佐和山(彦根市古沢町)

近江の北と南を分けた戦国の拠点城

天正18年、佐和山に城を構えた三成は、東の中山道側を大手門としたが、新たに西の内湖側に居館を置いた。街道への備えとともに、 湖上交通を重視したのである。関ヶ原合戦で三成が敗れ、城の石垣などは彦根城の築城に転用されるが、曲輪の跡などはいまもしっかりと残っている。 山の西側のふもとに、清涼寺や龍潭寺、井伊神社といった井伊家ゆかりの社寺がある。ここから歩いて10分ほどで大洞弁財天の名がある長寿院へ着く。 ここは山の中腹にあり、本堂から山門を見ると、ちょうど山門のなかの中央に彦根城が収まって望める。本堂の左手の先に奧の院があり、 ここからハイキングコースが山頂まで続いている。アップダウンを繰り返しながら登っていくと、龍潭寺の庭園からまっすぐ登ってくるコースと出会う。 鞍部になっており、ここから先が城跡になる。登り返した先に西ノ丸が現れ、何段かになった平坦地から曲輪の跡であることがわかる。最後に、 急坂を登り詰めると本丸にたどり着く。山頂は広く、すばらしい見晴らしだ。下りは南側の下山コースを取る。途中、千貫井戸跡を経て、国道8号の佐和山トンネルを抜けたそばに出る。    

データ

  

標高:233m

  

参考タイム:龍潭寺(15分)大洞弁財天(30分)鞍部(15分)本丸跡(20分)国道8号

  

アプローチ:龍潭寺へ、名神高速道路彦根ICから車で10分

  

周辺の見どころ:西の麓に龍潭寺や清涼寺、井伊神社など、井伊家ゆかりの社寺がある。

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