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ジョクジャカルタ
1.ボロブドゥル寺院遺跡(世界遺産)
ジョクジャカルタの北西42km、巨大なムラビ火山の山々に囲まれた平原の中央にあり、遺跡面瀬15万
ヘーベの大きさを持ち、780年頃から建造され始めた。平原の中に径50mの丘の盛り土の上に安山岩や粘
板岩を積み上げて造られている。一辺115mの方形の基盤、その上に5層の方形壇、更に上に3層の円形壇、
全体で9層の階段ピラミッド状の構造をなしている。方形壇の壁には仏教説話に基付いた1460面の浮き彫
り彫刻レリーフが付けられており、仏像が第一〜四回廊のくぼみに432体、円形釣鐘状のストーバ72基
(下層より32,24、16基)の中に一体ずつ計504体が、安置されている。基壇:俗界(人間界)、方形
の中壇:色界(神と人間の触れ合う世界)、円形の上壇:無色界(神の界)の三界の思想を表している。
全景 壁のレリーフ 円形釣鐘状のストーバ 四角窓のストーバ 最上階の大ストーバ 遠方にムラビ火山
2.ブランバナン寺院遺跡(世界遺産)
昼食を食べている間にブランバナン寺院の方角は雨雲で黒くなっている。案の状、近づくにつれポツリポツリ
と降り出した。入り口の待合室に入ると、嵐の様な風と雨が横殴りに吹きつけ、近くの建物も雨で霞んだ。石畳
の通路は、見る見る川の様になる。30分程待機し小降りになってから傘をさし見物に出発。靴も靴下も川に沈
む。
ブランバナン遺跡(ヒンドゥ教の遺跡としてインドネシア最大級)は、9世紀頃、建立されたが、1549年
の地震で崩壊した。1987年から修復作業がおこなわれているが、2006年のジャワ島中部地震で被害を受
けた。5km四方にいくつもの遺跡があるが、その中心にブランバナン(ロロ・ジュングラン)寺院がある。内
苑、中苑、外苑の3重構造からなり、内苑(110m四方の高さ2mの基壇)には、ヒンドゥ教の三大神(シヴ
ァ神、ブラクマー神、ヴィシュヌ神)と各神の乗り物の6つ(6紋銭の様に配置)のコーン状が建つ寺院。左か
らブラクマ(高さ38m)前に乗り物の白馬、中央にシヴァ神(高さ48m)、その前に乗り物のナンディ(牡牛
)、右側にヴィシュヌ神(高さ38m)、その前に乗り物のガルーダ(神鳥)のコーン状の寺院が建つ。中央のシ
ヴァ神の祠には、妃の女神ドゥルーガ、息子の象の顔のガネーシャ等が収められている。また回廊にはインドの
二大叙事詩「ラーマヤナ」「マハーバーラタ」の物語が掘られたレリーフがある。回廊の外側の周囲に256基の
小さなコーンが建っていたが、威信で倒れ、破壊片がゴロゴロと転がっていた。
全景 シヴァ神の寺院 シヴァ神の寺院から 内部の回廊
夕食後、ここの現地案内人と別れ、20:30発(1時間20分のフライト)の便でバリ島デンバサールへ向
かう。デンバサール空港で、バリ島の現地案内人の出迎えを受けホテルへ。