ベリンツォーナ Bellinzona
スイス旅行記/地理誌
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ザンクト・ゴットハルト峠のイタリア側登攀口 ベリンツォーナ

ザンクト・ゴットハルト(St.Gotthard)峠のイタリア側の登攀口であり、
ゴットハルト街道とサン・ベルナルディーノ(San Bernardino)街道の分岐点に位置する
ベリンツォーナは、イタリア側からのアルプス越えを管制できる極めて重要な戦略上の要地であった。

そのため、ゴットハルト街道を重要な収入源としていたスイスの森林州にとっては、
その確保を悲願としており、1503年には、スイス誓約同盟はついにベリンツォーナに出兵して実力行使によってこれを占領した。
小規模な街であるが、現在でも、スイス唯一のイタリア語圏であるティチーノ州の州都である。

ベリンツォーナには、ゴットハルト街道にスイス国鉄の幹線が通っているほか、サン・ベルナルディーノ街道をトゥージス(Thusis)からバス(ポストバスはスイスパス可でした。予約不要。)で通行することもできる。
トゥージスは世界遺産レーティッシュ鉄道アルブラ線(トゥージス・サンモリッツ間)が通っており、氷河急行(Glacier Express)も通行している。
グラウビュンデン州からアルプスを越えてティチーノ州に移動する際には、レーティッシュ鉄道ベルニナ線でティラノへ行きバスでルガーノへ行くルートも知られているが、
トゥージスからベリンツォーナにバスで行くルートも一考に値する。

世界遺産 3つの古城と街を囲む城壁
ベリンツォーナは山に挟まれた地形になっており、ここに3つの城と城壁が築くことで、
アルプス越えの交通を管制できるようになっていた。
これらは、アルプスの戦略拠点を守備する後期中世の城砦モデルとして評価され、
世界文化遺産に登録されている。
町の中心部にあるのが、冒頭の写真に使用した一番大きな城カステルグランデである。
残りの二つの城は、カステルグランデの向かいに側にあるモンテベッロ城と山に立てられたサッソ・コルバロ城である。

反対側も、城壁が続いている。
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