1: 1日目
北海道とはいえ、毎度のごとく一人旅である。
一人旅ということは、一人でしかできないようなアホなこともできる。
つまりは、ツアーや団体・友人との旅行などでは、達成しえないようなこともできる。
というわけで、思いっきり非効率にも、今回はレンタカーを使用せず、公共交通機関だけを使って、広い広い北海道東部(道東)を主に視察してきた。
往復はJASの無料航空券。
日程は7月1日から7月4日まで。
1日1ページ、全4ページ構成でお送りします。
まずは空路、旭川へ。
旭川空港からは、連絡バスで市内へ。バスの車内では、観光名所、ローカルCMなどを放映していた。
駅についた。ここでまず、「道内時刻表」を買う。つまり、北海道オンリーの時刻表である。
↑ 旭川駅。
旭川では、3時間ほど空き時間がある。
5条7丁目にある、有名な旭川ラーメン屋「蜂屋」へ。
たしか、新横浜ラーメン博物館にも出展しているはずだ。
↑ 旭川きってのラーメン屋、「蜂屋」。駅歩10分弱。
味は、なにやら炭火を焼いた(?)ような感じであった。
次に、旭川近郊のベッドタウン「永山」を往復する。まずは列車で。片道220円。
そうそう、北海道の人は、電車のことを「汽車」あるいは「列車」というらしい。
電車というと、札幌の地下鉄か、札幌の路面電車を指すらしい。永山では、なにやら祭りをやっていた。アイヌ民族の収穫祭のようなものではなく、
日本のどこででも見かけるような、地元のお祭りであった。帰りは、だだっ広い国道に出て、バスで帰る。
バスが1時間に4本程度あり、バスが来る。しかし、バスを止めたはいいが、
バス側面の行き先を見ても、旭川駅は経由していないようだ。仕方なくバスを逃す。次に、もう1本バスが来た。これは、間違いなく旭川駅経由だ。
しかし、側面に「旭川駅」の文字が書いてない。運転手に尋ねると、
「1条7丁目というところで、降りてください」
とのこと。そして、1条7丁目。車内アナウンスでも、旭川駅前とは一言も言わなかった。
分かりにくい。。
旭川駅で、北見への普通乗車券を買う。遠いので、券売機では売っていない。
ここの「みどりの窓口」の人が、めちゃめちゃ愛想良く、度肝を抜かれた。
普通、もっと無愛想なものだが・・・
ところで、旭川駅のホームでは、同じ演歌が繰り返し繰り返し、流されている。
誰のどんな曲なのだろう。地元出身の演歌歌手のものなのか。
そして、今度はJRの快速に乗って、北見へ。北見までは3時間かかる。
この列車は1両だが、窓の間隔とシートの間隔が思い切りズレており、
快適に車窓が見渡せる席は、限られている。旭川から乗るときは、後ろのドアから乗るべきであろう。
なぜなら、前のほうの座席は、すべてシートが「進行方向後ろ向き」になっているからだ。
さて、無事よい席をとり、一路石北本線を東進。
「 【10】 1999年12月、1万円で回った網走・札幌 」でも書いた、あの日本一辺鄙なJR路線だ。
ただ、あのときと違うのは、
あまりにも辺鄙すぎて、前の日(6月30日)に5駅ほどが一斉に廃止されてしまったことである。
↑ 単線のため、ここで列車のすれ違い。(上越信号所;元上越駅)この駅は、既に廃止されている駅だが、最も保存状態が良かった。
↑ 前日付けで廃止となった「奥白滝駅」。付近に人家は全く無い。ついに、奥白滝駅の撮影に成功。(しかし既に駅ではなかった)
全国の秘境駅マニアに愛され、数十年前には年間40,000人の乗降客を誇ったこの駅。
これから、どうなるのだろう。
列車は遠軽(エンガル)に着く。ものすごく寒い。
ここで売っている「かにめし」が美味しい。買って今夜の夕食とするはずであった。
が、売り子が来ない。この駅で5分ほど停車するので、売店まで行ってみる。しかし、閉まっている。
駅員に聞いてみると、
「特急が来たときしか、積まないんだわ」
とのこと。泣く泣くあきらめ、そのまま北見へ。着いたら夜だった。
今夜はここで宿泊。コンビニで弁当類を買い込む。
この日はナイターで巨人×広島をやっていた。
巨人のアルモンテという投手が、炎上気味であった。