Japanese only


独白

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2013.12.18
堤 未果著「(株)貧困大国アメリカ」“現実”はそうなんだろうけれども、現実と繋がらない。日本でも“ブッラック企業”の記事が新聞に載っていたけれど。“リアリティ”とは何だろう。“想像”することではないはず。“創造”しないと現実は捉えられないのか?少なくとも、日本の現実は良い方向には向かっていない。“小市民”としては縮こまるしかないのか。縮こまる以外に何ができるのか?
天上の舞 飛天の美」展、ミッドタウンで開催されては、作品と現実の街とを繋ぐ“リアリティ”がないんだな。

2013.11.26
自分の生活は自立し、人に迷惑をかけず、余裕があったら世の中の役に立つ。小市民=プチブル心情を軽蔑しつつ、それ以外ではあり得ない自分の生き方。だが、「あなた方が選挙で選んだ内閣でしょ、日本はもう一度懲りて自分の力で民主主義を手にいなくては未来はない。」などといくら歳でも言っていられない。このところの世情にオロオロしていた。前日の公聴会で賛成意見のなかった特定秘密保護法案が衆議院で採決される。と言って、人間関係が希薄な自分が、何かしたとて自己正当化でしかない。悶々としつつ、ものをなした人の作品に対しているうちに、自分になせることを言い分けなしになすしかないと思った。今は言い分け多い私だけど、少しでも減らして、良い仕事を少しでも残すよう努めるしかない。世の中が私の仕事を認めてくれないなど、私の生きように評価は関係なかったはずだ。
ものなした人との最近の出会い。23日に鎌倉でブリューゲルとピカソ。前者の寓意などさっぱりわからない。後者はさすが、しかし母親の眼の描線もフランコのカリカチュアなど私にはさっぱり分からない。24日に練馬で宮芳平。今日、VHSビデオからDVDへのダビングで「アイザック・スターンと若者たち」での「今ここで重要なのは私ではなく君たち」と「グレン・グールド コレクション」、グールドに関わって思い出された吉田 秀和氏の逸話

2013.10.10
どう日々を過ごすかが問題だ。仕事のある日はそれなりにこなせる。時々アイデアを実現できて「ヤッタァ」感がある。しかし休日は何か成果をとの強迫観念に追いかけられる。まだ説得力のある仕事ができていない。PCゲームに時間を奪われながらも、テレビや映画での暇つぶしは許されない。
それでも、今日は録画した映画「シャイン」を自宅で観る。才能にあこがれる私としては複雑。映画ではハッピーエンドも描けるけども、現実に周囲があれほど暖かく向かい入れてくれることなどあるのだろうか。
「ハッピー・フライト」はそれぞれの仕事の妙味を詰め込んで破綻なし。緻密に取材してまとめ上げる手腕は素晴らしい。あれがエンターテイメントと言うのだろうな。素材対象に近い仕事をしているつもりだけど、まとめて表現する力は私にはない。

2013.10.8
この夏、冷房を節約してパソコンを酷使したためかクラッシュしてしまった。買い換えはちょっと待って、MacAirをメインに再構築してようやっと常態に復帰できた。
ラマチャンドラン著「脳のなかの天使」前シリーズ「脳のなかの幽霊」が面白かったし、芸術や自己意識に踏み込んでいるというので期待した。芸術はもっぱら鑑賞での解釈機構を扱っている。
最近読書中にテーマを追い切れていない自分に愕然とする。追えていないことに気づくようになったのか、老化による意欲の低下によるのか不明。

2013.8.11
とうに還暦過ぎたにもかかわらず「俺って何者」と自己評価に迷う。こうして鬱になって自己崩壊していくのだろうか?
マンジット・クマール著「量子革命」は素晴らしい。ドキュメンタリーの様に量子力学の端緒からベルの不等式、アスペの実験までを扱っている。訳者青木薫が後書きで誇っているとおり。これに比べるとリチャード・パネク著「4%の宇宙」は物足りない。
2013.7.18
「群」では任意に規定する関係によって、その全体を構成する関係が必要十分に構成できる。ではだめですか?
6月27日に記した、遠山啓著「代数的構造」の始めの部分で愕然。一次方程式の解法が分からなくなっている自分。
2013.7.9
他者を思いやってこそ、他者が見る己が見える。そうしてこそ、自らの己が見える。
自分の感覚に直接反応するだけでは、自分を理解することはできない。他者の刺激に対する反応が、自らと同じであろうと推量することで他者を理解し、自分を理解することができるようになった。という弁証法的自己認識論が言われ初めているが、正解に思える。社会内存在として、人類は他者を理解しようとして、初めて自己を理解できるようになった。
2013.6.27
数学への憧れはその安定性にある。一旦証明されれば正しさが確定する。定義された関係だけから成り立っているから、新たな進展もこれまでの証明を否定することがない。物理学の進展を追いかけることはしんどいのに、肝心な方程式は全く理解できない。それにひきかえ数学は、つたない素人の理解でも、理解できたところまでは永久に正しい。で遠山啓著「代数的構造」を買ってしまった。群・環・体:対称性を理解したいと何冊目だろう。遠山さんの本は分かりやすいから期待しているが、1972年の著書の文庫化とのこと。もっと早く見つけていれば。
で、p015に「人間がどうしてこのようなパターン認識をもっているのか,その秘密は明らかにされていないようであるが,とにかく,そのようなものを人間がもっていることは疑い得ないことである.」とある。パターン認識は秩序の認識であり、どのように獲得し、どのように実現しているかはまだ不明でも、秩序を認識できることで予測が可能になり、生き残りの可能性が増し、ヒトが進化し、人類は文化を創りだすことができた。
2013.6.7
我が家にとって高額だけど価値はあると、今宵はジュリアード弦楽四重奏団演奏会。期待裏切られず。曲の途中で拍手する人もいたが、会場の集中力もすごかった。演奏者も喜んで、楽しんでいたようだ。で、鑑賞技術を発見した。
いいなと聴いていてもつい余計なこと、今日のトラブル、明日の懸案、過去の失敗、はたまた様々な妄想など次々思い浮かべてしまう私。頭で、手足で拍子をとって集中しようとしても、ずれたら笑われると気にしてかえって集中できない。楽譜を見るのは集中できるが、頁をめくる時に周囲に気兼ねするし、かっこつけてるみたいで自分が気になる。が、呼吸を演奏に合わせることで集中できることを発見。ずれても誰にも気づかれず、自分で修正して次の波に乗ればいい。演奏者と呼吸が合ったと思える時は、自分がプロになったよう。
妻はジョセフ・リンにゾッコン

一昨日、腰が痛くて夜も眠れず。夜中に起き出し湿布して、昨年貰った鎮痛剤を飲んでようやく眠れた。昨日、出勤しようにも徒歩では無理、自転車で出勤するも我慢がならず、給食後早退して整形外科では薬をくれるだけと行かず、接骨院へ。揉んで貰って電気をかけていくらか楽に。5日に江戸東京博物館に江戸絵画の奇跡を観にバイクで行った折、信号で何度も左脚を突っ張ったのが原因らしい。念のため就寝前に股関節周りのストレッチ。今朝は違和感が多少あるも徒歩で出勤。接骨院では通うように勧められたが、自前のストレッチで社会保健医療費を節約のつもり。
PS.江戸東京博物館は自動二輪でも駐車料金は無料、展示替した後期も観に行こうかな。

2013.5.24
やはりまず「完全」を了解する必要がある。端的に表現するには整数が手掛かりになるのでは。数学以外では不純物を除去しきれない。文系であっても避けて通れない。
2013.5.19
聴覚しょう害者の心の響きを楽譜という記号をとおして聴くことができる。ベートーベン、佐村河内。私もコトバという記号を大切にせねば。
春の祭典などどうやって踊りになるのかと想像できなかったけれど、テレビで見ることができた。人の表現力というのはすごい。
2013.4.22
才が足りぬなら、その才のこだわりと、思いを開くバランスしかない。
自信みなぎる時と自己嫌悪の時、平均したら何もない。同時にないから悩むのか。
2013.4.20
「哲学の意味」をウィルウェイ(株)さんに英訳してもらってアップした。
2013.4.15
ショック! 私はどれほど甘く歴史を見ていたのか。批判的な見方をしてきたつもりが、浅薄だったことに恥じ入るのみ。NHK BS世界のドキュメンタリー 「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史
街中で眼があった瞬間にビビッとたじろぐ感じは自分一人だけのものなのか?
2013.3.31
ようやく「哲学の意味」を改訂できた。
2013.2.8
「哲学の意味」を人に見せてから、読み返して赤面。書いた時は思いの丈を全部盛り込んだ達成感につかっていたけれど、今読めたものではない。改訂中。元が読めるのは今のうちです。

2013.2.6
ブルース・シューム著「標準模型の宇宙」を悪戦苦闘しながら読んでいる。第6章、第7章での思いつき。「メビウスの輪は720度回転しないと元に戻らない空間だ」。先日白隠展を見に行って展示されていなかった布袋から閃いたのかな。
同書280頁に「私たちが住む世界では、私たちの認知(五感のメカニズム)は化学作用に支配されている。化学は広い意味での物理であり、1電子ボルト程度のエネルギーをやり取りすることで情報や動きが伝えられる世界である。化学作用は地球上の生命が進化の過程で利用できるようになったものであり、人間の感覚や知覚は自然かつ必然的に化学作用を読み取ることができるように進化した。」とある。
<2/7> 第8章p373 宇宙の働き、自然界のふるまいが四つの力の影響を受けているという考え方に矛盾する物理現象は見つかっていないことの注として、p495 8-10「このことが、人間が経験するすべてのことが基本的な力によるものだと必ずしも意味しているわけではない。たとえば、人間の意識の性質は自然科学者によって十分説明されるには至っていない。このところ生物学者たちがこの最も深遠な問題に取り組んでいるが、人間の意識を説明づけることは、終わることのない、そしておそらく解決することのない論争のテーマでありつづけるだろう。しかし人間の意識が何であろうと、外部の物体の動きや状態に直接影響を与える力とは関係していないようである。つまり人間の思考や自己認識の本質の解明のためには、自然科学者たちはこの問題の本当の専門家の意見に全般的にしたがうべきである。」その専門家の「一般教養」を問いたい。やはり意識の外部に物体があり、逆に言えば物体とは違う、物体に「直接影響を与える力」と別な「意識」があると物理学者も認めている。

2013.1.30

PDF版の二元世界ダウンロードにて頂戴しました。
印刷版を以前購入して読ませて頂いてたのですが、量もありなかなか持ち歩くには難でした。
今はPDF版をキンドルに入れて持ち歩き毎日繰り返し読ませて頂いております。
素晴らしい書籍をありがとうございます。経過更新も楽しみにしております。

Hiro

ありがとうございます。手に持てる分量で世界を表現したくていろいろ工夫したのですが、やはり持ち歩くのは大変ですね。
キンドルに収まりましたか。わたしはまだ持っていないので確かめようがなかったのです。PDFなら可能かなと試みてみました。
なかなか反応が無くて寂しかったのですが。励みになります。ありがとうございました。

2013.1.12
NPO法人科学カフェ京都主催第92回 科学カフェ京都 菅野礼司先生 「ヒグス粒子発見の意義」 〜自然の奥深さと科学の可能性を探る〜 に行き先生にお会いし「二元世界」をお渡しできた。先生の著書「科学はこうして発展した」をいただいた。


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