バリ島
現地案内人の話では、各村毎に異なる宗派の神を祭る寺院が4つあるとの事。バスで異動する間に大小の寺院
の建物が次々と目にとまる。本当に寺院が多い。「神々の宿る島」と云われる所以だ。
デンバサールのホテルでは、初日、10時出発で観光する。午前中にホテル内を散策。観光から戻って、夕方
ホテルの敷地内のロックバーで、夕日鑑賞時に雨に降られ早々にホテルの部屋に退散。
1.ウブド王宮(ホテルから北へ直線距離で30km)
バリ島では、数日間お祭が続き、その間、日本の七夕の様に道路の両側に竹を立て、その先端に飾りを数個付
けたものを道路のあちこちで見かけた。ウブドは、空港から北へ約30kmにある。バリ島の中でも芸術の村と
して有名。18世紀にゲルゲル王朝が崩壊し、1880年にウブド王朝が成立。1908年オランダがバリ島を
植民地にし、オランダ、ドイツの画家や、メキシコ人の音楽家がウブドに住み着き現在の芸術村ができた。
王宮の近くに、小さな店が並んだ市場があり、生活用品、みやげ物等を売っており、観光客でにぎわっていた。
2.アルマ美術館
ウブドの南に位置するこの美術館には、アルマ財団所蔵、アグレ・ラク夫妻所蔵、バリ、インドネシアの画家、
海外アーティストの作品が常設展示されている。美術館はバリの伝統的建築様式にのっとった、壮大なスケール
の建築群からなり、伝統的な絵画を集めた「バレ・ダジョ」、現代アートが中心の「バレ・ダウ」の二つの本館
からなっており、建物間には、広大な庭園、噴水、池が作られている。展示品の撮影は不可であったので、パン
フレットの絵「舞踏劇バリス」を紹介します。
アルマ美術館入口 バレ.ダジョ入口 バレ.ダウ入口 庭園 モジョバイト(柑橘類) 舞踏劇バリス
3.バリ島の民家
ウブドの民家を見る機会をえた。かなり裕福な家と思うが、敷地内に割れ門の奥に寺院を持ち、舞台(集会所
?)等もあった。台所を見たが、狭く戦後の日本の農家の様な、土のかまどがあり、なべ、かまが置いてあった。
なんか違和感を感じた。
入口 割れ門 中庭の灯篭(宝塔)
バリ2日目、11時30分に観光に出発する。出発までにホテル内を散策する予定だったが、雨で中止し、仕
方無く部屋でくつろぐ。出発時には雨も上がった。
4.タマン・アユン寺院(ウブドから西へ10km)
ホテルから約1時間30分にあるタマン・アユン寺院は、17世紀バリ島に多数の王国があったが、ムングィ
王国の国を守る鎮守として1637年に建立された。その後、国は崩壊したが1937年に改修され、今は憩い
の場となっている。バリ島にあるバリ・ヒンドゥ教の総本山プサキ寺院についで2番目に大きい寺院。割れ門を
入ると、鐘楼(クルクル)、本殿、宝塔、いくつもの宝塔(メル)、闘鶏場が目についた。これらは、低い塀に囲
まれた中にあり、塀の外側には堀が廻らされていた。宝塔は10基あり、ヒンドゥ教では奇数が神聖な数と云う
事で、3,5,7重の宝塔が並ぶ。その中で,2重の宝塔が1基だけあった。
割れ門 宝塔(メル) 宝塔群 本殿 掘割
5.棚田(2012年世界遺産登録、ウブドから北西へ30km)
9世紀以来のスバック(バリの水利組織)は、2008年現在、1627存在している。この組織は、農民
達の公平な水の配分を実現する組織で、スバック毎に寺院を持っている。棚田は、水の神や稲の神への崇拝や
儀礼に結びつく、こうした哲学(宇宙観)で支えられた文化的景観なのである。インドネシアでは年3回稲の
収穫が出来、田植えが済んだところだった。世界遺産に登録された棚田は、中国雲南省の棚田(世界一の棚田)、
とフィリピンにある。日本でも棚田百選でも選ばれているが、棚田の面積は、22万1067ヘクタール(全
水田面積の8%)でかなり多い。
幅1m弱の棚田
6.ケチャックダンス(デンパサール市内で鑑賞)
6.1 サンシャンダンス(ケチャックダンスの起源)
サンシャンダンスはバリ島に伝わる、悪霊や病気を避ける村人の健康と幸せを守る神聖な儀式の踊り。
・ドゥダリダンス
2人の処女が踊るトランスダンスで、寺院で行なわれる儀式に、村の男女の合唱が始まると取り憑く
かれた様に踊り始め、トランス状態になった少女にブマンクと呼ばれる僧侶が聖水を振り掛けると
正気に戻る。
・ジャランダンス
トランス状態になった少年が馬の模型(ジャラン)にまたがって燃え盛る椰子の塊の上で踊るダンス。
6.2 ケチャックダンス
ケチャックダンスはバリ島の数あるダンスの中でも最もユニークな踊り。猿に扮した約100人の男性が
座って「チャッ、チャッ、チャッ」と声を発する中で物語が進行する。1930年に「ラマヤナ」物語を取
り入れて現在の舞踏劇になったと云われている。
チャッ、チャッと声 ラーマ王子とs−タ姫 ラーマ王子とメガナダ ドゥダリダンス 踊り子挨拶
バリ島3日目、本日17:55発でデデンパサール空港からジャカルタ経由で日本に帰国するが、午前中は自由時
間。今日は、クブビーチ散策に、リンバホテルをシャトルバスでアヤナホテルへ出かける。ホテルへ着くとスコール。
ホテル内のプールサイドで40分程雨宿り。雨も上がったので歩いてクブビーチへ向かう。(約1km)
7.バリのホテル生活(各ホテル間はシャトルバスで約5分)
検問所がある広大な敷地の中に姉妹の2つのホテル(リンバ、アヤナ)があり、無料のシャトルバスが行き来して
いる。
・リンバホテル:8ヘクタールの敷地にプール、池など水をふんだんに使ったデザイン。神と人、自然の調和を
説くバリの哲学「トリヒタカラナ」の教えを表現しているそうな。宿泊ホテル。
・アヤナホテル:最高級のスパ、ロックバー(海岸の岩場に作られたバー)、南国の雰囲気のレストラン、コテ
ージ風な宿泊施設が多数あり、滞在型宿泊でも飽きないだろう。
・プライベートビーチ(クブビーチ):バスで5分(アヤナホテルから約1km)
バス停から数百段、階段で下ると崖に囲まれた様な小さなビーチに出る。雨上がりと早朝9時頃で誰もいない。
リンバホテル シャトルバス アヤナホテルのプール クブビーチへの途中 クブビーチ