私
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教会法と実際の司牧の現場での動きというものが矛盾しているように見えることはあるものですか?
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代父
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あります。しかし、これにはなかなか難しい問題があります。
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私
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(内心で: “本当に「難しい問題」があるのだろうか?” )
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私
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昔と比べて、今の典礼文はかなり簡略化されたようですね。
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代父
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そうです。簡略化されました。でも、これも一概に言えなくて、もっと昔はもっと短かったという説もあります。途中で増えたのです。実際、私が若かった時にも、お祈りが一行増えたなんてことがありました。
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私
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昔は回心の祈りの中に「これわが過ちなり」を三回唱えるお祈りがあったそうですね。
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代父
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ありました。ここですね。
〔昔の典礼書のようなものを出してきて指で示す〕 |
私
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フォークミサをどう思われますか?
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代父
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どうにも思いません。一口にフォークミサと言ってもね・・でも個人的にどうかと言われたら好きではないです。しかし、アフリカのどこかの国なんか、御ミサで踊っているのです。それを聖座が『まあ、いいでしょう』と認めているということなのです。昔はカトリックの中では欧米人が強くて・・
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私
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それを改めようと、欧米中心ではなく各国の文化も認めようということですか?
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代父
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そうです。
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私
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昔の御ミサの中には大天使聖ミカエルへのお祈りがあったようですね。
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代父
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ありましたよ。御ミサの最後でね。・・・美しい祈りでした。
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私
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日本の司教団は聖座からの公文書をなかなかすぐには翻訳しないようですね。しようとしないというか。
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代父
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いや、しようとしないというわけでもないのでしょうが、英文に翻訳されるのを待ってから仕事に取りかかって、それから色々検討しながら進めるので・・。昔は札幌の司教が自分でバンバン翻訳して、典礼委員会に上げて、出版してたのですがね。
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