コンフェデレーションズ・カップ(1)


1: なんとなく会場へ

2001年6月7日。

日本代表の試合が、横浜であるという。

その試合とは、サッカー・FIFAコンフェデレーションズカップの準決勝、日本×オーストラリア戦。

 

外国では、代表の試合があると列車は超満員になり、列車内で楽器の音が響くという。これは日本でもそうなのだろうか?そう思って、横浜国際総合競技場へと向かうことにした。

菊名から、JR横浜線に乗って次の駅、新横浜。

菊名駅は、かなり混雑していた。新横浜も混雑していたが、駅が大きいことと、誘導がしっかりしていたので、ほとんど混乱はなかった。

この競技場では、2002年にワールドカップの決勝が行われる。その予行演習ということで、警備員も張り切っていたようだ。

で、せっかく来たから競技場まで歩いていくか、ということで徒歩15分。

この競技場は、入口が大きく分かれて東西南北の4つある。それぞれのゲートはチケットに色で表示され(後述)、駅から歩くときは、チケットに表示された色のついた道を進めばよい。

私はというと、チケットなど持っていなかった。それに、コンフェデレーションズ・カップ(コンフェデ杯)は、スタジアムでの販売が無いはずだ。(プレイガイドと、インターネット予約でしか買えない)ということで、まあ入れることはないだろうと思い、競技場まで来た。

だが、競技場では前売りをやっていた。この試合に限っての特例措置だったそうだ。それ以前に、売れ残っていたというのが不思議でしょうがない。

 

2: スタジアム視察

競技場に入ると、当然のようにダフ屋がそこかしこにいた。

チケット売り場まで来た。日本代表だから1万くらいはするかな、とは思ったが、

本当に1万円もふっかけんな。

チケットが高い。

カテゴリー3=外野席(ゴール裏):4,000円
カテゴリー2=内野ポール際:7,000円(だが、このカテゴリー2という席はほんの少数。しかも、角度的に見づらい)
カテゴリー1=内野席の大半:10,000円

東京ドームのS席(バックネット裏。まあ非売品に近いが)でも7,000円程度。

なんでこんなに高いんだ?

しかし、もう日本代表の試合は2度と見ることはないだろうし、このスタジアムでの国際試合も一度は見ておきたい、ということで、カテゴリー1の空席状況を聞く。

メインスタンド(正面)のほうは、2階席までいっぱいだが、バックスタンド側(向正面?)のほうは、2階席の後方なら、かなり良い席があったので、そこにする。


↑ チケット。緑色のゲートから入れ、ということである。

 

2階席の後方。この言葉に、私は惹かれた。なぜかというと、試合開始30分前、この時点で雲行きが相当怪しかったのである。既に空の向こう側が「真っ黒」であり、携帯電話で天気情報を見ると、雷注意報とあった。

「雷注意報」というのは、単独であれば、それほど天気が大崩れするものではない。ただ、空の黒さからして、これに「大雨・洪水」の文言が加わるのは、時間の問題だと踏んだのだ。

試合開始まで30分あったので、スタジアムの周辺をうろついてみる。


↑ 正面玄関。

あと、売店などがあり、バドワイザー社製品、FIFAグッズを売っていた。私は、カメラだけ買う。

そして、入場。


↑ 「最初の」入場ゲート。荷物検査が主。

 

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