Uramaturi7+10 #12 SPOIL SPOIL ***バスケ馬鹿番外編*** SPOIL ***** 台無しにする。(人の)性格をダメにする。 (機嫌をとって)甘やかす。増長させる。(〜をしたくて)たまらない。むずむずする。…の意(笑) 「…勝負あったな」 息を弾ませながら仙道がようやく身を起こした。 花道は依然そのすさまじい快楽の波に、全身をわななかせていた。 *** 仙道彰。桜木花道。 日本バスケット界をしょって立つハズのいい若いモンふたりである。 奇妙な縁(…というか、真相は仙道の陰謀)により同居から同棲に至ったふたりは、その夜も 互いの若い肉体の鍛錬に励んでいた…(苦)。 堪えらればられるほど、腰の強化につながり運動能力、ひいてはバスケの実力も飛躍的に伸びるのだ…などというわけのわからない理論(…信じる方も信じる方だが…(苦)) により、花道はどんどんどんどんいいように仙道に侵略されていった(…)。 その上、先に達った方が負けで、負けた方は勝った方の言うことに従わなければならないのだ…などと宣言されると、 無謀にもヤツとのシックス●イン勝負にすらムキになって乗る(…乗る方も乗る方だが…(苦))アホな桜木花道…。 アイツに勝てるわけがナイのであった…。 もちろん花道も男の意地とプライドをかけて堪えに堪えながら己の舌と口唇とを懸命に駆使したわけだが、 ヤツの若者離れ(…というか人間離れ)したテクニックの前に、今日もまた、堰を切って溢れ出した大量の迸りは 残り一滴にいたるまで、ヤツの口内に絞り取られてしまったのだった…(苦)。 *** 悦楽の痙攣がおさまらない。 いまだぐったりと肘で顔を隠したまま、大きくわななきながら絶頂の余韻覚めやらぬ花道。 そのなまめかしい肢体を熱い瞳で見つめたまま、仙道は静かに生唾を飲んだ。 (…桜木……) 堪えきれぬ風情でくっと眉を寄せると、その吐息に震える口唇に自らの口唇をしっとりと重ねてしまった。 「…んっ…」 不意に口唇に与えられた新たな刺激に、はじかれたように花道の小さな声が漏れるが、 依然全身にすさまじい痺れを伴う花道の身体はさしたる抵抗もできず、 その両手も力なく空を掴むだけだった。 *** 「同居」も「身体」も許してくれた花道だが、依然「心」は許してくれていない。 なのにこんなコトに至っているのは仙道が花道をだましているからである。 だから、実はこんな時にしか、仙道には花道と口唇を重ねられるチャンスはない。 花道をだまくらかしてハジメテ身体を繋いでからもう早3ヶ月。 いまだに心の内を打ち明けらない仙道は、切ない想いの溢れるままに花道に口付けを繰り返していた。 せめて花道が現実に引き戻されるまで… 「ナニしてんだテメー」と怒りながら自分を押しのけるまで… けれどその日はなかなか「その時」は来ず、仙道は深くなる口付けのままに、ますますその行為に夢中になっていた。 「…くらぎ、…オレのものだ…オレの………」 自分でも気づかぬうちに、思わずうわ言をつぶやきながら口付けを繰り返していたらしい。 徐々に正気を取り戻しつつあった花道は、その日もヤツの妙な台詞を耳にして、ひとり眉をひそめていた。 (…………?) コイツはたまにわけのわからないことを口にする。 とくにこの「鍛錬(…)中」にこういうことがよくあるのだ。 酔ったように花道に口付けを繰り返していた仙道も、花道の細目の奥の疑惑の視線にようやく気づきその行為をやめていた。 「…………どういう意味だテメェ」 仙道は花道を見つめた。花道はむっつりと仙道を見返していた。 ふ…と目を逸らして仙道が笑った。 そのまま見くびるような目で花道に流し目を送りながらヤツは言った。 「…「この勝負」、オレのものだろ?」 思わずカチンと来て口を開きかけた花道を無視して、花道の右手を取った。 「…ほら」 そのまま熱いソレを握らされる。 花道の頬がカッと赤くなると同時にぴくっとかすかに眉根が寄った。 *** 自分の以外ではじめてさわらされたソレは、いまだに花道をおののかせる。 そうして仙道は、顔を背ける花道に覆いかぶさったままからかうように耳打ちした。 「オレ、まだ達ってないもん…オレの勝ちだろ?」 手でソレを扱かされる羞恥に震えていたはずの花道の瞳が、キッと悔しそうな表情に変わっていた。 「勝ち」「負け」に非常にこだわる花道。 花道にとって仙道と自分との間にはいまだにソレしかない。 だから仙道の静かな熱い想いに気づきもしない。 (…さくらぎ…) 切なく眉を寄せた仙道が、花道の首筋を辿り、鎖骨に舌を這わす。 そのまま音を立てながら張りのあるなめらかな素肌を味わい、胸のラインを辿る。 不意に頬に当たった突起に気づくと、何のためらいもなく口唇を寄せ、丁寧な愛撫をくわえだした。 「ばっ…ちょっ…………」 花道のあせる声と抵抗する手足。 しかし仙道は、花道の肘の少し上を掴むと両腕でベッドに縫いつけ、花道の抵抗をきつく抑えつけたままその愛撫を続行する。 秘めやかな塗れた音が、静まり返った部屋に響きわたった。 *** 濡れた舌先に切ない肉粒を転がされる度に、縫い付けられたままの花道の身体が大きくわななき、 怒気を含んだ静止の声も途切れては震えるのだった。 「…めろっ、て…め…」 涙をにじませた瞳でギリギリと睨むが、仙道は全く無視したまま、 すでにツンと勃ち上がったソコに自らの舌のざらつきを味わわせる。 時折噛んでは芯の堅さを確かめ、きつく吸っては転がし続けた。 すでにもう何度も施されたこの愛撫で、花道のソコは非常に敏感な器官になってしまっていた。 しかし花道には「キス」同様、仙道のこの行為の意味がわからない。 自分は女ではないのだ。 何度そう言ってもコレを繰り返す仙道は理解できないし、 こんなのが「腰の強化」に繋がるとは花道にはとても思えない(苦)。 「…めろ…よっ…もっ…やっ……も…おかしく…なるっ…てっ……」 すでに涙が溢れていた。 全身がひくひく震えてしまうのも止められない。 自分は女ではないのに………。 なのに女のようにその小さなソコを丹念になぶられいじられ続け、こんなふうに泣かされるのが恥ずかしくてたまらない。 そこから全身に広がるすさまじい疼きに、自由を奪われた体勢のまま身悶えるしかなくなるのだ。 「センッ…ドッ…センッ…」 なじるような声に名を呼ばれ、ようやく仙道が顔を上げる。 「ダメだよ…。オレの言うこと、きかなきゃいけないんだぞ…? 桜木は「負け」たんだから…」 涙に濡れた瞳で、下唇を噛んだ花道が仙道を見つめた。 こんなふうに、いつも、もうむしろいたぶるかのように自分の「勝ち」を見せ付けようとするコイツが、花道には憎たらしくて仕方がない。 でも、言葉が見つからない。 確かにそういう約束だった。悔しいが負けは負けだ。 悔しさに震える花道は、仙道を睨んでいた顔をぷいっと背けると開き直ったようにベッドの上で抵抗の力を解いていた。 悔しさに顔を背けるからわからないのだ。 こんな時仙道が、どんなに淋しげな瞳で花道を見つめているのか…。 そうして仙道は、想いを伝えられない切なさに、もっともっと花道を追い詰めずにいられなくなる…。 *** 徹底的にソコをなぶられ、おかしくさせられた花道はもう何の抵抗もできなくなっていた。 うつぶせにさせられ尻を少し上げた体勢で、両足を開かされた花道。 プチンと勃ち上がった両乳首とはち切れそうに震える花道自身が不意にシーツにこすれる。 その度に、その刺激だけでたまらなくて身悶えるのをやめられない。 玉の汗を浮かべた艶やかな背筋を舌先で辿りながら、そっとその尻の丸みを撫でていた仙道の指先が、密やかに息づく秘所をくしゅくしゅと撫で始めていた。 「あっ……そ…や…だっ…やめ…」 これから何をされるのかようやく気づいた花道は、力なくあらがい抵抗しようとする。 が、すでに快楽に支配された肢体では、その体勢すら崩せず、ひくひく震えながらシーツを必死に掴むのが関の山だった。 *** ようやく後ろでも達くようになった花道だが、そうなるとなおさら後ろで達くことは、耐えられぬほど恥ずかしい。 その上本当に気が変になりそうになるのだ。それで迎えるすさまじい絶頂は。 なのに仙道には、さらに花道を狂わせる劣情の証をその最奥に容赦なく注ぎこまれてしまう。 仙道は花道の嫌がる声を無視したまま、花道のうなじの肉を少々きつめに噛むとつぷ…と指を挿入した。 「あ…っ…いっ…いや…だっ…」 言葉に反して花道のソコは、仙道の焦らすような愛撫にすでに熱く蕩け、ひくひく締まっては赤子が指をしゃぶるように収縮する。 その陶酔感のある心地よさに息を呑むと、2本の指でやさしく抽送を繰り返し、 やわらかくほぐしながらすでに痛みを伴うほどに花道を欲するそれをあてがった。 「もう…入れるよ…」 「や……だ……」 「ダメだよ…言うこときいて…」 先走りでその窄まりを十分に潤すと、仙道はもはや堪えきれず一気に最奥まで貫いていた。 「あああああっ」 熱い肉塊に内部を大きく開かれ貫かれる感触に、花道の全身が絶命前の魚のようにビクビクとわななく。 挿入されただけではじけてしまいそうなほどの圧倒的な衝撃に、シーツをつかむ手がブルブルと震え、荒い息が何度も何度も 花道の口から悲鳴とともに吐き出された。 仙道が動く前から花道の全身がヒクッ…ヒクッ…と痙攣している。 「あっ……あっ……あ……ああっ………」 ソコが自ずと締まる度に、悦いのは仙道だけではない。 キュウキュウ締めても締めても、逆に大きくなる感触で深く穿ったまま熱く脈動する存在に 脳髄まで蕩かされてしまう。そこから広がる強烈な快楽により、肉壁はさらに必死に仙道に吸い付きうごめきだしていた。 「…くらっ…ぎ……」 動かす前からあっけなく果ててしまいそうなほどのすさまじい愉悦を味わわせる媚肉に、 返礼のキスをその背にうなじに落としながら、仙道は花道を抱き起こし身を起こした。 「ひあああッ」 体内を貫く楔の角度が急激に変化し、花道は思わず悲鳴を上げる。 花道の身体は胡坐をかいた仙道の上に抱えられていた。 荒い息を何度も吐いてその衝撃を耐えきった頃、仙道がそっと花道に耳打ちした。 「…足…もっと広げて。オレが…全部見えるように……」 そうつぶやくと花道の膝裏をすくいあげ、そのまま大きく開脚させてしまった。 「ひ……い…やっ……」 花道の全身がブルブルブルッと大きく震えた。 *** 脚を大きく広げられるだけで花道は感じてしまう。 その上、挿入されただけでとろとろと蜜を溢れさせている昂ぶりをヤツの視界にさらされる恥ずかしさに、 最奥まで深く仙道を銜え込まされたソコは、目に見えるほどヒクヒクと、大きく締まっては仙道にからみついた。 「そんなにいいんだ…オレもいい、よ…おまえのココ、すごい締まりだ…たまらない……」 まだほとんど動かしてもいないのに、完全に屹立した花道は、肉筒同様ビクビクと大きく震えながら濃密な雫を溢れさせ、 幹の表面を伝っては、仙道を飲み込んでいる入り口までをも濡らした。 「ガマン汁…止まらないな…、ホラ、後ろまで流れてくる」 「あっ…あっ…ああっ…」 仙道がかすかに、じらすように腰を動かすだけで、派手な音が立つようになったのはむしろその花道の蜜液のせいであった。 確かめるように、その濡れた肉の継ぎ目を仙道の指先がゆっくりとなぞる。 「さっきあんなに射精(だ)したのに…もうこんなに零して…堪え性がないね、桜木は…」 仙道は、わざと耳元で吐息とともにささやき花道を辱しめると、再びそっと両の乳首を指の腹で摘み、捏ねてはやや引っ張りその芯をなぶりだした。 「ああ、すごく堅いよ…ココ…」 「あっああッ…ああっ……」 途端花道の背筋が弓なりに仰け反る。 狂ったように身もだえ、拒絶するように激しく首を振る花道。 それでも仙道は堅く勃ちあがったふたつの突起に指の腹をあてがったまま、非常に細かくこすっては摘み、こりこりと刺激し続ける。 そうして花道の敏感すぎる乳首にじわじわと容赦なく施される快楽の波は、大きく押し開かれたままの肉筒にダイレクトに伝わり、 すさまじい肉のざわめきを仙道に味わわせ続けた。 「…ッく…」 「…あッ…あっ…も…やだッ……」 「ほら…分かるだろ? オレの指の動きに合わせて、中がきゅっきゅって動いて、オレのを根元からしごいてる…」 「やっ…ああッ…」 一旦その動きを自覚してしまえば、花道自身にもその蠕動は抑制できなくなる。 突き入れられたきり放置されているソコは、すでに非常に鋭敏になり、内部で起こる変化をつぶさに感じ取ってしまっていた。 熱い肉壁にひくひくと絶え間なく締め付けられ続けることで、限界まで大きくなった仙道自身の激しい脈動だけでなく、 浮き上がった太い血管の感触、硬い先端から溢れる粘液の卑猥なぬめり加減までも。 そしてその胸の突起が器用な指先に翻弄される度に、身をくねらせる花道の甘く切ない悲鳴が上がり続ける。 そのまま、絶頂を求めて肉襞はさらにきつく引き絞られていった。 「…も、めだ…イく…も、や…」 ついに堪えきれず、仙道を深く銜え込んだまま、花道は泣きながら自ら下肢を左右に揺すり出した。 乳首に置かれ、小刻みな刺激を与えては花道を狂わせ続けた指先は一旦離れ、花道が快楽を求めるままに動きやすいように膝裏をもう一度すくい上げる。 自らの些細な摩擦に火をつけられた花道は、たまらない疼きに追い詰められ息を凝らして震えていた。 「いいよ、ほら。悦いんだろ?…そのままもっと動いてごらん」 「!」 後ろで達くのはもちろん、自分で腰を振るなど、花道には屈辱的で耐えられない。 が、延々と敏感な箇所をなぶられ続け、くすぶるような欲を内奥に溜め込まされ、もう我慢の限界だった。 「は、あぁ…あああっ……」 くずおれる瞬間、声を上げて、花道は全てを諦めたように涙を散らし、ついに仙道の膝の上でやるせなく腰を回しだした。 「え…っく、ぅ…ぅ…あっ…く」 花道は泣きながら自ら身体をくねらせている。 切ない嗚咽がひっきりなしに花道の口唇から零れ落ちた。 それでも仙道は動こうとはしない。 それどころかさらに両乳首を摘みあげ、じわじわとさいなみ続けるのだった。 「ひっ…う…うううっ………」 あまりの快楽にがくがくと震え始めた花道。 そのまま絶頂を呼ぶように激しい指先の動きで乳首だけをいじられ続け、ついに花道が絶叫とともに白濁の飛沫を迸らせた。 「…っ、あ――――――――ッ!」 花道の背筋が限界まで反り返る。 絶叫と同じ長さで迸る大量の飛沫は、大きく弧を描いてシーツを濡らしていた。 「あああっ…いぁぁっ…ひあっ…あああっ…」 徹底的に乳首だけで達かされた花道は、そこを揉みこまれる度におののき、断続的に蜜液を噴出し続ける。 「はっ…ああ…あぅぅ…うぅ…」 四肢の隅々にまで緊張を走らせていた花道の身体は、唐突にがくりと弛緩した。 いまだにひくつく先端からは白い蜜が溢れ、媚肉も激しいうごめきを繰り返しているが、 大きな波を乗り越えた身体はぐったりと力を失って仙道に身を預けてしまった。 濡れそぼりビクビクと震え続ける花道自身をそっと掴み、いたわるように首筋に口唇を這わせる仙道。 「…いつもよりたくさん射精たな…」 「…ふっ」 「それに…まだ悦いんだ…こんなにナカ動いて…オレも、そろそろ射精すよ…」 「…ひっ!」 不意にベッドに押し付けられるように上体を倒されると、濡れそぼった花道自身を激しくしごかれながら 最奥を何度も激しく突かれた挙句、その最深部にどくっ…どくっ…と容赦なく熱を放出されていた。 「あ……っ、あ…、や…だ…っ、射精す…な、これ…や…っ」 極みの余韻にさざめく肉壁へと、大量の粘液がばしばし浴びせかけられる。 その卑猥な感触がもっとも花道を狂わせ、再び花道の四肢を大きくわななかせるのだ。 (気が変になる…っ) だからいつも花道はそれを非常に嫌がる。 が、言葉巧みに、あるいは強引に、もはやいつも仙道に押し切られてしまうのだった。 「んぁっ…もっ、いや、だっ…奥まで……くるっ」 おびただしい量の粘液が、花道の体内をさかのぼっていた。 拒絶の言葉とは裏腹に、延々とじらされ続けた内奥はみずから吸い付くように仙道の放出を促している。 あまりにも凄まじい喜悦が、仙道を蕩かし、花道を身も世もなく悶えさせていた。 「…っ、いいよ…おいで…オレの、全部、あげるから…っ」 「あっ…ああっ…あっ、セン…ド…っ、セン…ドッ…」 ねっとりとした残滓を熱い肉壁に何度も塗りこめられ、 こんなにも自分を責め立てるヤツの名を泣き咽ぶように呼びながら、ついに花道は意識を手放していた…。 *** 負け続きの花道は、自分を横抱きのまま深い寝息を立てる仙道を見つめていた。 コイツは眠っているときだけ、安らかに見える。 それ以外の時は、何かいつも追い詰められているような… いや違う。 いつも花道を負かしてはせせら笑っている憎たらしいカッコつけ野郎。 それが花道の仙道イメージだった(苦)。 昨夜だって、何もあそこまでやらなくったっていいではないか!と内心思う花道である。 まあ負けた立場なので、ナニをどーされても文句は言えないが(苦)。 「負けねーぞ、オレぁ。もうこれ以上ぜってー負けねぇ!」 びしぃっ!と眠る仙道の鼻先を人差し指で指し、ギラギラと敵対心に燃える視線で睨みつけると「ふんっ」とひとつ鼻息を吐き、そのまま再び寝なおす花道。 *** 実は狸寝入りだった仙道はうっすら瞳を開けると、くかー…がごー…とはやくも高いびきをかき始めた花道をうっすら見つめていた。 「…………」 花道とは対照的に「ふう…」とひとつ淋しげなため息をついて―― 眠っている時だけは抵抗しない安らかな花道を腕の中に抱き寄せると、仙道もまた再び夢の中に落ちていった。 完
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