2001年2月 網走合宿(2)


3: ここからは流氷づくし

 

バスで無事に2人と合流し、流氷館に到着。まずは「流氷体験室」へ。


↑ −18度の体験室と流氷。なお、アザラシは偽物であった。

 

ここに入る前に、濡れたタオルを渡される。これを振り回す(プロ野球・読売球団の応援方法に類似した方法)と、タオルが固まるそうだ。たしかに、固まりはしないものの、バリバリになった。

次いで、流氷にまつわるビデオ(スクリーン)を見た。時間もないので、あとは展望台にのぼって、帰ることにする。

帰り際に、でかいタイヤが置いてあった。なにかと思えば、斜面を滑るためのもので、地元の非営利団体が無料でやってくれているアトラクションだった。得体の知れないものだったが、挑戦してみることにする。距離が長く、けっこう恐い。一回やってみて分かったことだが、実は相当危険なものである、ということが分かった。

そうこうしているうちに、30分間隔のバスがいってしまう。このバス、シーズン中は30分間隔なのだが、それ以外は1時間に1本であり、無いに等しいバス路線といえよう。

仕方がないので、タクシーを呼ぶ。といっても、タクシーが流氷館に常駐しているはずもなく、タクシー会社に電話して呼び寄せる。この時、私はアイスバーンで転ぶ。北海道内2度目の転倒は、2年ぶりのこと。

網走市内で最も使える交通機関は、バスでも列車でもなく、タクシーである。なお、網走市内のタクシー会社は「○○ハイヤー」という名前が多いので、多少とまどう。つーかまぎらわしい。

我々はタクシーで、砕氷船ターミナルへ向かい、「おーろら号」という船に乗ることにする。これは、沖合まで出て、流氷をガリガリ砕きながら進む、特殊な船である。

 

4: 流氷船「おーろら」

正しくは、「ろら」と書く。しかし、恥ずかしいからか、誰もそう表記しないばかりか、船にも「おーろら」と書いてある。誰がつけたんだこの名前。


↑ 砕氷船「お〜ろら」の前面。港は氷に閉ざされている。

砕氷船ターミナルに着いて、我々は唖然とした。ものすごい数の人。これは網走市の全人口くらい居るのではないか?と思えるほど(大げさ)。

それにしても、観光バスが何十台もあった。どこから来ているのか不思議だった。女満別空港にも、これだけの人はいなかった。

この船は、事前に友人が予約(これは予約しないとまず乗れない)をしてくれていたので、乗ることができた。

船に乗ってみると、ものすごく寒い。稚内のブリザードのときは着込んでいたので平気だったが、今回は手袋を一つ無くしているので話は別だ。まず手が冷たい。雪も降ってくるし、海上ゆえ風が強い。カメラも持てないほど、手がかじかんだ。しかしここは、執念で撮影をする。そう、このページを見てくれる人のために。(!)


↑ 3階席から。まるで北極のようだ。


↑ 1階席から。右に見えるのも同じく砕氷船「お〜ろら」号。

 

途中、流氷上で寝ているトドを発見した船員が、アナウンスで教えてくれる。私も写真を撮ったが、望遠レンズの無いこのカメラ、、トドは点にしか写っていなかった。。

乗船時間は1時間あまり。船を降り、とりあえず網走の駅へ向かうことになった。マフラーをしていなかった友人は、声が変わっていた。

駅では、カニを売っている商人がいた。そこで我々は、テッポウ汁(カニ入り)を200円で買う契約をし、現金を支払った。結構うまかった。

ところで、このとき午後3時過ぎ。連れの一人は、かねてから、オホーツク海に至近な「北浜駅」に行くことを強調していたが、同時にタラバガニの足に食いつきたい、とも言っていた。そこで、カニの食べられそうな店を探す。だが、意外とないものである。店には至る所に「かに」・「カニ」等の看板が掲げられているのに、だ。

仕方が無いのでタラバはあきらめ、釧網本線・北浜駅へ向かうことにした。

 

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