福田寺の蓮如松

松
龍が舞うように枝を張る巨樹

福田寺の山門をくぐると、本堂の前で枝を張るマツに圧倒される。枝の長さは十数メートルもあり、龍が空に舞い出す姿のようにも見える。 蓮如上人が福田寺に3年間滞在したときに植えた樹だという。現在のマツは三代目。マツの根元に朽ちた切り株があり、瓦屋根の小さな小屋組みで覆われている。 それが蓮如上人の植えた初代のマツで、左右に延びる幹は、初代の根から芽が出て成長したものだという。福田寺には、蓮如上人自らが下付したという生前の絵像もある。 蓮如上人の湖北布教における拠点であり、蓮如松はその象徴である。

データ

 

アカマツ:マツ科の常緑針葉高木。樹皮は若木は薄く、老木になると厚くなり亀甲状になる

 

樹の所在地:米原市長沢の福田寺境内。名神高速道路米原ICから車で15分、北陸本線田村駅から徒歩20分

 

周辺の見どころ:福田寺境内には小谷城の遺構を移した浅井御殿や国名勝の枯山水庭園がある

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