アメリカ東部 訪問記 (3)


6: 7月25日: バッファロー空港(NY州) からボストンへ

バスは、少し走ってバッファロー国際空港へ到着。たしかに国際空港らしく立派な作りなのだが、人が少ない。これでもニューヨーク州 第2の都市か? ちなみに国際と名前がつくのは、1便だけ AIR CANADA が国際線営業をやっているから。

US Airways という黒ビールのような色の飛行機で、ボストンへ向かう。ただ、その時のボストンは激しい雷雨で、飛行機が2時間以上遅れた。その間の、添乗員さんのいろいろな気遣いや行動力には頭が下がった。

機内では、私は離陸直後から爆睡。親に起こされた時は、すでにボストン着陸寸前であった。

ボストン・ローガン空港に着く。空港内は紳士的な身なりの人が多かった。だが現地の観光バスに乗って外を見ると、紳士的どころか、かなり運転が荒い。平気でレーンをまたぐバスあり、割り込み&クラクションのかけあい漫才的クルマあり。

結局、宿(シェラトン)についたのは夜10時半頃。すぐさま食事(夕飯)となったので、くつろぐ暇もない。この日は胃が痛く、ビールなど飲める気分ではなかった。無難にアップルジュースを注文する。

この日の夕食には、謎な肉が出た。ゴルフのキャディのような風体の黒人ウエイター曰く、
「ハト科だが、ピジョンではない」 といった意味不明なご説明。この肉、見た目はケンタッキーのチキンのようだが、97%くらいが骨。なんだこれ?

 

7: 7月26日: ボストンとは、横浜のような街

ようやく3日目である。 この日は、終日ボストン市内観光。

朝食を終え、観光バスに乗り込む。まず最初に行ったのは、なぜかMIT(マサチューセッツ工科大学)
いきなり、自分が一番いきたい所に停まった。しかし、ここでは写真撮影だけ。すぐバスに戻され、次に向かった先は「ハーバード大学」。壮観な図書館(世界最大!)が目の前に。

↑ 古代ギリシャ建築のようなハーバード大学図書館。

 

↑ 大学の構内。王者の風格がある。

 

この近くには、創立者の像みたいなものがあり、ハーバードの学生は好成績を収めたいために、試験前になると像の足を触っていくらしい。ハーバードの学生をもってしても、そんなことをしたがるのだろうか。というか、像に触ったぐらいで成績良くなったら、世話ないんだよっっっ!!!

このあと、ハーバードの生協(COOP)に行って、ミーハーっぽく Tシャツを購入する。

ハーバード大学の散策を終えたツアーバスは市の中心地へと戻り、さらに名所を見てまわる。

↑ 港に停泊中のボストン茶会事件の船。大昔に、ここから茶箱が大量投棄されたのだそうだ。

↑ トリニティ協会 と、ボストンで一番高い高層ビルの ジョンハンコック・タワー(60階建て)。
新旧共存ということで、現地のガイドさんが絶賛していた。

昼食には、ポテトフライとサーモンが出た。

この日、午前中は団体行動だったが、昼食後は各自、好きな所を回るというシステムになっている。

我々二人(父親&私)は、とりあえずボストン美術館へ行って、それから先ほどのMITへ行くことに。
ツアーのほぼ全員がボストン美術館行きを主張したため、結局バスが美術館まで運んでくれた。

ボストン美術館。私は学生ということで、英語を駆使して2ドル値切ることに成功(本当に学生だけどね)。しばし絵を眺めること1時間ほど。中には浮世絵・刀などもあったが、さすがに東洋ものは人気がなく、客もまばらであった。人気があったのは印象派絵画とか、アメリカ歴代大統領の肖像画とか。

美術館内で買い物をして、地下鉄でMITへ行く。効用歪んでますね(笑)>ワシ

普通の人なら、

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』 に魅せられて、花巻へ

とか、

柳田国男の『遠野物語』 に魅せられて、遠野へ

なんだろうけど、、、私の場合、

ドーンブッシュ・フィッシャー共著『マクロ経済学 (上巻)』 に魅せられて、MITへ

なのである。…… 別に魅せられてはいないけど、、、

この二人は、共にマサチューセッツ工科大学で教えているらしいです。

まず、例によって生協に寄り、Tシャツを買う。Tシャツの中には、工科大学らしく数式が書かれているシャツも販売されていたが、買おうとして親に制される。(冗談だってのが分からんかね?!)

その後、構内を歩いてみる。

↑ (左) MITの講堂。さすがに整備されている。
(右) こちらは生協。MITの学生になりすましている男が一人。(笑)

 

ところで、ここへ着くまでに地下鉄に乗ったが、ボストン美術館からだと乗換えが必要となる。
そこで、運転手に 「乗換えたいのだが」 と言ったら、「No!」と返された。返す言葉がない。なにがNo! なんだ?

乗換えは無料でできたが、乗換駅 Park Street という駅は複雑な構造で、同じプラットホームの前後に、同じ Green Line の別系統の発着所があるなど、書いている私でも混乱してくるほど複雑であった。

ちなみに、車両そのものは日本製だった。

さて、MITを散策しているうちに時間が経過し、回る予定だった古い街並みの ビーコン・ヒル(Beacon Hill)に行く時間がなくなった。せめて見るだけでも、と大急ぎで地下鉄を使う。

で、なんとか一部分だけは見ることはできた。

↑ ボストンの高級住宅地 Beacon Hill 。

これにて、ボストン散策は終了。

ところでボストンといえば、シーフードも有名である。この日の夕食には、ロブスター(要するにエビ)が出てきた。また、ボストンは1999年にメジャーリーグ・オールスターゲームが行われた所でもあり、終わった後でも記念Tシャツを販売していた。

翌日も、また飛行機を使って移動する。メジャーリーグの移動のようだ。疲れるなぁ。

 

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