルのひと
つ〉(ウィキペディアより)
ドレスコードのあるところだった……(^^;

PCとGパンはあとで届くように手配。
スーツに着替えて出かける。

新橋駅地下。
しばらく見ないうちに「怪獣酒場」ができていた。
ロリータファッションに身を包んだ金髪の外人女性が目の前を横切っていく。
新橋と言えばサラリーマンの町という印象を持っていたのだが、最近の新橋は違うのか?
それとも休日の新橋の別の顔か?

駅前で合流してタクシーでコンラッド東京へ。
タクシー料金410円。

エレベーターが複数あって、28階に行くエレベーターがなかなか見つからない。
「これは要人暗殺に備えて、テロリストが奥に入りにくい構造に設計されているんですかね?」
VIPが利用するだろうホテルなので、本当にそうであってもおかしくない。

28階。
レストランがいくつもあってわからないので中華レストランの店員さんに場所を聞いたら、
「お客様のご予約名は?」
と、聞かれる。
たぶん「あなたが行こうとしているのは予約していないと入れない店だけれどいいのか?」という意味なんだろうなと推測。

食事はボリュームたっぷりで、そこそこ満腹感を感じて来たあたりでメインディッシュが出て来る。
(ランチというので、軽めの食事を予想していた私も、Y氏もこれにはびっくり)

AIの可能性についての馬鹿話をする。
「感染症予防のために、将来はまずAIを搭載したロボットに患者を診断させてから、危険がないと判断された患者だけを
人間の医者が診るという風になるのではないでしょうか?」
と、言ったら、
「いや、診断は機械には無理でしょう」
と、ソッコー否定される。
Y氏は医者だからね。(笑)←要は私の性格が悪い

夕方。
Y氏と別れてから、私のPCを持って来てくれた2号くんと合流。
会議を行う建物に移動して窮屈なスーツや革靴を脱いでいつものGパンとスニーカーに着替える。

さて、企画会議。
なんと企画局長が痛風で休み。
決定ができないので会議はぐだぐだ。
新橋駅で買って来た「怪獣酒場クッキー」を配ったら、好評だった。

会議終了後、飲み会。
「友人の間では好評だったデザインの年賀状を、ずっと片思いだった女性に送ったら、ラインをブロックされました」
という男の哀しい話を聞かされる。
人生の教訓「野郎の間で大ウケしたネタは、若い女性にはたいていドン引きされる」。

家に帰って、寝る。

2017年6月2日(金)
朝から大学のレポート。
こういう「お勉強」は30年ぶりなので、なかなか勘が戻って来ない。
おまけに記憶力がダメになっていて、目的の内容が読んだはずのテキストのどの辺に書いてあったのかが思い出せない始末。
レポート1本を書くのに数日かかるという謎の現象。

午後。
休憩してネットでニュースを読む。
〈骨太から「デフレ」が消える 総論に登場せず 〉(2017/6/2 12:46日本経済新聞 電子版)

〈政府が2日夕に示す経済財政運営の基本方針(骨太の方針)の素案で、「現下の日本経済の課題と考え方」を示す第1章か
ら「デフレ」の文字が消えることがわかった〉

〈「デフレではない」状況を宣言してから3年。水面に顔を出してもがいているが、政府がデフレの判断の条件としている消
費者物価やGDPデフレーター(モノやサービスの総合的な価格の水準を示す指標)などは低迷したままで、脱デフレは宣言
できなていない〉(原文ママ「できていない」だと思う)

〈安倍政権はアベノミクスの成功が高い支持率につながっているが、「デフレ脱却の高すぎる目標は達成できず、呪縛のよう
になっている」(経済官庁職員)〉

(なるほど、デフレ脱却がなかなか上手くいかなくて、経済財政運営の基本方針に「デフレ脱却」について載せるのを諦めた
ということなんだな)
……と理解。

夕方。
届いた夕刊(日本経済新聞)を広げる。
3面の「総合面」。
〈骨太の方針総論「デフレ」消える〉

(ああ、これは電子版で読んだ記事だな)
と、思って内容に目を通すと……

〈政府が2日午後示す経済財政運営の基本方針(骨太の方針)素案は、総論である第1章に「デフレ」の表記を盛り込まない
ことがわかった〉
(ここまでは、電子版の記事とほぼ同じ内容)

〈アベノミクスの効果で経済状況が改善していることへの自信を映したとみられる〉
(は?)

電子版と、分析の方向が真逆なんですけど???
何が起きている、日本経済新聞?

夜。
今年8月に予定されている日米搭乗型ロボット対戦「クラタス vs メガボッツ戦」の続報がネットに上がっていた。
メガボッツ社(アメリカ・チーム)が、新型巨大ロボMegaBots Mk.III(メガボッツ・マーク・スリー)の映像を公開。

〈米国の巨大ロボットがプリウスを「たたきのめす」動画が話題に〉(2017/06/02 06:00 インターネットコム編集部)
によると、デモンストレーションで〈なぜかプリウスを「たたきのめす」動画を公開した〉のだそうだ。

(いや、プリウスはトヨタの製品で、クラタスは水道橋重工なんですけど……)
日本製品ならみんな一緒なのか?
アメリカ、相変わらず雑だぞ!(笑)

で、その映像。
〈「たたきのめす」というか「つつきまわす」という感じで、確かに窓ガラスなどは派手に割れているが、クルマ全体を破壊
するというほどではなく、ルーフやドアがへこむだけだ〉
〈何回もしつこくパンチした結果、ルーフはへこんだ。プリウスはなかなか丈夫だ〉
〈プリウスはなかなか頑丈なのだなと、逆に感心するほどである〉
と、記事にある通り、あんまり壊れていない。(^^)

これはクラタス側に十分に勝機ありと見るべきか?
NASA協力のアメリカのロボット vs 日本の鍛冶屋が鍛えた鋼鉄のロボット。
どちらが勝つのか、いまから試合が待ち遠しい。

寝る。

2017年6月1日(木)
明け方に2時間程度うとうとしただけで、完全に寝不足。
大学のレポートをやらなくてはならないのだが、頭がすっきりしない。

午後。
SF大会のことでメールのやり取り。
思わぬ時間を食う。

夕方。
ローカルニュース。
都知事が自民党に離党届を出したそうだ。

(え、ずいぶん前に出していなかったっけ?)
と、よく聞いたら、前に出したのは「進退伺い」で、いくら待っても返事が来ないので自分の方から離党届を出したらしい。
次の都議選は面白くなるかな?

なんか今日は一日中、頭がぼーっとしていた。
今夜は早めに寝て、明日は早起きしよう。

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