横山環境保全林(長浜市名越町)

後鳥羽上皇が訪れた古刹のある里山

中世、旧長浜市の東南部一帯は鳥羽上荘といわれた。鎌倉時代に院政を敷いた後鳥羽上皇との関わりが深い地である。名越町に、 後鳥羽上皇とゆかりのある名超寺という古刹がある。名超寺は、往時四十九院を擁した天台宗の大寺だったが、いまは平等院と観成院の二院が残るのみで、 上皇が行在所にしたという円光院は建物跡があるだけである。名超寺のとなりには、後鳥羽神社がある。晩秋、名超寺と後鳥羽神社を訪れると、すばらしい紅葉が楽しめる。 春には八重桜とツツジに彩られる。奥へ続く林道の右手に、「ヤマブキの道」と記された道標が立っている。ここから山腹に取りつき、尾根に出るとクヌギやアカマツの明るい道になる。 ゆるやかな尾根道を東へ向かうと、横山丘陵の主脈へ登り詰める。ここを北へ行くと前山展望広場のピークがあり、次に天神山展望広場というピークがある。天神山は360度の展望だ。 天神山から急な木の階段を下りていくと、見晴らしのよい場所に東屋がある。林道は麓からここまで通じているが、そばのクチナシの道を降りていく。しばらくで、後鳥羽神社の境内に出ることができる。    

データ

  

標高:290m

  

参考タイム:後鳥羽神社(30分)前山展望広場(5分)天神山展望広場(30分)東屋(5分)後鳥羽神社

  

アプローチ:後鳥羽神社へ、名神高速道路米原ICから車で15分

  

周辺の見どころ:麓にあるサイクリングターミナルは低料金の宿泊施設で自転車の貸出などがある。

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