観音様を守り伝える里の巨樹
平成2年に開かれた花博で、黒田のアカガシは新・日本名木百選のひとつに選ばれている。カシは照葉樹林の代表的な樹種のひとつだが、 自生のアカガシが多いのは四国や九州あたりで、本来は南方の暖かい地方に自生する樹である。それが湖北の賤ヶ岳のふもとに自生している。そこに希少性がある。 黒田は、通称黒田官兵衛、出家して如水と号した黒田孝高の祖先の出身地である。14世紀のはじめ、京極満信の次男宗満は、この地に住んで黒田姓を名乗った。
アカガシ:ブナ科の常緑広葉高木。花期は5月で黄緑の花が尾のように垂れ下がる
樹の所在地:長浜市木之本町黒田字大沢、集落北の裏山。北陸自動車道木之本ICから車で5分
周辺の見どころ:黒田公会堂の横に黒田家の邸宅跡を示す碑が立っている