8. 二つのフリーメーソンとその標語
然らばこのフリーメーソン秘密結社は如何なる事をモットーとしているか。これを申し上げますにはフリーメーソンの二大別を申し上げなければならない。即ち、最初イギリスで出来て、それから大陸に渡ったのでありますが、今日に於いても英米流の「フリーメーソン」と、大陸流の「フリーメーソン」の二つに分かれておるのであります。
モットーとするところは、英米流の方は友愛慈善と、真理とか云う風になっております。よく色々な慈善団体みたいな事を彼等はよくやっております。これはキリスト教の牧師達が、よく先に立ってやっているのであります。決して先生等は、本当に秘密の真髄まで行っていない。そう云う先生等が多いのでありますから、この辺でやっているのは、表に見えているところは、そういう友愛、慈善、真理と云うような事であります。最後は何であるかと申しますと、共和国の建設という事になるのであります。
大陸フリーメーソンの方は、英米フリーメーソンに比して急激であります。目的はやはり「上になっているのを、下の方に持って行こう」「君主政治であるものを、民主政治にしよう」と云うので、どっちも同じ事でありますが、英米フリーメーソンの方は、これに時をかけて徐々に行こうというのです。この運動はエボリューション即ち変遷で行こうというのであり、いつの間にか段々君民同治論になって、それから遂に民主主義になると云う具合にしようと云うのであります。
大陸フリーメーソンの方は、一挙に君主政治を民主政治に覆してしまい、革命によってやろうと云う、謂ゆる急進的なレボリューションであります。英米フリーメーソンの方は一見非常に穏健であって、害がないようでありますけれども、しかしながら達せんとする目的は同じであります。各国の君主を廃し、そうしてユダヤの金権によって支配する事になる点に於いては、どちらも同じ事でありましょう。
大陸フリーメーソンの方の標語は、自由、平等、友愛と云う三つの合言葉で、この方がこの頃日本などに繰り返されて居るのであります。
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