0: 前書き
またしても、冬の北海道旅行記である。
これで、4年連続である。はっきりいって中毒である。ところで、「前書き」と書くと、とてつもない長文を想像されるかもしれない。
だが、その心配は無用だ。
私は、昔の自分とは違うのである。とりあえず、今回の旅程を。
1日目 家---上野駅---(寝台特急 北斗星3号)---寝る 2日目(暖) ---長万部駅---(普通列車3時間)---余市駅---ニッカウヰスキー工場(飯)---
---余市駅---(バス30分)---小樽駅---北一ガラス---小樽オルゴール堂---
---ホテル---寝る3日目(寒) 小樽駅---(汽車40分)---札幌駅---(地下鉄15分)---福住駅---札幌ドーム---
---ラーメン五丈原・月寒店---(バス80分)---千歳ターミナル---ホテル---
---この後、新札幌駅に行って同期の人と飲む---帰って寝る4日目(寒) ホテル---図書館(謎)---(バス20分)---新千歳空港--(JAL)--羽田空港---家 以上、前書き。
全部で4ページ。
旅行の際に役立つような情報を、織りまぜていくつもりです。
1: 寝台特急
上野から乗る。
列車は北斗星3号。これはJR東日本の作った車両(1,2号はJR北海道製)だが、3、4号は近いうちに無くなるらしい。乗ったのは、ソロというB寝台1人用個室。一般のB寝台と同じ値段である。
↑ ソロ(B寝台個室)の通路。ソロというと聞こえはいいが、このソロ、ほとんどの部屋が、
居住に適さない。
まず車端部の部屋。揺れが激しい上に、車両内の自動ドア音(プシー等)が結構気になる。
そして、ソロの部屋のうち半分は、進行方向・向かって逆向きに腰掛ける形となるらしい。
また、隣の部屋との壁が薄いため、壁を叩く音の筒抜けは必至だ。事前にこれらの情報を仕入れ、「北斗星の家」というHPで最善の部屋を探した。
その結果、最高級個室ロイヤルの隣に位置し、車両中央部の2階席を取ることに決めた。
乗車1ヶ月前の朝6時に駅へ行って、室番指定で取ってもらうよう依頼した。
ロイヤルの隣にしたわけは、ロイヤルだったら壁をガンガン叩くようなアホはいないだろう、と判断してのことだ。その結果、めでたく取れたわけだが、これが大当たりだった。(感謝!)
ブルートレインの内部では、物価が50%くらい上がるので、事前に弁当・飲み物を買っておき、乗り込んだ。
ロビーカーへ行ってみたが、ヘビースモーカー達で満席。一種異様な雰囲気だった。
午後11時。発車4時間を過ぎ、仙台の街並みが近くなってきたあたりで、寝ようと思いベッドに横になった。
その瞬間、ブルートレインを使ってよかった、と感じた。一面の星空。
2階席の窓は湾曲しているので、明かりを消すと真上がよく見える。
で、仙台を過ぎて、寝る。しかし寝台特急、そう簡単には寝かせてくれない。
個室のドアが、グアタタタタタ、と音を立てて揺れるのだ。
支えることもできず、どうしようもない。そして寝るが、やはり何度か目がさめる。
1回目:盛岡停車時だった。
2回目:青森停車時だった。凄すぎる我が体内感覚。
普通、発車するときのゆれで目を覚ます人は多いけど、一番静かなはずの停車時に限って目が覚めるとは・・・で、翌日。
グオオとやかましいはずの青函トンネル通過時では起きず、明朝函館到着時のアナウンスで目を覚ます。そして、8時過ぎ。長万部(オシャマンベ)という小さな駅に到着。
↑ 長万部駅にて。ソロの個室群。手前がロイヤルの窓。
↑ 上野駅から13時間余。長万部は「かにめし」で有名な小さな駅。