5: ローカル駅探検その1・北浜駅(釧網本線)
網走から、釧路方面へ列車で20分。
ローカル駅とはいえ、ここは観光客には有名な駅だそうだ。なにしろ、駅前はオホーツク海。流氷が身近に見られる駅というわけだ。
陽も傾いてきたが、本日最後の観光を、ここ北浜駅で締めくくることにした。
↑ 北浜駅の駅舎。流氷がなければ、ただのローカル駅にすぎない。
といったら、流氷がなければ網走は、ただの辺境の地、とも言える(笑)
さすがに監獄だけを目当てに、遠方から観光客は来まい。
↑ 注意書き。本当にどこからが海なのか全く分からない。
流氷というのは、海全体が氷なのではなく、表面のほんの一部が氷に覆われているに過ぎないらしいので、万が一薄氷にでもはまったら、たしかに危険だ。
ここでは、少し撮影などして、次の列車で戻る。北浜駅は、なぜか翌日にも訪れることになるので、そこでもう少し詳細に語ることとしたい。
網走駅へ戻り、ホテルへ戻ることに。
ちなみに、なぜ最初に水族館に寄ったかというと、そこしかやってなかったからである。(あとはおおむね月曜休館。シーズン中だろうが)
6: アバグラ?
宿は合宿委員が手配してくれた、網走グランドホテル。略称アバグラである。これは私がフィーリングで命名したものだが、なぜか合宿委員までもが、その略称を愛用していたのには驚いた。
しかし、このホテル、オンシーズンだというのに経営努力が不足している。その最たるものが、送迎バスの数だ。なにしろ、運転手不足とかで、1日3本しか網走駅との便がない。最寄駅は網走のおとなり、呼人(よびと)駅から山道(雪山道)を歩くこと1km。路線バスは近く(といっても呼人駅前)を走るが、終バスが4時台というから、まさに全市をあげて観光客をバカにしているようなものだ。(笑)
このサークルは特殊なサークルであり、おのおのが自分の興味に沿った行動をとるため、団体バスなどは使わない(仲が悪いわけでは決して無い)。なので、一度にサークル会員を輸送するというのは無理な話。しかも、ホテルの送迎バスすら、17:55が終バスというから大変だ。
サークル会員の大半は、釧網本線に乗っているため、網走到着は6時半過ぎとなり(その前の列車は5時)、結局某会員のレンタカーに便乗する羽目に(笑)なってしまった。しかし、シーズン中に1日3本はまずいだろう。
しかも、我々は17:55の送迎バスに乗ったが、客は我々3人だけであった。うそ、、ほかに誰もいないの、、?シーズン中なのに?、、と思った。ホテルへの道中は、全面結氷している網走湖がライトアップされていて、とても綺麗だった。
そのホテルに着く。意外と大きいし、きれいである。そして、中には宿泊客がたくさんいた。観光バスで来ている団体が、大半だったのである。
何なんだこいつらは。
割り当てられた部屋は3室。合宿委員が到着していなかったので、私と、既に来ていたメンバーで部屋割りを決める。今回は網走ということで、初日は12人しか参加が無かった。いや、12人もいた、と言うべきかもしれない。
ほどなくして、夕食の時間となる。しかし、レンタカー組がまだ到着しない。しかし、運転手は若葉マークをつけているので、そう急がすことはできず(若葉マークでなくても、だが)、結局夕飯の時間を先送りとすることで解決した。
飯はカニなどがあり、会員間で好評だったようだ。というか、普段からロクな飯を食っていなかった、というのが実情のようである。なにせ、我々以外は、出発が1週間前だの、2週間前だので、そうそう食費を使うわけにもいかない、というわけだ。
恒例の経路紹介となり、飛行機で来たのは12人中4人しかいなかったことが分かった。いや、このサークル(鉄研)の性質から考えると、4人もいた、というほうが妥当であろうか。
さて、合宿に参加したメンバーの中には、幸いなことにジャンキーはほとんど無く、麻雀部屋が設定されることはなかった。(この合宿はもともと2泊であり、私は1泊目のみ参加という形を取っている。1泊目のメンバーは比較的健全なのに対し、2泊目のメンバーには若干数のジャンキーもいた)。しかし、最近の鉄研はかなり健全で、麻雀部屋の設立までこぎつけられないそうだ。ありがたい話である。
食事後、部屋に戻る。各自談笑。どこが「合宿」なんだか(笑)
風呂は後回しにして、星をみるために厳寒の外へ出てみる。ホテルの前には、鉄骨が組まれたかまくらがあり、派手にライトアップされていたので、それほど見えなかった。中には記帳ノートがあり、旅人の落書き用に置かれていた。それに書こうとした瞬間、かまくらの中の明かりが消された。午後11時半のことである。
仕方なく外へ出ると、外は満天の星であった。
その後ホテルのエレベーターで遊び(謎)、風呂に入りさっさと寝る。午前2時半。
しかし、現役時代最後の合宿ということで、呑み部屋で少し談笑する。北海道でしか売っていない飲み物が陳列されていた。