山古志村の復活


    
山古志村の復活
(620 mm X 740 mm, 2005)
--角突き--

2004年10月23日17時56分、新潟県中越地方で震度6強の地震があり、山間の村は壊滅的な打撃を受け、 村には住めなくなってしまった。山古志村は、かって この角突きの他に錦鯉と棚田で有名な新潟県長岡市の村だったが、総て無と化してしまった。ところが、 この2005年5月に、村人の願いを込めて、別な場所で角突きが復活したのだ。

ARTBOX出版「現代日本の水墨Vol.2](2007年6月)に掲載
"角突き" ? 角突きは、江戸時代の有名な小説、 南総里見八犬伝にも出てくる非常に由緒ある行事で、 国の重要無形民俗文化財に指定されている。神に捧げる神事であり、開始前には、総てが清められる。 闘牛が最高潮になったところで、勢子(せこ)が両牛を引き分けるもので、勝負が付くまで戦わせるのではない。

"漢詩" "山古志村復活" 激震山崩失宅哀
棚田到処只荒台
再開角突歓如夢
起死回生感激催
【灰韻】杜正

書き下し文
激震 山崩 宅を失うこと哀し
棚田 到る処 只だ荒台のみ
角突を再開し 歓び夢の如し
起死回生 感激 催す

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