2012.07.08

或るビル 6

(前回からの続き)
この世にはそういう人達が存在するからである。
「人達」で悪ければ、そういう「思想」が、「企て」が、「運動」が。
無機質に、ロボット的に描かれる民衆
「ヨーロッパ: 多くの言語、一つの声」
聞こえはいいが、要するに NWO である。
チッポケな気づき
(あるいは、これは考え過ぎか)
梅田スカイビルはその頂部に雲をあしらっている。
たかだか地上173mで雲? 何故?
「ロマン」のため?
そうだろう、ある意味「ロマン」のためだろう。
ただし、これに対する彼らのロマンかも知れない。
雲を突くバベルの塔
さて、梅田スカイビルに関して、まだ道半ばである。
前にも言ったが、彼らのシンボリズムは複合的である。
コレであると同時にアレでもあるという具合に。
それは無限ではない有限の「幾つか」のイメージの重なりである。
梅田スカイビルにおいて、「幾つか」の内の一つは確実に「バビロン」である。イシュタル門、空中庭園、バベルの塔を持つ「バビロン」である。
(彼らの施設ガイドがどんな説明をしようが、建築家達がどんなクリエイティブぶった建築論を展開しようが。)
私自身、もうこの時点で既に暗然として、こう言いたい。
「もう、十分だ。
オラの国にこんなものを建てやがって。いい加減にしろ!」
しかし、残念ながら、まだ終わらない。
本当の驚嘆と憂鬱は、むしろ次からかも知れない。
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