1998年 9月 北海道帯広への旅 (5)


5: 2日目も健全に行動する。

2日目の朝は遅かった。バスは1時間に1本で、我々は10時のバスで帯広駅まで出ることにした。一緒に行動したのは、OD氏と、かのJ氏である。 10時のバスに乗ったのは、ほかに上級生の4年I氏であった。I氏は、この後帯広駅でレンタカーを借りて狩勝峠という非常に辺鄙な場所へ向かうこととなる。その際本人は「富良野に行ってくる」とさわやかに発言されたが、はたして富良野が目的だったのだろうか(・_・)? 帯広から富良野へ行く途中に、その狩勝峠はあります。この峠については、後ほど言及します。

10時になって、まず姿を表したバスはデラックスな観光バス。これが路線バスか?と思ったのも束の間、これは単なる札幌行き高速バス「フライ・ド・ポテト号」でした。この「フライ・ド・ポテト号」、ほとんど十勝川温泉バス停からの乗客はいませんでした。

次に来たバスは、ものすごいオンボロバスであった。これが路線バスか?(笑) と思ったのも束の間、これは路線バスでした。(T-T) しかしなぜか我々一行はこのバスに反応し、乗っている間はバスについて話が盛り上がった。ボタンを押すと「ビーー」と鳴るし、非冷房だし(北海道には冷房は不要な気もするが)、とにかく面白いバスだった。帯広駅到着。10:35。

まずはOD氏ご推薦の、400メートルベンチ擁する緑ヶ丘公園へ。この400メートルベンチは、ギネスブック記録なんだそうだ。興味がわく。歩くこと15分、やっと着く。

↑ 帯広駅から歩いて15分の、緑ヶ丘公園。
写真右側にあるのが、400メートルの長さのベンチ。

広い(笑) 野球ができる。 市民憩いの場であるが、この日に公園にいたのは、ざっと100人。その100人も、ベンチ近辺でまったりしているだけで、左半分は誰もいなかった。 そして、400メートルベンチも、公園の入口から100メートルくらいの所までくると座っている人、皆無(笑) そして、この400メートルベンチ、入口から200メートル辺りの所で 50cmほど分断されている。通路用ということなのだろうが、これじゃインチキではないか(^^;? そして、寒かった。

ここで記念撮影などして、次に公園の裏にある資料館のような所に入る。中に入ると、外より暑い。夏の都会では考えられない現象であろう。この資料館は金を取るということで、中に入らず出てきてしまった(笑)

ここからバスで帯広駅へ戻ろうとするが、バスが使えない。3時間に1本の頻度。駅前に来ても1時間に1本の頻度。結局歩いて帯広駅まで戻り、駅近くの長崎屋に入る。ここのレストランで「帯広名物」であるらしい「焼豚丼」を食べる。聞いたことないが(^^;

ここから列車に乗り、「池田」まで行く。池田は「幕別」より2つ向こうにある駅で、ワイン城があるという。

池田駅に着く。ここは、日本でも有数の人間不在地帯を走る「北海道ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線」の始発駅でもある。始発駅だが、駅前にはほとんど人がいない。ワイン城を探して歩いていると、北海道の大自然が姿を現した。

↑ 十勝平野の大自然。地平線も見える。

しばらくして、ワイン城発見。さっそく入ると、ワイン工場の中が見える。やはり目のつけどころが違う我々は、普通の人とは違ったところに興味を持つ。

「おい、あそこの中央に座ってるおばちゃん、寝てんじゃないか?」
「もう少しで箱が衝突するぞ、、やった!」

ワイン試飲コーナーもある。ワインを飲んでいると、なんと上級生の3年MN氏登場。

ワイン城を見終わった後は、買い物をする。十勝ワインの一種である「トカップ」が並ぶ。なんかトボケたネーミングだ。私は別の種を1本。OD氏は2本買った。

ここから池田駅までは、なぜか線路の上を渡ったりなどして行く。池田駅からは、十勝川温泉までバスが出ている。時間がまだあったので、池田駅で列車を見る。丁度、ちほく高原鉄道の到着時間が迫っていた。 この高原鉄道のホームは、JR池田駅ホームの延長上にある。しかし意地悪なことに、ホームの階段からは150メートルくらい離れたところに止まる。列車が来た。止まって、降りてきたのは4人ほど(笑) その4人は、長いホームを歩いて階段へ向かう。

池田駅で、J氏が「北斗星について載ってるよ」と言ってくれたので見に行く。しかしそれだけでは不明で、「明日の北斗星2号は運行されますか?」と尋ねる。明日にならないとわからない、との事。(--;

バス乗り場へ行って待っていると、3年MN氏に続いて3年M氏が。特急を乗り継いでいたらしく、当会OBでJR北海道勤務の車掌さんと会えたということでご満悦の様子であった。バスに乗り、再びホテルへ戻った。

6: 2日目の宴会

2日目の宴会が幕を開けた。隣りにOD氏と、我らが大代表氏。この日は2日目の経路紹介。余談であるが、この経路紹介の最中に、ダンゴをビールの中に入れてしまった。そして驚いたことに、その瞬間ビールの泡が一瞬にして全部消えてしまったのである。私はすごく驚いたが、隣りのOD氏は爆笑していた。

経路紹介。会員の皆様の主な行き先は「十勝岳廃線跡」「狩勝峠」「大樹町」などなど。とくに「狩勝峠」組のドライブは大変なことになっていたようで。そして我々の段になり、J氏に経路紹介をお任せする。「乗り潰した路線名だけを挙げて下されば結構です(笑)」と鋭いツッコミも入ったが、なんとか終了。宴会後は、布団を移動する。

この日は露天風呂に入ろうかと思ったが、寒すぎて外に出られなかった。9月初旬どころではなく真冬のような寒さであった。

この夜は、OD氏と午前4時頃まで話していたような。

次回、合宿3日目。北斗星は運行されるのか?