第四の願い「われらの日用の糧を今日われらに与え給え」では何を乞い求めますか。
第四の願い「われらの日用の糧を今日われらに与え給え」では私たちの霊魂とからだに毎日必要なものを乞い求めます。
霊魂のためには何を神に願いますか。
霊魂のためには、霊的生活を維持できるよう神に願います。すなわち私たちに必要な神の恩恵を下さるようお願いします。
どうすれば霊的生活を維持できますか。
霊的生活はとくに神の御ことばと御聖体の秘跡によって維持することができます。
体のために何を神に乞い求めますか。
体のためには、この世での生命を維持するのに必要なものを乞い求めます。
なぜ単に「日用の糧」と祈らずに「われらの日用の糧」と祈るのですか。
単に「日用の糧」と祈らずに「われらの日用の糧」と祈るのは、他人の財をうらやみ望む気持を捨てるためです。ですから、盗みや不正な行為をすることなく、自分の働きによって、正当な手段でお金を得、生計をたてて行くことができるように神の御助けを乞い願うのです。
「われに与え給え」とは祈らず「われらに与え給え」と祈るのはなぜですか。
「われに与え給え」とは祈らず「われらに与え給え」と祈るのは、神が全ての財の与え主であること、また私たちに豊富にお与えになるのは、余分の財を貧しい人々に分け与えるためであることを思い起こさせるためです。
なぜ「日用の」と言いますか。
「日用の」と言うのは、私たちが望むのは生活に必要なものだけであって、食糧やこの世の財を必要以上に望むべきではないからです。
第四の願いの「今日」というのはどんな意味ですか。
「今日」というのは、将来のことをあまり考えすぎたり、心配したりするべきではなく、現在必要とするものを乞い求めなければならないということです。