轡の森のイヌザクラ

イヌザクラ
ひっそりと咲く小さな白花

イヌザクラは、5月の連休を過ぎた頃、白い小さな花が咲き出す。木之本町の地蔵坂から細い路地を数十メートル入ると、 轡の森と呼ばれる小さな広場が現れる。イヌザクラは広場を覆うように枝を広げている。賤ヶ岳合戦のとき、羽柴秀吉は柴田勝家側の急襲を受けて、 一夜にして大垣から戻ってくる。そのとき乗っていた馬が死んだのを哀れみ、轡の森に馬を埋葬し、使っていた鞭を挿した。すると、鞭から芽が出て イヌザクラになった。それがこの樹だという。

データ

 

イヌザクラ:バラ科の落葉広葉小高木。花は直径5mmほどで、まとまって房になる

 

樹の所在地:長浜市木之本町木之本。JR北陸本線木ノ本駅から地蔵坂を南入る、徒歩5分

 

周辺の見どころ:木之本地蔵院浄信寺は境内に大きな地蔵様の銅像が立つ。庭園も美しい

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