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洗礼の儀式と成人の受洗者の心構え

  1. 洗礼を授ける人はどうしなければなりませんか。

    洗礼を授ける人は、受洗者の額、不可能なときは、身体の他の部分に水を注ぎながら、「某、われ、父と子と聖霊との御名によりてなんじを洗す」と唱えなければなりません。

  2. 一人が水を注ぎ、別の人がことばを言った場合、洗礼を授けたことになりますか。

    水を注ぐ人とことばを言う人とは同一人物でなければなりませんから、一人が水を注ぎ、別の人がことばを言った場合は洗礼を授けたことにはなりません。

  3. 生死がはっきりしないとき洗礼をひかえるべきですか。

    生死がはっきりとしないときは、「なんじ、もしまだ生きているなら、われ父と子と聖霊との御名によりてなんじを洗す」と言って、条件付きで洗礼を授けなければなりません。

  4. いつ子供に洗礼を受けさせるべきですか。

    子供には一日も早く洗礼を受けさせるべきです。

  5. なぜそんなに急いで子供に洗礼を受けさせなければなりませんか。

    子供に急いで洗礼を受けさせなければならないのは、子供は幼いため死ぬ危険も多く、もし洗礼を受けずに死ねば、救われないからです。

  6. 怠慢によって洗礼を受けさせないまま、子供を死なせたり、洗礼を遅らせたりする親は罪を犯しますか。

    怠慢によって洗礼を受けさせないまま、子供を死なせた親は、子供から永遠の命を奪うことになりますから大罪を犯します。また、洗礼を遅らせることも、子供が受洗せずに死ぬ危険にさらすことになり、大罪を犯すことになります。

  7. 成人が洗礼を受けるときにはどんな心構えを持たなければなりませんか。

    成人が洗礼を受けるときには、信仰はもちろんのこと、洗礼を受ける意向とそれまでに犯した大罪を不完全であっても痛悔し、キリスト教の教えを充分に勉強していなければなりません。

  8. 成人が大罪をもったままで罪を痛梅せずに洗礼を受ければどうなりますか。

    成人が大罪をもったままで罪を痛悔せずに洗礼を受けると、洗礼の「印章」は受けますが、罪のゆるしも成聖の恩恵も受けません。完全な痛悔をするか、告解の秘跡を受けて、この障害を取り除かない限り、洗礼の効果を得ることはできません。

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