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独 り 言 (2014年10月分)
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2014年10月31日(金)
出勤。
屋外の自転車置き場に置いていた愛車のサドルに水滴が付いている。
天気予報によると「不安定な天気」。

午前中。
現地調査1件。
現場について巻き尺で距離を測っていたら、背後で嫌な音。
シャープペンシルを載せていた「そこらの箱」の上を見るが、ない。
周囲を探すが、ない。
近くのドブのコンクリートの蓋に、雨水を流すための穴が開いているのに気づく……あった。

地表から数メートル下の水面に浮かぶシャープペンシルを拾うのは無理なので、計測結果の数値は暗記することに。
(筆記用具の予備ぐらい持って行けよ)

おまけに雨まで降り出したので、慌てて事務所に戻り、カバンの中身を取り出したら、巻き尺がない。
現場に取りに戻ったら、さっきシャープペンシルを置いていたあの箱の上に、見慣れたオレンジ色の円盤が。
直径20センチ以上あるこんな派手な巻き尺を忘れて帰れる自分に感心する。

事務所に戻り、図面描き。
数字がいろいろとアレして、無駄に時間がかかる。
(簡単に言うと、計算する時に桁を間違えた)
こういう図面の良い所は、数字を間違えると作図した時にとんでもない形になるので、すぐ間違いに気づくということかな?
なにかと絶不調な1日。

帰宅。
RDの修正が来ていたので、その作業。

夜。
「玉川区役所 OF THE DEAD」を観る。
前回、区のはずれにある山の中の村でゾンビの大群に襲われ、どうにか脱出した主人公達。
だが役所に戻ってから村に確認の問い合わせを入れると「ゾンビなどいない」と言われてしまう……
お馴染み「ゾンビの村」のパターン。

このゾンビは、いわゆる「普通のゾンビ」だったようで、ドラマで謎とされている「特殊なゾンビ」の秘密の究明には無関係
なエピソード。
「主人公が携帯で救助を呼ぶのに成功し、これまで自分を馬鹿にしていた武闘派の新人に見直される」というのが、このエピ
ソードのキモなのかな?

……寝よう。

2014年10月30日(木)
天気予報によると、今日は朝は寒いが日中は暖かいそうな。

出勤。
駅前のバス停の前に長い行列ができていた。
(何かあったのか?)

1日中デスクワーク。
溜まっていた書類の処理。

昼に事務所の外に出たら、日差しが強くて暖かいというより暑かった。

夕方。
退社して、例のソフトをインストールして貰いにノパソを担いで出掛ける。
もちろん方向音痴のお約束で、駅から数分のはずの会社に辿り着くのに、30分ほど無駄に歩く。
前にも行ったことのある場所なのだが、暗くなるとただでさえ分からない道がますます分からなくなる。

とりあえず会社に辿り着き、ソフトのインストールをやって貰う。
相手はPCの専門家なので、楽にできるかと思ったら、なぜかエラーが出る。

いろいろやった挙げ句に分かったのは、中古で買った私のノパソは、パスワードを入力しなくても開ける替わり、新しいソフ
トのインストールの際に妙にセキュリティレベルが高く設定されていたということ。
さすがPCの専門家、なんとかインストールに成功したが、
「こんな設定が出来たのか!」
と、しきりに驚いている様子だったので、私のノパソはかなり変な設定になっていたらしい。

帰り道。
池袋で有楽町線の改札口の前に人だかりがしているのを見かける。
(何かあったのか?)

理由が分からないまま、私の方はいたって普通に帰宅。
風呂に入って、寝る。

2014年10月29日(木)
明け方に夢を見た。
どこかの学校の体育館にいる夢。
この学校は現実には存在していないはずなのだが、夢の中では、お馴染みの場所。
その場所で、私は今回も道に迷っている。

(また、ここだ……)
と、思いつつ目を覚ます。

仕事は休み。
RDの作業に使うソフトをインストールしようとして悪戦苦闘。
ただでさえメカオンチなのに、馴れないWindowsなので本当に訳がわからない。
Windowsは、仕事でしか使ったことがないので、当然というか新しいソフトのインストールなどやったことがない。

午後。
RDの関係者にメールで問い合わせ。
「この手順で合ってますか?」

夕方。
メールに返信。
「はい、それでいいはずです」
(なら、なぜ出来ない?)

ニュース。
ニュージーランドが国旗変更の是非を問う国民投票を実施することに。
変更理由は「オーストラリアの国旗に似すぎているから」。
確かに似ているけれど、やっぱり支障があるのかね?

ニュースサイトをサーフィンしていたら、約100年ぶりの大修理が進んでいる知恩院の国宝・御影堂で、桁材などに当時の
大工が描いたとみられる落書き十数点が見つかったという記事を見つける。

前回の大修理は1910年と言うから、明治43年。
(国宝に落書きって……)
明治時代の日本人のモラルが、どの程度のものだったかが分かるな。

現代の大工は、さすがに国宝に落書きはしないだろう。
人間が日々進歩している証拠か。

夜。
ソフトはやっぱりインストールできず。
RDの関係者に、
「持って来て下さい」
と、言われたので、そうすることにする。

寝る。

2014年10月28日(火)
調整休暇で明日まで休み。

ニュース。
昨日の羽田空港で微熱を出した人からは、結局エボラ出血熱のウィルスは検出されなかったそうだ。

朝刊の記事。
〈首相のブレーン岡崎久彦氏死去〉

〈安倍晋三首相の外交・安全保証分野のブレーンとして知られる岡崎久彦(おかざき・ひさひこ)氏が26日死去した〉
のだそうだ。
日経新聞の記事によると、岡崎氏は〈安倍首相の諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会〉のメンバーとして
集団的自衛権の行使を容認する報告書をまとめた〉人らしい。

享年84。
思春期の真っただ中で終戦を迎えた世代だ。

昼。
所用で外出。
木枯らし1号が吹いたと言うが、快晴の空の下、強い日差しでむしろ暖かく感じる。

「なか卯」で鴨ネギつけそばの小盛を頼んだら蕎麦がどんぶりに盛ってあった。
当然どんぶりの底には水が溜まっている。
これはやっぱりザルに盛って欲しい。
普通盛は、ちゃんとザルを使ってるんだからさ。

ここの店、時間帯によってすごく美味しい時と、今日みたいに「どっひゃぁ!」という物が出て来るときの差が激しい。
うどんや蕎麦みたいなシンプルなものは、作る人の腕が味に出るのだろうな。
この辺がチェーン店の難しさなのか?
(美味しい時には本当に美味しいんだけどね)

帰宅。
夕方、部屋で寛いでいたら、2号くん(大学4年生)から電話があって、
「話したい事があるから、これから行っていいか?」
と、聞かれる。

別に忙しくもなかったので、
「いいよ」
と、答えたら、しばらくしてやって来て、
「実は、採用先から内定を取り消された」
と、言う。

理由は先方の業績不振だそうで、来年の3月まで予定されていたアルバイトも今日で打ち切られたのだとか。
(これもアベノミクスの影響か?)
当分は、フリーランスの形でその会社の仕事をし、業績が上向いたら改めて採用が検討されると言われたそうだ。

2号くん、新卒採用で正社員になれると喜んでいたので、ガッカリしたらしい。
「俺って就職に向いてねえのかなあ?」
とか、ぼやいていた。

夕方。
1号くんから電話。
2号くんと3人で「養老乃瀧」で、残念会を開くことに。
酒が飲めればなんだっていい。(笑)

2号くん、差し当たりコンビニ店員とかのアルバイトを探すつもりだとか。
まあ、頑張ってくれ。

ほろ酔いで帰宅。
寝る。 

2014年10月27日(月)
朝刊の1面。
〈内閣支持率48%に低下〉
朝日、毎日ならともかく、日経の調査で50%割れは、やっぱり閣僚辞任が原因だろうな。

ちなみに本日のトップ記事は、
〈国内新車販売、計画届かず〉
〈今期500万台割れへ 増税後不振〉
〈ホンダや富士重、未達濃厚〉
(自動車業界的には「安倍さん、ダメじゃん」なのか?)

出勤。
午前中。
(今日は割とヒマかな?)
と、思っていたら昼休みに、
「大至急お願いします」
というお客様がやって来て、その他諸々で忙しいことに。

午後。
そんなわけで現地調査3件。

夕方。
茶月で茶碗蒸しを買って帰宅。

夜。
NHKのニュースで「羽田に到着したリベリア滞在歴のある男性が発熱」と言っていた。

この空港の検疫システムがいまひとつ分からないのだが、滞在歴と熱があるかどうかでチェックしているのか?
とりあえず、エボラじゃないといいね。

寝る。

2014年10月26日(日)
午前中。
中古で買ったWindowsのメールソフトを設定しようとする。
……何度やってもエラーが出る。

午後。
メンサ・テスト合格者の会の例会。
外に出ると日差しが強く、日向を歩くと暑いぐらい。
(10月もそろそろ終わりだと言うのに)
例会では、いつものようにしょうもないことをだべり、飲んで帰宅。

夜。
Windowsのメールソフト設定の続き。
悪戦苦闘の末「サーバーのポート番号」というものを手入力しなくてはならないのだということに、ようやく気づく。
(Macでは、こんな面倒な作業はなかった)

疲れた。
寝よう。

2014年10月25日(土)
今日は、朝から都内のスタジオで、RD(SFドラマ「宇宙船レッド・ドワーフ号」)吹き替え版の音声収録の見学。
「見学」と聞いていたのだが、演出家の方からの、
「もしも、ご意見があれば遠慮なく」
のひと言に、みんなの目が輝く。

自分の好きな海外作品の吹き替え版を聞いて「なんかイメージ違う」と感じたことのある人は?
それを自分のイメージ通りに直してもらえると聞いたら?
……マニアが黙っているはずはないのであった。

「え? 後ろのブースにいるのは番組のファンクラブの人たちなの? 怖いなあ」
と、最初は笑っていた声優陣だが……

原語版を最低でも数十回は観ているようなマニアが6人、見学ブースの中で台本を手に、
「○○○は、そんな喋り方はしない」
「○○○は、ロシア訛りで喋るはず」
「ここは、翻訳台本そのものから修正しましょう」

それはそれはウザイ光景。
(山寺宏一さんの演技にダメ出しした強者までいた)

夕方頃。
収録が一段落して、声優さんとファン(マニア)の交流タイム。
「この場面は、撮影現場まで行って見学がてらエキストラとして参加して来たんですよ」
なんてマニアに、どん引く声優さん。

「ちょっと待って、どんだけのファンなんですか?」
「どんだけって、出演者と家族ぐるみで付き合って、ときどき自宅に遊びに行く程度ですけど???」
と、出演者の家族との記念写真を出して来る者まで。

しかし、さすがはRDの声優陣。
マニアの無茶振りに、ちゃんと言われた通りの演技で応えるのだ。
(一流のプロというのは、こういうものなのだな)

……結局、途中の昼食を挟んで10時間以上スタジオにいたことになる。
(もちろん我々は、その間ずっとダメ出しをし続けた)

夕食をとって、午後11時半に帰宅。
寝る。 

2014年10月24日(金)
朝。
良い天気だ。
NHKの「マッサン」を観る。
今日は、有名な「赤玉ポートワインのヌードポスター」の写真撮影のエピソードだったのだが、モデルさんの方から自発的に
服を脱ぐと言い出してくれたという話にしていた。

史実では、主人公はこれからサントリーに引き抜かれ、それまでいた会社を辞めるはずなのだが、たぶんこの辺もきれいな話
に、まとめるのだろうな。
自転車で出勤。
机の上に、休んでいた2日分の仕事が溜まっていたので、午前中はひたすらそれの処理。

昼。
ニュースによると、霧島連山(鹿児島と宮崎の県境)の硫黄山周辺に「火口周辺警報」が出たという。
日本は火山の多い国だからな。

午後。
現地調査1件。

定時で帰宅して、空想小説ワークショップへ。
明治時代の人生相談の「質問」を聞いて、回答を考える。
この質問なら、当時の回答者はこう答えただろうというのを、みんなで予測するのだが割と当たる。
悩みに対する「常識的な回答」というのは、いまも昔もあまり変わらないものらしい。
それにしても「芸者になった友人が玉の輿に乗ったのを見て、私に芸者になれという母親をどうすれば良いか?」とか、我が
子を無理やり子役にしたがる現代のバカ母に近いバカ母は、昔からいたのだな。

放課後の飲み会は、顔だけ出して帰宅。
「玉川区役所 OF THE DEAD」を観る。
ゾンビ出現の噂を聞いて、区のはずれの集落「大奥玉」に向かった主人公たち、住人は皆、ゾンビの存在を否定する。
しかし、帰り道でトイレを借りるためにコンビニへ寄った主人公たちは、無人のコンビニでゾンビの群れに襲われる……。

謎があって、これが次第に解き明かされて行くというミステリー構成なので、飽きない。
次回もできれば観てみよう。

寝る。

2014年10月23日(木)
休日。
完全OFF。
ストーブを出したりとかで、1日つぶれる。

夜。
「クローズアップ現代」で、例の「イスラム国」の特集をやっていた。
なぜ若者が「イスラム国」に惹かれるのかという話。
要するに、若者にとっての1960年代頃のソ連とか、1980年代頃のオウム真理教みたいなものっぽい。
「いまの政府は問題があるので、我々と共に打倒しよう」的な論理で若者を説得しているようだ。

番組によると核となっているのはイラクのフセイン政権支持者なのだとか。
組織の運営が「国」っぽいのは、元々国家で政権を運営していた者が組織を動かしているからかな?

この「イスラム国」に対する各国の対応が紹介されていた。
アメリカでは、ブログで「イスラム国」に賛同する主張を行っている若者に対してネット上で反論する。
例えば〈「イスラム国」は国境のない世界を作るすばらしい組織だ〉みたいな書き込みには〈国境がなくなったら国際秩序は
どうなるの?〉と、反論する。

ネットの書き込みにネットで反論というのは、総論として間違ってはいないと思うが、
(この反論で、相手が納得するかな?)
と、思った。
だって相手は「いまの国際秩序が良くない」と思ってるわけだろ?

ドイツでは、イスラム教徒同士が集まって自分たちの「被差別体験」について話し合う場を設けている。
キリスト教国のイスラム教徒が「イスラム国」に入りたがる理由のひとつが、自分たちを差別する社会への反発なわけだから
その原因部分を解決するというのは論理的だと思う。
あとはこういう場にキリスト教徒も参加していくと良いかも。

ニュース。
カナダで「イスラム国」に加わりそうな疑いのある男がいたので、パスポートを取り上げてシリアに行けなくしたら、議会で
発砲事件を起こしたのだそうだ。
テロリストは、シリアに行かなくてもテロリストだったということか。
こういう人を止める特効薬的な方法って、ないのかな?

……さっきから外でサイレンの音と「こちら池袋消防署です」という拡声器を通したっぽい声が聞こえている。
どこかで小火でもあったのかな?

寝る。

2014年10月22日(水)
外は雨のようだ。
会社を休んでPCをパコパコする。

昼。
ずっとパコパコしている。

午後。
地球から300万光年離れた深宇宙から帰還。
グラリと目眩がする。
(たった今まで宇宙空間で凶暴なミュータントと闘っていたのだ)

ちなみにRD(邦題「宇宙船レッド・ドワーフ号」)は、乗っていた宇宙船の事故でたった1人地球から遥か離れた未来の
宇宙空間に取り残された主人公が、襲って来る孤独や凶暴なミュータントと闘いつつ、彼なりの「日常」を過ごしていくと
いうSFコメディ。
面白いので、DVDが発売されたら買ってね。
(このペースだとたぶん、いま作業中の「シリーズ10」が「シリーズ9」と一緒に来年には発売されると思う)

翻訳し終えた日本語字幕原稿の初稿を送信。
壁の時計を見ると、午後3時。
(とりあえず終わったな……)

ふと、今月の17日に知人に送信したメールの返信がまだ来ていないことを思い出し、電話する。
「ああ、じゃあメールを見てみるね」
と、言われる。

私のメールは、前日に届いた先方のメールに対する回答&問い合わせだったのだが。
(イマドキの50代は、回答を要求するメールを送っておいて、その後にメールチェックをしないのか?)

夜。
RDの仕事の関係者からメール。
内容を要約すると……
〈アンタの仕事はこれで終わりじゃなくて、まだまだ面倒な作業が山ほど残っているからね〉

(^◇^)(^◇^)(^◇^)

「宇宙船レッド・ドワーフ号」シーズン10〈日本語版〉目下、制作は絶好調です。お楽しみに!

寝る。

2014年10月21日(火)
朝起きると、雨。
傘を差して出勤。
お天気のせいか、今日は割と長閑。

昼。
昼食をとりに外に出たら、雨は止んでいた。

午後。
デスクワーク。

夕方。
定時で帰宅して夕刊を読んだら1面のコラム〈あすへの話題〉で、関西大学東京センター長の竹内洋氏が「名誉教授」という
タイトルで哲学者の和辻哲郎氏が、実は「名誉教授」ではなかったという話を書いていた。
(ちなみに、竹内氏自身は名誉教授だそうだ)

竹内氏によると、
〈退職した教授に名誉教授を授与する規定は(中略)学術上の功績や大学への貢献にもとづくとされている。ところがこれを
厳密に適用すると、ある教授は名誉教授、別の教授はそうでないとなる。厄介である。そこで勤続年数で決められて来た〉
のだそうだ。

その結果、東大で15年間教授を務めた和辻哲郎氏は、当時の東大の「勤続20年」という規定に満たなかったために、名誉
教授にばれなかった。
〈にもかかわらず、世間では和辻ほどの学者なら名誉教授に違いないとおもわれ、公園などの肩書に東京大学名誉教授と書か
れ、そのたびに和辻が困ったという〉

ええと……
まず、「学術上の功績や大学への貢献」にもとづいて名誉教授を授与すると「ある教授は名誉教授、別の教授はそうでないと
なる」。
これは分かる。
しかしなぜそれが「厄介である」のだ?

学者が学術上の功績に基づいて評価されるのは当然だろう。
長年研究を続けていたら、重要な発見も発明もしていない学者がノーベル賞を貰えるか?

〈世間では和辻ほどの学者なら名誉教授に違いないとおもわれ……そのたびに和辻が困った〉
名誉教授が「学術上の功績や大学への貢献」にもとづいて授与されるはずのものであれば、当然、授与されているはずの和辻
哲郎ほどの学者にこの称号が授与されていないわけだ。

こっちの方が、ずっと問題だと思うのだが、竹内氏は勤続年数にもとづいて一律に名誉教授を決める大学のシステムを当たり
前だと思っているようで、なんだか「当然、名誉教授であるべき功績のある学者を名誉教授だと思う世間」の方が、和辻氏を
困らせているような書き方だ。

ある世界の「常識」の中にどっぷり浸かってしまっていると、世間から見ておかしなことがおかしいと思えなくなる。
例えば「永田町の常識」とか……(^^;

夜。
RDをやって、寝る。

2014年10月20日(月)
朝からニュースは「小渕辞任」。
やっていた行為としては、親父の代からと変わらない内容だったのだろうが「女の大臣は他の自民党議員から妬まれている
から、野党議員が攻撃しても援軍が来ない」というのが松島さんの件で野党に知れ渡ったのだろう。

出勤。
空は青空。

午前中。
ずっとデスクワーク。

昼のニュースを見たら「小渕辞任」に「松島辞任」が加わっていた。
沈痛な表情の小渕さんと対照的に、松島さんの晴れやかな笑顔が印象的だった。
松島さんは、後ろから飛んで来る弾に、いい加減うんざりしていたのだろうか。

午後。
やっぱりデスクワーク。

3時過ぎに外回りから戻って来たか係長の、
「雨に降られた」
の言葉に、事務所の留守番組が一斉に「えっ?」。

つけっぱなし気象情報の画面では、豊島区は曇り。
地下の事務所で気象庁の情報を頼りにしていると、ときどきこういうことがある。

夕方。
濡れながら自転車で帰る。
こういう「雨に降られた帰り道」には、家に帰ってすぐにやる何か楽しい事を考えるといいね。
「帰ったら、まず、マヨご飯を食べよう!」とか。(^^)

家に帰って濡れた上着を脱ぐと、すぐにご飯にマヨネーズをたっぷりかけて美味しく頂く。
そしてRD。
……ひたすら、RD。

寝る。 

2014年10月19日(日)
日曜日。
ゆっくり起きて、昼から昨日の劇場へ。
昨日、途中から観た芝居を頭から観てみる。
「会話が途切れるのは天使がそこを通ったからで、天使は通り際に未来を見せる」という話。
武居志保美という女優さんが、なかなかの存在感を発していた。

劇中に「サイゼリアのドリアは299円です」とかいうセリフがあったので、サイゼリアに行ってドリアを食べる。
帰り道で肌寒くなって来たので、池袋三丁目の店でトレーナーを買う。
1枚500円。

帰宅。
明日は仕事。

寝る。 

2014年10月18日(土)
朝刊によると、小渕大臣が辞意を表明したそうだ。
次の大臣は、男性にするのかな?

昼から池袋へ。
東急ハンズの店内をうろつく。
防災グッズ。
一時、数が減っていたヘルメットが商品棚に復活していた。
やっぱり噴火のせいか?
飛んで来た噴石が当たって亡くなった方が多かったというから。
値段によっては買おうかと思った非常用テレビ、値札がついていない上に周囲に店員もいないので購入を諦める。
これは売り場係の手落ちだと思う。

バラエティーグッズのフロアは、ハロウィン・シーズンなので化け物系のコスプレ衣装が並んでいたが、今年のトレンドは、
「ゾンビ」であるようだ。

ゾンビと言えば、「玉川区役所 OF THE DEAD」というデレビドラマが「ゾンビ取りガール」という漫画と設定が似ている
ということで,ネット上で話題になっているそうだ。

「就職難!! ゾンビ取りガール」
未知の原因で発生したゾンビが日常的に徘徊している世界
主人公はゾンビ捕獲会社に勤めるさえない青年
そこに可愛い女の子がアルバイトとしてやって来て、主人公は彼女の指導係を命じられる

「玉川区役所 OF THE DEAD」
ウィルス感染が原因で発生したゾンビが日常的に徘徊している世界
主人公は役所のゾンビ対策を担当する部署に勤めるさえない青年
そこに見かけは可愛いが武闘派の女の子が新人としてやって来る

「ゾンビが日常化した世界」という設定と、「さえない主人公の職場に新人の若い女の子がやって来た」という設定が似て
いるというのだが「非日常的な何かを日常の風景の中に当たり前のように存在させることで新しい世界を作る」というのは
エンターテイメントの基本的な手法だし、「さえない青年のところに可愛い女の子がやって来る」は、男性読者(視聴者)
をターゲットにした物語では、基本中の基本。

そして、どうやら最近「ゾンビもの」が流行りのようだから、両作品が共に、基本パターンの「非日常的な何か」に、いま
流行りの「ゾンビ」をはめ込み、あとは男性をターゲットにした物語の基本通りに設定を決めたってことなんじゃ?

で、パクリだと叩かれる原因となった監督の「ゾンビ愛溢れる僕ですから、これまでにない世界観を発明しました」という
発言なのだが、ドラマを見る限り、この「これまでにない世界観」というのは、「ゾンビが日常的に徘徊している世界」の
ことではなくて「被差別者としてのゾンビが存在している世界」のようだ。

「就職難!! ゾンビ取りガール」については、私は残念ながら読んでいないのだが、解説等で見る限り、主人公は特にゾンビ
への差別や、ゾンビの人権について心を悩ましてはいないようである。

また、新人の女の子についても、ドラマ版の設定のキモである「家族をゾンビに殺された過去を持ち、ゾンビを殺すことを
生き甲斐としている」という部分が漫画の方にはなさそうだ。
(タイトルから察するに、単に就職難でゾンビ退治の会社に入社しただけみたいだ)

この2つの作品を比べて「似ている」というのは、どうも無理がある気がする。
「主人公が宇宙を旅しながら毎回さまざまな事件に遭遇する」という設定が同じだから、「宇宙船レッド・ドワーフ号」は
「スター・トレック」のパクリだとか言われたら、宇宙SFモノは全滅しちゃうもんなあ。

帰り道。
コンビニに寄ろうと道を歩いていたら、ビルの地下で芝居をやっていた。
すでに公演開始から30分経っていたが、いまからでも入場出来る(しかも入場無料)と言うので、入る。

企画演劇集団Kapitelによる組曲「空想」。
レストランを舞台にした1幕もので、割と面白かったので、明日の公演は最初から観ようか?

劇場を出て、コンビニで予定通り買い物を済ませてから、帰宅。
寝る。

2014年10月17日(金)
良い天気。
上着無しで出勤。
特に問題なく、午前中に現地調査3件。

昼にテレビを見たら、小渕さんが関連政治団体の収支が変だとか言って追求されていた。
ここのところ女性大臣が追求の的になっている。
集団同士の喧嘩は、まず1番弱そうな相手を狙って切り崩して行くもの。
女性大臣は自民党内でも敵が多いので「狙い目」と見なされるのだろうな。

午後は、午前中の調査結果を書類にまとめ、定時で帰宅。
RDの作業。
来月には、この作業も終わっているはずだ。(たぶん)

寝る。

2014年10月16日(木)
朝。
やたらに寒い。
……10月だからか。

朝刊の社会面にゴミ焼却施設の老朽化についての記事が載っていた。
ゴミ焼却施設の耐用年数は20年が目安なのだそうだ。
20年って、結構短いよな。

上着を着て出勤。
風邪で早退、1名。
季節の変わり目。

定時で帰宅したら、2号くんがやって来た。
古いテープレコーダーを渡す約束になっていたのだ。
お年寄りの先生から「聞いておくように」と渡されたのが、カセットテープだったのだとか。

ドラマ「地獄先生ぬ〜べ〜」の第1話が酷かったという話を聞かされる。
ドジで間抜けだが生徒のことを心から大切に思っている若い教師が「妖怪退治で」生徒の心の問題を解決していくという物語
らしい。
(う〜ん、いわゆる学園ドラマに「妖怪退治」を無理矢理はめ込んじゃった感じかな?)

夜。
「クローズアップ現代」で水道管の老朽化の問題を取り上げていた。
日本のインフラは、いろいろと耐用年数を迎えているものが多いようだ。

次の番組が宮部みゆき原作の時代劇だったので、観る。
第1話は、なんか伏線だらけだった。
松坂慶子が、すっかり「世話焼きな女将さん役」をハマリ役にしていた。
若い頃の彼女のイメージがあるので、ちょっと意外な気がしたが、考えてみたら「ゲゲゲの女房」の古本屋の女将の辺りから
既にこっちの路線だったのだな。

RDの作業、少しやって寝る。

2014年10月15日(水)
朝。
なんとなく嫌な夢を見た。

NHKの「朝イチ」で、セアカゴケグモが都内でも発見されているという話題を扱っていた。
このクモが主に潜んでいるのは側溝の蓋の下などだそうで、専門家が説明しながらカメラの前で蓋をひっくりかえした途端
に1匹見つかり、レポーターが慌てて仕込みでないことを説明していた。
すでにかなりの個体が都内にいるらしい。

仕事は休み。
昼頃、雨の音に気づく。
かなりの大雨。

アメリカで、エボラ出血熱の二次感染者が発見されたというニュース。
患者と接触する時には防護服を着ていても、脱ぐ時に防護服に付着したウィルスに触れてしまう危険性があるらしい。
日米間は往復する人の数も多いから、アメリカで感染が拡大したら、日本でも油断はできない。

夕方。
2号君が来る。
「最近、英語の勉強を始めて気づいたのだが、オレ、日本語の語彙がそもそもない」
「その通りだ。やっと気づいたか」

「新聞を読むと良いとネットに書いてあったが」
と、言うので、
「それはもっと上級者の話。お前レベルだと、とりあえず『国語辞典』を読んでおけ」
と、答える。
これは実際、私が「小学生の頃」にやったやり方。(^^)

夜。
雨は止まない。
明日は仕事だ。

寝る。 

2014年10月14日(火)
レインパンツとか大きめの傘とかをいろいろ準備して迎えた朝は、台風一過の快晴だった。
普通に出勤。
普通に仕事。
普通に現地調査。
定時で帰宅。

RDの修正作業。
送信してからテレビを観る。
「クローズアップ現代」
防犯カメラが原因となった誤認逮捕が相次いでいるという話題。

実際にあった例。
事例:1
パチンコ店でのサイフの盗難。
客がパチンコ台の上にサイフを置き忘れる。
防犯カメラの映像で見ると、画面奥(つまりカメラから遠く)に見える問題の台に近寄った人物が台の上の辺りを触ってから
立ち去る姿が映っている。
警察が、この人物(A)を逮捕。
その後、店のゴミ箱から盗まれたサイフが発見され、ゴミ箱近くの防犯カメラに別の人物(B)がサイフを捨てている場面が
映っていた。
そこで店内の防犯カメラでその直前の映像を見ると、この人物(B)がパチンコ台の上からサイフを盗む場面が映っていた。
警察は、Aがパチンコ台を触っている映像を見つけたため、その後の映像を確認しなかったようだ。

事例:2
コンビニ強盗
マスクで顔を隠したコンビニ強盗が、逃げる際に店の自動ドアに手を触れた。
近所に住む住人の指紋が、このドアの指紋と一致。
事件があった時刻、彼は友人の家に行っており、その時にスマホで撮影された写真も存在したが、現場の指紋を重視した警察
は、この写真を証拠採用せず、住人を逮捕。
後に、住人の家族が弁護士を通して入手したこの防犯カメラの映像を調査。
事件が起こる2日前に住人がこの自動ドアに手を触れている映像を発見した。
住人は裁判で無罪に。

現場の証拠の科学的分析は、専門家である鑑識が行っているが、防犯カメラの映像の解析は一般の警察官が行っているのだそ
うで、時間がないので全ての映像を見られない。
たまたま警察官が見た場面に容疑者にとって不利な映像、見ていなかった場面に有利な映像が映っていると、このような誤認
逮捕が生じるようだ。

防犯カメラ、証拠品として使うのなら映像に詳しい専門家を養成して現場で一般化させる必要があるな。
DNA鑑定での誤認逮捕の時にも言われたことだが、素人の「よく分からないけど〈科学的〉だから絶対正しい」という思い
込みは怖い。
(本当に〈科学的〉なものの見方をする人なら「絶対」とか言わないはずなのだが)

夜。
NHKの「さようなら私」というドラマを観る。
神社の石段を一緒に転げ落ちた2人の心が入れ替わって……という話。
この2人を「妻」と「夫の浮気相手」にしたところが大人向け?
残念ながら、この第1話は私にはあまり面白くなかった。

寝る。

2014年10月13日(月)
台風接近中だが、午後からSF大会のスタッフ会議。
昼過ぎに家を出て、新橋で山手線を降りたら、ポツポツ小雨が降り始めていた。

13時頃、会議室到着。
東京の会議室と米子の会議室をスカイプで繋いでの会議……の予定だったのだが、鳥取あたりが暴風圏に入ってしまい危険
なので、急遽、米子のスタッフはそれぞれの自宅のPCをスカイプで繋ぐことに変更……したのだが、変更の連絡が届く前
に自宅を出てしまった人もいて……と、ともかく、てんやわんや。

それでもどうにか会議が成立。
グランドタイムテーブルをどうしようかとか、話し合う。

会議終了後。
みんなで夕食をとりに近所の店へ。
スタッフの持って来たスマホで気象情報をチェックしていたら、台風の速度が速まったとのこと。
風雨の中を帰るのは嫌なので、途中で退席して帰宅。
雨は強かったが、風はあまり出ていなかった。

夜半。
窓を叩く風の音が強い。
目下、台風通過中のようだ。
明日の天気はどうかな?

寝る。

2014年10月12日(日)
朝。
夕べ入りそびれた風呂に入る。
(適温まで湯を温めたのに、眠ってしまった)

昼。
佐藤編集長と2号くんとで、池袋の「東京よさこい」を観に行く。
出場者が年々、高齢化していっている気がする。

昼食を食べて、そのまま地下鉄で新宿へ。
大学の学祭に行く。
新宿駅周辺の大学の中では、構内にそこそこの規模の茶室があると言われているところ。
そこの茶道部(正式名称はなんか違っていたが)の部屋へ。

ハロウィンのシーズンだからか、鴨居からはカボチャのランタンがぶら下がっている。
風炉先屏風には金モールが巻き付き、壁には「HAPPY HARROWIN」のカラフルな文字。

障子には、学生が描いたというドラキュラの絵が張り付けられていた。
「障子がなんか寂しかったので」
だそうだ。

「寂しい」ところがないようにと、装飾で埋め尽くされた茶室。
千利休が見たらなんと言うだろう?

池袋に戻って「よさこい」の続きを観てから本屋へ。
それから「柳寿司」へ行ってとりあえず小肌と熱燗を2合を注文。
「パセラ」に移動して、あさみちゆきの「鮨屋で…」を歌ってから、帰宅。

買って来た吾妻ひでおの『カオスノート』(イースト・プレス)を読む。
シュールなナンセンス・ギャグ漫画集だが、ところどころに吾妻ひでおの「攻撃性」のようなものが潜んでいて、怖い作品。

例えば、「冷や奴と私」という作品。
「ふとした思いつきで」冷や奴に指を突っ込んだことで「運命」と出会った男が、取り調べ室で尋問を受ける。
冷や奴に指を突っ込んだ理由を尋ねられ「わかりません」と答えると、次に「5人もの見知らぬ人々を刺し殺した理由」を
尋ねられるのだ。
男が出会った「運命」は「冷や奴に指を突っ込むような人間」に訪れるものだった……。
「衝動殺人」の心理を、ここまでシュールな物語にした作品は初めて読んだ。

面白いが、夜中にひとりでいる時に読むと、怖い夢を見そうだ……。
さて、読み終わったので、寝る。 

2014年10月11日(土)
午前4時。
「プゥーン」という嫌な羽音で目を覚ます。
額のあたりが痒い。
明かりを点けたが、姿は見えない。
明かりを消して横になると羽音……
結局、朝まで眠れず。

朝。
起き上がってパソコンに向かっていると、耳元で羽音。
振り返って周囲を見回したら、壁にかけた黒いスーツに赤茶色の羽虫の姿が!

スーツを汚さないように気をつけながら叩き潰すと、明らかに人間の血である赤い液体が手のひらにベッタリ。
(やはりこいつか……)
正体は、アカイエカであるようだ。

A子の血を吸った蚊がB男の服に止まり叩き潰されたためにB男の服にA子の血液が付着。
その晩、A子は殺害され、B男が容疑者に……
……とか、アホなネタを考える。

RDの作業。
「どういう作業か?」と聞かれたので、具体的に言うと、
原語の台本を見ながら、日本語に訳して字幕原稿を作る作業。
「ここからここまでのセリフを何文字で」という指定が付いて来るので、その文字数の日本語にするわけだ。

例えば、“ I am a boy.” というセリフを「5文字の日本語に」と指定されたら「男の子だよ」と訳す。
もちろん、セリフなので前後のセリフや状況から判断して「男の子です」となったりもする。

「英語が出来なくても出来る作業なのか?」と聞かれたが、最近は翻訳ソフトという便利なものがあるので、私はそれを使
っている。
つまり、「 I am a boy.(原文)」→「私は少年です(翻訳ソフト)」→「男の子だよ(字幕の原稿)」と、そんな感じ。

私自身が英語が出来なくて「俳優の声は聞きたいが、言葉の意味が分からない」と悩む方。
字幕が必要なのだ。
必要な物は自分で作るのが手っ取り早いから、DVDの制作会社の方から「字幕を作って」と言われた時に、その場でOKした。

しかし、やってみると、これが意外とスケジュールがタイト。
それはともかくとして、一番アレなのは、共同作業なので「そのギャグをなぜそう訳したのか」とかを、論理的に説明しな
くてはならないという点。
これが精神的にかなり厳しい。

それも相手がバリバリ理系の人なので「その方が美しい」とか「面白い」とか言っても分かって頂けそうもないのだ。
「このギャグは、構造的に……」とかの解説文を書いていると(特にそのギャグがしょーもない下ネタだったりすると)、
人生について深く考察してみたくなって来てしまう。(^^;

夜。
とりあえず、出来た分を送信。
寝る。

2014年10月10日(金)
出勤。
終日デスクワーク。
週明けに行う予定の会議が、ちょうど台風と重なりそうで、その対策とか。

帰宅。
夕方から空想小説ワークショップ。
教室に着いてから、今期の受講をまだ申込んでいなかったことに気付き、窓口で手続きする。
こういう時、クレジットカードって便利だと思う。

漫画「へうげもの」を題材に、歴史観の話。
取り上げられたのは、古田織部が千利休に弟子入りする際のエピソード。

古田織部も千利休も実在の人物だが、資料による史実を元に、資料に描かれていない部分に空想を働かせることで、戦国時代
の「数寄もの」の「オタク心」を表現している。

放課後の飲み会。
黒碕先生、先月の27日にご友人と山梨に遊びに行く予定が、事故渋滞に巻き込まれて都内を出る事を断念。
高尾山から御嶽山方面を撮影した風景写真をFacebookに上げたところ、20分後に待ち合わせ相手から山梨県方面から撮影
した御嶽山の写真が送られて来たが、こちらの写真では既に噴煙が上がっていたのだと言う。

2枚の写真を見せて頂いたが、写真で見る限り、噴火の20分前まではごく普通の静かな山の風景。
この山があと20分で噴火するとは、誰も思わなかったろう。

帰宅。
テレビ東京の「玉川区役所OF THE DEAD」を観る。
人間がゾンビになるという奇病が存在する世界を描いたドラマ。

発病すると、まず疲れやだるさ、体臭や口臭が強くなるといった症状が現れ、最終的には理性を失い、他人に襲いかかるよ
うになる。
但し、ゾンビとなった人間は動きが緩慢で知的能力も低下している上、ワクチンの効果で噛まれても、ほぼ感染しないため、
ゾンビは恐ろしい存在ではないという設定。

これは「差別」をテーマにした作品なのかな?
寝る。 

2014年10月10日(金)
朝刊。
「イスラム国」に入隊しようとした男子学生の事件の続報。
〈大学客員教授(54)は……中略……古書店関係者から学生を紹介され、渡航をあっせんしたと説明〉
(あれ?)

昨日の朝刊では〈シェアハウスの管理人を通じて学生と知り合った〉だったぞ。
どっちなんだ?

この「イスラム国」という組織、テレビの解説によれば、中東の標準から見ると給料が高くて、家族手当てもあり、住宅や
結婚の世話までしてくれるという福利厚生の行き届いたテロ組織なのだそうだ。
「福利厚生を充実させてメンバーを増やす」という発想が、いままでのテロ組織にはなかったもので、各国が警戒感を強め
ているのもその点らしい。
思想信条ではなく、生活の安定という、ごく一般的な幸福の追求をエサにしている分、テロ組織の中でもタチが悪い。

出勤。
現地調査3件。

職場で、
「痩せた?」
と聞かれる。

ダイエットを頑張っていた時には、そんな事は言われたことがなかったのに、チョコレートを主食に、運動もせずに部屋で
パソコンにへばりついていたら、このセリフ……。

帰宅。
ネットに、森記念財団が発表した「2014年の世界主要40都市の総合力ランキング」というのが載っていた。
「交通・アクセス」「環境」など6分野で評価したランキングで、
 1位:ロンドン
 2位:ニューヨーク
 3位:パリ
 4位:東京
という結果だったそうだ。

また、ボストン・コンサルティング・グループとトータルジョブズ・ドット・コムが実施した「働きたい都市」に関する調査
(世界189カ国、20万人以上を対象)でも、ロンドンが1位だったのだとか。

ロンドン、良いところらしい。
1度行ってみたいな。
でも、金がないし、何より英語が喋れない。
(何しろ中学レベルの英語で、既にダメなのだ)

RDの作業をちょっとやってから、寝る。

2014年10月8日(水)
朝刊。
青色ダイオード訴訟で有名な中村修二氏らがノーベル賞を取ったという記事。
この人はいま、カリフォルニア大学の教授になっているのだね。
(あの訴訟騒ぎで、日本が嫌になっちゃったのかなあ?)

社会面に、「イスラム国」に入ろうとした男子学生の事件の続報が載っていた。
〈捜査関係者によると、客員教授は学生が宿泊していたシェアハウスの管理人を通じて学生と知り合った〉
記事によると、この「客員教授」は、例のイスラム法学を研究している教授のことらしい。

シェアハウスの管理人を通じて?
秋葉原の古書店の求人広告を見て……という話はどうなった?
なんかいろいろと謎な事件。

出勤。
1日デスクワーク。

夕方。
「会議室の蛍光灯が切れた」
と言うので、脚立を担いでルンルンと替えに行く。

帰宅。
夕刊に、ノーベル賞を取った中村修二教授のコメントが載っていた。
「日本は会社で何かを発明したとしても、ただボーナスをもらうだけ。米国ではすぐ起業できるのが大きな違いだ」

夜。
RDの作業。
佐藤編集長が「月が赤い」とか言って来た。
そう言えば、今夜は皆既月食だった。

気がついたら気付が変わっていたので、寝る。

2014年10月7日(火)
朝。
体調はイマイチ。
昨日、風邪気味で雨に濡れたのがいけなかったのか。
仕事は休みなので、布団を被って寝ている。

昼過ぎに目を覚まし、RDの作業。
なんか、これが永遠に続くような気がして来る。

夕方。
作業が一段落したので、ネットでニュースを見ていたら、
警視庁公安部が、イスラム過激派組織「イスラム国」に外国人戦闘員として加わろうとしたとして、北海道大学に在籍する
男子学生の関係先などを私戦予備容疑で捜索した……という内容の記事を見つける。

(ついに日本にも、例の「イスラム国」の手が伸びたか?)
と、詳細を読む。

男子学生は秋葉原の古書店に貼られていた「勤務地シリア」と書かれた求人広告を見て、応募。
イスラム法学を研究する大学教授を紹介されて、8月にフリージャーナリストらとシリアに渡航することが決まり、航空券
も購入したが、直前に旅券を紛失したために中止になった。
男子学生は任意の事情聴取に対し「就職活動がうまくいかなかった」などと話しているという。

記事を読んだ印象。
(こいつ、ただのマヌケじゃね?)

別のサイトの記事によると、そもそもこの張り紙自体が(嘘か本当か知らないが)古書店の関係者が「貼ればどうなるかと
おもしろがって貼った」というジョークの類だったのだという。

この関係者の男が、応募して来た人を大学教授に紹介していたらしい。
男子学生自身は、警察に「シリアでイスラム国に加わり、戦闘員として働くつもりだった」と話しているそうだが……

ところで警察は、何でこの男子学生が「イスラム国」の戦闘員になろうとしていると知ったのだろう?
で、ここからは、単なる私の想像(フィクション)。
ーーー
秋葉原の古書店関係者がジョークで張り紙をする。
(秋葉の住人には、こういうアブナイ系の冗談を好む奴が結構いる)
そうしたら、本当に応募して来てしまった人がいたので、とりあえず中東に詳しい店の常連さんか何か(イスラム教専門の
大学教授)を紹介してみる。
(この辺で大抵の人は「シリアはいま危険だよ」と説得されて帰ったのでは?)

ところが、中の1人(この男子学生)が「イスラム国」に入りたいとか妙なことを言うので「そこまで言うのなら、実際に
シリアに行って現実を見て来い」と、現地に取材に行く予定のジャーナリストを紹介する。
すっかりその気になった男子学生「俺はイスラム国の戦闘員になるんだ」と、周囲に言いふらす。
心配した周囲が、彼の旅券を取り上げて渡航できないようにした上で、警察に相談。

警察が調べたところ、学生が「中東への渡航歴がある(イスラム教の研究者なら当然だ)大学教授」と「シリアに向かった
ジャーナリスト(まあジャーナリストだからね)」と接触していたことが判明。
何より学生自身が「イスラム国の戦闘員になる」と言っているので、本格的に捜査を開始。
こういう阿呆なことをやるとロクなことにはならないということを一般に広めるために、マスコミに情報公開。
ーーー
……と、以上は、あくまでフィクションだからね。
最近のネットの人は、恐いから。(笑)

夜。
だいぶ体調は回復したが、微熱がまだ残っていて頭痛がする。
頭痛薬を飲んで、寝る。

2014年10月6日(月)
台風18号が来ているそうな。
そんなわけで、朝から大雨。

NHKのレポーターが画面で長靴を手に、
「私の履いているような靴は危険です、こうした長靴で出勤して下さい」
と言っていたが、だったら自分も履けよ。

出勤。
レインコートにゴム長。
でも、ズボンがびしょ濡れ。

午前中。
電話で天候を理由のキャンセル1件。

さすがに店に客は来ないかと思っていたのだが、根性のある人というのはいるもののようだ。
風雨を突いてご来店くださったお客様には、努力賞とか頑張り賞とかを差し上げたくなる。

職場のテレビは台風情報を見るため、つけっぱなし。
幸い、うちの周辺は浸水被害等なかったようで、昼過ぎには青空が見えるようになった。

午後。
そんなわけで午前中の分もお客様がいらして、そこそこ忙しい。

夕方。
事務所から出たら、結構暑い。
脱いだコートや長靴が荷物になって、家に帰るまでに汗をかいてしまった。

日経新聞が夕刊の「ニッキィの大疑問」という連載記事で、盛んに来年の消費税値上げを推していたが、私は少なくとも今年
の秋の行楽シーズンの消費動向を見てから結論を出すべきだと思う。
消費者がレジャー等の生活必需品以外の品目に、どの程度の出費をするのかは、体感的な景気状況を見るための目安になると
思うからだ。

夜。
「名探偵ポアロ」の最終話を観る。
有名な「カーテン」である。
悲しい物語。

主演のデヴィッド・スーシエがポアロの髭(ドラマでは驚くべき事に付け髭だったという設定)を取るという演出で「ポアロに
見えないポアロ」を演じることで「ポアロ」を終わらせていた。
(そう来たか!)

全シリーズを通じて、「ポアロ」そのものであったデヴィッド・スーシエが、その「ポアロ」の仮面を脱ぎ捨てるのだ。
役者って、すごい。

さて、待っていてもRDの続きは来そうにないので、寝る。

2014年10月5日(日)
朝起きたら熱っぽい。
関節が痛くて、咳とかくしゃみとか……
要するに風邪だ。

今日はSF乱学講座があるので、夕方までには治したい。
風邪薬を飲んで部屋でじっとしているが、外は雨の音。

長野に住む知人、Aさんに電話したら、
「御嶽山の噴火の灰が、自宅まで飛んで来る」
とのこと。
(所用で山の方に行く時には、眼鏡やマスクで灰を防ぐのだとか)

「山頂付近で積もった灰に埋もれてしまった遺体は、まるでポンペイの遺跡のようになっているらしい」
などと、地元では話されているようだ。

「昨日、池袋の登山用品ショップの前を通りかかったが、店内は閑古鳥状態だった」
と、言うと、
「そりゃそうだよねえ」
行楽シーズンの客を当てにしていた温泉地なども、相当のダメージなのではなかろうか?

池袋と言えば、ニコニコ本社がパルコの地下に出来るらしい。
昨日、工事をしているのを見た。

パルコは、池袋の駅前公園のすぐ近く。
公園はホームレスっぽいおっさんたちが昼間から酒盛りを楽しむたまり場だ。
そこにニコ動ファンの若者たちがどっとやって来たら、どのような光景が繰り広げられるのだろう?

午後。
雨は止みそうもなく、熱も下がりそうもない。

乱学講座は諦めて、部屋でRDの資料読み。
1号くんと2号くんが遊びに来て、
「巣を作ってるな」
と、感想を述べた。

資料、辞書、アンパン、ペットボトルのお茶等を全て手の届く範囲に丸く並べて、布団にくるまって作業している様子が、
鳥の巣の様に見えるらしい。

夜。
風邪薬を飲み、早めに寝る。
しばらく夢を見ていたようだ……

午前3時。
防災無線のチャイムで目を覚ます。
何か言っているようだが、風雨にかき消されてさっぱり聞き取れない。

また寝る。

2014年10月4日(土)
朝。
一晩充電しておいたはずのWiFiルーターが「Low battery」になっている。
線はちゃんと刺さっているので、これは線(ケーブル)自体の問題のようだ。
短くて、普段はあまり使っていない方の線を使って、とりあえず充電。

香港の民主化デモについて、時事通信と読売電子版が記事を書いていたので読み比べ。

【時事通信社の記事】(抜粋)
〈香港の民主派デモ隊、襲撃を受け政府との対話を中止〉
〈いくつかの地区でデモに反対する複数の集団が、平和的な座り込み抗議を続けていたデモの中心組織であるオキュパイ・
セントラル(占領中環、Occupy Central)の人びとを襲撃し、デモ参加者が負傷し、血を流す事態となった。
 学連は、犯罪組織が騒ぎを起こすために金を払って襲撃犯を雇ったと主張し、政府と警察は平和的なオキュパイのデモ参
加者を狙った三合会(香港を拠点とする犯罪組織の総称)の暴力行為を見て見ぬふりをしたとして、「対話の中止以外に選
択肢がなくなった」と発表した〉

【読売新聞電子版の記事】(抜粋)
〈学生側「対話棚上げ」、デモ反対派と衝突…香港〉
〈香港政府は2日、学生組織との対話に応じる意向を表明。学生組織も「3日以内の対話を望む」として受け入れる姿勢を
示していた。だが、学生組織は3日夜になって、デモ隊と住民らの衝突を理由として「対話を棚上げする」と発表、マフィ
アや親中派組織がデモ参加者を襲撃するのを警察が制止しなかったと非難した〉
〈幹線道路の占拠が長引き、観光や小売業に影響しているため、住民からは不満も出ていた〉

時事通信の記事によると、
「平和的な座り込み抗議を続けていたデモ参加者を、香港を拠点とする犯罪組織が襲撃、この暴力行為を政府と警察が見て
見ぬふりをしたために、デモ参加者側が『対話の中止以外に選択肢がなくなった』と発表した」
という印象。

読売新聞の記事によると、
「幹線道路を占拠し、観光や小売業に影響を与えたとして近隣住民から迷惑がられていたデモ学生が、住民との衝突を理由
に、対話に応じる意向を表明していた香港政府に対して『対話を棚上げする』と発表した上『マフィアや親中派組織がデモ
参加者を襲撃するのを警察が制止しなかった』と非難した」
という印象。

並べて読むと、書いている人の立ち位置が非常に分かりやすい記事で笑った。
(ちなみに、アメリカ政府は、このデモ参加者の方を支持している)

午前中。
「地域振興会」というところから「〜地域健康保険だより〜」というタイトルの迷惑メールが3通も届く。
ネットで調べてみたら、どうやらこのメール、「高齢者の医療負担金見直し」に関する資料に見せかけたリンクをクリック
すると、出会い系サイトに飛ぶらしい。
鬱陶しいな。

午後。
百均にルーター用のケーブルを買いに行くついでに、佐藤編集長と待ち合わせて、東口の「土風炉」で飲む。
ここは料理が美味しいので、以前はよく行った店。

本日は、土曜の午後という時間帯が悪かったのか、単なる店の人手不足か、オーダーミスが多かった。
注文したものが届かなかったり、注文したのと違う物が出て来たり、同じ料理が2度来たりと、かなり「アレ?」な感じ。
前には、こんなことはなかったのになあ???

帰宅。
ルーターは、ケーブルを変えたら正常に充電できるようになった。
実はケーブルの断線は、これで3本目。
こういう充電ケーブルってすぐに壊れる消耗品と考えた方が良いのか?
それとも、私の使い方に何か問題が?

とりあえず、問題は解決したので、寝る。

2014年10月3日(金)
朝刊。
1面のコラムに〈トヨタの空飛ぶ車〉についての記事が載っていた。
記事によれば〈プロペラを使ってホバークラフトのように浮く車を念頭に技術開発を急いでいる〉のだそうだ。
もしかして「エアカー」?

「エアカー」を知らない最近の良い子のために
エアカーとはエアギターの車版ではなく、空中に浮いて移動する車のことね。

出勤。
午前中は、ずっとミーティング。

昼のニュースによると、香港の民主化デモは、香港政府がデモの代表者と対話する方針を示し、代表者もこれに応じる姿勢だ
そうだ。
中国政府は、このデモが中国全体に波及する事を一番恐れているのだと思うが、天安門事件の再来だけは避けたいよな。

国会では、安倍さんが「アベノミクス実施後に却って実質賃金が下がっている件」について、「タイムラグ」だと答えたそう
だ。
つまり「実質賃金は、これから上がるところ」ということらしい。

上がると言っていたものが下がったのだから、それが「これから上がるところ」だと言うには、その根拠をきちんと説明して
貰わないと困る。
また、その「タイムラグ」がいつまで続くのかについても説明が必要だ。

現実に、大手製造業を除く大半の企業が「景気感が悪化している」と言っているのだ。
(日経新聞風に言えば「企業の景気感は回復 但し非製造業と中小企業は例外」)

そしてその景気が良くなっているはずの大手製造業でさえ、それを下請けとの取引に反映させていない。
なぜなら「回復」があくまで「小幅」なものなので、下請けに支払う金額が上がると業績が悪化してしまうから。
不健全な商取引によって、数字の上だけ景気が回復しているように見せかけているわけである。

こんな見せかけだけの「景気回復」は、待っていたら「そのうちに国全体の景気が良くなる」どころか「そのうちに化けの皮
が剥がれる」という方向に行くと思う。

ここからは私の推測。
バブルの頃、日本経済は輸出の成功によって潤っていた。
輸出によって輸入を上回る収入を得られれば貿易収支は黒字になる。
円安になれば輸出に有利。
そこで政治家は「円安に向かう政策」を実施した。

ところがバブルの頃と違って、日本の輸出にはアジアの新興国等の強力なライバルがいた。
そのため、期待したほど輸出が伸びなかった。

資源を輸入に頼っている日本は、円安になると貿易収支が赤字になる危険性が高い。
予定では、この輸入による赤字を輸出による黒字でカバーするはずだったのだが、実際にはそうならなかった。

輸出を伸ばすために円安政策の実施を政府に働きかけた大手製造業は、アベノミクスが失敗したということにしたくない。
そこで下請けへの支払いを値切ることで、数字の上での「景気回復」を演出。←いまココ

で、私には、安倍さんがこの「幻の景気回復」を根拠に「このように景気は回復して来ているので、国民全体の実質賃金が上
がるのは時間の問題」と答弁しているように聞こえる訳だが、根拠が幻では、結果も幻に終わるのではないかと思う。

夕方。
定時で帰宅。
天気予報で「台風接近中」と言っていた。
御嶽山の方も台風の影響を受ける予想らしい。

(この台風が、もう少し早く来ていてくれたら)
と、思う。
先週の土曜日に、登山が出来ないほどの台風が来ていてくれたなら、噴火の犠牲者も出なかったかもしれない。

夜。
RDの直し。
(いつまで続く、この作業……)

寝る。

2014年10月2日(木)
朝。
仕事は休み。
NHKの「朝イチ」で豊島区の特集をやっていたのだが、雑司ヶ谷の「すすきみみずく」に関する視聴者からの質問に対し
レポーターがとんちんかんな回答をしていた。
どうやら存在自体をまったく知らなかった模様。

「すすきみみずく」というのは豊島区に古くから伝わる郷土玩具。
番組では「豊島区とふくろうの関係」というのを第1番に紹介していたのだから、ちょっと調べれば簡単に出て来たはずの
データ。

どうやら番組では、視聴者からの情報提供を元に取材を行ったらしいが、こんなオーソドックスな資料にいくらでも載って
いる情報は、視聴者の側も「わざわざ知らせるまでもない」と判断して送らなかったのじゃないかと思う。
取材対象については、まず基本的な資料に一通り目を通してから「最近の新しい情報」を調べるべきだったな。

どうでもいいこと。
有働アナウンサーが鳥が苦手であるらしいことが判明。
スタジオに連れて来られたふくろうに、終始怯えていた。

さて、休日。
午後まで待ったが、次の仕事が来ない。
……なので、先月の日本SF展で買って来た『マイナス・ゼロ』(広瀬正 集英社文庫)を読む。
面白いと有名なSFだったのだが、長らく絶版になっていた小説。
1965年に同人誌「宇宙塵」に連載された作品だそうだ。

当時のSFファンというのはインテリのイメージで、だからこの作品も「頭の良い読者」を想定して書かれているようだ。
主人公が謎の文字を解読するあたりは、パズル好きな読者を楽しませそうだし、そもそもこの作品全体がひとつのパズルに
なっている。
頭の良いSFファン向きの作品。

夕刊の1面に、
〈米、香港民主派を支持〉
〈中国外相は反発「内政問題」〉
という記事が載っていた。

〈権力を行使してデモ隊を排除することがないよう中国政府をけん制した〉らしい。
この件、日本ではあまり中国政府に批判的な報道はされていないように見える。
お隣の国なので、日本にも影響は出ていると思うが。

夜。
「クローズアップ現代」で、最近の円安が経済に与えているダメージのことが取り上げられていた。
中小製造業で、円安による原料費の値上がりのために製造単価が上がる。
しかし、客である大手製造業は、値上げを認めない。
中小製造業が経営危機に陥る。
……という仕組みらしい。

日本で唯一やや景気の良い事を言っているのは、その大手製造業。
そこが「やや景気の良い事が言える理由」が「本来なら値上げされてしかるべき部品の値上げを、下請けとの力関係で認め
ていないから」だとすると、これは経済構造状、危ういということではないか?
大丈夫なのか、日本経済?

夕食後、テレビを観る。
19世紀のイギリスで流行した「降霊術」などのオカルトについて。
イギリスでの降霊術の流行が、アメリカからの輸入文化だったというのは初めて知った。
(そのアメリカでの「降霊術」の先駆けとなったフォックス姉妹は、すでにインチキであることが判明している)
嘘をついている霊媒師が「可憐な少女」であると、なかなか見破られないというのは、少し興味深いな。

番組ではもう1つ「空から魚が降る現象(ファフロツキーズ)」についても取り上げていた。
日本で最近観測された「空からオタマジャクシが降った事件」は、大量のオタマジャクシを飲み込んで飛行中の鳥が、何か
に驚いて吐き出したというのが定説になっているが、それだと外国で報告されている、もっと大量で、もっと大型の魚が降
った話が説明できない。

で、これは私の想像だが。
「魚が降った」という事件が報道される。
「うちでも降った」と言い出す奴がいる。
便乗して嘘をつく奴が出て来る。(嘘つきに限って、デカイ話をしたがる)
最初に「魚が降った」ということが事実として認められているので、後の話もあまり検証されずに信じられてしまう。
実は「小魚が降った」(これは鳥が原因)という話は事実だが「大きな魚が降った」という話は、誰かのイタズラだった。
……ということなのではないかな?

……「ワンス・アポン・ア・タイム」を観てから、寝る。
(夢のある話は大好きだ)

2014年5月31日(土)
雨模様の天気。

香港で選挙制度の改正に反対する抗議デモが広がっているそうだ。
長官を住民が直接選挙で選べるように、但し、現政権に反対する候補者は立候補が出来ないという形への改正に反対するデモ
だそうだ。

「俺に賛成する奴」と「俺を誉め称える奴」「俺を素晴らしいと言う奴」の中から自由に選んで良いのだよ。
それが君の自由意志による選択の結果だ。

反対するわな、それは。
香港の人は、英国統治下での本当の民主主義を知っている。
共産党独裁を守りたい中央政府から見たら困った人たちなのだろう。

出勤。
1日デスクワーク。

昼のニュースによると、御嶽山の犠牲者数は戦後の火山被害では最悪なのだそうだ。
行楽シーズンの休日というのが、運が悪かったのだろう。

定時で帰宅。
RDの作業に入らなくてはならないのだが、出来の悪い試験前の子供のように、なんか別の事をしたくなる。

とりあえず、夕刊を読む。
1面トップは日銀の9月の全国企業短期経済観測調査の記事。
〈景況感 小幅な改善〉
と、見出しに書いてあるから一瞬改善したのかと思ったが、
〈非製造・中小は悪化〉
〈大企業製造業プラス13 回復に鈍さ〉

「非製造・中小」ということは「大手製造業を除いた全部」という意味だよね?
その経済観測が「悪化」。

かつ、頼みの「大企業製造業」でも「回復に鈍さ」。
これってつまり、「経済観測は全般に悪化している」ということになると思うのだが。
日経の見出しはどうも「我が軍は勇ましく転進(退却)」みたいで、よく読まないと意味を反対に錯覚する。

そして1面のもう1つの記事、
〈円下落 110円台〉
原料を輸入に頼っている日本では、円が安くなると原材料費が高くなる。
バブルの頃みたいに輸出がバンバンうまく行っていた頃なら、原料が値上がりしてもその分、売り上げも多いので黒字になっ
たと思うが、今の日本の貿易の現状では、これもマイナス要因として働くだろう。
それでも安倍さんは、消費税を来年に10%に値上げすると言っている。

ここからは、私の推測なのだが……
恐らく「2015年に消費税を10%にする」というのは当初から決定事項だったのだろう。
そのために、まず税率を8%に引き上げて、増税前の駆け込み需要による消費の伸びを「経済の回復」と錯覚させ、この幻の
「回復」によって好景気感をあおり、消費の拡大に繋げ、それを根拠に、
「ほら、こんなに景気が良くなったでしょう? だから消費税を上げても大丈夫だよね?」
と、話を持って行くつもりだったのだと思う。

ところが、意外に駆け込み需要が伸びなかった。
当然、景気も良くならない。
どうする、安倍さん?

ここで消費税を値上げしたら、さらに景気は落ち込むだろう。
消費税率を上げても消費そのものが減少したら、却って税収は減ってしまうのではなかろうか?

私が一番懸念しているのは、若い世代の「低所得感」が広がること。
「お金がないから結婚できない」という若年男子が増えているのは、各所のアンケートの数字に表れている。

所得が低いので、結婚は無理。
ましてや「贅沢品」である子供は、真っ先に「節約対象」に。
そんな理由で少子化が進んだら、将来的には日本という国の存続も危うくなる。

国というのは、基本的に3つの要素で成り立っている。
1)国民がいる。
2)国土がある。
3)政府(国家体制)がある。

そのうち「政府」については、フランス革命などの例から見て分かる通り、その時の政府が転覆しても国はなくならない。
「国土」についても、ポーランドなどの例から見て分かる通り、一度失った国土も回復が出来る。
しかし、「国民」が失われてしまったら?
「自分は日本人だ」という人間がひとりもいない「日本国」は存在できないだろう。

確かに国家の赤字を減らすのは、「政府」を守るために重要だ。
でも、
「国民>国土>政府」
この優先順位は忘れてはいけない。
でないと日本政府の末路は「国民のいない王様」というコメディになってしまう。

夜。
メールをチェックしたら、RDの仕事関係の社長からメッセージが届いていた。
「頑張れ」
という力強い励ましのお便り。(^^;

どうにか出来た所までの原稿を送る。
まだまだ先は長い。

寝る。

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