3日目
1.上出洋介先生のオーロラ講義(20時〜21時)
オーロラ研究暦45年のオーロラの権威(東大、京大等の教授、海外の大学の客員教授を歴任)から、ビレ
ッジ内のティーピーでパソコンの映像を基に講義を受けた。オーロラの発生メカニズム、また、太陽からの
プラズマを人工衛星で捕らえたデータを、インターネットを介しコンピュターでグラフで表示して、2時間
後のオーロラの発生の強さを予測(イエローナイフ上空とは限らない)出来る事を学ぶ。そのデータを見な
がら暖かいティーピー内から極寒の外へオーロラ観測に出る。いつも外に出て空を見ている必要は無い。
また、北磁極がカナダ側(北緯78度、西経100度付近)にある為、イエローナイフ(北緯62度)は
北極圏(北緯66度33分以北)から400km南にあるが、オーロラ・オーバルはイエローナイフ上にあ
り、オーロラが良く見える。また、磁極は移動しており、東京でもオーロラガ見える日が来るかも。
2.犬そり体験(21時30分〜)
オーロラレイクの対岸に犬そり用の犬が飼われており、オーロラ観賞時に鳴声がしていた。3人乗りのそ
りで周囲をテント生地で巻いた中に、後ろから順に足をハの字に開いて座り、御者は後ろに立ってかけ声を
かけ、犬を操る。10頭の犬が御者の声により、スタート、速度、方向変更、ストップを行い、真っ暗な、
湖の氷上、林の中を登ったり下ったりした約10分の体験であった。零下25度の夜、時速約20kmで走
行するので、顔をきる風で顔がこわばる。貴重な体験だった。
3.オーロラ鑑賞(22時〜)
犬そり体験から戻ってきた時は天空から西は曇りで星も見えない。ダイニングルームで暖をとりながら出
現を待つ。12時をまわる頃、オーロラ出現の声。三脚付カメラ持参で外にでる。東の空に薄いオーロラ@
。昨日来た団体の人達は歓声をあげているが、我々は、おとといオーロラ爆発を見ているので、「なーんだ、
この程度のものか」と興味もわかない。人間とは現金なものだ。東に出たオーロラは数十分で消えた。真上
には星が出ている(北斗七星A)。一時間ほどして真上にやや濃いオーロラが出現。帯状にゆれながら濃くな
ったり薄くなったりしつつ、しばらく出ていた。今日のレベルは4だそうだ。
@
A
ダイニングホール上空