1998年 9月 北海道帯広への旅 (3)


3: まずは電車に乗ってみたい。

昼飯終了後、まだ昼過ぎなので、とにかく電車に乗って車窓を楽しむか、ってことでホームへ向かう。行き先は、帯広から釧路方面へ向かって3つ目の何の変哲もない普通の駅、「幕別」。ここで街並みを撮れば、北海道らしさが出るのではないか。

ホームに出ると、電車が止まってました。あぁ電車じゃない、気動車でした。「ゴー」という轟音を立てながら、気動車は出発。車窓で何か変わった所といえば、やはり屋根である。雪かき時の苦労逓減のためか、平らな屋根はほとんど無かった。

↑ 帯広市街の画像 (JRの車内から)

札内、稲士別と2つの駅を過ぎる。特に、稲士別の駅は、ほとんど即席プラットホームである。この駅は、各駅停車でもほとんど止まってくれない可哀相な駅。

20分ほどで幕別駅到着。まずは駅で一枚。

↑ JR根室本線・幕別駅。

ここで、30分ほど待って、折り返し帯広まで気動車で戻る。その間、この「幕別」の駅周辺を歩いてみる。なんか素顔の北海道が撮れそうな気がしたので。

↑ JR幕別駅前。歩道はなぜか広い。

幕別駅に戻ると、女子高生2人が騒ぐ騒ぐ。閉ざされた空間だけに音響も抜群で、よく響いた。そして、時間になっても列車がやってこない。改札も閉まったままであり、ほかの客(3人くらい)も落ち着いている。知らない間に出発しちゃったのか? と思ったところで、ようやく改札が始まる。列車、3分ほど遅れ。 帯広に到着し、まだ少し時間があったので「バスタッチ」へ行き、十勝川温泉行きバスを覗く。 時間がはやいのか、我らが部員はわずか1人しか乗っていなかった。私と同じく、「正しく」 (なぜ正しいのかは常人の理解に苦しむ所でしょうが、いずれ分かります) 当日、つまり9月1日に飛行機で帯広入りした 同学年の OD氏 であった。

1時間ほど、帯広駅周辺の散策。どこまで歩いても「西5南15」という交差点ばっかりである(笑) 「長崎屋」などがあり、その近辺には多少の人間の姿が見受けられた。 帯広は車道も広く、走りやすそうである。歩道もまた広かったし。 そして、帯広ナンバーの車は、歩行者をよく譲ってくれる。性格も大らかであり、東京との違いを痛感(笑)

帯広駅にまた戻り、コインロッカーに預けた荷物を取り待合室へ行くと、同学年コンビに出くわす。トワイライトエクスプレスの個室ロイヤルで来たという OB氏 と、1週間前に出発して各路線を乗り潰すという理解不能な行動をしていた J氏 である。両者は札幌で偶然遭遇したという。似たような行動をすると、よく会うものである。まさに「類は友を呼ぶ」。 あとから上級生2人が帯同し、十勝川温泉行きバスに乗り込んだ。

バス車中では、怪しい飛行機ネタで盛り上がる。 「東京からロンドンまで YS-11 で行くのか?」 「おい、このエアバス A-310 って何だ。聞いたことないぞ(笑)」「ユジノサハリンスクまでの飛行機は、たったの??人乗りだ」 など。

十勝川温泉到着。 私は、早くも部屋割りを気にする。場合によっては、また布団ごと移動する状況に置かれるかもしれない。

次回、宿舎でのゴタゴタ話。