大音のシラカシ

シラカシ
槍の柄に使われた強靭な樹

木之本町大音の伊香具神社の東に、摂社の一つである一ノ宮神社とシラカシの巨木がある。シラカシは太い幹にしめ縄が張られ、 土地の野神として祀られている。幹の中央がぽっかりと大きな洞になり、洞を通して向こう側を覗くことができる。幹の根元は、朽ちていくつかに分かれ、 残った樹皮がブリッジのように支え合い、上方に広がる枝々を受け止めている。シラカシは堅く、強靭な武具や道具の柄の材料として使われる。 江戸時代、槍の柄を確保するため、シラカシの林を伐ってはならない掟を定めた藩もあったという。

データ

 

シラカシ:ブナ科の常緑広葉高木。葉は細長い。花期は5月で黄緑の雄花が垂れる

 

樹の所在地:長浜市木之本町大音の一ノ宮神社のそば。北陸自動車道木之本ICから車で5分

 

周辺の見どころ:大音から賤ヶ岳山頂近くへリフトがある。山頂からの余呉湖とびわ湖は絶景

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