赤分寺のハナノキ

ハナノキ
春の花も紅葉も見事な樹

ハナノキは、岐阜県を中心に滋賀、愛知、長野の4県だけに自生する。しかも湿地という環境で育ち、限られた場所でしか見られない。 ハナカエデともいい、紅葉が美しい。花の季節は3月末の数日間である。一つひとつの花は小さいが、枝一面に群がり咲く。少しくすんだ微妙な色合いで、 樹一面がほのかに紅をさしたような、春霞のような雰囲気を呈する。湧出山という里山の南麓に赤分寺観音堂があり、その境内にハナノキがある。 赤分寺は最澄によって開かれた。伊香三十三所観音霊場の札所で、十一面観音立像が安置されている。

データ

 

ハナノキ:カエデ科の落葉広葉高木。春の花とともに晩秋の紅葉も赤と黄が混じり美しい

 

樹の所在地:長浜市高月町東高田の赤分寺観音堂境内。北陸自動車道木之本ICから車で10分

 

周辺の見どころ:湧出山の南麓にある赤後寺の千手観音立像と聖観音立像はともに重文

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