北海翔鯨


    
Breaching Whale in Nothern Sea --望海洋鯨--
       杜正

  乗船出海浪高驚
  遠近追鴎短艇軽
  割水向天鯨忽躍
  残泡没去聴濤声
      【庚韻】
 
船に乗りて海に出づれば 浪高くして驚く
遠近 鴎(かもめ)を追いて 短艇 軽し
水を割り 天に向かいて 鯨 忽(たちま)ち躍(おど)る
泡を残し 没し去りて 濤声(とうせい)を聴く
 
  濤声=波の音
 
(720 mm x 596 mm, 2004)
"ザトウクジラとは ?" ザトウクジラは、だいたい 全長13m、体重35トンである。彼らは夏、アラスカや北極周辺の海ですごし、冬、ハワイやメキシコ湾に戻ってくる。 なぜ、飛翔(ブリーチング)するのかはよくわかっていない。
"地球の王者" 彼は毎夏、アラスカの海に現れるザトウクジラである。人の目を気にせず、その巨体を空中に見せて、また深海に潜り込む。 地球は我々のためではなく彼のためにあるのではないかと思ってしまう。

彼が頂上まで飛び上がってまさに戻るところを墨だけで描いた。

第9回総合水墨画展入選(2004年11月6−10日、東京池袋)

ARTBOX出版「現代日本の絵画Vol.3」(2007年2月)に掲載

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