その3 仕上げ編

ケース加工などを中心にお話しします。

(1) ニキシー管の固定方法

ニキシー管は基本ただのガラス管なので、さすがにそのままでは常用できないでしょう。 よって、支柱や板に取り付けることになると思います。 この取り付け方法で、このメーターの”かっこよさ!”が決まるといってもいいでしょう・・・w

以下は私の実装方法です。

・3mm厚の透明アクリル板をカットしてそれにニキシー管を取り付けます。
これをベース板とします。この段階で取り付け穴を開けておきましょう。 あと、キズがつかないようにしっかりと養生しましょう(マスキングテープとかを利用します)。

・ニキシー管のベース板への固定には、1mm厚の透明ナイロン板を使用しています。
ニキシー管にそわせるとき少し硬いと思ったら、少し熱を加えるとうまい具合に曲がってくれます。 私は、はんだこての温度を最低まで下げてびくびくしながらやりました。 溶かさないように注意!w

・ベース板へは、インクジェット用透明シールを使用してメモリを貼っています。
インクジェット用のシールは完全に透明にならないのがいまいちですね。 目盛りを直接リューターとかで書くのが一番きれいに仕上がりそうですが、私にそのテクはありませんので妥協です。

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・ベース板のケースへの固定には、アルミの薄板をL時に曲げたアングルを使用しています。
素材は、ケース加工した余りの板を利用するかですかね?たとえば今回は四角穴を開けますので、その端材を使うとかです。 ちなみに、アルミ板の2~3[mm]程度ならペンチですぐ曲げれます。

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このように、LED基板と友締めする構造です。
(あ、会社から拾ってきた端子台の端子部分がちょうど良いのでそれに変更しました。ねじが切ってあるし、良いもの拾った!w)

・ベース板の端面へ下方向から青色LEDで照射します。
高輝度青LEDをベース板の下に来るようにうまく配置しておきます。LED の数はチャンネルあたり3個(LRで6個)で十分かと思います。 (砲弾型のLEDは指向角が狭いため、取り付け前に先っぽを少し削り光を和らげておきます。)

回路上のニキシー管に直列接続されたLEDがそれですが、これによってアクリル板自体も音量に合わせ青く光ります。 今回は、回路中央部にもLEDを配置しています(私のケース中央の小さめの四角穴は、そのLEDのための穴です)。

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すべて、ホームセンターで手に入ると思います。こういった光物はデザインも需要なのでできるだけ手を抜かずがんばりたいですところですね。 (でも結構高いんだよな、アクリル板って・・・w)

(2) ケース加工

今回はどうしても、ケースの上板へ四角穴を開ける必要があります。
実はこの加工・・・”ものすごくしんどいです!!”w

まず、道具が必要です。最低限ドリル、ヤスリが必要です。 あと、バイスに固定できて、ヤスリを荒目から細目まで複数持ってればベターですが、個人で持っている方は余りいないでしょうし・・・。 (私の場合、フルセットの環境で作業して40分掛かりました。ハンドドリルに細目の組ヤスリのみとか怖くてできませんw)

やはり、ケース加工が素人の最難関ですなぁ・・・ かといって見た目も非常に大事ですので手を抜きたくはありません。 そんな方は、有料のサービスを利用してはどうでしょうか?

・ケースはタカチで追加料金を支払えばケース加工までしたもの出荷してくれるらしいので、 ケース加工に自信がない方はそちらに頼んだほうが無難かもしれません。

・アクリルも加工済みで販売してくれる業者もありますので、道具を揃えるまでもない方や(道具も高いので)、 腕に自身のない方はそちらを利用するのも手でしょう。 (アフィリエイトじゃないんでURLまでははりませんがw)

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こんな感じに、開けたい穴に沿ってドリル穴を開けていきます。 マスキングテープで養生を忘れずに・・・。
(写真は開ける前ですが、これしか無かった・・・)

ちなみに、道具さえあれば、アクリルの加工は比較的容易です (アクリルカッターもそう高いものではありません)。 それに比べ、アルミケースの仕上げは慣れていないと苦労すると思いますので覚悟してくださいw

・まずケースへの四角穴の開け方ですが、開けたい穴より内側にドリル穴を連続して開けていきます。
(たとえば、使用するドリル径を3[mm]にして、2[mm]内側にドリルを開けます。)

・その後、穴と穴をニッパーでつなげていって・・・「パコン!」と抜きます。
そうするとギザギザだらけの穴になりますよね?

・それからひたすらヤスリで仕上げるわけですw

単純で手間がかかりますが、これが一番綺麗にいくんじゃ無いかな?と思います。 チャレンジしてみるのも一興? こつは、丁寧にですw。

補足 : 同じくらいの大きさのプラケースもあるようです。アルミにこだわりがないならこちらを使用するのも手かも知りません。
SU型ワンタッチ開閉プラスチックケース SU-140
http://www.takachi-el.co.jp/data/pdf/01-63.pdf
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中央のアクリルは何かお気に入りのカッティングシートとか貼るために開けてみましたが、うーん、ちょっと線が細いですなぁ・・・。

JWCADのケース加工図面と、PDFの物を用意しました。
(私が製作したものの実測です。もしかしたらミリ単位で違うかもですが、参考にしてくださいませ。)

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JWCAD形式
nixie_VU_CAD.jww

PDF形式
nixie_VU_CAD.pdf

(3) 完成!

「よし!ケース加工終了!! wktk・・・ ん?」

「・・・・・・・・」

「あ・・・逆だ・・・」
「しかも穴が異様に大きい・・・」
「ケース加工間違えた・・・・」
(´・ω・`)

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どう考えても、穴が大きすぎたり、小さい・・・ そもそも逆なだけなら、下のケースを追加工したんですが・・・w

はい!ケース加工ミスりました!!
ケース2個買っておいてよかった・・・(別なのに使う予定だったのですが、しょうがない・・・)。

さあ!仕切り直しです!
下の画像が完成写真です。思ったよりコンパクトでしょ?

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ケース内部
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外観です(タバコの箱と比較してます。)
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部品面を撮影したものです。
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裏面です。配線があれですな・・・w

(4) 動画

どうぞ勇姿をご覧ください。

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