5.デルフィ
メテオラからバスで4時間、途中、見渡す畑では連日の晴れの為、散水装置がフル回転していた。
山の斜面に這い蹲る様に家々が立ち並ぶデルフィの町に入る。遺跡が無かったら決して町は興きなかったと
思われる。昼食後観光スタート。今日も日差しは強く、40度近くはあるだろう。現地案内人も木陰に我々
を集めては説明をしていく。全能の神ゼウスは自ら支配する中心を探す為、東西からワシ2羽を放した。2
羽のワシが出会ったのがパルナソス山で麓がデルフィ。ここが世界の中心(へそ)。―――ギリシャ神話
1.アテネの聖域:
かつては、ドーリア式の20本の柱があったが、今は3本の柱が残っている円形神殿(トロス)。他には宝
物殿跡がある、
2.アポロンの聖域:
アゴラ(商店が並んでいた)の跡。アテネの宝物間、スフィンクスの台座、折り返しては斜面を徐々に上が
って行く。アポロン神殿跡(6本の柱が残る)。ここで月に2回、神託が行われ多くの人がやって来たと言う。
更に上には、斜面を利用して紀元前4世紀に出来た5000人収容の円形劇場。直射日光と土の照り返しで熱中
症寸前。木陰を求め早々に斜面を下りる。
3.デルフィ博物館
紀元前6世紀に創られたスフィンクス(顔は女性、鳥の翼、ライオンの体)像(高さ10mの柱の上に載っ
ていた)。トロイ戦争の様子の彫刻。ゼウスの正妻ヘラの息子クレオビスとヴィトンの等身大のクーロス(少
年の像)。アポロンの杯、11mの柱の上に載っていたオンファロス(へそ)、ブロンズ御者の像等の出土品が
展示されていた。出土品もさる事ながら涼しいのが良い。
円形神殿跡 アゴラ(商店跡) アポロン神殿跡 スフィンクス 少年の像