天下に道無かれば身を以て道に殉ふ
-尽心章句上より-
I think; therefore I am!


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本文(白文・書き下し文)
孟子曰、
「天下有道、以道殉身、
天下無道、以身殉道。
未聞以道殉乎人者也。」
孟子曰はく、
「天下に道有らば道を以て身に殉へ、
天下に道無かれば身を以て道に殉ふ。
未だ道を以て人に殉ふ者を聞かざるなり。」と。
参考文献:「孟子」 明治書院

現代語訳/日本語訳

孟子は言った、
「天下に道が行なわれているときは、自分が道を主導して行い、
天下に道が行なわれていないときは、道をまもるため世の中から退く。
いまだ、俗人に従って道を屈するようなことは、聞いたことが無い。」


解説

孟子曰、「天下有道、以道殉身、天下無道、以身殉道。
もうしいはく、「てんかにみちあらば、みちをもってみにしたがへ、てんかにみちなかれば、みをもってみちにしたがふ。

「道」とは、簡単に説明しがたいが、"正しい道"ぐらいに思っていればいいだろう。
ただし、"絶対正しい"というものは無いと考えるのが適当であろうと考えられるので、
現実的には"自説"と考えてよかろう。
「殉」は「従」。


未聞以道殉乎人者也。」
いまだみちをもって人にしたがふものをきかざるなり。」と。

「乎」は「於」「于」などと同じ前置詞。
「人」は"俗人"。




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