1998年2月 九州北部への旅 (2)


2: 宿舎にて、、思わぬ敵

宿舎に着いた。家から7時間。自分の部屋は501号室であった。501号室に泊まるのは私を含めて5人だったが、誰も来ていなかった。しばらくして、数人で近くのスーパーに酒類の買い出しに出た。六大学マニアの多いこのサークルだけあって、「諭吉の里」「紺碧」「明治の**」というマニアックな名前の酒には逃すことなく好反応を示していた(^^; 「諭吉の里」というのは、福沢諭吉の出身?の大分県中津市を指すものと考えられ、別府に近い。ちなみに、私は翌日ここへ行くこととなる。

まもなく夕飯の準備が整い、電話で呼び出しがかかる。「電話で」というのが、なんか面白い。この席では、毎回「経路紹介」というものを行い、どれだけ変なルートでここ(別府)まで来たかを競うものである(^^; 中には、1週間も前から出発している人がいて、健全な我々は非常に驚かされた(笑)

部屋に戻ってしばらくすると、我が501号室に「麻雀卓」が持ち込まれた。これが後々私の睡眠を顕著に妨げたとは、気がつきもしなかったのだが(笑) 麻雀が始まり、私は別キャンパスの1年生と談笑していた。デジタルキャンパスと言われるだけあって、旅行にもラップトップを持ってきている。おまけにウインドウズの警告音が「なな、、なんだこれー?」というアニメの女性の声に改造されていた(^^;; このパソコンの所持者は、一見さわやかであるが別府に来るのに青森経由で来たという大変な人である(^^;

23時を過ぎ、風呂に入りに行く。最上階の風呂は外が見える。実際は、曇りガラスになっていたり、または湯気で曇っているかのどっちかであったため、外は見えなかった(笑) シャワーの温度調節も難しく、なぜか取っ手の裏側からも水が噴き出て来る。 しかし風呂そのものは広く、快適であった。

再び部屋に戻る。タバコの匂いがしてきた(・_・; しかも、誰かが私の布団を半分借りきって寝てしまっている。つまり、2つの布団にわたって寝ている。最悪だ。仕方がないので同じ格好で寝るが、布団と布団の隙間があるので腰が痛い。その間にも、「ワハハハハ」「ジャラジャラジャラ・・・」という音が響き渡り、就寝どころではない。他の部屋は、オール満席となっている(^^; あまりに暇なので、寝ているふりをしながら誰かの発言に突っ込みを入れたりするが、目が冴えるばかりだ。4泊という、修学旅行以来の長丁場の初夜は、予期せぬ敵に苛まれたのだった(笑)

4時半、ようやく寝付くことができたが、まだ麻雀は終わらなかったようだ。起きたのは7時半。予想外の睡眠時間に、心の中で思った。「今日はジャンプの複合があるから、1日中宿舎で寝てよっかな」。

NEXT (3)