栃ノ木峠のトチノキ

栃
広がる樹海に抜きん出た巨樹

中河内から北へ向かうと、ゆるやかな登りの先に国境の峠がある。峠の先は深い谷である。街道は、急勾配の道を板取宿まで下りていく。 トチノキの巨木は、峠道を少し下ったところに立っている。樹齢5百年という。柴田勝家が越前北の庄から安土への道を開いた頃には、じゅうぶんな成木になっていたはずだ。 国境を越える国道の橋が、トチノキの森をまたぐように架かっている。橋からの眺めは壮観だ。トチノキの樹海を浮遊するような気分である。

データ

 

トチノキ:トチノキ科の落葉広葉高木。花期は6月。白い花が円錐形になって咲く

 

樹の所在地:長浜市余呉町中河内の福井県境。北陸自動車道木之本ICから車で35分

 

周辺の見どころ:福井県へ入ると北国街道の最初の宿場板取宿や今庄宿がある

ページのトップへ