神につながる雰囲気を醸す樹
香取五神社のタブノキは、樹齢4百年以上といわれる。幹周りは7メートル近くあり、県内最大級のタブノキである。 太い幹を支える根が、四方の土を踏みしめ盛り上がっている。幹は、うねるように螺旋を描きながら天に延びている。 香取五神社の創祀は江戸初期というが、タブノキはそれ以前からあったのではないだろうか。祝山という名は、神に仕える人を指す言葉 「はふり」から来ている。そんな由来を聞くと、いっそう神宿る樹に思える。
タブノキ:クスノキ科の常緑広葉高木。花期は5〜6月。芽吹きと同時に黄緑色の小花が咲く
樹の所在地:長浜市西浅井町祝山の香取五神社境内。北陸自動車道木之本ICから車で15分
周辺の見どころ:神社隣の辻家住宅は重文の古民家。現役の住まいで敷地内は許可なく入れない