京極氏ゆかりの地に根を張る老樹
徳源院へ続く参道を少し外れたところに、ビャクシンの巨木がある。京極家第8代高光の菩提寺があった所で、石垣に囲まれたビャクシンの樹と小さな祠がある。 昔、京極氏のある武将が伊吹山から一株のビャクシンを南に向かって投げた。すると、その苗は清滝の村に落ちて根付いたので、以来、京極氏は清滝を墳墓の地にしたのだという。 ビャクシンは別名をイブキという。常陸にある山から名づけられたというが、霊峰伊吹山こそ名のルーツにふさわしい。
ビャクシン:ヒノキ科の常緑針葉高木。別名はイブキ。花期は4月
樹の所在地:米原市清滝の集落内。名神高速道路米原ICから車で20分、JR東海道線柏原駅から徒歩20分
周辺の見どころ:徳源院は道誉桜と呼ばれる春のシダレザクラやツバキ、秋の紅葉が美しい