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"ジュンサイとは ?" |
蓴菜は湖底に根を張り、生長するにつれて湖面にハスのような葉を浮かべ、水中の茎(幹)はところどころに枝を派生させる。幹と枝の二股の部分に大小のぬめりのある新芽がでてくる。この新芽があの珍味な蓴菜。本州中北部から北海道に広く分布する多年草で、古い池、とくに泥炭性の褐色水の池沼に自生する。茎は直立する水中茎と、泥中をはう地下茎よりなり、葉は互生して、水面に浮かぶものは楕円形。長さは4〜10センチで、裏面は紫色を帯びている。茎葉は粘液分泌毛におおわれ、若い茎や葉はガラクトースなどの多糖類でできた寒天様の粘液物に包まれている。
古くから食用とされており、『古事記』や『日本書紀』、『万葉集』に奴那波(ヌナハ、あるいはヌナワ)として、すでに記載が見られる。江戸時代中期の『農業全書』でも、山野菜の一つにあげられ、栽培についても触れている。
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