柏原のケヤキ

ケヤキ
五穀豊穣を祈る神宿る樹

どっしりと大地を踏みしめる幹は、象の巨体のようにゆるく波打ち、その頭ほどもある瘤が塊となって樹皮から盛り上がっている。 うねるように突き出した枝は、絡みながら四方へ延びている。そのような樹にしめ縄が張られ、御幣が立てられ、根元にはサカキが供えられている。 野神さんのケヤキである。柏原では、8月16日に野神祭が行なわれる。祭りの日、樹の前に祭壇が設えられ、村人たちが集まって五穀豊穣を祈る。

データ

 

ケヤキ:ニレ科の落葉広葉高木。春の芽吹き、秋の紅葉、冬の樹形と四季を通じて美しい

 

樹の所在地:長浜市高月町柏原の八幡神社境内。北陸自動車道木之本ICから車で10分、JR北陸本線高月駅から徒歩15分

 

周辺の見どころ:南の渡岸寺観音堂(向源寺)の国宝十一面観音菩薩像は仏像彫刻の最高傑作

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