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独 り 言 (2012年9月分)
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2012年9月30日(日))
午前中。
台風17号が来ていると言っている割には天気は穏やか。

昼過ぎに外出。
家を出た時には薄曇りだったが、やがて雲が切れ強い日差しを感じる。
気温は高くないので、日陰にいれば涼しいのだが、直射日光が当たる場所だと結構暑い。

消防署の前を通りかかったら、
「ただいま東京23区に大雨雷警報が発令されました」
とかいう署内のアナウンスが聞こえた。
しかし見上げると空は青空。

午後。
メンサテスト合格者の会の例会。
室内でしょうもない話をして時間を過ごし、ふと窓の外を見ると黒い雲が広がり出していた。
そして4時過ぎ、いきなりものすごい雨。

「来たなあ、台風」
などと話していたのだが、5時に会場を出ようとしたら、すでに小雨に変わっていた。
「大したことないじゃん」
と、安心した途端、突然の風とともにザーッと大粒の雨が降り注いで来た。
そしてこれが5分ほどで止む。
(天狗風か?)

とりあえず「天狗」に避難して雨宿り、今日でバイト終了という女性店員さんに挨拶される。
1時間半ほど飲んでから帰ろうとしたら、彼女はすでに私服に着替えていて、フェミニンな感じが可愛かった。

帰り道では雨というより強い風に襲われる。
傘が風で煽られて、途中から使用を断念。
それでもあまり濡れなかったので、風の割には雨は少なかったようだ。

ところで、今日、例会で話題になった話。
尖閣諸島を巡る日本の巡視船と台湾の巡視船の放水の応酬が、海外で「アジア人の戦争は水鉄砲の戦いみたいだ」と話題
になったのだとか。

確かに、中国本土での暴動でも、日本大使館に投げ込まれたのはペットボトル。
こういう時に、すぐに火炎瓶が投げ込まれたり実弾の応酬となってしまう国の人たちから見れば、長閑なことをやっている
ように見えるのかも知れないなあ。
当事国としては、めいっぱいシリアスなのだが。

帰宅。
窓を叩く風の音を聞きつつ、寝る。

2012年9月29日(土)
寝返りを打ったらめまいがしてしまった。
暑くもないのに全身から汗が吹き出している。
今年は季節の変わり目の風邪が長引いているみたいだ。

日経新聞の朝刊のコラム「ネット人類未来」で、ドラえもんの秘密道具がどのぐらい実現したかという話を扱っていた。
糸なし電話はそのまま携帯電話だし、トレーサーバッジはGPSですでに実現。

ほんやくコンニャクは、ドコモが開発中の会話を自動で翻訳する「通訳ケータイ」で間もなく実現しそう。
透明マントは、再帰性反射材を利用した光学迷彩。
そして、フエルミラーは、3Dプリンター。
3Dプリンターで、生きた細胞から移植用臓器を製造する研究も行われているのだそうだ。
そのうち生物をまるごととか?

午後。
PCの画面を見ていたら頭がクラクラして来た。
体調が悪いとすぐに目に来るタイプなので困る。

夜。
新宿で飲み会。
いわゆるゲーム屋さんと。

「ヘッドマウント・ディスプレイの今後について」とかの話をする。
というと、真面目な話のようだが、焼酎を飲みながらだからね。(^^)/□

ヘッドマウント・ディスプレイの欠点は、目が疲れ易いということなのだそうで、この欠点が克服できれば、場所を取らな
い、画面が小さい分安くできると、非常に可能性を秘めた商品なのだそうだ。

その他、なぜか日本の海上防衛の話とか。
「中国は、戦争をする気はないだろう」
って、まあ私もそう思う。
あの国は基本的に商人の国だから、そんな金がかかって損をしそうなことはしたがらないだろう。

ところで、飲み会の前に待ち合わせの場所に行こうと副都心線の新宿三丁目の駅を出て、いつものように道に迷っていたら
末広亭の前に出ていた。
副都心線に乗ると、鈍行でも15分ぐらいで池袋演芸場から末広亭まで行けるということか。
寄席を掛け持ちしている芸人さんには、便利な路線なのだな。

その副都心線に乗って帰宅。
寝る。

2012年9月28日(金)
ここのところ、ずっと続いている微熱を薬で抑えつつ生活しているのだが、これはいっそ薬を止めて2〜3日思いっきり熱
を出してしまった方が経過が早いのか?
などと悩む。
でも、熱でまったく動けなくなるというのも困るんだよなあ。

午前中。
ディックの翻訳をたらたらやる。

午後。
ニュースは、日中が尖閣諸島を巡って国連で応酬。
日本側が「法律でそう決まっているんだから」的なことを言っているのに対し、中国は「陪審員のみなさーん」みたいな
ことを言っているっぽい。
国民性の違いかなあ。

日本人「規則でそう決まっているんです」
中国人「分かりました。ではその規則をどのぐらい融通できるかについて、話し合いを始めましょう」
日本人は、規則を「終点」だと考えるが、中国人は「出発点」と考える。
世界的に見て、多数派はどっちだ?

夕方。
ディックの続きをやっていたら1号くんから電話。
飲みに誘われ、なぜか奢らされる。
「最近、目が疲れるのでブルーベリーを食べているんだ」
と、言ったら、
「前に、カシスジュースを飲んだら、翌日、眼鏡の度が合わなくなるぐらい視力が上がった」
って、ホントかよ?

帰宅。
ディック「VULCAN'S HAMMER」どうにか第2章の下訳まで終わる。
コンピューターに支配された未来社会が舞台のようだ。
1970年代が「未来」として描かれている時代に書かれた作品。

現実の21世紀では、中央集権的なマザー・コンピューターの代わりに、インターネットによる拡散型のネットワーク・
コンピューターが発達した。
これでは主人公が敵の巨大コンピューターを破壊してハッピーエンドという物語は、ちょっと無理だな。
(モグラ叩きみたいになってしまう)

拡散型のコンピューター・ネット社会では、情報の拡散が早い。
デマの拡散も早くなる。
情報量に個人の情報処理速度が追いつかなくなると、これを代行する者が登場してくる。
つまり、個人に変わって情報の取捨選択・整理を行ってくれる者だ。

そうなると、この「情報処理代行者」が権力を持てることになり、この代行者が「わるもの」だった場合、悪の独裁者が
誕生することになる。

第一次大戦後、ドイツは戦時賠償金の支払いのために国民は働いても貧困から抜け出せない状態になっていた。
努力が報われないので、個々の国民が自分の能力に自信を失う。
そこで「自信に満ちた指導者」が歓迎され、ナチスによる独裁が起こった。

いくら努力しても入って来る膨大な情報を処理しきれない状態の人間は、やはり自分の能力に自信を失うことになる。
国民は「指導力」のあるリーダーを求める。
情報処理能力が限界に達している人間は、どのような人間が本当に「指導力」を持つのかを論理的に判断しづらくなっ
ている。
論理的判断ではなく印象的判断が行われ、「強そうなイメージ」の人間がリーダーに選ばれやすくなる。
つまり、リーダーに選ばれたかったら、自分を強そうに見せれば良いわけだ。
そうすれば多数決でリーダーに選ばれる可能性が高くなる。

これを防ぐためには、国民に「自分が見かけの強そうな人間に騙されやすい心理状態にある」という知識を徹底し、自分
の印象に補正をかけた状態で判断を行うように働きかける必要があるのだが……。
「君が〈それ〉に感じている好感は幻想だ」というのを相手に納得させるのって難しいのだよなあ。

前に風俗嬢に貢ぎまくっている男に、
「お前、騙されているぞ」
と、言ったら、
「彼女の心の美しさが分からないお前が哀れだ」
とかいう返事が返って来たものな。

その手の人間は「俺は〈それ〉の素晴らしさが分かる特別な人間だ」という幻想を抱かせるのが上手いのだ。
「こんな仕事をしていると、いろいろと偏見を持たれるけれど、あなただけは私の本当の心が分かってくれるのね」
てなことを言われてコロッといってしまうらしい。

とりあえず「世の中の人間は○○に偏見を持っているが、俺だけは違う」みたいな気になったら「待て」と心にブレーキ
をかけてみよう。

寝る。

2012年9月27日(金)
朝の空気が肌寒い。
完全に秋。

季節の変わり目に出るいつもの微熱。
たぶん私の体の中で何かが「夏用」から「秋用」に入れ替わっているのだろう。

午前中。
とりあえずディックの翻訳。
下訳作業なので、文字通りの「作業」。
頭はほとんど使わずに、英文を日本文にただ機械的に変換するだけ。
簡単だが、単調。
飽きて来る。

昼。
「CSI」は、使い古しの下着を売る女たちの話だった。

主人公のセリフ、
「私は日本で長く暮らしていたが、日本には使用済みのパンティを売る自動販売機がある」
って、何十年前の話だ?!

調べてみたら、このドラマのアメリカ国内での放送は一昨年。
日本では、もはや廃れた「使用済みの下着の販売」が、2年前のアメリカでは人気ドラマに取り上げられる話題だったのだ
ろうか?
「日本の変な文化」がアメリカに伝わるのって、微妙なタイムラグがあるようだ。

私が子どもの頃、アメリカ人が日本に抱いていたイメージは「サムライ」とかがいる江戸時代みたいな感じだったらしい。
で、その国から自動車や電子機器が輸出されて来るので、「日本人は、刀を差して自動車を作っている変な人たち」という
イメージを持ったアメリカ人が多かったのだとか。
(つまり、最近では中国とか韓国とかインドとか、成長著しい国の情報は、こまめに更新しないとダメだということなのだ
ろうな)

午後。
ディック、第2章。
原文に誤植が多いので四苦八苦。
教室内の出来事。
 “She spoke nervously, in a high-pitched shrill voice; gradually the glass turned toward her.”

教室の後ろの方を振り返ってざわつく生徒たちを前に、女の先生が不機嫌そうに授業を進める。
そのイラついたキンキン声に、“glass” (ガラス)が少しずつ先生の方を向く。
……って、この先生はエスパーか?
 “class” (生徒たち)だよなあ、これはやっぱり。

なにせ自分の英語力がアレなので、訳すと変な日本語になる文章が、自分の誤訳か原文の誤植かを悩まなくてはならないと
いうのが、かなりのストレス。

夜。
2章の途中まで訳したところで、完全に嫌気が差して、中断。
「カンブリア宮殿」という番組の、海洋堂特集を観る。

ゲストは海洋堂社長の宮脇修一氏。
噂に聞く「海洋堂の原型師」たちが画面に映る。
(こういう人たちだったのか……)

なにしろオタク。
本物のオタク。

マスコミが好きな「秋葉原の街をうろうろしている地味で自信のなさそうな男の子」というオタクではなく、「オタクたる
ことに誇りを持った男たち」であるオタク。
ちなみに番組のホームページを見たら「オタクを超えた精巧さ! 大英博物館も認める技術集団」と書いてあった。

「大英博物館も認める技術集団」=「価値のある人々」=「オタク」
という図式は、
「オタク」=「無価値な人間」
のイメージを押しているマスコミとしては認めたくないのか?
でも、海洋堂の原型師は、どう見てもオタクなので、苦肉の策として「オタクを超えた」という言葉を考えだしたんじゃな
かろうか?

ちょっと気の毒な気がしたのは、アシスタントの小池栄子(女優)。
「オタク < 一般人」の価値観を代表する立場の彼女は、原型師たちを「変(=オタク)」だと言う宮脇社長の発言に対
しフォローのつもりで「でも、お仕事ですから」と口を挟んで、インタビュアーの村上龍に「立派なオタクを一般人なんか
と一緒にするな」的な勢いで怒られていた……。
小池栄子、「オタク > 一般人」という「常識」についていけず、数秒間、目が宙をさまよっていたぞ。(笑)

挙げ句の果てに「うちの社員はみんな独身」と社長にドヤ顔をされる。
オタクが独身なのは、
「女の子にモテないかわいそうな人たちだから」
ではなく、
「女なんかよりもっと大事な世界を知っている人たちだから」
というオタク基準の世界観に、もはや何がなんだか分からなくなっていた様子。

さて、海洋堂の原型師の中でもひときわ有名な「ボーメ」氏。
そのニックネームが、「帽子とメガネの小学生だったから」というのには、なかなか深くうなずいてしまうものがあった。
(「帽子メガネ」がなまって「ボーメ」らしい)
毎日のように模型店「海洋堂」にやって来て、そこに入り浸っていた小学生が、そのままそこの社員になってしまった。
やっぱりオタクというのは「オタクになる」ものではなく「オタクとして生まれる」ものなのだなあ。

寝る。

2012年9月26日(水)
朝刊の1面トップの見出し。
〈中国リスク 市場揺らす〉
〈景気減速 世界で関連株下落〉
〈デモ・暴動も響く〉

このままでは日本は、尖閣諸島問題で騒ぎを起こして世界経済を悪化させた「戦犯」にされそうだ。
どう考えても国益を損なっているな、これは。

午後。
ディックの翻訳を終わらせなくてはならない。
7章までが私の担当範囲だと言うので、ともかくそこまでをさっさと終わらせてしまおう。
……というわけで、英文を翻訳ソフトに放り込む。
出て来た和訳をチェックしていて気づいたのだが、このソフトは “Dill” という固有名詞を「イノンド」と訳してしまう癖が
あるようだ。
「ディル」と「イノンド」は確かに同じ植物の名称だが、これはちょっと困るな。
どうせなら漢字名の「蒔蘿」にしてくれれば、こっちもすぐに気づくのに。

ニュースは、自民党の総裁選。
民主党の代表選より大きな扱いなのが笑える。

実質、日本の次期首相を選ぶ選挙だと思っているからなのだろうが、それにしては相変わらず「日本のリーダーとして誰が
ふさわしいか」より「誰が総裁になったらオレに有利か」という基準で投票している気がする。
前にそれをやって政権を失ったのに、自民党は、まだ懲りていないのか。

夕方。
ギターの練習。
弦を抑える指先が痛くなったのでシリコン性の指サックをしたら、結構いけた。
(道具に頼るサル)

今日はSF大会のスタッフ会議があるので、スカイプ参加しようとしたら「メールアドレスかパスワードが違います」と、
はじかれてしまった。
(なんでだろう???)

しょうがないので、ディックの続き。
ともかく7章まで訳せば、私の担当箇所は終わるのだから。

しかし訳していたら、なんか文章が変。
原文に誤植があるっぽいので主催者のHさんに問い合わせると、メールの返信が来る。
それによると、どうやらこのテキスト、誤植が多いらしいとのこと。

それはともかくとして、だ……
 >あと、今のうちに言っておきますが、私は、一応
 >第10章から、始めています。
って……これは何だ?
7章まで訳せば、私の仕事は終わりじゃないのか?

近づくたびに逃げるゴール♪(^◇^)(^◇^)(^◇^)
(やっぱりこれは、パブロフの挫折実験だ)

ニュースの続報。
自民党の総裁選は、安倍さんの当選だそうだ。

得票の内訳は、
 党員・党友票 石破:165票
        安倍: 87票

 国会議員票  石破: 34票
        安倍: 54票

 合計     石破:199票
        安倍:141票

で、国会議員のみによる決戦投票の結果。
        石破: 89票
        安倍:108票
よって、安倍さんの当選。

自民党の党員・党友の人としては「結局、俺たちの意向は無視して、国会議員だけで総裁を決めてしまった」といった感じ
なんじゃないかな?
党員・党友の票と議員の票が、こんなに分かれてしまうというのは、政党としてどうなのだろう。

自民党が政権を取る気でいるのなら「自民党支持者」と「自民党議員」の意見が隔たっているこの状態を、まずなんとかし
ないと、日本国の政府じゃなく「永田町国」の政府になってしまうぞ。

夜。
なんとかディックの最初の1章の下訳を終わらせる。
……疲れた。
寝る。

2012年9月25日(火)
明らかに涼しい秋の風。

朝イチで受け取ったメール。
ゴドウィンの短編集の翻訳、方向性が見えなくなったのでディックの長編の方を訳さないか?
というような内容。
(これは、パブロフの挫折実験か?)

(ゴドウィンをもう2本、訳し終わってるんだけどなあ……)
と、苦笑しつつディックに取りかかる。

時間がないので、長編1本を2人で分けて翻訳するのだそうだ。
こういうやり方も初めて。
とりあえず、第1章から……。
(あ、微熱が出て来た)

昼。
ニュースをつけたら、京浜急行で土砂崩れとか言っている。
夕べの雨はひどかったから。

午後。
ディックの続き。
冒頭の場面を訳し終わったので、文体見本として送る。

夕刊。
〈日中外務次官 尖閣巡り会談〉
これはとりあえず「開くこと」に意義のある会談なのだろうな。

夜。
この間ひいた風邪が長引いているのか、だるさがとれない。
テレビで、アメリカで話題になった裁判というのを取り上げたバラエティをやっていたので、ボーッと観る。
アメリカの陪審員は、マスコミ報道や世間の風評の影響を受けないようにホテルに缶詰になるらしい。

イタリアでは、そんなことはしないので、イタリアで行われたアメリカ人を被告とした裁判でそれが問題になったのだとか。
裁判中、マスコミにさんざん叩かれたアメリカ人の被告が有罪となり、これがアメリカで報道されたことで、アメリカ人が
「マスコミ報道の影響を受けた陪審員の裁判なんて信用できない」と大騒ぎ。
結果的に、2審で被告は無罪となった……という事件。

日本の裁判員裁判では、裁判員は裁判期間中にマスコミの報道や風評を耳にすることになるわけだが、当然「いかにも犯人
っぽく報道された人」が有罪になりやすいということはあるのだろうな。
……私が容疑者になったら、動機がなくてアリバイがあっても有罪にされそう。(^^;

明日が確かSF大会のスタッフ会議だったはずだと場所を問い合わせたら、会場の椅子の数が足りないのでもう入れないと
の返事。
予想外の人数が集まったのか?
明日の予定が空いてしまったので、ディックの続きでもやるか。

寝る。

2012年9月24日(月)
朝。
嫌な脂汗をじっとりかいて目を覚ます。
のどが重苦しく痛い。
体を動かすと節々が痛んで、起き上がると同時にめまいを起こした。
風邪を引いたな、これは。

風邪薬を飲んで、今日はもう1日寝ていようと思っていたら、宅配が来た。
アマゾンから、注文しておいたノパソ用の翻訳ソフトが届いたのだ。
グッタリしながらパッケージを開け、うめきながらインストール。

開いてみたら、なんか動かない。
ネットで調べたら、どうやら既に発見されているバグだとかで、すぐにアップデートするようにと書いてある。
(これって、ネットに接続していない人は、どうするのだろうなあ???)
などと疑問に思いつつ、アップデート完了。
今度は、問題なく動いた。

試しに、ネットに転がっている英文を放り込んでみると、瞬く間に日本語が表示される。
これは便利!

遊んでいるうちに、体調が回復して来た。
自分の身体がどうなっているのか分からない。

元気になりついでに朝刊を読む。
朝刊(日経)の1面は「ネット人類 未来」という特集。

記事で紹介されているのは、例えば重さ36グラムの眼鏡型デバイス。
これを装着して手元の英文を眼で追うと、隣のパソコンからそれを読み上げる声が聞こえて来るというもの。
装着者が何を見ているのかを分析して、データベースから役立つ情報を探し出して音声や文字で知らせるという仕組み。

「この人、名前なんだっけ」とか「あの漢字の読み方は」みたいなものを、ネットに接続している眼鏡が教えてくれるとい
う感じになるのだそうだ。
記憶が曖昧になった中高年にウケそう。
(しかし、使いすぎるとバカにならないか?)

同じ朝刊の1面のコラムは、駅員への暴力行為の増加について。
加害者の多くは「酒に酔った中高年の男性」だそうだ。
若者のマナーが良くなった反面、中高年のマナーの悪さが目立つようになって来たのだな。

昼。
テレビで「CSI」を観る。
暴走車によるひき逃げ事件を追う捜査班。
てっきり犯人は暴走好きの若者だと思っていたら、中年男だったという話。
(こういうドラマが作られるということは、アメリカでも最近の中年がヤバイのか?)

午後。
ソフトでの遊びが止まらない。
(ダメだな、オレは人間として、ダメだな……鬱鬱鬱)
鬱という字を手書きで10回書くと、面倒でうっとうしく鬱な気分になると言うのは本当だろうか?

「鬱」って、なんかごちゃごちゃした頭の中をバッテンで消した人が、槍を3本刺されて死んでる上に蓋して木を植えたら
空き缶を投げ込まれたように見えないか?
俺だけか?
……と、わけの分からないことを。
また熱が出て来たっぽい。

熱があったんだ。
そうだ、熱があったんだ。
風邪をひいていたのだ。
忘れてた。
寝よう。

2012年9月23日(日)
雨がざんざか。
天気が悪いと、なんとなく体調も悪くなる。

朝刊の社会面に、
〈交流サイトで友人招くはずが…〉〈誕生会に4000人殺到、暴徒化〉〈16歳少女、送信設定誤る〉
という記事が載っていた。
オランダのハーレンという町に住むで女の子が、16歳の誕生会を開こうとフェイスブックに招待状を掲載したところ、
設定を誤って3万人に閲覧されてしまったという事件。

〈オランダのメディアによると、人口約1万8千人のハーレンに殺到した約4千人の若者らは路上の車に放火したり、商
店を襲撃したりし、町は一時、大混乱に陥った〉
……って???

「誕生会の招待状が、誤って大勢に届いた」→「大勢の人が会場に集まった」
ここまでは理解できるのだが、
なぜ誕生会に集まって「路上の車に放火したり、商店を襲撃したり」する?

動画サイトで「Project X」(高校生の誕生会が大混乱に陥るというストーリーのアメリカ映画)をまねようと
いう悪ふざけの呼びかけがあったそうだが、それでも、ねえ???

全世界的に、何かきっかけがあったら若者の暴動が起こっちゃうような状態なんだろうか?
日本の若者は、大地が揺れても暴動なんか起こさなかったぞ。
なんのかんの言っても、世界レベルから見たら、躾がいいのかもしれないな、日本の若者たちは。

昼。
佐藤編集長から、この天気の中をわざわざ食事に行こうというお誘い。
(奴の場合は、「この天気だから」か?)

まず向かったのは、町内の「なんか浮いてる店」として変なものマニア(地域限定)から密かに注目されているカフェ。
有名らしい(?)建築家が、町内の古民家を改造して造ったという店なのだが、なにしろ建築家がこだわりをもって改造
してしまった店なので、一見、普通の建物のようでいて、どこか違う。

なんとも名状しがたき「変」具合なのだが、なんとか頑張って形容してみると、普通だったら家を改装する時に真っ先に
直すような部分を「これ、この感じが良いんだ」とか言って、そこだけ残して改装したような建物。
だから「せっかく新しくして、なぜそこを残す?」みたいな感じになっている。
観光にやって来て「ほー、味があるねえ」とか言って帰る分には良いのだが、自分が暮らす町内に建っていると、違和感
有りまくり!

当然、店の客は、ガイドブックを見てやって来た観光客ばかり。
結果的に、観光地でもない普通の町の中で、ひときわ「異質」さを放ってしまっている。

まあ、そういうコンセプトのお店なら、それはそれで良いのだが、この店のコンセプトは「町内にコミュニティを作る拠
点となる」なのだそうだ。
いや、少なくとも「町内」からは浮きまくっているのだけれど。

って言うか、そもそもこの町内、すでに昔からコミュニティは存在するのだが???
……というわけで、作った人は大真面目なのだけれど、なぜか笑えてしまうというカフェに、佐藤編集長と2人で行く。
(面白かったよ♪)

その後、近所の普通の喫茶店で口直し。
「すごい雨ですよねえ」
と、そこそこのお年とお見受けするマスターに声をかけられる。
「今日は御嶽神社の祭りだからねえ。あそこは雨の神様だから」

池袋御嶽神社。
公式サイトでは、倭健命(やまとたけるのみこと)、神武天皇(じんむてんのう)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)
を祭る神社とされている。

(武甕槌命は「みかづち」だから「雷神」か……)
などと、改めて思う。

帰宅。
翻訳グループの活動が、今後どうなるのかが分からない。
(次回の会合の日取りがまだ決まっていないのだ)

とりあえず他の人の担当している作品を読んでみたりする。
ゴドウィンの “Cry from a Far Planet” 。
探査船にペアで乗っていた双子の兄弟が死んでしまい、鬱になっている男が主人公。

どうでもいいけど、ゴドウィンの作品に出て来る宇宙船って、どうしてこう定員が少ないんだろう?(笑)
(念のため:トム・ゴドウィンは「冷たい方程式」の作者)

英語が読めないので、翻訳サイトの助けを借りなくてはならず、読むのに非常に時間がかかる。
短編1本をなんとか読み終わった時には、夜になっていた。

もう寝よう。

2012年9月22日(土)
朝。
朝刊を広げて地方面(東京)を広げた途端にむかついてしまった。
石原都知事の記者会見の記事が載っていたのだ。
〈緊迫する日中関係に関し、尖閣諸島の取得構想を表明した今年4月の時点で「こういう事態は予測していた」と述べた。
石原知事は「私たちが何を取るかの問題だ」と語り、経済的な得失のみで尖閣問題を語るべきでないとした〉

あたかも「経済的な得失」以外の面では何かいいことがあったみたいな言い方だが、じゃあ、それって具体的に何?
外交面では「尖閣諸島には領土問題が存在し、日本の領土として確定しているわけではない」という宣伝を中国に行わせる
機会を与え、貿易に関しては最大の貿易相手国との関係を悪化させてしまった。

念のため、日本にとっては中国は最大の貿易相手国だが、中国にとっては日本は、ヨーロッパ、アメリカ、日本と3番目の
貿易相手国。
日中関係の悪化は、中国より日本にとって、より大きなダメージとなるのだ。

「私たちが何を取るかの問題だ」って、まるで、何かを「取った」みたいに言うな!
中国に「取られた」だけなんだよ、あんたのせいで!

こういうニュースは精神衛生上良くないので、サイエンス関係のニュースを検索したら、
〈Warp Drive Might Be Less Impossible Than Previously Thought〉
という記事を見つけた。

ご存知の通り、私は英語がまったく読めないので、自動翻訳ソフトにかけたところ……
NASAジョンソン宇宙センターのハロルド・サニー・ホワイトという人が、9月14日の “the 100 Year Starship 
Symposium” というシポジウムで、ワープ航法において、宇宙船を取り囲むリングの形状を従来の平面で構成されたものか
ら曲面で構成されたドーナツ状のものにすれば、ワープ・ドライブが “ a mass as small as 500 kg” ほどの小さなエネル
ギーで稼働できると言った。
……らしい。
これを使えば、恒星間旅行を扱ったSFが書きやすくなるな。

もうひとつ。
これは幕張で開催されている「東京ゲームショウ」について。
ソニーが行った「没入快楽研究所」の実験。
まず、カメラを取り付けたヘッドマウントディスプレー(HMD)を被験者に装着させる。
そして、カメラの映像をディスプレーに映し出す。
カメラは被験者の頭に前向きに取り付けられているので、理屈から言って被験者に見えているのはHMDなしに普通に見て
いる風景と同じになるはずである。

ここで、映像をあらかじめ作っておいた映画の画面に切り替える。
被験者は、ディスプレイを使って普通に映画を観ることになるわけだ。
映画が終わると、画面はさっきと同じカメラを通して見る現実の世界……と見せかけて、実はこれも映画の中。
このとき、被験者の脳がどのぐらいだまされるかという実験。
実際、多くの被験者がだまされるらしい。

面白そうだけれど、ちょっと怖いような……
「インセプション」という映画を思い出したな。
夢と現実を混同し、現実を夢だと思い込んで危険なことをやって死んでしまう人の話だ。

午後。
例のゴドウィンの翻訳の件でメールのやりとり。
この企画、当初に締め切りを決めないで始めちゃったのが問題なのではないかと……
期限を切らないと動き出さないのが人の性。(笑)

夜。
中国の反日デモの参加者に当局から言われて「動員」された人がいたから、あれは「官製デモ」だったのではないかという
話をテレビでやっていた。

私はデモ隊の中に当局関係者がいて、デモを誘導していたというのは本当だと思う。
その理由は、日本大使館に投げ込まれたものが、危険な石とか火炎瓶とかではなく、投げても安全な空のペットボトルだっ
たから。

デモ隊がものを投げようとした時に「投げるのならこれにしろ」と言って配った人間がいるのだと思う。
派手なパフォーマンスで「ガス抜き」を行い、でも被害は最小限にとどめる、という計画に基づいて群衆の動きを誘導して
いた人間が確実にいるはずだ。

だから玄葉さんを慌てさせた、一部の群衆が暴徒化して、建物を壊してしまった事件は「手違い」だったではないかな?
あのときの玄葉さんと中国とのやりとりを勝手に想像させてもらうと、
 玄葉:「困りますよ。打ち合わせと違うじゃないですか」
 中国:「無理を言わないでください。あれだけの人数を完全にコントロールできるわけないでしょう」
とか……???(^◇^)

日本のマスコミは、中国政府がデモを誘導していたというのを、ものすごく悪いことのように言っているようだが、私は、
リビアでアメリカ大使館が暴徒化したデモ隊に襲われて外交官が殺されたのなんかに比べると、ちゃんと政府がブレーキを
踏みながら行った中国のデモの方がずっとましだと思う。

尖閣諸島問題で、日本が動けば中国で反日デモが起こる。
これは止められないので、できるだけ被害が出ないように政府が誘導しながらデモを行わせるというのは、十分「有り」だ
と思う。

そしてもうひとつ。
どうも右翼のひとたちというのは「共産主義政府」というものをかいかぶっていて、
「共産主義の国では、政府が『やれ』と言えば民衆がデモを行い、『やるな』と言えばその通りにする」
とか考えているようだが、13億人をそこまで完全にコントロールが出来たら苦労はない。

だから、中国政府がうまく民衆を誘導してガス抜きをしながら、ともかく「18日でデモを終結させる」というのに成功し
たのというのは、すごいなと素直に評価して良いのではないだろうか?
そして「そういう打ち合わせ」をおそらく事前に中国側と行っていたのだろう、日本の政府もよくやったのだと思う。

なんで日本では、
「王手を取るぞーっ! 行くぞーっ!」
と叫びながら角筋に飛車を打ってみすみす国益を損じるバカの人気が高く、静かに守りを固めて、相手が攻めにくい布陣を
敷いていく人間の評価が低いのだろうね?

盤面を見ればボロ負けしているのに「勝ってる、勝ってる」と根拠も無くわめいている人間が、本当に勝っていると思って
しまうのかなあ?
それほどバカなの、日本人?

今日は秋分の日。
少し涼しくなって来たかな。
寝る。

2012年9月21日(金)
朝。
昨夜、ゴドウィンを送信し終わったので、清々しい気持ちで朝食をとり、雑用を片付け、ギターを手にする。
昨日サボッたからか、ちょっと下手になった感じがするのは気のせいか。
(数値で示すと0.0000012が、0.0000011になった程度の変化)

本当はギターというのは、弦を弾くと「ピィーン」みたいな音がするらしいのだが、私はまだ初心者なので「ベン」としか
鳴らない。
指で弦を強く抑えれば良いらしいが、私はまだ初心者なので、指の方が弦に負けてへこんでしまう。
上手な人の指先は硬くなっていて、弦をボディに押し当てる感じになるらしいのだが、私はまだ初心者なので指に弦の形の
溝みたいなのがついてしまう。

(指先に装着するギター用指サックみたいなものを開発したら売れるんじゃないだろうか?)
と、思考がそっちの方に行ってしまう。

電子機器の場合は、キーボード入力に慣れないユーザー向けの入力デバイス用に手書き入力パットが開発され、現在のモバイ
ル端末の多くでタッチパネルが採用されている。

三味線は初心者用に「勘所シール」というものが開発された。
手書きパットの開発との共通点は、初心者ユーザーが増えて、ツールを使い慣れていない人間の数が多くなったこと。

ギターを触ったこともないおばちゃんとかにギターが流行れば、初心者の補助具の開発も進むのではないだろうか?
中高年の女性層を狙ったギターの普及戦略としては……
……などと考えつつ、ギターのコードの練習。
(なにかと雑念の多い人間)

午後。
自分が「SF文学振興会」の会員になっていることを知る。
考えてみればそうか。(笑)
(単発企画の打ち合わせかと思って出かけたら、団体の設立ミーティングだったという、よくあること)
でも、面白そうな団体なので、それはそれでいいか。

夕方。
2号くんが遊びに来る。
幕張のゲームショーでスタッフをやった帰りなのだとか。

ブースに来た客の前でゲームのデモンストレーションをやってみせて、
「こうなるとゲームオーバーです」
とか説明する係だったらしい。
(ゲームオーバーの見本なら、私の方が上手かったかも知れないなあ)

夜。
ニュースをチェック。
民主党の代表選は、野田さんの続投が決まったそうな。
でも、みんな次の選挙では自民党が政権をとると思っているので、「ああ、そう」という感じ。

オスプレイの試験飛行のニュース。
素人目に見た印象。
なんか不安定な感じ。

オスプレイは、2つの小さなプロペラが機体に対して直角に付けられた翼の両端についている。
模型で考えると、割り箸の両端に糸を付けてつり下げ、その真ん中に、十字型になるように機体をくっつけた感じで空中に
持ち上げる仕組み。
やってみると分かるけれど、どうしても機体がフラフラ揺れる。
(実際、ニュース映像のオスプレイの機体もフラフラしていた)

普通のタンデムローター式のヘリコプター(大きなプロペラが2つくっついているアレ)は、機体そのものの前後にプロペ
ラがついている。
模型の前後に直に糸を付けて持ち上げる感じ。
これなら、安定して上に上がる。
(なんであんな変な設計にしちゃったのかなあ?)

あんな落っこちそうな形のものが、屋根の上を飛んでいたら、嫌だろうなあ。
沖縄の人も嫌だと思う。
何度も言うが、ザトウクジラの生息地の上は飛ばせられないというようなシロモノを、なんで日本人の頭の上なら飛ばせら
れると考えるのかな、アメリカ人は?

思わず藤岡藤巻の「シーシェパード応援歌」を口ずさんでしまう。
日本人を殺せ! クジラは護ろう♪

……さてと、寝ようか。

2012年9月20日(木)
中国の反日デモが一段落。
ウォッチャー的(?)には、ちょっと寂しい。(ヲイヲイ)
あとは外交の勝負なんだろうけれど、日本の政治家で外交的根回しの得意そうな人って、誰だろう?

昨日の夕刊(日経)に『日露戦争史1』を平凡社から刊行したという半藤一利さんへのインタビューが載っていた。
日露戦争終盤の頃の話。
〈日本軍は壊滅寸前だった。一方で、ロシアにはまだ大軍が残っており、戦争続行の余力があった。だからこそ日本政府と
軍部は総力を挙げて戦争終結を目指した。そして、賠償金を放棄してまで講話条約(ポーツマス条約)を結んだ〉

日露戦争開戦時の国家総予算の差は、ロシアは日本の10倍。
同じくロシア対日本の軍事力の差は、10対7。
これは、太平洋戦争開戦時の日本とアメリカの差にほぼ同じ。

それなのに日露戦争では勝ち、太平洋戦争では負けた。
日露戦争では、
政府首脳と軍部は、常に強い危機感を持ち、情報を共有していた。
各国政府の思惑や動きを詳しく調べ、国際世論を味方につける策にも全力を尽くした。

太平洋戦争では、
組織が縦割りで、危機感も総合的な判断力も足りなかった。
国際情勢を収集し、分析する力もなかった。

さて、現在の日本だが……
政府首脳と防衛省は、強い危機感を持ち、情報の共有が出来ているか?
情報を収集し、国際情勢を分析する力はあるか?
国際世論を味方につけるべく全力を尽くしているか?
とりあえず、次の日本のトップの人には国際的な情報収集能力と国際世論を味方につける能力の高い人になって欲しいな。

午前中。
ゴドウィンの翻訳、今日が締め切りっぽいので(アバウトなところなのだ)ラストスパート。
 “And Devious the Line of Duty” あの「冷たい方程式」の人とは思えないコメディ小説。
ほとんど「男はつらいよ」の世界なのだ。
「ハリー・ポッター」の最終巻を読んだ時も「無法松の一生」を思い出したが「泣ける男の物語」って万国共通なのかも。

昼。
息抜きに4コマ漫画のサイト「中国嫁日記」を開いたら、ちょうど例の18日に中国に行ってしまった日本人の、ちょっと
ドキドキな話が載っていた。
こういう情報は、下手にマスコミを通さないものの方がいい。

ついでに日経電子版で、エリート層の中国人に取材したという記事を読む。
反日デモにおける破壊活動について。
〈ひょっとすると、日系企業に定職を得ている中国人のことがうらやましいから、(中国人の従業員が困るだろうというこ
とが)わかっていて、あえて破壊しているとも考えられる。日本車を叩き壊したというけれど、自動車を持っていること自
体が憎いのです〉
 ※( )内は、崎田が補足

「あ、そういうこともあるのかぁ」と、妙に納得。
失業中の日本の若者が、外資系に勤めるエリートや金持ちを見て「リア充爆発しろ!」とか言うのと同じか。
藤岡藤巻の歌にある「イチャイチャしているカップルにガソリンかけちゃえ♪」を実際にやってしまうようなものだね。

ネットに日本人の悪口を書き込んでいる中国の若者の多くが、日本人と会話したこともなければ、日本人と一緒に仕事をし
たこともない、生身の日本人と真近で接したこともないというのも興味深い。
日本人のことをよく知らないので、きっとすごく怖い人たちだと思っているのだろうな。
本当は怖くないんだけどねー。

午後。
ゴドウィンの続きをやっていたら、2号くんがプリンター用紙を持ってやって来る。
帽子を脱ぐと、どうやら床屋に行ったらしい。
「かみをかって来たのか?」
と、聞くと、
「2つの質問を一度にされるとは思わなかった」
と、言われた。
(これは日本古来の和歌で言う「掛詞」であって、決して「駄洒落」ではない)

名刺を印刷するのに、PCとプリンターを貸してくれというので、デスクトップを貸してこっちはノパソで作業する。
ゲームショウのスタッフに学生ボランティアとして駆り出されたとかで、
「どうせだから、企業の人に名刺を配っちゃおうかと思って」
だそうだ。
2年生から就活をしようという気らしい。
大変だね、最近の大学生は。

夕方。
ゴドウィン、終わらず。

夜。
ゴドウィン、終わる。
送信して、寝る。

2012年9月19日(水)
深夜に表でものすごい雷鳴が轟いていた気がする。
朝起きて外を見たが、別に雨は降っていない。

午前中。
ギターの練習。
弾けるコードの数は増えたが「セーハ」というのが出来ない。
人差し指1本で、全部の弦を1度に押さえるやつのことね。
別の指で離れたところを押さえると、どうしても人差し指のどこかが浮いてしまう。
(握力の問題か? 指の開きの問題か?)

ニュース。
尖閣諸島関連の中国の動きが、昼過ぎに配信された日経(電子版)の記事に報じられていた。
〈中国、反日デモ抑え込みへ 北京市民に一斉メール 〉
〈監視船は依然尖閣付近に〉

内容は、
〈北京公安局は19日朝、日本大使館前で連日起きていた反日デモを禁止することを市民に通告〉
〈略奪事件の犯人を逮捕し始めた〉
というわけで、反日デモは収束に向かいそう。

中国で営業している日系企業も、
〈北京市内のセブンイレブンは19日朝から通常営業を再開。ただ一部店舗では日本製品は陳列していない。イオンは中国
36店のうち襲撃された青島などを除く大半の店で営業を再開。イトーヨーカドーは午後にも北京で営業を再開する〉
と、本日から営業再開。

これはやっぱり、なんのかんの言っても、野田さんと中国首脳部の間で、
「18日まではガス抜きの意味も含めて中国民衆を暴れさせる予定ですので、よろしく」
「18日までですね。了解しました」
みたいな話し合いが出来ていたということなのだろうな。
(暴動で被害を受けた日系企業には、日本政府が補償を出すらしい)

尖閣諸島付近の監視船の方は、
〈19日午前10時ごろ、尖閣諸島の久場島北西約35キロの接続水域内で中国の漁業監視船1隻が航行しているのを海上
保安庁の巡視船が確認した〉
〈接続水域の外には計12隻がとどまっているという。〉
と、そんなところで、こっちも一応ウロウロはして見せるけれど、特に積極的に島に近づいて来ようという感じではない。

まあ、騒ぎは一段落したのだと思って良いのではないかな?
石原都知事が尖閣諸島を購入してしまった場合を想定すると、結果的に被害は最小限に食い止められたと思う。

午後。
1号くんが中華料理屋のテイクアウトを持って遊びに来たので、食す。
「近所の中学生が、店で職場実習をしていたよ」
と聞き、
(日本は平和で良い国だよな)
などと、ふと思う瞬間。

夜。
テレビで「ボーン・アイデンティティ」という映画を観る。
ストーリーは……ボーンさんという人が、アイデンティティを探す話。(笑)

有名な映画だと言うので、期待して観たのだけれどねえ……
記憶喪失の男、ジェイソン・ボーンは、理由も分からず命を狙われるが、なぜか自分がやたらに強い。
「なんで俺ってこんなに最強なの?」という謎を求めつつ敵と闘ってアクションをやっているうちに美女と知り合って恋に
落ち……最後は自分の正体が分かって(これがまたお約束通りのもの)メデタシメデタシ。

ストーリーなんかどうだっていいから、派手なアクション・シーンのある映画が好きという方にお勧め。
敵を捕まえて秘密を吐かせようとしているときに、美女が突然ヒステリーを起こして邪魔をし、せっかく捕まえた敵を逃が
してしまう……とか、展開的に「なんでやねん?」な部分が気になるタイプの人は、観ていてイライラすると思う。

ゴドウィンと遊び戯れてから、寝る。

2012年9月18日(火)
週末なんかバタバタしていてニュースをよく見ていなかったのだが、西宮さん(中国大使)は亡くなられたらしい。
ご冥福をお祈り致します。

日系電子版、中国情勢に関する記事。
〈「反日デモ」か「内乱」か 広東省で先鋭化した暴徒の実態は?〉
という見出しのコラム(担当:日経ビジネス香港支局特派員・熊野信一郎)を読む。

今月16日に、前日の暴徒化した反日デモで逮捕された参加者の釈放を求めるデモ隊が、共産党深セン市(「セン」という
字は「土」ヘンに「川」)委員会の本部前でシュプレヒコールを上げ、入り口の守りを固める警察に圧力をかけた。
そこで警察側が催涙弾を投入したところ……

〈しかしそれにも怯まない一部の連中は、飛んできた催涙弾を拾い、治安部隊へと投げ返す〉
ここまで読んで、不謹慎ながら笑ってしまった。
打ち込んだ催涙弾を投げ返された治安部隊の人、文字通りの涙目だったことだろう。
(中国のデモ隊は、元気が良いなあ)

治安部隊とデモ隊が衝突するようになると群衆の矛先が体制に向かい、反政府的方向に行ってしまうかも知れない。
デモのエネルギーが、そもそも「経済成長に伴う格差への不満」から生じたものだと言う事を考えれば、それは自然な流れ
である。
そうなると中国政府としては大変にまずいので、たぶんそろそろデモの鎮圧に本腰を入れ始めるのだろうな。

一方で、こっちは読売の電子版の記事(担当:上海=関泰晴)だが、
〈中国共産党機関紙、人民日報(電子版)は17日、日本の尖閣諸島国有化を巡って日中間の対立が深まる中、中国浙江省
温州市の一部地域で市民多数が食塩を買い求めて長蛇の列を作っていると伝えた。
 ネット上で「戦争になる」と流言が飛び交ったことが原因で、値上がりを懸念し買い占めに走ったとみられる〉

日本の4コマ漫画サイト「中国嫁日記」が、この件をさっそく漫画にしていて、日本に住む中国人がこのニュースを読んで
「なんでいつも塩買いマスカ もーバカバカしいデス 恥ずかしデス」
と、赤面するオチになっていた。

このサイトの4コマは、現実にあった出来事をネタにしているので、日本通の中国人のリアルな反応が読めて興味深い。
ちなみに昨日(17日)の4コマでは、日本にいる中国人が中国に住む友人からの電話で、
「日本にいると中国人は狙われるから、中国に帰った方がいいんじゃない?」
と言われたという話。

日本いると「はあ?」という感じだが、どうやら中国国内では、日本がそういうことになっているイメージらしい。
私は都内でも中国人が多い事で知られる池袋の街に住んでいるわけだが、本当に見事なほどに何も起きていない。
中国人の店が普通に営業して、普通に日本人がそこで買い物をしている、のどかな光景。
もしもそれを「なぜですか?」と質問されたとしたら、聞かれた側はその意味を理解できないだろう。

この街で生活していて、本国の同胞が「戦争になる」と塩を買う行列を作ったという話を聞かされた中国人が、その滑稽さ
に赤面してしてしまった気持ちが分かる。
日中両国民のこの温度差が、なかなか……

午前中。
ギターの練習。
指がだんだん弦に届くようになって来た気がする。
さすがにまだ「音程を聞き分ける」までは行っていないが、チューナーで音を合わせて正しい弦を押さえているのだから、
正しい音が出ているはずである。

子どもの頃(4歳ぐらい)、ピアノを習っていたときのことを思い出す。
当時から既に音痴だった私は、鳴っている音の高さは分からないなりに、「正しいキーを叩いていれば正しい音が出ている
はず」ということを理解していた。
それと同じである。
音痴は訓練すれば治るのだそうだから、たぶんこれを続けていれば、そのうち音程も聞き分けられるようになるのだろう。

午後。
なんだか風邪っぽいので風邪薬を飲んで少し眠る。
この方法が一番回復が早いのだ。

夕方から吹き矢の講習。
これも最近、的に当たるようになって来た。
最初は吹いた矢が的に届かなかったのだから、大変な進歩である。

帰り道で、いきなり雨。
慌ててビルの軒下に逃げ込んでバッグから傘を取り出す。

百均に買い物に寄ったら、店内に流れるラジオのDJが柳条湖事件の「柳条湖(りゅうじょうこ)」という字が読めなくて
照れ笑いしながらニュースを喋っていた。
念のため、柳条湖事件というのは満州事変勃発のきっかけとなった事件のこと。

今日が反日デモのピークだろうと予想されていたのは、今日がその柳条湖事件のあった日だからなのだが、現代の日本人に
とっては、ラジオのDJがその字を読めなかったことからも窺えるように「何それ?」というような事件。
だって80年以上も昔の話なのだ。

帰宅。
尖閣諸島に船から泳いで上陸したお馬鹿な日本人がいたそうだ。
たぶん右翼のお調子者が、仲間内でドヤ顔をするためにやったのだろうな。

もうひとつ、トホホなニュース。
今月15日、竹島問題に関連して「韓国に」抗議するために日本の右翼70人が新宿でデモ行進を行ったのだが、その中に、
「Kill China」というデモの趣旨と関係のないプラカードを手に紛れ込んだおっちょこちょいがいて、この映像が
ネット配信されたため、「70人のデモ隊が反中国デモを行った」という誤った情報が中国側に流れてネット上で炎上騒ぎが
起きたのだそうだ。

で、この記事に〈ネット投稿、膨らむ怒り 日本の反中デモに反発〉という見出しをつけた朝日新聞電子版、明らかに煽って
いるよね?
「記事を書くためにニュースを作る」的な姿勢は、やめて欲しいよな。

本当にどうでもいいこと。
崎田の個人的「反日デモ予報(的中率は昭和30年代の天気予報並み)」では、
「本日をピークに次第に沈静化し、来月の中国共産党の党大会頃までにはだいたい収まるでしょう」
なんだけど、当たるかな?

寝る。

2012年9月17日(月)
祝日。
(9月17日って、なんの日だったっけ?)
と、カレンダーを見ると「敬老の日」。
ハッピーマンデーだとかで「9月15日」だったものが「9月の第3月曜」に動いたのだそうだ。
このハッピーマンデー、学校なんかではとても困っているらしい。
月曜日に授業のある教科の授業日数が減ってしまうからだ。

で、「敬老の日」関連のニュース。
〈65歳以上が初の3千万人突破…24・1%〉(読売新聞電子版の見出し)

〈24・1%〉というのは、総人口に占める割合。
日本の人口は1億2757万人(2012年8月1日現在)で、そのうち65歳以上が3074万人。
ちなみに15歳未満の人口は、1665万人(2012年4月1日現在)。
老人が、子供の倍近くいるのだなあ。
(子供たちに囲まれた老人の図は心温まるが、老人たちに囲まれた子供の図は、ちょっと怖い)

午前中。
ハンドグリップで握力トレーニング。
そして指ストレッチ。
ギーターが弾ける中年になるんだい!

午後。
いろいろ雑用。

夕方。
小学校の図書室にSFの本を贈るという運動を行う団体の打ち合わせのため、日本橋へ。
2時間ほど会議を行い、会の仮称が「SF文学振興会」となる。
そのあといろいろ細かいことを決め、親睦を兼ねて八重洲の地下で飲んでから帰宅。

寝る。

2012年9月16日(日)
朝。
日経電子版の記事を読む。
〈日系企業を放火・破壊 トヨタ・パナソニック 標的に 〉
〈中国反日デモ、過去最大級に〉
というわけで、尖閣諸島国有化騒動に反応して中国で反日デモが起こり、日系企業がダメージを受けているそうだ。

そりゃ、そうなるよなぁ。
将棋で言ったら「角筋に飛車を置いたら取られた」みたいなものだ。
派手な動きで一見積極的に攻めているようで、実は単なる自殺点の献上。

本来なら、駒を動かす時には取られないようにあらかじめ手だてを講じておくものなのだが、今回は石原さんがろくに盤面
も見ずにどんどん話を進めてしまったものだから、日本政府はそっち止めるのが精一杯だった。
結果として、日本にとってダメージの大きな形での「尖閣諸島購入」に踏み切らざるを得なかったわけだ。

「尖閣諸島購入」を言い出した石原さんは、その結果として当然生じるだろう「日系企業のダメージ」ぐらいは仕方が無い
という気でいたのだろうか?
彼のやったことは、日本国の国益を大きく損ねた。
こういうことをやる人間のことを「国賊」と呼ぶのではないかね?

今回の件は、日本にとっては明らかにマイナスだったが、中国政府にとっても迷惑な話だったと思う。
そもそも、中国では経済成長に伴って生まれた「格差」に対する国民の不満が高まっていた。
共産主義国家では、表立って政府に反対するわけにはいかないが、国民のストレスは溜まっていき、いつ爆発するとも分か
らない。
これは中国政府にとってうまくないので「反日デモ」で騒がせることで適当にガス抜きをしていた。

ただ、今回のように集まった群衆が暴徒化してしまい、警察に抑えられなくなってしまうと「反日デモ」が「反政府デモ」
になってしまう危険性がある。(だって中国国民の本来の不満は中国政府に対するものだったのだから)
それは中国政府にとって避けたい事態だろう。

それに、この騒ぎを見て他の外国の企業にまで「中国は危ない」と思われたら、中国経済にとってもダメージが大きい。
だからきっとあまりひどいことにならないうちに中国政府が沈静化に本腰を入れると思うのだが。
たぶんこのデモ、18日(満州事変の発端となった「柳条湖事件」があった日)ぐらいまでは、この調子なだろうな。

午前中。
ギターの練習。
ネットで調べたら「手の小さい人がギターを弾くには握力を鍛え、指の開きを大きくする訓練をすべし」と書いてあった。
なるほど。

午後。
2号くんの大学の学祭。
受付にいたメイド服姿のお嬢さん……と、思ったら、2号くんだった。
今回、スタッフが学科だかゼミごとにテーマを決めてコスプレをすることになったのだとか。

「そのテーマ別って、男女の別はないのか?」
と、聞いたら、
「ない」
という返事。
「ヒゲの生えたメイドさんにも、意外と需要はある」(2号くん談)のだそうだが、少なくとも私はいらない。(笑)

展示を観て、学生が作ったとかいう映画を観て、売店で買い物をして、それなりに「いまどきの学生」とふれあう。
「この間、UFOを見た」
というお嬢さんに会ったので、
「今度、目撃時したときは、時間と場所とUFOが飛んで行った方角等をメモしておきなさい」
と言ったら、真剣に、
「分かりました」
と、返事をされた。
最近の若い者は、素直で良い。

池袋に戻って「芳林堂」で『生きる悪知恵』(西原理恵子 文春新書)を購入。
「天狗」で夕食を済ませてから、百均に寄ってハンドグリップを買う。

帰宅。
『生きる悪知恵』読了。

悩み相談の本。
一般人の悩み相談の間に、著名人の悩みの相談が挟まっている構成で、角田光代さんとかの悩みに対する回答の
「どんなに気をつけても作家はみんな中島らもになっちゃうんです」
には笑った。
(そう言えば、西原氏は、むかし『中島らもの明るい悩み相談室』の単行本にイラストを描いていたのだよな)
そうかあ、みんな中島らもになっちゃうのかあ。(^^;

基本的に西原さんのアドバイスは、自分が幸せになれば小さなことに悩まなくなるという方向での解決。
たとえば「隣家の生活騒音がうるさくて困っている」という相談者。
「ずっと家にいると気になって仕方ありません」という悩みに対する回答は、
「家にいて気になるんだったら、家にいなきゃいいんです。(中略)外に働きに出ましょう。そのお金で防音ガラスを買い
ましょう」
……前向きだ。(笑)

ハンドグリップで握力トレーニングをしてから、寝る。

2012年9月15日(土)
朝。
ニュースサイトをサーフィン。

海外ニュース。
〈ロンドンのアメリカ大使館前でもイスラム教徒がデモ〉

「イノセンス・オブ・ムスリムズ」という映画が原因らしいのだが、この映画のプロデューサーだという人物に「ラジオ・
サワ」がインタビューしたというニュースをネットで拾う。(時事ドットコム)
記事によれば、取材に応じたナクラ・バシリ・ナクラ氏は、「エジプト人のイスラム問題研究者」なのだそうだ。

この人が本物だとすると「ムハンマド侮辱映画」を作ったのはエジプト人だということになり、アメリカ関係ないじゃん!
……という話になると思うのだが、ここでひっかかるのが「ラジオ・サワ」がアメリカ系のアラビア語ラジオ局だという点
と、ナクラ・バシリ・ナクラ氏なる人物が、今のところ正体不明であるという点。
何がどうなっているんだか……。

日本では尖閣諸島を巡る騒動が続いているが、
〈国連は14日、尖閣諸島の周辺海域を中国の「領海」とする海図などを中国政府から受理したことを明らかにした〉
というわけで、これは明らかに今回の「尖閣諸島国有化」に対する対抗措置。

思うに、政府間レベルでは、いま揉め事を起こしても双方に得はないということは理解されているのだと思う。
ただ、国民レベルでは現在、日中双方でナショナリズム的傾向が強いので、日本側が何かしたことに対して中国が何もしな
ければ、中国政府は「日本の言いなりにばかりなっている」と国民から批判を受ける。
だから、一応の「対抗措置」は取る。
ここまでは大人の政治として理解できる。

ただ、困るのは、
 1)中国政府が国民のナショナリズムに引きずられてしまった場合。
 2)中国の政治家が「どうせやるなら、あわよくば」的な判断をしてしまった場合。
これは、日中双方にとって損な結果を生む。
いま日中が大きく揉めれば、結果はともあれ、お互いに受けるダメージが大きいから。
本当にもう、なんでこんな騒ぎを起こしたんだろう?

国内ニュース。
尖閣諸島国有化について。
〈石原氏は中国と十分に協議すべきだったと民主党政権を批判した上で、事態打開のため冷却期間を置くよう求めた〉
(日経新聞のサイト〈自民総裁選、外交・安保で保守色競う〉より )

この発言をしている「石原氏」は、言うまでもなく息子・石原(石原伸晃氏)の方。
尖閣諸島を都が購入すると騒いで〈中国と十分に協議〉する時間を奪ったのは、アンタの身内なんだけど。

それともこれは、
「実はあの耄碌親父には、家族も迷惑してるんです」
という話なのか?

ならば、息子・石原に総理大臣になってもらって、親父・石原から日本国を護ってもらいたい。(是非!)
目下、日中間で起きている騒動の発端は、親父・石原が外交のタイミングもバランスも考えずに「俺が言いたい時に、俺の
言いたい事を言う」を強行したのが原因なのだから。

司令官が、斥候の報告も聞かず、作戦も立てずに、ただ「進め! 進め!」とわめいていて戦争に勝てるか?!
平和ボケしてるんだよ、あの爺さんは!

午前中。
ゴドウィンと遊ぶ。

午後。
ギターセミナー。
白いギター(色がアレだったせいか古道具屋で安売りしてた)を抱えて板橋へ。
チューニングとコードの練習。

私は今までギターというのは、割と誰でも弾ける楽器なのだと思っていた。
やってみて、なぜ小柄な日本人が使っていた三味線の弦が、ギターの半分の数しかないのかが分かって来た。
指が届かない!

手の大きさ(指の長さが)足りないのだ。
欧米人は、たぶん体が大きい分、手も大きいのだろう。
人差し指と中指を伸ばしてなんとか弦を抑えた状態(すでにかなり無理な状態)で薬指で別の弦を抑えると、中指か人差し
指が浮いてしまう。
和音にならない。

いろいろ工夫して(私がじゃない、先生がだが)変え指的なことをやってしのぐのだが、
「では、この弦は小指で押さえて」
なんぞと言われると日頃「何かを押さえる」などと言う事に使用されたことのない私の小指が、戸惑ってネックの上をウロ
ウロしてしまう。

人間の手の動きというのは、どうやら手続き記憶のユニットごとに動きを記憶しているものらしく、初めての動作をさせよ
うとすると学習中のロボットハンドみたいに不可思議な動作をするのだな。
自分の意志と、自分の指がこんなにかけ離れた動作をするというのは不思議な体験。

セミナー終了後、歩いて要町(山手通りと池袋駅から西へ伸びる大通りの交差点付近)まで戻り、そこで養老乃瀧に吸い込
まれる。
ビールとマッコリを飲んで、帰宅。

寝る。

2012年9月14日(金)
世界各地でアメリカ大使館がイスラム教徒に襲われ、死者が出ているらしい。
原因は「イノセンス・オブ・ムスリムズ」ムハンマドを侮辱する映画で、言うまでもなく別にアメリカ政府が作った映画と
いうわけではない。

監督は、サム・バシル(Sam Bacil)という人物だそうだが、本名か、これ?
内容は完全にイスラム教徒に喧嘩を売っているようなものらしい。
わけの分からない他人が作った映画のせいで殺されてしまったアメリカの外交官がお気の毒である。

ところで、日本の尖閣諸島の方だが、今朝、中国の監視船が尖閣諸島周辺の領海にやって来たそうだ。
特に何をするわけでもなく海上保安庁は巡視船に向かって「尖閣諸島は中国の領土」的なことを日本語で言っただけで引き
上げたらしい。

こういうのが単なるデモンストレーションに終われば良いのだが、中国政府は最近「日本に対して弱腰だ」と国民の批判を
受けている。
尖閣諸島国有化をチャンスと捕らえて騒ぎを起こし「尖閣諸島に領土問題あり」を世界にアピール、あわよくば中国の領土
に……という方向に動けば、中国の国内的には支持率を上げるだろう。
(ただ、外交的には必ずしもベストの政策とは言えないと思うが)

妄想を広げれば、一昨年の漁船衝突事件なんかも、騒ぎを起こして領土問題を顕在化させるための挑発だったのかも知れ
ない。(それに石原知事が、うかうかと食いついたと)
それにしても、李明博と言い、石原慎太郎と言い、なんで自国が実効支配している島で、わざわざ悶着を起こすかなあ?

午前中。
ギターの練習。
チューニングというのをやるのだが「音が合っている」という状態がどうにも分からない。
(修行で音痴は治るはず!)

午後。
買い物。
六画レンチという工具を探して百均めぐり。
以外と百均で見つかるものだ。

帰宅して、壊れた古い椅子の解体作業。
これってどのぐらいバラバラにしたら「燃えるゴミ」になるのだろう?

夜
ゴドウィン、下訳のみ終了。
まだまだここから先が長いのだろうな。

寝る。

2012年9月13日(木)
朝。
ノパソのブラウザを立ち上げたら、画面にいきなりデカデカとiPhone5の宣伝。
ちょっとビックリ。
iPhoneは、欲しいけど高そうで買えないもののひとつ。

今朝の朝刊に〈日本、原発ゼロ再考を〉という見出しでアメリカの戦略問題研究所(CSIS)所長による寄稿が掲載され
ていた。
日本が原発ゼロになるとなぜまずいのかという理由を戦略というの観点から述べたもの。
〈日本が原発を放棄し、中国が世界最大の原子力国家になったら、日本は核不拡散に関する世界最高峰の技術基準を要求す
る能力も失ってしまう〉
要するに、お隣の中国の核開発に文句を言える立場を大事にして欲しいということか。
ストレートで分かりやすくていいな。

昼。
丹羽大使の後任として就任したばかりの西宮中国大使が、今朝、自宅近くの路上で倒れて都内の病院に搬送されたことが分
かったというニュース。

現在、病院で集中治療を受けているらしい。
今の時期に中国大使に任命されたら、心労も大きかったのだろうな。
気の毒に。

午後。
さあ「ゴドウィンと遊ぼう」の時間だよ!
(来週中にはなんとか目処をつけたいんだが)
……などと言いつつ、夕方。
中学、高校と徹底的に英語をやってこなかったツケが回って来ている。

夕刊の1面トップは〈シェールガス開発 400億円〉。
独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、カナダ西部のシェールガス開発に参画し、国際石油
開発帝石と日揮の現地法人に400億円を出資する方針だという記事。
日本政府が本格的にシェールガス確保に動いたということ。

原発事故で火力発電の比重が増え、燃料の確保が必須になったからなのだろうけれど、こういう新しいものって早めに手を
付けた方が有利な気がするので、これは良い方に考えてみる。

夜。
「探偵ナイトスクープ」。
日本人と結婚して日本に住んでいる中国人の女性の、「子どもの頃に食べた蝉の味を愛する夫にも味あわせてたい」という
依頼を受けて、蝉採りの段階から付き合う。

採った蝉は羽をむしって背中をマッチやライターの火であぶり、外側の殻(つまり外皮)を剥いて食べるそうだ。
味は海老みたいなのだという話。
たぶんむかし日本の子どもがイナゴを捕まえて食べていたのと同じイメージのオヤツなのだろうな。

で、この蝉だが、火であぶっている段階までは、まだ生きている。
この光景を見たレポーター(日本人)は、とっさに合掌し、女性の夫(日本人)は、羽をむしられている蝉を見て、
「痛い! 痛い!」
と、悲鳴を上げていた。
この辺が、やっぱり日本人の感覚。
(繊細なのよ。女々しいんじゃなくて!)

鳴いている蝉の羽を臆せずむしっていた中国人嫁、強し!
やっぱり、この人たちの国とは戦争をしたくないな。

そして、私の苦手食材(イナゴ、ザザムシ、蜂の子、メンダー)に、新たに「蝉」が加わった。
食べ物の好き嫌いって、治した方が良いのだろうか?

寝る。

2012年9月12日(水)
本日の日経電子版のコラム〈ニュースこう読む〉の書き出しは、
〈「プロメテウス」「星を継ぐもの」――。最近、劇場や書店をにぎわせている話題作に共通しているのは、地球や月で古
代の遺物や遺骸が発見され、話が展開していく点だ〉
だった。

「プロメテウス」は最近の映画だが、『星を継ぐもの』は1970年代のSF小説だろう? と、不思議に思ったのだが、
どうやらこの作品、最近漫画化されたらしい。

「〜を継ぐもの」と聞いて、まず思い浮かぶのは『論語』の「其或継周者 雖百世可知也」(為政第二)という言葉。
「周の制度を継承している国であるならば、それがどんな世の中になっているかは100世代後のことでも予測可能だ」
「10世代後の未来予測は可能か?」と弟子に聞かれた孔子が答えた言葉だ。

コラムでは、『星を継ぐもの』の作者ジェイムズ・ホーガン氏が、作中で、無尽蔵で安価なエネルギーがみつかり、それが
地政学的な紛争や戦争を地球上から一掃、米国はその変化を受けて軍事力を放棄し、米軍を「宇宙開発事業団」と改組して
21世紀中盤は平和な時代となっていると設定していることに触れ、
〈原作者のジェイムズ・ホーガン氏(故人)はシェールガスの存在を知っていたのだろうか。新エネルギーは本当に米国に
存在した〉
と書いている。
今後21世紀以降のSFを書く者にとっては、シェールガスは必須のアイテムとなるのだろうか?

昼。
外出ついでに昼食。
ファミレスでスパゲッティを食べる。
食べながらふと思ったのだが「お好み食堂」って言葉は、今は死語?

帰宅。
ゴドウィンと格闘。
翻訳は遅々として進まず。

SF小説なので、空想上の動植物というのが出て来るのは仕方が無い。
空想上の植物の部位についての記述。
(樹木の “fringe” って何だ?)
「人が “fringe” の陰に隠れる」???
……たぶん柳のような樹木なのだろうと考えて「しだれた枝」にしてみた。

夜。
ニュースは〈リビアのアメリカ領事館が襲撃される〉。
米軍は、いよいよ「尖閣諸島」どころじゃなくなるなあ。
野田さんは少なくとも今回、対韓外交では勝利し、対露外交でも頑張っているのだが、日本のマスコミは、あまり積極的に
報じない。
それより自民党の総裁選の方が大事みたいだ。

息子・石原は、谷垣さんの「三党合意」を継承すると言っているとか。
野田さんの外交は引き継ぐのか?

もしも息子・石原が総理大臣になっても、
「尖閣諸島でややこしいことをしないと東京都が集めた寄付金を寄越さない? 別にいいけど?」
と、突っぱねて欲しいな。

親父・石原が何と言おうと「日本国」としての外交戦略は崩して欲しくない。
崩したら日本がマジやばいよ。

寝る。

2012年9月11日(火)
朝。
民放のニュース。
松下金融担当大臣の急死のニュースについて、専門家らしきコメンテーターが、
「大臣が進めて来た金融界の健全化はこんなことでは止まらない」
と強調していた。
(もっともキャスターによって軽く流されていたが)
彼はやっぱり誰かが何かを止めようとしてアレしたと考えたのだろうか?

午前中。
ネットでニュースを見ていたら、昨夜の日経電子版の記事が目についた。
〈韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が日韓関係に詳しい韓国人有識者らを青瓦台(大統領府)に招いた席で、天皇陛
下訪韓に際して謝罪を求めた自らの発言の趣旨について「誤解されて伝わっている」などと釈明していたことが分かった。
会合は5日朝、悪化する日韓関係の打開策を模索する狙いで開かれたという。〉

これはやっぱり「野田さんの中国への親書」が効いたのかな?
日中がくっついて韓国を挟み撃ちなんてのは、どう考えてもめでたくないと思うもんな。

もうひとつ、これも日経電子版の本日(9月11日)の記事。
〈米大統領腹心、ナゾの訪中の真相は〉
米国の対外政策を取り仕切っているドニロン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、7月23〜25に訪中して胡錦濤
国家主席、次期主席に内定している習近平国家副主席、戴秉国国務委員、王岐山副首相、中国軍首脳と相次いで会談。
その錚々たる顔ぶれから考えて、かなり重要な話がなされたと考えられるのに、会談の内容は未だに公表されていない。

それどころか、ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると……、
ホワイトハウスは今回の訪中を「できるだけ目立たないようにするため、ごく大ざっぱな議題しか公表しなかった」
……のだと言う。

この異例の公表の仕方から見て、米中で何らかの密約が交わされたのではないかと考えられる。
ドニロン大統領補佐官は、北京からワシントンへの帰途に東京に立ち寄っている。
野田首相や玄葉外相らと会談を行っているので、おそらくこのときに中国側とのやり取りを日本側に説明したのではないか
という話。

北京での会談の内容が分からない以上、ここから後は推測するしかないのだが、日本側に説明したということは、日本に関
係のある話だと思うので、
「アメリカは、いま中国と喧嘩する気はないので、尖閣諸島で揉め事を起こされても積極的に応援はしないから、そこんと
ころヨロシク」
みたいな話だったのかな?

そういう国際情勢を一切考えずに「東京都で尖閣諸島を買おう」って、やばいのは分かるよね?
李明博大統領の竹島上陸は、完全に韓国側のオウンゴールだったが、東京都の尖閣諸島購入騒動は日本の中国に対するオウ
ンゴール。
日本人の方ばっかり向いてゲームをやってるから、味方のゴールにボールを蹴り込んじゃうんだよ!

午後。
2週間前から気になっていた足の小指の爪のことで、皮膚科へ。
(ネットで「爪が黒くなる病気」と入力して検索したら「皮膚癌」とかいろいろ穏やかならぬ病名が並んでいたのだ)

「爪が突然真っ黒になってしまったのですが」
と言うと、皮膚科医はしげしげと私の足の爪を見て、
「これは……よっぽどひどく……足を踏まれたね」

爪の内側に血豆が出来ているのだそうだ。
半世紀近く生きていて、そんな体験をしたのは初めてだ。

思わず一句。
 気をつけよう 満員電車の ハイヒール

あまりの阿呆らしさに腹が減り、ラーメン屋で冷やし中華を食べて帰宅する。
ゴドウィンは、主人公と異星の姫君との会話が延々と続くシーン。
会話のセリフは、言いかけて途中で切ったり文法を無視したものが多いので、以外と手間。

夜。
「世にも不思議な物語」を2本見る。
「呪われた手」と「幻視現象」。

「呪われた手」は、殺人を犯した男の次第に追いつめられて行く心理を描いた作品。
「幻視現象」は、戦場で突然起こった集団幻覚の物語。
好みで言ったら「幻視現象」の方が好きな話だな、後味が良くて。

さてと、寝るか。

2012年9月10日(月)
朝イチにコンビニでバイトをしている1号くんから電話があり、バイト先の愚痴を聞かされる。
「就活の都合があるので、シフトを減らして貰いたい」
と、店長に言ったら、
「就活に失敗したらバイトを続けていいから、大丈夫」
と、答えられたのだとか。
「何が大丈夫なのか、よくわかんねー!」
と、怒っていた。
秋になると大学4年生のベテランバイトが就活で辞めるので、店もいろいろと大変らしい。

午後。
ゴドウィンの続き。
SFに出て来る「宇宙軍」の階級は、アメリカ海軍のものが基本になっていることが多い。
それで “Lieutenant” という言葉を最初「大尉」と訳していたのだが、どうもこの “Lieutenant” は、「大尉」の年齢の人に
してはやることがガキだ。
つまり、もっと若いのだ。

調べてみたら、アメリカ空軍では、「中尉」を “First Lieutenant” 、「少尉」を “Second Lieutenant” と呼ぶようだ。
(ちなみに、「大尉」は、“Captain”)
さらに文中に「つい2〜3週間前に大統領自身の言葉を聞いた」とか書いてある。
尉官クラスが直に大統領と会話するというのは滅多にないことだと思うので、この「言葉」はスピーチの文句か何かだな。
で、内容からたぶん「士官学校の卒業式の祝辞」と考えて “Lieutenant” は、「少尉」にしてみた。
……本当に、何かと手間のかかるトム・ゴドウィン。

夕刊。
1面トップの見出しは〈谷垣氏、出馬を断念〉。
ああ、やっぱりそうなっちゃったか。

もうとつ1面の国際ニュース。
〈中国外務省によると、胡主席は尖閣の国有化に関し「すべて不法で無効だ。断固反対する。日本は誤った決定をせず、関
係を発展させる大局を維持すべきだ」と指摘。「日中関係は緊迫している」とも語った〉
……ということで、よく読むと、一通りの文句は言っているものの具体的にどうこうするという話は一切していない。
これは裏でちゃんと話が通っているということなのだろう。

日本政府の尖閣諸島購入が、東京都による購入を防ぐためであるということは中国側だって分かっていることだし、東京都
が購入して、都知事がまた派手なパフォーマンスでもやらかせば、中国政府も国民世論を考慮して何らかの行動を起こさな
いわけにはいかない。

今問題を起こせば、
 日本:韓国がゴネて日米韓の三国同盟の実現が遠のいた現在、大国である中国を敵に回すのは望ましくない。
 中国:話がこじれて国際司法裁判所に提訴なんて事態になったら、アメリカが味方をしそうもない現状で得は無い。
だから、日本政府は尖閣諸島を購入するけれど具体的には何もせず、中国も一応は文句は言うけれど、こっちも具体的には
何もしないというのがベスト。
世界平和が一番いい。

夜。
青山へ、ライブを聴きに。

6時半から始まって、まずは在日コリアンだという女の子。
歌はそこそこなのだが「在日コリアン」を強調し過ぎて客席が微妙な雰囲気に。
プロフィールを見たら、小中高とずっとコリアン・スクールに通っていたそうだ。
でも、当人は死ぬまで日本にいる気らしい。

韓国に帰る予定であるならともかく、日本で一生暮らす予定の在日韓国人の子どもに、ずっとコリアン・スクールに通わせ
るというのは、当人のとって幸せなのかなあ?
小さな肩に、在日韓国人のアイデンティティーを無理に背負わされている感じがして、見ていて痛々しかった。
(いっしょうけんめいなのが伝わって来るんだよ、本当に)

もうひとつ印象に残ったのはパンコロ兄弟というグループ。
いやあ、ここで「ダイナマイトがヨーォホホッ」なんて歌詞を聴くことになろうとは思っていなかった。(笑)
ボーカルの年齢が48歳だとかで、同世代じゃん。
ありがとう、懐かしい気持ちにさせて貰えて。

さて、トリは「藤岡藤巻(without 藤巻)」。
自分でも言っていたが、出番を待っているうちにすっかり出来上がっていて、途中で喉が乾いたとか言って泡盛を注文する
始末。
アシスタント・ミュージシャンとして舞台に上がった金谷あつしさんが、フリーダム過ぎてアシストしているんだか邪魔し
ているんだか、藤岡さんの泡盛を勝手に飲んで怒られていた。(笑)

帰宅。
ネットでニュースを見たら、松下忠洋郵政民営化・金融担当大臣急死のニュース。
警視庁によると、10日午後5時前、松下忠洋郵政民営化・金融担当大臣(73)の妻から「夫が倒れている」と119番
通報があった。警視庁東京湾岸署は現場の状況から、大臣が首を吊って自殺を図った可能性が高いとみて調べている。

松下大臣は、今年6月の就任以降、AIJ投資顧問の事件に関連して運用会社への罰則を強化する方針を打ち出していた他
増資インサイダー問題でも証券会社側に厳しい姿勢で再発防止を迫るなど金融界の健全化に取り組んでいた。

ご冥福をお祈りしたい。
寝る。

2012年9月9日(日)
考えてみると、今日は菊の節句だった。
桃の節句も端午の節句も定着した日本で、なぜかマイナーな菊の節句。
菊の花びらを浮かべた酒を飲んだりする日らしく、商売と結びつきにくいところがネックだったか?

朝刊の〈風見鶏〉というコラムが領土問題について書かれていた。
1995年から2010年の間にGDP(国内総生産)の世界合計は2倍になった。
この間に中国のGDPは8倍、ロシアは5倍、アメリカと韓国は2倍というように、それぞれGDPを伸ばした。
ところが、日本だけは1倍と、まったく伸びていない。

その結果、世界経済における日本のGDPのシェアは18%から9%に転落。
   中国: 3% → 10%
  ロシア: 1% →  3%
 アメリカ:25% → 24%
   韓国: 2% →  2%
   日本:18% →  9%
と、並べてみると、日本経済の凋落ぶりがよく分かる。

「なぜ、かつては領土問題で日本の言い分に理解を示していた国々が、最近はそうではないのか?」
は、
「なぜ、こっちが金持ちだった時にはチヤホヤしてくれた人たちが、貧乏になったら冷たくなったのか?」
という話と同じ。

つまり、領土問題で有利な立場になるためには、経済を活性化させて、また金持ちになれば良いのだ。
その辺のところをちゃんと理解せずに「強気の態度を取れば、領土問題は解決する」みたいなことを言っていると、解決の
方向を見誤る。
のび太くんがのび太くんのままでジャイアンに強気の態度をとっても殴られるだけなのだ。

昼。
先日壊れたノートパソコンの延長コードが回復する。
アップルのノパソを使っている別の人に、
「MacBookの延長コードが、買って間もない頃にいきなり使えなくなり、しばらく放置しておいたら回復した」
という話を聞いたので、試してみたのだ。
理由は分からないが、どうもMacBookの延長コードには、そういう現象が起こることがあるらしい。

夕方。
豊洲で行われているオクトーバーフェストへ行く。
駅でエピクトさんと待ち合わせて会場へ。
デポジット代1000円を払ってジョッキを受け取り、ビールを買うというシステム。

「ハッカープショール アノ 1417 ケラービア」という名前のビール500ml、1500円也をグラスに注いで
貰い、海を見ながらチビチビと。
日本の、水のようにサラリとした口当たりのビールと違って、濃厚で甘酸っぱい(「フルーティーな」と言うのか?)味。
(これ、日本のビール会社で扱ってくれないかなあ?)

目の前の海を、時おり遊覧船が通る。
外人さんの乗った遊覧船に、隣で飲んでいた外人さんが「ガイコクジーン!」と叫びながら手を振っていた。
(ギャグのつもりかな?)

さすがに、そこのビールばかり飲んでいては破産してしまうので(なにせみんな高級ビール)、どこかで食事がてら飲み直
そうということになるが、2人ともその辺の飲み屋には詳しくない。
月島ならもんじゃ焼きやがあるだろうということで、月島へ移動。
案の定、駅のすぐ目の前がもんじゃ焼きや。

キノコとかソーセージとかお好み焼きとか、もちろんもんじゃ焼きも食べつつ、ビール。
(同じ「ビール」という名前の飲み物の味が、ここまで違うのはなぜだろう?)
などと思いつつ、飲んで、食べて、帰宅。

気持ち良く寝る。

2012年9月8日(土)
朝刊の1面トップ。
〈自民・石原氏出馬へ 国会閉幕、ダブル党首選〉
あー、ハイハイ。

いま、ちょっと考えたんだけど、これって息子・石原さんが総理大臣になったら、パパに言われた通りに尖閣諸島に漁業関
連施設とか建設して、中国と悶着を起こすということかな?
勇ましいことを、口で言うのは簡単なんだけどね。

……と思いつつ、ページをめくって政治面を開いたら、
〈石原都知事 尖閣活用案など自民候補に質問〉
〈東京都の石原慎太郎知事は7日の記者会見で、自民党総裁選の候補者に尖閣諸島(沖縄県石垣市〉の活用策などに関する
公開質問状を出す考えを明らかにした。知事は国有化の条件として漁船の待避施設の整備を求めており「尖閣についてどう
いう責任をとるか。それによって党員も政治家もリーダーを選んだらいい」と語った〉
パパァ……(=_=)

このベタ記事を書いた記者が一番言いたかったこと は、たぶん〈尖閣諸島(沖縄県石垣市〉〉というココなんじゃないかな
という気がする。
沖縄県知事でも石垣市長でもない東京都知事が、なんで他所の県の土地の問題で、国会議員に質問状を出すの?

昼。
来年のSF大会絡みでメールのやりとり。
SNSのやり取りを読んでも組織の概要が見えて来ないのは、私の読解力の問題か?

午後。
今日も今日とて、ゴドウィンとの戦い。

「綴りと文法が間違いだらけの英語」を喋るエイリアンのセリフの和訳。
なんとなくコツがつかめて来た。
( “awrso” は “also”、“raff” は “laugh” だな、きっと)

日が暮れると、祭り囃子が聞こえて来て、神輿が家の前を通って行くのが分かる。
外へ出て町内会館へ行ったら、町会長さんがいたので簡単に挨拶。
なにやら難しい顔で誰かと話し合っていた。
選挙が近づくと、こういう町会をいろんな関係の方がこまめに回り始めるので、それ関係かなと思う。

夜。
近所の居酒屋へ。
ゴドウィンの同人誌を出すなら挿絵のイラストを描きたいと言って来た絵描きの人と、いろいろとろくでもない話をする。

帰宅。
原文のノンブルを確認したら、やっと28ページ目の真ん中あたりに辿り着いたところだった。
酒も入っているので、今夜はもう寝る。

2012年9月7日(金)
朝。
日経電子版の「秋山咲恵氏の経営者ブログ」というコラムを読んだら、中国の尖閣諸島デモに関して、
〈深センでも数千人規模のデモが行われ、その様子を現地社員が撮った写真で見ましたが、そこには人々が日本車を次々と
ひっくり返している様子や日本料理店が看板の日本という文字を隠している様子などが写っていました。一見してデモの激
しさが感じられましたが、私の滞在中は何事もなかったかのような落ち着いた雰囲気でした〉
と書いてあった。

つまり秋山さん自身は現地にいて〈何事もなかったかのような落ち着いた雰囲気〉を感じていたのに、写真で見ると〈一見
してデモの激しさが感じられ〉たわけだ。
なんとなく「探偵ナイトスクープ」の「プロのカメラマンが撮影したら迫力ある映像になった」という話を思い出した。

私が毎日見慣れているのどかな池袋の風景も、プロカメラマンが気合いを入れて撮ったら、なんかすごいことになっている
ように見えるのだろうか?
(そう言えば、前に遠くに住んでいる人に「池袋なんかに住んでいて怖くない?」と聞かれたことがあるなあ)

ところで、尖閣諸島が国有化したら都が集めた尖閣諸島購入寄付金を国に渡すと言っていた石原慎太郎都知事が、一転して
「やっぱり渡さない。自民党が政権を取ったら、尖閣諸島の整備費用として渡す」
と言い出したそうだ。

……ということは、息子・石原が、自民党総裁選に出るということかな?
国民の寄付金はパパから息子へのお小遣い?
(心温まる家族の絆)

午後。
ゴドウィン、先へ進まない。
単語の綴りがめちゃくちゃな上、文法まで間違えて喋る宇宙人のおかげで、ほとんど単語1つ1つに辞書を引く羽目に。
綴りから元の単語が推測できない場合は、発音してみて、それと似た発音の単語を探すという面倒くさい作業。
( “wawrk” は、たぶん “walk” なんだろうなあ)
とか。
夕方までかかって、訳文が4ページしか進まないというのは、アリか?

夜。
Gパンをコインランドリーに放り込んでから、そこらを散歩。
湿度はあるが、日が落ちると少し涼しい。
9月なのだ。

秋の気配の中を帰宅。
私はどういうわけか秋になると体重が増える。
不思議なのは、体重が増え始めるとカロリーの高いものが美味しく感じられるようになるということ。
よって、夕食のメニューはカツ丼。
(体重計は敵だ!)

いっそこのまま冬眠に入ってしまいたい……。
寝る。

2012年9月6日(木)
天気が少しぐずついている。

午前中。
翻訳中のトム・ゴドウィン、原文をプリントアウトする。
ずっと画面で見ていた文章は、紙にすると全部で36ページあった。
意外に長い。

昼。
「CSI」は、鑑識の盲点の話。
警察が事件現場に到着する前に、通りすがりの子どもが落ちていた薬莢を拾い上げてポイと投げ捨ててしまう。
薬莢の落下地点から拳銃が発射された位置を割り出そうとした鑑識係は……。
これはアイデアとしてちょっと面白かった。

午後。
ゴドウィンとの格闘。
なかなか先に進まない。

夕方。
プリンター用紙を買いに外出したら、雨が降って来た。

フリーペーパー「R25」を読んだら、石田衣良氏が上海で行った自分のサイン会の様子をコラムに書いていた。
集まったファンは300人を下らなかっただろうとかいう話なのだが……。

日本に帰って来て、ちょうどその日に中国全土で半日デモの嵐があったというニュースを見た石田氏が調べてみると、
〈3千万人の人口圏を擁する上海の日本領事館のまえには、20人の抗議集団がいたという〉
……ということで、つまりその日、上海圏の30,000,000人のうち、300人が石田衣良氏のサイン会へ行き、
20人が日本領事館の前で抗議デモをやっていたということになる。
石田衣良圧勝!(笑)

夜。
訳し終わったゴドウィン、ページを調べてみたら、まだ19ページ目。
まだまだ先は長い。

今日はここまでにして、テレビで「探偵ナイトスクープ」を観る。
視聴者参加型のバラエティ番組。
自分の故郷の町をPRしようと、名所である山に登って映像を撮った視聴者が、「どうも映像に迫力が無いのでプロの
テレビカメラマンに撮って欲しい」と番組に依頼して来た。
そこで、プロのカメラマンが撮影してみると……

いや、さすがはプロ!
「崖を登る」という絵を撮るには、登っている人を撮るだけじゃダメなのね。
間に「それを下から見上げている人の表情」のカットを挟むだけで、すごく「高さ」が出るのだな。
(勉強になりました)

今夜はこのままテレビ視聴デーにしてしまおうと、東野圭吾ミステリーを観る。
友人からの結婚報告に同封されていた近況写真に写っていたのがなぜか友人ではない別の女で、理由を確かめに出かけた
ヒロインが事件に巻き込まれるという話で、脚本も役者の演技も良く面白かったのだが(特に友人の夫役の大倉孝二!)、
ちょっとひっかかった点がある。

半年前に派遣契約を切られて失業中という設定のヒロインが住んでいるマンションが立派すぎ。
会社員の夫を持つ友人の自宅より広い。
おまけに、旅先ではツインルームにひとりで宿泊している。
(せっかく台本が主人公の「貧乏感」を出していたのになあ……)

寝る。

2012年9月5日(水)
朝刊。
「電子版この1本」(記事のさわりだけ紙面に載っけて「あとはウェブで読んでね」というやつ)の記事。
〈潜在力は太陽光の13倍、洋上風力発電〉
簡単に言うと、風力発電はクリーン・エネルギーだが環境等への配慮から設置が難しい。
でも、日本はどうせまわり中が海なんだから海の上に風車を建てちゃえという話。

風力による発電は、機械の稼働率が重要でメンテナンスが欠かせない。
頻繁にメンテナンスをするのなら国内メーカーに発注した方が良い。
だから国内メーカーへの需要を発掘することになり、経済の面でもプラスになる。
……そんな話。

もうひとつ,エネルギー関連の記事。
〈原発ゼロ 3つの論点〉
政府のエネルギー・環境会議がまとめた「原発ゼロの課題」による、原発ゼロを2030年に実現させる際の問題点。
1)光熱費の値上がり。
  現在、太陽光発電のコストは1キロワット/時で30〜40円。
  火力発電の1キロワット/時と比べて3〜4倍のコストがかかる。
2)プルトニウムが生産している理由を国際社会に説明できなくなる。
  日本はこれまで核燃料サイクルを理由にプルトニウムの生産を国際社会から容認されて来た。
  原発ゼロならプルトニウムを燃料に使う必要が消えてしまうので、プルトニウムを生産する理由を説明できなくなる。
3)地球温暖化対策に影響。
  政府は20年の温暖化ガス排出量を90年比で25%減らす目標を掲げている。
  30年までにゼロにすると20年時点で7%程度の削減にとどまる。
  温暖ガスの削減目標はEUが90年比で20%減、米国が05年比で17%減。
  日本だけが削減目標を引き下げれば国際的な非難を受けると懸念する声もある。

さあ、これに対する原発反対派の反論を予想してみよう。
1)それはあくまで「現時点」でのコストでしょ? 技術が進めばもっとずっと安くなるんじゃないの?
2)そもそもプルトニウムを作らなければいいという話じゃん。
3)東日本大震災の原発事故という特殊事情は国際社会だって知っているのだから、それはちゃんと理解されると思う。
(さあ、再反論だ、エネルギー・環境会議!)

国際ニュース。
丹羽駐中大使の公用車襲撃事件の犯人について。
中国政府が「勾留処分5日間、但し釈放後も当面、公安当局の監視下に置く」と発表したそうだ。
これは日中両政府が共に「余計なことをしやがって!」という事件だったよな。

昼。
「CSI」。
本日のエピソードは、犯人は冒頭で分かっていて、その動機が何かが謎解きになっているという話だった。
いろいろと苦労のあとが感じられる脚本。
長期シリーズは、作る側もいろいろと大変。

午後。
ゴドウィンと遊ぶ。
アルタイル人の話す、綴りと文法の間違いだらけの英語に苦戦中。
(SFって、これだから……)

夕刊。
〈尖閣購入 来週契約へ 20億円、政府と地権者合意〉
というわけで、尖閣諸島は国が買うことになりましとさ。

国は買うけれどそこに何も作らないという方針。
石原に買わせたら、余計な騒ぎを起こしかねないから国が予算を使ったということだろう。
国の方針として「親韓」から「親中」にシフトしたところなので、中国といらない悶着を起こさないための20億円。

ところで、尖閣諸島問題についての私の素人考え。
この問題で中国と正当な議論をしようと言うのは、のび太くんがジャイアンと正当な議論をしようとするようなもの。
「僕の側に理があるのだから、国際社会(スネ男)だってきっと味方をしてくれるはず」
というほど、世の中は甘くない。
ドラえもんに何か良い道具(外交取引材料)を考えてもらった方が良いだろう。

こちらに良い取引材料がない時に動くのは、韓国の李明博大統領の竹島上陸と同じ結果を招く。
(あれはどう見ても韓国が損をした)

夜。
テレビで「ヴァン・ヘルシング」をやっていたのでつけてみるが、どうもイマイチ面白くない。
たぶん、これキリスト教的な素地がこっちにあればもっと怖いとかイロイロあるのだろうな。

ゴドウィンに戻ってアルタイル人の英語との戦いを続ける。
( “Rootenant” は、たぶん “Lieutenant” のスペルミスなんだろうな)
とか。
いちいち綴りを直してからじゃないと訳せないので、1行の翻訳に下手をすると30分ぐらいかかる。
(ああ、イライラする!)

疲れたので、寝よう。

2012年9月4日(火)
朝。
(このだるさは、夏バテか?)

だらだらと雑用をやっているうちに、昼。
(「CSI」をやっていたな)
と、思い出して観てみるが、つまらない。
見るからに犯罪者っぽい奴が出て来て、実は一番犯罪者っぽくない奴が犯人というパターン。
最初に考えた人は偉かったと思うが、今や「ああ、またアレ」になってしまう。
ミステリーのパターンも出尽くしてしまったかな?

午後。
トム・ゴドウィンにじゃれつく。
 “snub-nose” って、日本語にすると「獅子鼻」とか「団子鼻」とかイメージが良くないけど、欧米では可愛い鼻なのか?
(とりあえず「丸い鼻」と訳してみる)

夕方。
吹き矢。
腹式呼吸がうまくいかないのは、腹筋にへばりついた脂肪がいけないのか?

帰り道。
東京芸術劇場がリニューアル・オープンしていたので、中に入ってみる。
滝のディスプレイがなくなっていて、全体に装飾が落ち着いたデザインに変わっていたのは、ここで芸術監督を務めている
野田英樹氏のセンスだろうか?
エントランス・ホールの長いエスカレーターが目立たない位置に移動していたのは、ワンフェスの事故の影響だと思う。

入り口にドアが付いたのは、冷暖房効果を高めるという点で省エネ的には良いのだろうけれど、あの「気がついたらなんと
なく入っていた」感は薄れたかな?
(それが大事かどうかは分からないが)

地下のトイレを見るしたら(「建物はトイレをチェック」という変な癖)見事なほどに、ここには手を入れていない。
(便座のひびまでそのまんま)
予算はすべて舞台と客席やエントランスに使ったということで、劇場の改修としては正統なのだろうが、ひびの入った便座
だけは交換しておいた方が良かったんじゃなかろうか?

帰宅。
ゴドウィンと戯れつつ、寝る。

2012年9月3日(月)
朝から抽選会に出かけたのだが、列が出来ている会場の廊下が、様子を見に来た係員が、
「うわあ、こんなに暑いのか。これは申し訳なかったな」
と、思わず声を上げたほど、暑い。
そして会場内に入ると、今度は古い建物の調節の利かない冷房で、寒い。

抽選会を終えて、建物の外に出ると、炎天下。
帰りに買い物をしようとコンビニに入ると……
シンプルに出来ている私の体温調節機能が混乱をきたしたのか、無駄に疲れてだるくなる。

帰宅して朝刊を読む。
2面がヒッグズ粒子の特集記事で、これに押しやられる形になったのが、自民党総裁選の記事。
〈石原氏、出馬に強い意欲 「谷垣総裁支持」修正〉
〈谷垣氏「逃げぬ」〉
〈町村氏「不退転」〉
〈出馬の自重を安倍氏に促す 森元総理〉

要するに、石原さんが谷垣さんを支持するのはやめて自分が総裁選に出ると言い出し、
谷垣さんが、それでも自分は総裁選に出ると言い、
町村さんが、自分も総裁選に出ると言っているので、
森さんが、同じ町村派から2人も出たら混乱するから安倍は出るなと言った。
……と、そういうことか。

森さんは、
〈(谷垣総裁の再選に関して)参院で反消費税を理由とする野田佳彦首相への問責決議に賛成した対応を批判し「がらっと
気持ちが変わった」と支持しない考えを示した〉
と、安倍さんだけでなく谷垣さんも支持しないと言っていて、

一方、谷垣さんは、
〈出身派閥である古賀派の古賀誠会長と近く会う考えも明らかにした〉
と、支持してくれる人を求めていろいろと頑張っているらしい。
(ひょっとして、こんな感じで日本の総理大臣が決まってしまったりするのか?)

昼。
一昨日買ったDVD「世にも不思議な物語」を観る。
本当にあった出来事(というか今で言う都市伝説)を映像化したドラマ。
1959年制作だそうで、その時代の欧米の生活や服装が分かって面白い。

「超常現象」
空から石が降って来た事件の話と、水を液体燃料に変える薬を売りに来た男の話。
オチはなし。

「心霊現象」
ある夫人がウィジャ盤(西洋版コックリさん)で呼び出した霊との交信に夢中になる。
妻が気が狂ったと思った夫は精神科医を自宅に呼ぶが……

午後。
トム・ゴドウィンへの挑戦の続き。
体がだるくて休み休みなので、あまりはかどらない。

ニュース。
〈韓国政府関係者は3日、韓国海軍などが7日から竹島周辺海域で行う「独島(竹島の韓国名)防衛合同訓練」で、海兵隊
による上陸訓練は実施しないと明らかにした〉
これも李明博大統領の竹島上陸騒動の余波か?
結局のところ、彼は何をしようとして、結果として何をしたのだろう?

国内のニュース。
日経の1面の見出しによると、
〈古賀氏、出馬辞退を要請 谷垣総裁、再選険しさ増す〉
と、谷垣さんは古賀さんにも振られてしまったようだ。

つまり、党を挙げて「谷垣自民党」全否定???
これって、自民党がみんなで「野党になってからの自民党ってダメだったよね」と言っているようなものじゃないのか?

で、民主党の方はと言えば……
〈民主党代表選 山田氏出馬へ〉
ええと、山田って……?
ああ、前に農林水産大臣をやっていた山田正彦さんね。
主張は「TPP交渉参加反対」と「脱原発」。
元農林水産大臣のTPP反対は、分かりやすいな。

夜。
ゴドウィンの続きをやってから、寝ることにする。

2012年9月2日(日)
昨日は「防災の日」だったのだな。
どうも「関東大震災」というもののイメージが薄れた感があるが。

午前中。
空には厚い雲。
降ったり止んだりの曖昧な天気のあと、急な土砂降り。
まるでスコールだな。

昼。
いろいろ付き合いでmixiのゲームアプリというのをやっていたのだが、今日ゲーム画面を開いたら、
「ゲーム提供サービスを停止させて頂くことになりました」
という表示が出た。

このゲーム、基本は無料で、画面の下の方にあるガチャというもので有料アイテムを手に入れるという仕組みだった。
確か1日1回だけ無料でガチャを試せて、2回目からは有料とかいうシステムだったのだが、いつのまにかこのガチャが画
面からなくなっており、今回ゲームそのものもなくなることになった。
(やっぱり、コンプガチャがいけないとかいう例の件が原因か?)

最近、無料の携帯ゲームの普及のせいで金を払って買うコンピューターゲームが流行らなくなって来てしまった。
ものを作るにはお金がかかるので、どこかでそれを回収しなければならない。
そこでコンプガチャという課金システムを使っていたのだが、このシステム、1人のユーザーが支払う金額が大きいという
欠点がある。
多数の無料ユーザーの分を回収するためなので、そうならざるを得なかったのだろうが、これが社会問題になってしまった
らしい。
(ゲーム業界、次はどんな手を考えるのだろう?)

夕方から高井戸でSF乱学講座。
本日は読書会で、課題図書は『青い星までとんでいけ』(小川一水 ハヤカワ文庫)『南極点のピアピア動画』(野尻抱介 
ハヤカワ文庫)の短編集2冊。

私は『青い星までとんでいけ』は、いわゆる「中学生日記」、『南極点のピアピア動画』は、事業SFとして読んだのだが
世話人さんの考えでは、ファースト・コンタクト・テーマなのだと言う。
読書会は、本には参加者の数だけ解釈があるということが分かって面白い。

……と、楽しく参加していたのだが、ここで(個人的に)ショッキングな事件が!
読書会には、私を含めて性別が女性である参加者が3人。

何度も言うが、私はオンナである。
だから発言する時には、
「私はオンナなので、女性としての意見を言います」
と、断っていたにも関わらず、
「女性の発言がないようなので、そちらの2人の女性の方の意見を」
と、さらっと言われてしまったのである。

「私もオンナだ」
と、主張すると、
「いや、崎田さんの性別は……特別だから」
と、ショックで熱を出して寝込みそうなことを言われてしまった。
(おまけに、参加者の誰も否定しない)

終了後の食事会。
来年のSF大会の企画は「原田実 超古代史を斬る!(仮題)」的なものになりそう。
トム・ゴドウィンの翻訳本は、翻訳権関係がクリア出来たら製本して同人誌として販売しようかという話になる。

いろいろと有意義な話は出来たものの、傷ついた私の心は癒えなかった。
傷心を抱えて帰宅。
寝る。

2012年9月1日(土)
朝。
5時に起きてシャワーを浴び、朝食後、出かける。
いろんないきがかりで「と学会」の例会に行くことになったのだ。
しかし、昨日の地震騒ぎで寝不足。

例によって道に迷う気満々だったので(?)早めに出たのだが、駅に着いてみれば会場のある建物はすぐ目の前。
余裕でコーヒーショップに寄り、ノパソで「独り言」更新とか洒落たこと(個人の感想です)をやってみる。
Safariが進化して「ソースを表示」させるのに前より面倒な手間がかかったものの、どうにか成功。
ルンルンと建物の中に入り……中で道に迷った!

これは部屋の外のホワイトボードに団体名を表示していなかった「と学会」の人が悪い。
(私は断じて悪くない!)
この件については他からも苦情が来たのか、しばらくして見たらホワイトボードに「と」と書かれていた。
まあ、分かるからいいか……。

何しろ「と学会」の例会は初参加。
本日は発表者が少ないとかで、聞いてみたらゲストの私も「発表して良い」とのこと。
「やっても良い」と言われたら「やる」よな、普通?

見ると会場にはプロジェクターやら書画カメラやらDVDプレイヤーやら、機材は十分。
こんなことなら映像素材をもっと準備しておくのだった。
私の手に有るのは、ご近所の方が書いた本が1冊。

「あなたの番だ」と、言われて壇上に立つ。
3分程度喋ればいいと聞かされていたのに、持ち時間は8分だと言う。
(どうやって引き伸ばそうか?)
とか考えていたら、タイムキーパーに「あと1分です」と、言われる。
8分間は、意外と短かった。

昼休みに髪の長い女性に声をかけられ、それが占い師の稗田おんまゆらさんだと知る。
(普通の格好をしているときの稗田さんは、礼儀正しく感じの良い女性だった)

ヒレカツ定食を食べて、午後の部へ。
原田実さんたちと食事に行く。
店にリュックを置き忘れて取りに戻ったら、最後に店を出た原田さんが、
「そう言えば、私が座っていた脇にリュックが置いてありましたね」
と、穏やかにおっしゃった。

「それで、そのまま店を出たのですか?」
と聞いたら、
「忘れたのに気づいたら自分で取りに来ると思って」
(ありがとう。私を信じてくれていたんですね)

発表は、どれもかなり面白かったのだが、さすがにその内容をここには書けない。
(もしも「と学会」の例会をテレビ中継したら、画面は全てモザイク、音声は全て「ピー」音になるのだろうな)

例会後は2次会にも参加。
2次会開始までの空き時間に本屋に寄ったら、ついDVD「世にも不思議な物語」を買ってしまう。
(20話収録で、1980円のやつ)
最近、むかしの名作番組が手に入りやすくなって嬉しい。

2次会。
と学会員の立川談之助さんと、ちょっと話をする。
(厚かましいのは酔っぱらいの特権!)

帰宅。
「ゴーストママ捜査線」という番組に元こらくちゃんが出ていると本人からメールを貰ったので観る。
(確かに一瞬だけ画面に映った)
早速、元こらくちゃんヘ感想メール。
ついでに談之助さんの話とかをメールでやりとりしていたら、夜中になっていた。

寝る。

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