横山城跡(長浜市石田町・米原市朝日)

三成が通った観音寺の峠と山城

横山城跡は、長浜市と米原市を分ける横山丘陵のピークにある。観音坂トンネルの手前から、米原市朝日への峠越えの道がある。 鞍部状になった峠を経て北へ尾根道をたどると、クヌギやコナラ、アカマツなどの明るい雑木林のなかを、なだらかな山道が続いている。 やがて鐘つき堂のある広場に出る。 ここが第一の城跡である。さらに尾根道を北へ進むと、お椀を臥せたようなピークが目の前に現れる。ここが第二の城跡である。横山城跡は別城一郭と呼ばれ、 二つの城が組み合わさって山城を形成している。浅井氏が湖北の実権を握ると、小谷城の出城となり、南への備えとして第一のピークに本丸が置かれた。 姉川の合戦で織田信長が勝利を収めると、横山城も織田方の手に落ちる。城番となった秀吉は、小谷城落城まで第二本丸を前線基地とした。本丸から北を望むと、 浅井氏の本拠があった小谷山が、手に取るように見える。下山路は、西の尾根をたどる。曲輪や堀切の跡をアップダウンしながら下っていく。

データ

 

標高:312m

 

参考タイム:横山ピクニック道入口(30分)第一本丸(5分)第二本丸(20分)日吉神社

 

アプローチ:横山ピクニック道入口へ、北陸自動車道長浜ICから車で10分

 

周辺の見どころ:麓の石田町は石田三成の出生地で、屋敷跡や一族と家臣の供養塔がある

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