7: 3日目、帯広を後にする。
3日目の朝が訪れた。例によって、必修科目である朝食を摂る。最後まで残っていた我々は、大量の忘れ物(これらは袋につめた。背負ったら、サンタクロースみたいになってしまうほどの量。合宿委員さんは、あらかじめ覚悟しておいた方がいいですよ)を抱えて、合宿委員の3年MN氏に渡す。この日も10時のバス。例によって「フライ・ド・ポテト号」が先に到着するも、乗客ほぼゼロ。なんでフライドポテトなのかというと、ポテトの街・美瑛を通るからなのだろう。
この日は、私とOD氏、そして上級生では壮絶なドライブに付き合わされた(^^; 3年N氏、合宿委員3年MN氏。この日は、昨日に比べてまともなバスが来る。35分ほどで帯広到着。ここで先輩諸氏と別れ、OD氏と特急列車に乗る。乗る列車は「おおぞら」号。釧路から出ていて、帯広を経由して札幌まで行くという特急である。日本有数の辺鄙な、いや大自然豊かな、地帯である「石勝線」(セキショウセン)も通る。
高架駅である帯広駅のホームへはエスカレータで登る。帯広ともお別れの時である。ほどなくして「おおぞら」到着。これも電車ではなく、ディーゼルの気動車である。車内であるが、なぜだか満員。指定券を取る時に「2人分空いている禁煙席はありませんよ」と言われたので予想はしていたが。その満員の乗客の内容であるが、1車両の65%が小学生、15%がビジネスマン、10%が通学途中なのか制服を着ている女子高生(修学旅行かも?)、そして残り10%が others (一人旅の学生と思しき人間など)であった。
このうち、我々の耳に障った(笑) のは、65%のシェアを占める小学生であった。ギャーギャーと騒ぐ。私とOD氏は呆れた(・_・; 彼らは、普段は停まらないはずの「十勝清水」という駅で降りていった。この時を境に、車内の騒音は一掃される。
ここで、OD氏とともに、「ジェットボックス焼豚丼」みたいなものを食べる。炭火の香が効いていて、とても美味であった。これにはOD氏も絶賛していた。私にとってみれば、2日連続の「焼豚丼」だったのだが。。(--;
十勝清水を過ぎ、新得(シントク)を過ぎると、いよいよ「おおぞら号」のメインエベント・石勝線へと突入する。石勝線といっても、特異なのは新得〜新夕張の間である。この区間は、普通乗車券だけで特急に乗れるという。もちろんこれには理由がある。新得〜新夕張間は 55km (横浜〜小田原間とほぼ同じ距離)なのだが、駅が途中に3つ(トマム・占冠・楓)しかない。
その中でも、新得〜トマムまでの区間がマニアには人気で、30分近く停車しない。この間、ほとんど人家はなく、見渡す限り森しかない。途中には、雪対策のシェルターも何箇所かある。
この区間(新得〜トマム)には峠があり、それを迂回するような形で通る。この峠こそが「狩勝峠」であり、某先輩によると、『ポイントによっては、10分間ほど同じ列車が視界から外れることがない』という。今、私は北海道のマップを持っているが、たしかに迂回して半ループ状になっている。そして、ここを流れる川の名前もすごい。「ペイユルシェベツ川」 「パンケニコロベツ川」など、漢字に翻訳できるわけもなくアイヌ名称そのままになっている。ここで、石勝線沿線の風景写真を2つばかり。
↑ 謎の湖。ダムかも。特に意味はありません(^^;
↑ 鉄塔以外、全部が自然。 新夕張付近?
OD氏は、この後「新千歳空港」駅で降り、空路東京へ。 ここで私は一人となり、終着駅の札幌まで向かう。
そして、180万都市の札幌に到着!
札幌で「今日の北斗星は運行するか」と尋ねたが、「仙台までしか行かない」とのこと。上野まではいけないが、運行するにはするので、とりあえず乗ることに決める。 荷物をコインロッカーに預けて、街を歩くことにする。