仮想GNDを作ってみた!


その1 パワーのある仮想グランドがほしい!

なんで仮想グランドの話かというと次回作には両電源が必要なのです!

(1) 仮想グランドについて

「仮想グランド」、「レールスプリッタ」、とかいろいろ呼び方がありますが、要するに単電源から両電源を得るためのひとつの方法です。 具体的な方法としては、抵抗分割、OPアンプ、専用ICの使用。または、それらのハイブリットと多種多様です。

私が最近良く使用するのは、TLE2426というレールスプリッタ専用のICです。 これがなかなかの優れものでして、OPアンプ1~2個を駆動するくらいならば全然問題ありません。 ですが、ちょっと負荷が重いケースになると頼りないんですよね・・・w

そこで、TLE2426の出力をバッファ用のIC「LME49600」と組み合わせている例も見かけます。 ・・・良いアイデアだと思うのですが、LME49600は秋月ですら550円もする高級ICなんですよ!

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(これがTLE2426です。マルツで売ってます。)

(2) 安い方法は無いのか!

そこで、トランジスタのバッファをつけることにしたのですが、調べてみると面白そうなものがあります。 「オペアンプ + SEPP分圧」でググってもらえれば、その回路の説明が出てきます。

回路的には抵抗分圧で中点を作り、OPアンプで制御、SEPP(シングルエンドプッシュプル)バッファで電流を補うという作戦です。 この回路、中点の生成を抵抗分割で行ってる点が好感触です。基準電圧源を用意してまで仮想グランドというのはオーバースペックでしょうし、 そこまで気にする用途ならば私なら素直に両電源を使用します。 使用する OPアンプも安いものを使用すればコストも下げれるし、TLE2426 + LME49600 よりも安くてパワーがある仮想グランドを生成できそうです。

次回は、実際に回路を試作、評価していきたいと思いますよ!

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