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第四十三課

第四の掟 定められる期日には大斎を守るべし。
第五の掟 金曜日及び其の他定められたる期日には、小斎を守るべし。

  1. 公教会の第四の掟は何を命じていますか。

    公教会の第四の掟は、定められた日に、大斎を守ることを命じています。

  2. 大斎とは何でありますか。

    大斎とは、一日にただ一回だけ、十分に食事をすることであります。

    但し、昼十分に食事をして、その上、朝はごく少量に、晩は普通の半分の分量を越えない程度の食事をしても差支ありません。尚、昼食と晩食との分量を取替えることもできます。

  3. 日本では、大斎日が幾日ありますか。

    日本では、大斎日が一年に八日あります。即ち、四旬節中の毎金曜日と御降誕祭の前の四季の金曜日とであります。

    但し、終戦後は事情によって、ローマ聖座から、緩和の恩典があたえられて、大斎日は一年に二日、即ち聖金曜日と御降誕祭の前の四季の金曜日だけとなっています。

  4. 大斎を守らねばならぬのは、どのような人っでありますか。

    満二十一最以上六十歳までの信者で、妨のない人は、必ず大斎を守らねばなりません。

  5. 妨がある人というのは、どのような人でありますか。

    妨がある人というのは、病人、産前産後の婦人、精神的或は肉体的激務に従事する人などであります。

  6. 公教会の第五の掟は何を命じていますか。

    公教会の第五の掟は定められた日に、小斎を守ることを命じています。

  7. 小斎とは何でありますか。

    小斎とは、鳥獣(とりけだもの)の肉、及び肉汁を食べないことであります。

  8. 日本での小斎日はどの日でありますか。

    日本での小斎日は、毎金曜日、四旬節中の毎水曜日、四季の始の水曜日及び聖霊降臨祭と聖マリアの無原罪の御宿りの祝日との前日であります。

    但し、終戦後は事情によって、ローマ聖座から、緩和の恩典が与えられて、小斎日は毎金曜日、灰の水曜日、及び聖マリアの無原罪の御宿りの祝日の前日だけとなっています。
    尚、公教会の守るべき祝日、または元旦、天皇誕生日、憲法記念日(五月三日)、文化の日(十一月三日)が小斎日に当れば、小斎が免ぜられます。

  9. 小斎を守らねばならぬのは、どのような人ですか。

    小斎を守らねばならぬのは、満七歳以上の信者であります。但し病人その他肉類の外に食べるものがない場合には、この義務が免ぜられます。
    大斎日及び小斎日が、公教会の守るべき祝日に当った場合は、第四、第五の掟が免ぜられます。

  10. 公教会が四旬節を定めたのは、なぜでありますか。

    公教会が四旬節を定めたのは、信者が、イエズス・キリストの四十日間の断食にならい、その御受難、御死去を記念し、罪を償い、御復活の準備をするためであります。

  11. 公教会が金曜日に大斎や小斎を守らせるのはなぜですか。

    公教会が金曜日に大斎や小斎を守らせるのは、信者にイエズスの御苦難を思い出させ、その犠牲にあずからせるためであります。

  12. 公教会が四季の始めに小斎を定めたのはなぜでありますか。

    公教会が四季の始めに小斎を定めたのは、季節ごとに天主から受ける御恵を感謝し、又、此の時に品級の秘蹟を受ける人々の上に、聖寵を求めるためであります。

  13. 大斎や小斎を守られない人は、何を心がけねばなりませんか。

    大斎や小斎を守られない人は、犠牲、祈、善業などを以て、これに代えるように心がけねばなりません。

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