配管から空気が抜けなくて不凍液が循環しない。0.4m/s 以上で配管中の空気は押し流された。


流速が速いと空気は浮上せずに管路から除去できない。大気圧以上で流速を低下する大口径管路の凸部に空気抜きを設けること。運転停止で大気圧より負圧になる箇所への空気抜き弁には逆止弁を設置し空気の侵入を防ぐこと。ポリなどの樹脂管やゴム管は酸素や水蒸気(湿気)も透過するので,気体が管路に入る。これが流速の遅い箇所や凸部などに貯まり,流速が遅いと押し切れない。県立図書館では熱源杭とヒートポンプとの回路での流速が遅くて循環しない回路が生じた。並列配管では他の回路で循環しているとある回路だけのエアロックはその回路をバルブで遮水しないと空気抜けないことが生じる。逆に,流速をかなりダウンしないと空気弁を設けても空気は循環液から浮上せずに流れ去って抜けない。熱源回路が集まるヘッダー管が流速が遅いと空気溜りになる。筆者は実証施設で随分と泣かされた。

打撃杭で15年運転時漏水の杭(音楽堂)を密閉(サイフォン)回路にして漏水なしに。