五村別院のセンダン

センダン
お釈迦さまにまつわる物語のある樹

五村別院の境内に、一本のセンダンの樹がある。人が抱えられないほどの幹回りがあり、かなりの巨木である。 初夏を迎えると枝一面に軽やかな葉とともに薄紫の小さな花を付ける。経堂の屋根を覆うように張る枝に、春霞のような花が咲く様は見事だ。 五村別院は、慶長2年に本願寺12世の教如上人を迎えるため、湖北の門徒衆が坊舎を建立したのが始まりである。本堂の裏手に教如上人の廟がある。 大きな廟は、五村別院と教如上人との深い結びつきを感じさせる。

データ

 

センダン:センダン科の落葉広葉高木。10月に黄色の実が付き、落葉後も枝に残る

 

樹の所在地:長浜市五村町の五村別院(真宗大谷派別院)境内。北陸自動車道長浜ICから車で15分、JR北陸本線虎姫駅から徒歩10分

 

周辺の見どころ:北の虎御前山は浅井氏の小谷城を落とすために織田軍が築いた城跡がある

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